2018年12月19日

自転車

お知らせ

誠に勝手ながら来年1月と2月の作業受付はほぼ埋まってしまいましたので
納期の確約出来る新規作業受付は3月以降とさせて頂きます。
納期に余裕のある場合には出来るだけ柔軟に対応いたしますので
その都度お問い合わせを宜しくお願いいたします。
m(_ _)m


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ということで、来年は寒い1月と2月はゆっくり過ごしたいので、今年前半のこの部品の置き場が無くなってしまうような過酷な作業スケジュールを繰り返さない為にも作業数をセーブさせて頂くことにしましたのでご理解を宜しくお願いいたします。

それにしても今年も本当にいろいろな作業をさせて頂きました。
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子供の頃から世話になっている自転車屋の兄ちゃんからの頼まれ事で2月に自転車のカーボンフレームを塗ったのですが、デカールなどを剥がした際の凸凹の板金から仕上げまでの納期が3日という他の作業の納期に追われて鬱になりそうな状況での超特急依頼で開き直っての作業でしたが、

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家に帰らず3日間ガレージで車中泊で仮眠を取りながらなんとか仕上げることが出来ました^^:

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多分、この自転車を制作していた頃が精神的なヤツレ具合のピークだったと思いますw

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そしてもう一台は広島のぶっ飛んだイカレポンチ=ポンチ神なone offさんのトラック競技用?練習用?自転車のカーボンフレームですが、土曜の夜は集会にも参加するけぇ渋いヤツ頼むわ!と言わんばかりの日章カラーの族車の画像を送ってきて「こんな感じで!」ってこの人やっぱ滅茶苦茶だwということで・・・

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とりあえず何だかよく分からない感じでフレーク多めにギラギラにしておきましたw

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ちなみに鳥肌実先生入れろや!って事で鳥肌実リスペクト号ですw

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そしてこちらも自転車屋の兄ちゃんからの追加オーダーで入ってきたカーボンフレームですが、

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こちらのカラーリングは自転車屋の兄ちゃんが塗装を覚えたいというのでワークショップ形式で作業工程やポイントなどを教えつつ、ミスった部分をこちらで修正したりといった流れを他の作業の合間に進行していたのでなかなか大変でしたが、オーナーさんが希望したカラーになったと喜んでくれていたので結果オーライでやって良かったです^^

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ちなみにこれらの作業は身内同士のお遊びのようなモノですので現状自転車の塗装は受け付けておりませんので宜しくお願いいたします。

少し話は変わりまして、半年に一回くらいのペースでテレビで放送される「警察24時」ですが、以前からちょくちょくウチの地元が登場して、そのたびに後日仲間から ” あそこの○○ が警察24時でパクられてたよw ” なんてここ最近連続して聞いていたので、また地元が出るかな?と録画していたモノを先日見てみたのですが・・・
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地元どころか、ガレージの目の前で街に潜む凶悪犯さんが御用されてますたw
ちなみに一年程前にガレージから100m程の飯場で殺人未遂強盗があってニュースになったばかりなのでどんだけこのエリアは治安が悪いんだよw と・・・。
そして番組の中で逮捕していたおまーりさんですが、今年の2月に昼飯を食べに行った際にすれ違ったパトカーがUターンをして追いかけてきて職質を受けた時に見た顔と一致して思い出したのですが、地元で職質なんて数十年振りの出来事だったので「何でわざわざUターンしてまで職質しようと思ったのか正直に言ってみな?」って言っても調子よく話をはぐらかして訳を言わなかったのですが、このおまーりさんが番組の中で悪い事をしている奴の特徴を

・痩せて頬がこけている
・目つきが悪い
・様子が悪い

と言っていたので、当時作業に追われてヤツレていたのでパッと見た感じがシャブ中と間違われたようでやっぱりあの野郎シャブ中と間違えやがったな。って感じで笑えましたw
ということで、来年は絶対にゆとりを持って作業にあたらせて頂きます・・・。

akane380 at 06:22|PermalinkComments(1)│ │作業記事 

2018年12月11日

お知らせ?

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毎年「先に言ってよ!」と言われるので・・・

12月13日〜14日にふたご座流星群が極大を迎えます〜


毎年事後報告をすると先に言ってよ〜と言われるので今年は事前報告しておきますw
思いのほか流れ星を見たことがないという人が多かったので、この12月13日〜14日の二日間の夜20時以降(極大は12月14日21時頃の予想)に街明かりの少ない場所でオリオン座の方角を見上げていれば高確率で見れると思います。
去年は火球クラスの明るい流星も見れたので運が良ければ今年もまた見れるかもしれません。
上空100勸幣緡イ譴燭箸海蹐0.1个曚匹凌个猛スピードで大気に突入した際に発生するプラズマ発光の光が流星となりますので、なるべく暗い所で観察した方がより多く見れると思います。
詳しい観測方法などは国立天文台のこちらをご参照ください。

akane380 at 04:35|PermalinkComments(4)

2018年12月05日

YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW 2018

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先日の日曜日にパシフィコ横浜で行われたYOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW に今年も勉強を兼ねて行ってきました。というか、昨年のショーからまだ半年も経っていないくらいの感覚でしたが、時既に年末で一年経つのが本当にあっという間です・・・。

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そして今年も有り難いことにシュアショットさんのショーバイクにセラコートを採用して頂けたので、足回りや小物類のカラーチェンジのお手伝いをさせていただきました^^

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そのシュアショットさんの今年の作品ですが、当初は別の古いハーレーをベースに制作をする予定でそちらの車両用のリムなどを先行してセラコート処理をさせていただいたのですが、海外からの部品の納期がショーまでに間に合いそうにないということで急遽ベース車両を変更して一からの制作となり、相当タイトなスケジュールで今年もかなり追い込まれての準備となってしまったようですが、

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スロットルボディをダウンドラフトにセットするためにワンオフでインマニを鋳物で制作して、ダウンドラフトで真上に配置されたスロットルボディやエアフィルターを上手く纏めるように板金で板材からハンマーで叩いて造形したワンオフのアルミタンクなど、Fuelラインの新設や見えない部分の足回りの仕上げや配線関係などなど、スタッフの皆さん総出で極短時間でここまで仕上げてくる熱量は毎年制作過程を見させていただいていますが本当に半端ないです^^:

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ちなみに今回、急遽ベース車両が変更となった事で足回りの部品なども変更となってこちらのビレットホイールを新規にセラコート処理をする運びとなったのですが、

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当初希望の色味はガンメタ系とのことで、ガンメタ系であれば事前に濃淡に変化を持たせた色味を数種類オリジナル配合で制作していたのでこれでイケるだろう・・・と考えていたところ、シュアショット代表の相川さんのイメージしていたガンメタはアルマイト風の青味の強いガンメタを希望されていたようで、自分の準備していた色見本にそのような仕様は無い。。。
しかもセラコートはウレタン塗料のように塗料を混ぜて調色をして希望の色を作ったところで実際に焼き上げてみないと本当の仕上がり色が分からないという面があり、新規で色を作るとなると非常に手間と時間が掛かるのですが、今回自分に与えられた作業猶予は入庫から発送まで3日間しかないという中で出来る限りベストを尽くさせて頂き、

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何とか相川さんからイメージとバッチリと言っていただける新作のアルマイト風ガンメタを完成させることが出来て、無事に乗り切ることが出来ました♪

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その他ではここ最近増えている作業の一つでピッカピカなK&Nのパワーフィルターも・・・

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今回はセラコートのマットブラックで仕上げさせていただきました^^


ちなみにピカピカといえば・・・SBR_3970
メチャクチャ気合の入ったフルメッキ?ポリッシュ?のマシンが出展されていましたが、この気合というか情熱の掛け方も凄かったです。

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そして国産、外車、現行、旧車、二輪に四輪様々に入り混じる会場を見て回っていると・・・

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何やらFフェンダーを会場でモックアップしてデモンストレーションをしているなぁ・・・とマシンを見つつ、何となく見たことがあるマシンだなぁ・・・と視線を曲げるとクスノキカスタムワークスの楠さんが居てびっくりしましたw
このクスノキカスタムワークスの代表を務める楠さんですが、以前からNOS関係の事などでお付き合いをせていただいていて、数年前にドラッグレースを初めて短期間でハーレーのドラッグレース団体であるV.D.Aで最速をマークして年間チャンピオンを獲得し、 ドラッグレースは一定の結果が残せたし今度はボンネビルで最高速トライアルをして前人未踏の参加クラス初の200mile オーバーを狙ってやろう!と制作中のマシンを今回ついに正式にお披露目されたようで、その最高速トライアル用のフェアリング制作の真っただ中だったようです^^

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そしてラッキーな事に個人的にこの行動力抜群でレースの世界で結果を残してきているクスノキカスタムワークス代表の楠さん(右)と独創的でショーの世界で結果を残してきているシュアショット代表の相川さん(左)をいつか双方に紹介したいなぁ・・・と以前から思っていて、楠さんの地元が兵庫なのでドラッグイベントくらいでしか会えないからなぁ・・・なんて思っていたところだったのでこんなタイミングを逃してたまるか!と、速攻で楠さんに紹介させて頂きたい人が居る旨をお伝えし、やっとお二人を合わせる事ができました^^
そして会場で話していて面白い共通点があったのですが、シュアショット代表の相川さんも兵庫出身で、自分も母親の田舎が兵庫で兵庫の血が流れているので、3人共兵庫に所縁があって面白い巡り合わせで出会うもんだなぁ・・・と常に触発していただける人達と出会える事に感謝です^^

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ちなみに面白い出会いといえば、十代の頃に地元でバイクチームを一緒にやっていた地元の仲間がペインターとしてブースを出展していましたw
とりあえず周りに出展していた本場の外人ペインター達には負けねー!くらい言いなさいってことで、ColorHolic というペイントショップを営んでいるのでカスタムペイントやワンポイントのピンストやエアブラシワークなど、デコトラからローライダーまで二輪四輪関係なく塗れるものは何でも対象として作業してくれると思いますので興味のある方はリンク先のギャラリーページを見てみてください。

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そして今回もイベント事と兼ねて一石二鳥を狙って、帰り掛けにパシフィコ横浜から程近い一国サイクルワークスさんへ直接セラコート施工品の納品に向かったのですが、普段作業のやり取りは宅配便で荷物をやり取りしているので直接お店に伺うのは初めてだったのですが、何でこうハーレーのショップさんは皆お洒落なんだろうか・・・。というくらいに綺麗な店内で、

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一国サイクルワークスさんも画像のようなBuellベースでワンオフ制作したフレームのレーサーを作ってサーキット走行を行っていたりと、またしてもマニアックなハーレー屋さんでした^^

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そしてこちらは一国サイクルワークスさんのシャーシダイナモブースですが、先ほどの楠さんもシャシ台を持っていて、シュアショットの相川さんも只今絶賛シャシ台ブースを建設中と、ハーレーのショップさんのシャシ台保有率が高くて本当驚きでした^^:

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ということで、あっという間に今年も終了ですが、来年もいろいろ楽しみな事が控えているので自分ももっともっと頑張ります^^



おまけ

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以前からBMWが気になっているのですが、BMWも個性が出しやすくて楽しそうですね^^

akane380 at 01:35|PermalinkComments(8)│ │イベント観戦 

2018年11月16日

お問い合わせの件で

お問い合わせに関して。


久しぶりの更新がこんな内容ですみません・・・。


ここ最近はだいぶ落ち着いてきましたが、以前に5chか何かに書き込まれたのか? 問い合わせ(というより質問?大喜利?w)件数が急激に増えまして、このままでは少し対応しきれない状況でしたので注意書き的に上記のようなお断りをさせていただいております。
また、よく「電話を掛けても全く繋がらない」とのご指摘を受けますが、基本的に作業中はコンプレッサーなどの機械音で気付かなかったり、塗装中や手がオイルまみれだったりで手が離せない状況などで電話には出れません。 また複数の作業を同時進行で行っているため、口頭での指示やお電話によるお問い合わせだと後々内容を忘れてしまったり、他の作業の内容と混同してしまいミスやご迷惑をお掛けするリスクが有る為、基本的には後々お問い合わせ内容や作業指示を見返せるメール( secretbase-racing@nifty.com )や、右欄下に設置してありますお問い合わせフォームより簡単で構いませんので文章にてお問い合わせをお願いいたします。
また、メールのチェックなどはガレージから帰宅する深夜帯に行いますので返信には若干お時間を頂いておりますので合わせて宜しくお願いいたします。

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作業の方も地道に進めておりますが相変わらず納期が遅れがちとなっております。。。
また1月と2月の作業予約は既にほぼ埋まってきておりますので、今年の1〜3月に精神的に追い詰められたオーバーワークを繰り返さない為にも、来年1月、2月の作業受付は一定枠を残して早めに締め切りますので予めご了承いただきたく宜しくお願いいたします。
※ 既にお問い合わせを頂いて予定とされている分に関しましてはこちらで頭数にいれておりますので急がずにゆっくり決めて頂ければと思いますので宜しくお願いいたします。

ということで話は変わりまして先日の土日に筑波サーキットで行われたテイストオブツクバに久しぶりに行ってきました。
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今回はTOTに参戦されているショップさんへの納品と新たな打ち合わせも兼ねつつ、コーイチさんのE/g 部品などを新たにセラコート処理をさせていただいたので完成画像を撮りつつ、

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コーイチさんのGPZ1000RXに新規投入後に不具合が発生している1200E/gの対策品を消去法を元にダメ元で簡易的に作らせていただいたモノが上手くいったのか?の確認も兼ねつつつつ・・・、久しぶりに楽しみながら一石五鳥な効率の良い一日を過ごしてきました^^

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それにしても二年くらい前に見に行っていた頃はいつもコーイチさんと、この#29の山根さんがトップでバトルを繰り広げる構図が多かった印象ですが、

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何だか久々に見に行ったらとんでもない暴君が暴れまわっておりましたw

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暴君其の一
気になって調べてみたところマシンはぱっと見はスズキの刀ですが、フレームをオリジナルで制作してE/g をGSX-R1000 K5のモノを採用しているオリジナルメイドのマシンで、ライダーの加賀山さんはスーパーバイク世界選手権や鈴鹿の8耐などにも参戦し、スズキの開発ライダーでもあるということですので車体周りのディメンションなども最新のSSのトレンドを組み込んだモンスターマシンのようです。

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暴君其の二
調べてもあまり情報が無かったのですが、個人的にこちらの人の方が暴君な印象でした。
マシンはイエローコーンさんのマシンでE/g はスズキの油冷1200ベース。外装はホンダのCB-F系の外装というマシンですが、ベース車体がスズキなのかホンダなのかオリジナルかは不明。
そしてこちらのライダーの國川さんもMoto2などで世界を股に活動をされていたプロのライダーさんのようで、先ほどの加賀山さんの走りもコンパクトな印象でしたが、こちらの國川さんの走りは素人目にも旋回と切り返しスピードが周りと少し違っていた印象です。

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それとカワサキのH2が結構多く採用されて走っていましたが、コーイチさんが以前に ” ロードレースはパワーだけあっても勝てないよ。 ” と言っていた通り、ハイパワーだからといって有利に働くわけではないようです。

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それにしても思いっきり走る場所があって強豪が参戦してきてだなんて凄くやり甲斐があって羨ましいです。

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走れない分、見る側として果たしてこの強豪2台を打ち負かせられる時は来るのだろうか?

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などと気楽に素人目線で勝手に楽しんでいる訳ですが、そんな簡単じゃねーよと怒られそうなのでw

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とりあえず悔しさをバネに皆さんの下剋上を期待しております!

akane380 at 03:06|PermalinkComments(8)

2018年10月15日

焼き付け塗装時のリスク管理

今時期から紅葉シーズンに掛けてはバイクシーズンだと思うのですが、何だか9月の下旬辺りから作業依頼の件数が増え始めて既に今年の1月くらいの危機的状況になってしまいました・・・。
しかもこの時期になると持病が顔を覗かせはじめて体調絶不調ですw

ということで前回の更新内容の続きが遅くなってしまいましたが、
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エンジンの焼き付け塗装時には一体モノ部品の塗装時と違って組み付け時の精度に悪影響を出さぬ様に要所要所に注意を払いながらマスキング作業やブラスト処理、そして焼き付け塗装の工程を行いますが、

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中には部品に欠陥が有ったり、問題が有ったりで、このまま作業を行ってもこの状態では使えませんがどうしますか?など、こちらで気付いた事があればショップさんなりオーナーさんに一度状況を把握しているのか?の確認をして、必要な場合には一度お返ししてそれぞれの修理加工や作業中断などの判断を仰ぐのですが、その時に非常に細かい異変に対しての指摘だと眉をひそめるような「その程度大丈夫だろ?」みたいな反応を受ける事もあったりで、

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以前にこちらのV-MAX1200のシリンダーライナーが0.3佝瑤喀个靴討靴泙辰討い燭里任修里泙泙任六箸┐覆い半匆陲靴浸に「0.3mmくらいガスケットが受け止めるから問題無くない?」みたいな話も頂いて、飛び出している=動いていると考えればマズイ状況と考えられるのにこれを可にしてしまうのではリスク管理がおかしいのでは・・・と感じた事もありました。
ですが、人は人、自分は自分なのでそれぞれの価値観がありますので否定も肯定もする気はありませんが、そのような事を感じていた時にたまたまネット上でリンクを辿って行きついた先で書かれていた「納車後すぐにエンジンからオイルが滲み出て白煙が酷いというようなトラブルに見舞われてしまった」という前回紹介した書きこみで、その古いカワサキの空冷エンジンのオーバーホール作業を行ったバイク屋さんを叩くようなよくある内容の書き込みでした。
ただ、その時に作業内容を見て単純に何でこの普通のオーバーホールの作業内容でエンジンからの白煙とオイル滲みが発生したのか?が気になってそのバイク屋さんを興味本位で調べても普通に技術もありそうで、むしろ凄く丁寧な作業をしてくれそうなのに何でだろうか?をパっと考えてみた時に、書き込みの作業メニュー内に「焼き付け塗装 ※実際には正式名記載」と書かれていたのを思い出し、多分これが問題を引き起こした可能性も考えられるなぁ・・・と。

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普段エンジンの焼き付け塗装を行う際に、このような現行のメッキシリンダーであれば余り気にせず作業を行う事が出来ますが、

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この手のライナーが打ち込んであるタイプのシリンダーでは塗装時の洗浄脱脂でライナーが錆びないように防錆処理をしたり、ライナーが焼き付け時に緩んで動かないように気を付けたりとひと手間ふた手間手を加えるのですが、

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特にこの古い空冷エンジンに関しては当時のままのライナーの場合には精度がかなり落ちていますので、

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焼き付け塗装時にライナーが飛び出さないように、このような簡易的な冶具を制作して塗膜が指触乾燥状態になったら冶具で固定し焼き付け工程を行ったりしますが、

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今回実際にエンジンオーバーホールで入庫中のこのライナー打ち換え予定のKZ1000のシリンダーを使って焼き付け実験を行ったところ、通常のこの手のマスキング処理をした上で焼き付け工程を行った結果、

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マスキングテープを剥がしてみるとこれだけライナーが飛び出してしまいました。
※ 視覚的に分かり易いように実際に焼いて何度でライナーが緩むか?を実験した際の動画を記事の最後に搭載しておきます。

で、ライナーが飛び出すと何の悪影響があるんだ?と、以前に指摘されたようにガスケットがその飛び出しを吸収してくれるから問題ないのではないか?という話ですが、
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動画用に作った簡易的なこの図で紹介しますが、自分の動画を外人さんが見ると「このサル吉はいったい何が言いたいんだ?」と余りにもくだらない実験動画ばかりで理解していただけないので今回は英語表記も入れてみますた。
で、画像はライナーが飛び出した状態ですが、この状態で実際にエンジンを組み付けると・・・

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余程ライナーの嵌まり具合が緩くない限りは、画像のようにシリンダーとヘッドを規定トルクで結合した時に飛び出したライナーがガスケットを圧縮して押し潰しますが、

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その状態でいざエンジンを掛けて実働させると、エンジンが温まって一定の温度を超えるとライナーが緩んで飛び出していた分が下に落ちますが、そうなるとライナーとガスケットの間に若干のクリアランスが生まれ、そのクリアランスの中でピストンの上下運動と共にライナーが上下に踊り始め、何度も繰り返し打ち付ける事によって当初はコンマ数ミリだったクリアランスがどんどん大きくなっていきます。

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そうなるとシール面が少なくなり、そこにオイルが入り込むことで燃焼時にオイルが燃えて白煙が出たり、燃焼圧力でシール面が破壊されてオイルが滲み出てしまったり、ガスケットが吹き抜けてしまったりの症状を引き起こします。
また、このトラブルの厄介なところは組み付け時にライナーの異変に気付いていないのであれば分解時にも気付かないであろう事と、仮に他の人が分解しても分解時には既にライナーは下がっている場合が多く、ガスケットを注意深く見ないとライナーの異変に気付けないという厄介な症状となります。

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なので、分解時にはまずライナーが飛び出していないか?の確認を行い、仮に飛び出していた場合には温めて戻したところで既に動いてしまっている事を考えれば無駄な抵抗ですので、

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そのような場合には新規でライナーを打ち込むか、ライナーに銅メッキを施して太らせて再度嵌め込むなどの内燃機加工が必要となります。

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また作業依頼時や作業時に画像のようにライナー間にマジックでマーキングをしておくと動いたか動いていないかが分かり易いのでお勧めです。

今回の記事はあくまでも ” このようなリスクが有ることを知らない人がもしかしたら居るかもしれない ” という体で書いておりますので、「焼き付け塗装=ライナーが緩む」という訳ではありませんのでご注意ください。
また全てのオイル滲みや白煙現象がこのライナーに関係しているという訳ではありませんのでそちらもご注意ください。


今回のような内容は一般的なエンジン整備を行う人であれば知識として認識ができる事でも、塗装をメインに修業を重ねてきた方にとっては余り意識されていない隠れたリスクだと思いますので、今回の記事が類似的リスクの発見や品質向上のお役に立てれば幸いです。
どの程度のリスクが存在しているかについては上記動画にて実際にご確認ください。

akane380 at 05:04|PermalinkComments(6)│ │セラコート