2017年09月13日

WPC処理とDLC処理の摺動性比較

SBR_0289
ここ数週間タイトな納期の作業に追われていて無事にクリアー出来たので先日気晴らしに外房まで旨い魚を求めて行ってきたのですが、海の家なんかも跡形も無く撤去されて誰も居らずな静かなこの時期の海が一番好きですが、それにしても夏も完全に終わってしまいましたね・・・。
涼しくなった秋空のおかげで星もよく見えて先日はハイペースで視界を横断する衛星も久しぶりに見たりでまったり癒されました。


ということで、あっと言う間に過ぎた今年の夏の自由研究ですが、
SBR_9651
ここ最近になってやっと自分のマシンをイジれる時間が出来たので新しい仕様でこのリフター関係の処理をどうしようか?を以前からチョイチョイ考えていまして、

SBR_0118
今まで手を変え品を変えでいろいろ表面処理の効果の違いなどを自己検証してきまして、カムやカムキャップはWPC処理を、

SBR_0235
そしてピストンや2ndリングなどオイルの潤滑環境の良い部分にもWPC処理を、

SBR_0237
対してオイル環境の厳しいTOPリングやせん断応力の掛かるピストンピンやシフトフォークなどにはDLC処理を・・・

SBR_4352
そしてクランクシャフトのジャーナル及びピン部分とバルブステムなどは磨き仕上げ・・・というのが個人的に安定していて費用対効果も高く結果も良かったのでこれからの自分の仕様として定番と考えているのですが、

SBR_9584
このリフターだけは現状WPC止まりで未だDLCを試していないのですが、それは何故かと言いますと・・・

SBR_9579
施工費用がメチャクチャ高いんですw
施工費用一個5,000円弱×16もの費用を掛けるのであれば、その費用で他のもっと効率的な部品が買えるのではないだろうか・・・と毎回気にはなれど躊躇しておりまして、そもそも今までも各部分にDLC処理を施して試してみた結果、思わしくない結果が得られた時もあるのでいきなり全力は怖いな・・・

SBR_9535
と、いうことで今回試しに一点だけDLC処理を施していただいて、実際DLC処理を施したリフターとWPC処理と純正のままの素地との違いは感じられるのか?を簡単な方法でチェックしてみました。

SBR_9563
今回使用するリフターは純正素地、WPC処理品、DLC処理品共に新品をベースに、ドライの状態であればWPC処理やDLC処理の効果があるのは分かっているので、今回はしっかりオイルに浸した状態で、

SBR_video2
実際にリフターホール内でのフリクションの感じられ方の違いなどの単純な比較チェックをしてみたのですが、これが意外な結果となりまして、純正素地のそのままのリフターは慣らされていない分、シャリシャリと音を立てて突っ掛かったりして動きが渋く決して良いとは言えない状態で、WPC処理を施したリフターはスコスコと動いて軸をズラしても躓くことなく動いてくれました。
そして最後にDLC処理の結果ですが、WPC処理のリフターもほんの僅かに摺れる音は出ていたのですが、DLCは摺れる音は皆無で摺動抵抗は殆どありませんでした。が、いざリフターを勢いよく上下させるとオイル抵抗が酷く、ポンピングロスに似た感覚の抵抗が強く感じられて正直リフターとしての連続的な動きの場合には純正素地の時以上に抵抗感が強く、フリクションとは別の負荷を感じました。
SBR_0177
何となくイメージとしてはこんな感じでベターっと張り付いている状態の物を動かしているような印象でオイルとの親和性が良過ぎるのかなんなのか・・・。

そこでこれはどういう事なのか?を、いつもお世話になっている不二WPCさんのこちら ↓ の技術資料を見ながら再度DLC処理の事を理解しようと思ったのですが、
画像をクリックすると不二WPCさんのページに飛んで読むことが出来ます↓ 

fuji wpc
DLCにも何種類か種類があり不二WPCさんでは水素フリーの硬度60〜70GPaで耐熱温度が500〜600℃の ta-C と、水素含有で硬度20〜30GPaで耐熱温度が300〜400℃の a-C:H の2種類のDLCを使い分けているようなのですが、当然、高硬度で耐熱性が高い方の ta-C を使用されるのかと思ったら場所場所でそうでもないらしく、それらの話を聞いていると尚更よく分からなくなってしまったことと、この技術資料の最後のページに

おわりに
DLC 膜はその優れた特性ゆえ、使用が拡大している。また、生成機構や使用環境に対する検討も進んでいる。にもかかわらず、未だ完全には解明されていない材料であり、未解決の課題も数多く存在する。例えば、しゅう動時の表面のグラファイト化や成膜後の継時変化などについて、議論はされているが決定的な解答は得られていない。また「専門家」も多く、様々なモデルも提案されている。中には、明らかな誤謬と思える内容が堂々と提起されているのも事実であり、多くの情報の中で実験的事実と提案するモデルの切り分けも必要であると考えられる。
本稿では DLC 膜の構造・特性と、下地処理として弊社の主要技術である WPC 処理を中心として述たが、どのような技術でもすべての分野をカバーするのは不可能であることは自明の理であり、熱処理やメッキあるいはその他の表面改質手法との使い分けや複合化が重要であり、今後の大きな課題であると考えられる。


という事が書かれており、他の方々の同じような解説や論文のようなモノを読んでみてもまだまだいろいろ良かれ悪かれ可能性があるな・・・と、やっぱり思った事を直接専門家に聞いた方が手っ取り早いということで、

P1150476
施工をお願いする部品も丁度あったので作業を依頼しがてらこちらの感じた事の是非を聞きつつ、それを踏まえてこちらが考えた希望の仕様をお願いしに行ってきました。


SBR_9650
そして、その前に以前に一度不二WPCさんに聞いたものの、やはりどうしても納得が出来ず本当に?と思ってその後も何度か聞きなおしていい加減しつこいと思われてそうだったこちらのWPC処理の使用後の状態ですが、
c61da86e
以前にこちらのブログでも説明しお伝えしましたが、” WPCの処理跡が消えていてもワーク表面はプラトー状態で一番良い状態とのこと。” とお伝えし、正直その後も本当かなぁ・・・と未だに疑いの目でしたが、

P1150490
今回最終確認として実際に現物を持っていって不二WPCさんの施設の電子顕微鏡を使って表面の状態を詳細に確認してもらった結果、

P1150489
既にWPCのディンプル層は消え去っており、表面はボロボロな状態でしたw
まぁ当然これは不二WPCさんがどうのという話ではなく、やはり電話口での口頭の質問では実際の症状の状況が分かりませんので今後はこの状態になったら美味しいところは終了しているという判断基準になったということで、やはり実際に伺って話を聞くと得られる情報量も多く、今回はいろいろと良い話も聞けて勉強になったので実際にお伺いして良かったです^^

P1150482
ちなみにこちらがWPC処理をした本来のワーク表面の状態とのことです。

SBR_0060
そして部品を預けて一週間ほどで不二WPCさんに加工をお願いしてきたリフター達が仕上がって戻ってまいりました^^

SBR_0213
防錆処理のオイルによってDLC処理特有の7色に怪しく光る様が何とも言えません♪ って結局DLC処理にしたんかいっ!って話ですがw、

SBR_0084
ちゃっかりサイドの摺動面はフリクションが一番少なかったWPC処理にて仕上げていただいたDLC処理とWPC処理のハイブリッドな理想的仕様となります^^

SBR_0128
というのも、自分の12Rで使用しているカムは純正に肉盛りをした加工カムでリフター天面への攻撃性が強く、今回不二WPCさんの電子顕微鏡で2000倍の画像を見せていただいたところ、リフター天面にはオイルの焼き付き痕や微細なカジリ痕などが見られ、オイルの潤滑環境の良いサイドと比べるとやはり天面部分は高回転時に過酷な環境になっているので、ここは潤滑環境の悪い部分で威力を発揮するDLC処理が欲しかったという二極的な考えの結果なのですが^^:
ただ、そんな安易な仕様でも今回お話をして不二WPCさんの方でもこの仕様の方が効率が良いかも知れないと、今後不二WPCさんのメニューに取り入れるかを検討するとのことでしたので、多少は直感的な考えも的を得ていたのかな・・・と。
ちなみにDLCの施工面積が少なくてもお値段据え置き変わりませんw
むしろマスキングの手間などが発生するので、逆に高くならなくて良かったなと^^:

そして、今回のこの内容は自分のエンジンに対しての内容となっておりますので、水平対向エンジンのようなオイル環境が厳しい場合にはサイド面にもDLC処理が有効かと思いますし、その都度エンジンの特徴や使っている材質などいろいろな条件によっても考えが変わりますので、今回の記事はあくまでも一個人の興味の範疇でのお話ということで暇つぶし程度にお願いします。

また、この記事と殆ど同じ内容ですが、実際にリフターの動きを紹介する動画も作ってみましたので、興味のある方は覗いてみてください。


ということで、次回は夏休みの自由研究「工作編」をお送りいたしますwSBR_0329


akane380 at 05:10|PermalinkComments(8)DRAG RACE 製作記 

2017年08月31日

夏休みの自由研究

ということで、あっと言う間に夏も終了ですね。
SBR_9535
夏も終盤に差し掛かってやっと自分のマシンも触れるようになってきたので、新たなエンジン製作に伴い以前から気になっていたこのバルブリフターの表面処理を夏休みの自由研究としてやってみました。

P1150476
今回は個人的に簡易的なテストを元に得られたDLC処理とWPC処理の疑問点を いつも表面処理でお世話になっている不二WPCさんに直接お伺いをして、

P1150487
専門家の意見を頂き答え合わせをしつつ、自分が気になる部分の対策を施した個人的理想な仕様の製作を試験的にお願いしに行ってきました。
こちらはリフターが仕上がって戻ってきたら改めてご紹介します^^

SBR_9600
ちなみにバルブリフターはH2R用とかって何か面白いことやってるのかな?なんて思って部品番号を調べてみたら12Rとは共通ではないようで試しに取り寄せて調べてみたのですが、なんと12Rと同サイズで流用が可能で新型な分 H2R用の方が価格が若干安い♪

SBR_9602
調べてみると厚みも重さも一緒ということで材質も変わりなく、スカート部分の処理が12Rの初期型とは違う(後期は一緒)くらいでわざわざ使う程でもなかったので・・・

SBR_9597
既にアタリの付いている程度の良いリフターをベースに旋盤で面取り作業もササッと終了。
いつもグラインダーを片手にこの面取り作業をしていたのですが、旋盤があるとやはり仕上がりが綺麗で作業も楽で、まだ操作は不慣れですけどホント旋盤様様です^^

SBR_9601
ということで夏休みの工作のリフター達はまた近々追ってご紹介します。

SBR_9670
そしてもう一点、以前より検討を進めて現在製作中の新しいオリジナル部品のテスト用の試作品も完成して、こちらも最終的な仕様が決まりましたので近々改めてご紹介出来そうです^^


それにしても不二WPCさんは大手メーカーなどさまざまな企業の仕事を請け負っている関係で企業秘密な分野やコンプライアンスの問題などもあり、建物の全ての入り口にオートロックが掛かっていて外から中の様子は一切知ることが出来ないのですが、P1150481
その建物の中に一歩入るとフォーミュラマシンがディスプレイされていて

P1150492
今回ご好意でコックピットに座らせていただけたのですが、脚を伸ばしてほとんど仰向けに寝た状態でドライブするってこんな視界なのか!? と滅多に出来ない非常にレアな経験が出来ました♪

P1150513
で、今年は夏らしいことを何もしていなかったので以前から気になっていたSUP(スタンドアップパドルボード)をガレージから20分ほどの幕張近郊の人工海岸で体験してきました。

iphone_IMG_1554
今回SUPをレクチャーしてくれたのはSUPA公認インストラクターで日本SUP振興会理事の川井さんが乗り方からSUPの楽しみ方や技などを教えてくれたのですが、日々の疲れを癒しに海の上でスローな時間を・・・とか思ってたらしっかり型からレクチャーしてくれまして、日々の運動不足に苦しみながらもそれはそれで凄く充実したのでまた時間をみてSUPレッスンしてきます^^

akane380 at 14:05|PermalinkComments(10)DRAG RACE 製作記 

2017年08月19日

設備投資

たまには趣向を変えて・・・

今年はレース活動が無いのでその分を設備投資に当てようかな?と考えてやっていまして、SBR_6655
手始めに今年の始めにずーっと欲しかった大型のボール盤を手に入れて、

SBR_9971
いつか作ろう、いつか作ろうと思っていたウェットブラストも必要になってしまったので導入したりと、少しずつ作業環境を自分の考える理想に近づけているのですが、

SBR_9486
ここ最近では作業範囲も広がって手狭になっていた超音波洗浄機を以前よりも大型のモノに代えまして、

SBR_4051
塗装前の下地処理として、この程度のモノを一度に処理できる能力に昇格させました^^

SBR_4057
ちなみにサンドブラスト後はしっかりと洗剤を使ってブラストのメディアを落とすのですが、形状によってはしっかり洗うことが出来ずで、ある程度しっかり洗い流したつもりでも超音波洗浄機に掛けると食い込んでいたメディアなどがジワジワと浮き出てきます。

SBR_4060
で、しっかり洗い流したつもりでも超音波洗浄機に掛けた後にはこれだけのメディアが残留していますので意外にタチが悪かったりしますが、こちらの超音波洗浄機はチャイナ製で良くも悪くもチャイナ製ということで馬鹿みたいに振動子が沢山付いているので洗浄目的として威力だけは折り紙つきですw が、どの程度この品質が持つかは謎ですw

SBR_4169
でも、お陰でこのようなゴシゴシ洗うと曲がってしまうような部品などの洗浄には重宝してます♪
とりあえず中国製ということでテスト的に取り寄せてみたのですが、現状塗装部品のクリーニング用に使用しているので近々エンジン部品などの油汚れ用も仕入れる予定です^^

IMG_9882
が、実際問題うちのガレージは物が多過ぎでして、本当はもっと旋盤とかフライス盤やコンタマシーンなどの工作設備も欲しいのですが、現実問題として既に加工するスペースさえ無くなり機材を置くスペースなど夢のまた夢で軒先で溶接作業とかしているのですが、2ヶ月ほど前にいつもお世話になっているハーレービルダーのシュアショットさんが大型の旋盤に入れ替えるとのことで、

IMG_9894
入れ替えで不要となったこちらの手頃なサイズの旋盤をこの度譲って頂きました♪
旋盤だけは10年以上前からいつかは欲しい欲しいと夢見ていたので、今回手に入れられて本当に嬉しいです^^ 

IMG_9895
ちなみに早々使いこなせるわけも無く、まずはGoogle で「旋盤 使い方」と「旋盤 できること」などと検索していたのですが、シュアショット代表の相川さんに実際に部品を作る形で使い方を教わり、あとは予習復習で少しずつレベルを上げてモノ作りの幅が広げられれば・・・と事故を起こさないようマイペースに進めていきます^^:
ちなみに「旋盤 事故」で画像検索するとトラウマになります。。。

SBR_9487
あとは以前からチラチラと他の画像に写り込んでいるこちらのインジェクタークリーナーですが、

SBR_0923
以前から自分は12Rのインジェクターの様子見や噴射容量を測るのにこのように直接車体に付いているインジェクターを外部電源で作動させて噴射量を測定していたのですが、この当時は冬でストーブも焚いていたのでコーイチさんと話していてこの手のガソリンを使った作業で工場を全焼させたとか、重大な事故になったという話はこの業界ではちらほらと聞く話なので、この手の作業は本当に気を付けなよ。というような話の流れから大事故になるくらいなら多少の出費も仕方ないか・・・と、去年の暮れに何か良いもの無いかなぁ・・・と探してまして、流石にボッシュ公認のASNUなどは買えないのでパクリ天国の中華製で何か類似品は無いかなぁ・・・と探していたところ見つけましたw

SBR_9489
で、早速取り寄せて箱を開けてまずは中国製品定番の粗悪な工業オイルの悪臭でノックアウトw
その他にもチャイナ品質らしく本家本元とは程遠いオチもあるのですが、最近このマシンを日本で輸入販売しているところがあるようなので深くは書きませんが、とりあえず一切使ってません。
ただ、このインジェクタークリーナーの中央にある超音波洗浄機の威力がなかなかなモノだったので中華製の超音波洗浄機とか何にも考えてなさそうだな・・・と最初の方で紹介した威力抜群な超音波洗浄機の購入に至った訳ですがw

SBR_3097
そして最後はこれですw
暑くてエンジン関係の部品の寸法が測れないわ、ブース内の温度が上がり過ぎて塗装にも支障をきたして作業効率が悪いうえに体力まで奪われ踏んだり蹴ったりで、これならスポットクーラーでも入れた方が作業効率も上がって身体にも良いいわな・・と考えていたところ、仲間から近所のホームセンターで29800円のクーラーが売ってたと連絡を受けて迷うことなく次の日に即購入w

SBR_9482
そして仲間とあーでもないこーでもないと壁に穴をぶち開けて取り付けて完成♪ で、来年の年賀状の写真をこの画像にしようかなってくらいにクーラー環境過での作業は最高ですw
ちなみにこのクーラーを入れてから毎日曇り雨でそこまで暑くなくて全然使う必要が・・・。
でもこれでこれからは季節や時間帯など関係なくエンジン作業が出来る環境が整いましたので、今までに比べて非常に効率的に作業が出来るようになりました♪

SBR_9522
おかげで先日作業したone off さんお待ちかねのフロントフォークのカラーもだいぶ涼しいイメージに落ち着きましたので近々送りますw

akane380 at 06:52|PermalinkComments(8)雑記 

2017年08月10日

十人十色なキャブレター製作

あぁ〜気晴らしに海に行きてぇ・・・とか思いつつ根詰めて作業をして、ずーっと海海考えながら塗装のデザインを考えていたら和な感じの波模様も良いな・・と波模様を取り入れる事にしたのですが、SBR_9336
実際にデザインをしてイケるかも。と採用し、実際にパソコンで出力してプロッターでカッティングシートを切りはじめたらデザインが細か過ぎてカチャカチャとカッティングシートを切り出すだけで1時間。。。 そこから不要部分の抜き取り作業を手作業で偏頭痛と闘いながらセコセコと1時間半格闘で、なんだか海を感じるどころか余計に疲れが・・・で、軽くやさぐれてましたw

それにしても今年も残り4ヶ月を切ってしまいましたが、先月辺りからポツポツと年末に向けたイベント車両関係の作業依頼などもボチボチ増え始めてあっと言う間に年末を迎えるんだろうな・・・といった感じですが、イベント向けのキャブレターの製作などもお陰様で順調に仕上げさせていただいております^^SBR_4115
SBR_4122SBR_4109SBR_4126
こちらのキャブレターはハーレーで年末の横浜で行われるショーに出展をされる予定のマシン製作の一貫でセラコート仕様での製作をご依頼いただきまして、今回はエンジンに施された特殊な処理の色合いに合わせるべく、マットブラックと艶有りブラックの2色をご選択いただいて仕上げさせて頂きましたが、最終的にどのような仕上がりで纏まるのか今から年末が非常に楽しみです^^

SBR_3052
SBR_3059SBR_3067SBR_3076
そしてもう一機、先日嬉しい事に超ド派手仕様のご依頼を頂いて製作させていただいたのですが、こちらのこの上なくド派手なFCRキャブレターですが、装着するマシンはバイクではなく4輪のSR20DE E/g に流用装着されるキャブレターとのことで、4輪ならこの位派手な方がエンジンルーム内での存在感もあってボンネットを開けた際に一発目に目に飛び込むインパクトは十分ありそうです^^
また当初はガンコートを使用しての製作依頼でしたが、待ちに待った初のド派手仕様という事でこちらもノリノリで今回はサービスにてセラコートにバージョンアップをさせていただいて、発色の良いセラコートのコルベットイエローという色を使って製作をさせていただいたのですが、製作前から黄色ということである程度は覚悟をしていたのですが、綺麗な発色にする為に厚塗りをしなくてはならず、何度も仕上がりが気に入らずやり直して正直今回は今までで一番作業が大変でした。
でも納品した際にオーナーさんに予想以上と喜んで頂けたので苦労した甲斐がありました^^

SBR_0483
SBR_0492SBR_0526SBR_0501
そして最後にご紹介するのは先ほどのド派手とは真逆の渋めのフルブラック仕様での製作ですが、今回はパッと見では気付かないレベルでセラコートによる半艶と艶有りの2種類のブラックを細かく使い分けて技を効かせ、トップキャップにはブラックのリンクル塗装を施し徹底的にフルブラックに仕上げつつも単純なベタ塗り感を出さぬように注意を払いながら仕上げました。

SBR_0132
今回の製作にあたって施工対称となった部品の一覧ですが、こちらのキャブレターのオーナー様は70年代に黒に拘ったチームで有名な元COOLS結成時のサブリーダーということで、今回もとことんブラックに拘った仕様を目指しました^^

SBR_0441
ちなみにセラコートなら密着性が非常に高いのでこのようなスプリングも問題なく施工が可能ですが、ドライブラストを当てると場合によってはスプリングがダメになってしまうので、線径の細いスプリングの場合には熱を持たないウェットブラストにて下地処理を行います。

SBR_0135
それにしても自分の生まれ育った地元が五井(ごい)という町で、何かにつけて51という数字を好んで昔から使って親しんでいて、コーイチさんも51で、今回のオーナー様も51と、51という数字には生まれた時から何かと縁がありますね^^

SBR_1504
そして先日のアメフェスの会場にてPAMS様が展開していたブースで今回製作させて頂いたCRキャブレターを装着した特別なZ1000Rが展示されていまして実際に施工したキャブレターを装着したマシンを間近で見てきたのですが、ちょっとやり過ぎたかなぁ・・・と少し気掛かりだったフルブラック化も逆にフルブラックにして良かったと思える位に他所も徹底的にブラックアウトされた車両で、

SBR_1506
エンジンに装着した際のバランス感も違和感なくオーナー様にも気に入っていただけたとの事でこちらも一安心できました^^
こちらのマシンはマフラーのブラック化や細部の煮詰めなどがまだ製作途中とのことで、こちらも今後の完成が楽しみな一台です♪
また今回は当日に会場でPAMS様に了解を得て画像の撮影とブログへの搭載許可もいただけたのでこれでまた一つキャブレターペイントギャラリーに搭載できる実例画像をゲットする事が出来ました^^

SBR_3120
そして最近は新品ベースのキャブレター製作や非分解箇所まで分解してのオーバーホールも兼ねたキャブレター製作など、メーカー機種問わずいろいろなオーダーが入ってきてどれも時間を要するので予約の待ち時間や納期がどんどん遅れてしまっておりますが、

SBR_9355
それでもお待ち頂けて次から次へと新しいことに挑戦させていただける事に感謝しつつ、より良いものを提供出来るように技術を磨いてこれからも頑張ります^^

akane380 at 03:52|PermalinkComments(12)セラコート 

2017年07月30日

IKURA's アメフェス

SBR_0755
先週末に富士で開催されたIKURA's アメフェスにてハーレーのドラッグレース V.D.A 戦を観て来ました。 当日は曇天で時折小雨もパラつく生憎の天気でしたが、毎回熱中症にやられる自分的には少し肌寒いくらいで観戦するには丁度良かったです^^

SBR_1239
そして今回ハーレークラスのエントリーは100台オーバーと非常に参加台数が多く、多種多様なスタイルのハーレーが全開で走る姿はお洒落でこれまたカッコ良かったです^^

SBR_1313
そして今回のアメフェスのチケットをプレゼントして下さった岡山のリバーフィールドパフォーマンス (riverfield racing)の代表である川田さんのハーレーがこちらですが、1753cc+NOSで200馬力を生み出して1/8mile でのベストタイムが5秒台と自分の12Rよりも全然速い恐ろしいハーレーで、以前にご連絡を頂いた際にある部分の仕様変更のお話をして、そのお話の後に1/8mile で5秒台に入ったので既に行ったのかと思っていた仕様変更をまだ行っていないとのことで、来年はその仕様変更を経て更なるタイムアップが見込めるのではないかと今から非常に楽しみです^^
ちなみに今回の1/4mile のタイムは9秒中盤だったと思います。

SBR_0831
そしてこちらもいつもお世話になっている神戸のクスノキカスタムワークスの代表である楠さんのハーレーですが、1450cc のVツイン+NOSで170馬力オーバーな9秒台マシンと、今回も安定して9秒台でしたが、仕様で言えば楠さんのこのハーレーのタイムは相当驚異的ではないかと思います。
ハーレーの分野はあまり詳しくないので間違っていたら申し訳ないのですが、たぶん、ハーレーのこの純正フレームを使用したストリート的なクラスで9秒台入りはこの2台を含めてまだ国内では3台しか居なかったかと思うのですが、

SBR_1341
そんな3台の9秒台マシンの残る1台もクスノキカスタムワークスさんが手掛けたこちらのド派手なマシンですが、2400cc+スーパーチャージャーで210馬力オーバーとのことで、今回も9秒台の走りで非常に速かったです。

SBR_0929
そしてハーレーの戦い以外にも国産旧車クラスのG-WORKS クラスのこの雰囲気も最高で、

SBR_0951
G-WORKS の誌面などいろいろなところで目にしていたRISING 伊藤さんのS30Zの音も生で聴けて、

SBR_0956
ラウンドエンジニアリングの河上さんのS30Zとのバトルでは極上のL6サウンドの競演が富士のグランドスタンドに木霊して最高の音色を聴かせていただきました^^

SBR_1102
その他にはいつもJD-STERで活躍されている方達の走行なども見る事が出来ました^^

SBR_1595
そしてコース外の会場では駐車場の一角にジャンプ台を設置して高々とジャンプして技を決めるフリースタイルモトクロスのデモ走行が行われていたり、

SBR_1564
展示車両もこんなド派手なマシンから・・・

SBR_1569
こんな激シブなマシンまで数多く展示がされていて、いつもイベントに参加してもピットから動けない事が多いので今回はギャラリーとして一日楽しむことが出来ました^^
今回チケットをくださったリバーフィールドパフォーマンス代表の川田さんには一日を通してたまの良い息抜きになり改めて感謝しております♪
この度は本当にありがとう御座いました m(_ _)m

akane380 at 11:38|PermalinkComments(4)IKURA's アメフェス