2025年02月03日

コーディネート

昨年末の〆の記事でハードディスクの中身が飛んで過去は振り返るなって事か⁉ なんて書きましたが、去年のデータが飛んだお陰で更に古い過去を振り返りまくりな今日この頃ですが、今回の記事も2〜3年前の画像保存データからの思い出し記事となりまして、
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うちでセラコートなどのペイント作業を頂く際にトータルコーディネートをしたいというオーナー様からのご依頼が多いのですが、画像のように経年劣化で錆や汚れが発生している部品がある一方で、ピカピカなビレットカバーが存在感を主張している場合など、統一感に欠けてしまう状態を何とかしたいという事で、

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このような感じでトーンバランスを合わせる事で一体感を持たせた仕様へと変えるような作業のご依頼が多く、

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こちらのオーナー様の作業に於かれましても、

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このような感じでオーナー様のご希望に合わせて2色をバランスよく配色して、

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後日頂いた組み付け後の画像はこのような感じで非常に一体感が出ていて、オーナー様のセンスが良かったお陰でとても良い参考例となった訳ですが、

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こちらはエスコートさんからご依頼を頂いた4輪用の電子スロットルボディで、

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社外の黒いサージタンクに合わせるべく黒仕上げでのご依頼でしたが、このような細かい部分にも妥協しない作り込みのお手伝いが出来る事は本当に幸いな事です^^

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そしてこちらはAE86に積む予定のAE111のエンジンパーツですが、遠く離れた九州からご依頼を頂きまして、

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いつものように部品達を分解洗浄をして、

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腐食の出てしまったアルミ製のファンネルは磨きを掛けて、バフ研磨用のクリアーコーティングで表面がくすまないように保護をして、

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スロットルシャフト部分のダストシールも劣化して再利用が出来ない状態だったので新しい物で組み直して・・・、

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スロットルボディのセラコート処理を済ませたら全ての作業が完成です。

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で、当初オーナー様が九州から来て下さって色見本を元に打ち合わせをした際に、折角なら塗った感を出したいと少し冒険をして目立つゴールド系の色味をご選択いただいたのですが、いざ施工をしてみると、正直フルでレストアされたピカピカなAE86のエンジンルームにこの色味のヘッドカバーやスロットルボディが収まっている姿を想像するに、何となく浮いてしまうのではなかろうかと・・・。
そこでオーナー様にメールで仕上がりの確認をして頂くと、やはり想像していたものと違ったようで、このまま「やれと言われたからやりました!」でお返ししたら絶対に後悔されるだろうな・・・と。
もし自分が逆の立場だったら絶対に凹んでイジけるもんなぁ・・・という事でサービスにてやり直しをする事に^^

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で、今回こそは選択をミスって欲しくないという事で、悩まれていた全ての色で一旦施工をして実物から選んで頂く事にw

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そしてそこから少しだけ修正を重ねて無難な感じのガンメタ系にて再施工を行い、

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その他の部品なども施工を行い、遠方からご依頼を頂いたオーナー様にも結果的に満足していただけた様で一安心出来ました^^

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そしてこちらは以前にもご紹介しましたが、ホットロッドカスタムショーにエントリーをするショーカー用のインマニと見た事の無い形の古いキャブレターですが、

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とりあえず当初ガスケットなどの交換部品が出るのかも判らなかったので分解せず、全体をマスキングして施工をする予定でしたが、やはりショークオリティで仕上げるとなると分解せねば細かな部分の仕上がりに影響するので恐る恐る分解をして、

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今回の希望色がゴールド系との事で、ショーカーサポートにて特別に複数のゴールドの色味を作成してこの中からイメージに近いゴールドを選んでいただきまして、

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それぞれご選択を頂いたゴールドにて施工を行わせて頂きました^^

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ショー当日は柵があって立ち入れなかったのでキャブレターとエンジンルームの色味のバランスを間近で見る事は出来ませんでしたが、

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インマニを施工させて頂いたこちらの1932年式のフォードがAwardを受賞されていて、今回関わらせて頂けた事を嬉しく思います^^

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そして最後にご紹介するのがカフェスタイルにカスタムされたHONDA CB750FOURに装着されるFCRキャブレターの製作のご依頼ですが、

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今回のご希望の仕様は何とも豪華絢爛で神々しい金ピカ仕様です^^

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一度塗り仕上げたものの、仕上がりが気に入らずやり直しをしての作業でしたが、

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非常に違いが判り難いものの、ボディ側と連結パイプなどの色味を若干変える事でベタ塗り感を減らすように施工をしまして、

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仏間に飾ってあっても違和感が無い位にド派手でご利益の有りそうなFCRキャブレターの完成です♪
こちらのキャブレターが組み付けられたCB750FOURを後日某SNSで拝見したのですが、エンジン回りの部品も金メッキ処理などが成されていまして、これだけド派手なキャブレターを付けてもそこまで違和感の無いカフェスタイルがカッコイイ仕上がりの車両でした^^

同じゴールド系と言っても車両に合わせて十人十色なのが面白くも難しいところですが、
これからも人と違った個性の演出のお手伝いとコーディネートのサポートが出来るよう頑張って行ければと思います^^




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2025年01月26日

詐欺的なVMAX1200の救済作業

前回に引き続き、今回の記事も2年ほど前の作業内容ですが、以前に遠方よりV-MAX1200のFCRキャブレターのオーバーホール作業とペイント作業のお問い合わせを頂きまして、普段うちでは置き場所の関係で車両の預かり作業は行っていないのでキャブレターのみを送って頂きたいとお願いをしたのですが、キャブレター以外にも不良個所が無いかを信用できるショップで一度チェックをして欲しいと、以前に行っていたV-MAXでのドラッグレースへの参戦記事なども踏まえてうちにお問い合わせを頂いたのですが、
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今回のこちらのV-MAXの出所はV-MAXと言えば・・・な、うちでは数々の最悪な印象しかないあのお店さんで、今回のオーナー様の被害もなかなかなもので、一年ほど前に車両の乗り換えでV-MAXに乗りたいと思ってV-MAXと言えばな例のお店に販売車両の問い合わせをしたところ、ちょうどカスタムをした良い車両が在庫で有るからと遠路遥々お店に見に行って、そこそこカッコ良かったのでその車両の購入を決めたらしいのですが、後日納車の準備が出来たとの連絡を受けて、新幹線に乗ってそのお店に車両を引き取りに行くと、先日購入を決めた車両とは別の車両が用意されていて、これはどうゆう事?と店主に話を聞くと、あの時見せた車両は実は間違えて他のお客さんの預かり車両を見せてしまったので、代わりに別の車両を用意したとの事で、普通に考えてこの時点で既に計画的犯行でアウトなのですが、カスタム車両を購入したのに代わりにとほぼノーマルの車両を渡されて当然納得するハズもなく、話し合いの末、有り合わせの部品を付けて納車をするとの話で決着がついたそうで、納車された車両はまともに走らず、オーナー様の住んでいる地域は春と秋くらいしか車両に乗れない地域なので周りに頼れるお店もなく泣き寝入りという、この業界ではよくある話の流れではあるのですが、

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あのお店の出かぁ・・・と正直ロクな車両じゃないだろうなとタンクカバーを外して ” 始まったな。。。 ” と。

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多分、ファンネルからゴミが入らないように気を使ったのでしょうけど、茶漉しをそのまま置いただけなので4つのうち3つは既にお亡くなりに・・・。

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そしてまともに走らずアイドリングも下がらないとの事で二次エアを吸っているんだろうな。とチェックをすると案の定二次エアを吸っていたので、インマニを外して状況の確認をしてみると寸法の違うOリングを無理やり液体パッキンで押さえつけて組み付けようとしたのかご覧のあり様で、Oリングくらい買えよ・・・と。

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反対側に至ってはOリングすら有りませんでした。。。
しかも髪の毛が挟まってて、以前はこのショップが組んだエンジンから犬の毛が幾つも出てきたりで、もう本当にこのショップから出てきた車両は触りたくないなと。
そもそも二次エアの症状は整備士なら誰でも簡単に察する症状で見落としようが無いんですよね。
そんな状態を知りつつ納車出来るのですから本当にハートが強いんだなと思います。

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そんなこんなでキャブを摘出し、

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全て分解をして各部をチェックしていきますが、

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分解時に既にかなり程度が悪い事は判明していましたが、浮動バルブのコーテイングも剥がれてしまっていて、

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非分解部分のOリングも劣化をしてカチカチで要交換と、オーバーホールというよりレストア的な作業内容でFCRキャブレターを再生していきます。

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そしてペイントも含めて再生作業の全ての作業が完了して、オーナー様のご希望に沿ってペイントはこのような感じのグラデーションで仕上げさせていただきました^^

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ちなみにキャブレターを制作する間、お預かりしていた車両からオイルが床に垂れている事に気が付きまして、チェックをしてみるとウォーターポンプカバーからのオイル漏れと、ウォーターポンプ自体もクーラント滲みが発生していて急遽この辺りの修復も行うことに。

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そしてこの車両をハイエースに積んで持ってきて頂いた際にリアゲートを開けた瞬間目に飛び込んできてパッと見で ” 何だコレ? ” と違和感満載だったサイレンサーも追加作業で交換をする事になったのですが、

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余程お金を掛けたくなかったのか、1200ccのバイクに適当に有り合わせで付けられた出口径Φ35の中型車向けのサイレンサー。

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そんな中型車向けのサイレンサーを無理やり取り付ける為に入り径を太くするべく、アルミのケースにステンレスを溶接しようとしたのかガッツリと溶接跡が残っていて、

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そこかしこに塗ったくられた耐熱ガスケットで排気漏れを無理やり誤魔化した無茶苦茶なマフラーですが、

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納車時に自走で帰っていると、出口径が細過ぎて排圧に負けたサイレンサーがリベットを引き千切って後方に飛んでいってしまったそうで、急いでサイレンサーを拾って買ったお店にUターンをしてクレームを言いに行くと、その場でドリルで穴を開けてリベット増しをして、「これでもう大丈夫」と言われて返されたそうなのですが、聞けば聞くほど本当にやる事成す事無茶苦茶で、よくこんな事が現実でまかり通るなと・・・。
次々に繰り出される有り得ない内容に唖然とするばかりでした^^:

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という事で、オーナー様から送って頂いたサイレンサーに交換をして全ての作業が完了しました。

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最後に軽くキャブレターのセッティングも調整させていただいて、

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完成後に試乗をして頂いて、かなり乗り易く調子も良くなったと喜んでいただけたので良かったです^^




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2025年01月11日

キャブレターペイントでフルコンプリート

昨年末にハードディスクの中身が飛んでしまったので古いハードディスクを漁って記事を書いている為、直近の作業記事ではないのですが、
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3年ほど前の事ですが、中川商会さんでフルカスタムされたZ1300に乗られているオーナー様がガレージにお越しくださいまして、

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ノーマル然とした車両に素のFCRキャブレターなどが装着されている場合には気にならないのですが、今回の車両のように磨きだったりペイントだったりで全てに手が加えられたカスタム車両に素の地肌なままのFCRキャブレターが付いているとコンプリート ( complete : 全部が揃っているさま、完成・完結しているさま ) 車両なのにコンプリート出来ていないというか、やはり統一感が無いので中途半端に目立ってしまうのが気になるとの事で、キャブレターのオーバーホールも兼ねてこちらをブラックに仕様変更をする内容でFCRキャブレターのペイント作業のご相談をいただきまして、

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他の整備も兼ねてキャブレターの脱着はこの車両を製作した中川商会さんにて取り持って頂き、こちらにキャブレターを送っていただいた上での制作作業の流れで進めさせていただいたのですが、

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全ての作業が完成した状態はこのような感じで、迫力のある派手渋な6連キャブレターが出来上がりました^^

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そして仕上がったキャブレターを車体に組み付けた状態はこのような感じで、元の状態から更にワンランクレベルを上げたフルコンプリートカスタムへと進化して、

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全体的に統一感も出て唯一無二な仕上がりになったのではないかと思います^^

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右側面の様子

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左側面の様子

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普段自分で製作したキャブレターの装着状態をあまり見る機会が無いので、今回のように装着車両を実際に見せて頂き撮影までさせていただけるチャンスは滅多に無いので本当に有難い良い経験となりました。






2025年01月03日

明けましておめでとうございます。

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新年あけましておめでとうございます。
今年の年越し作業はうちでは初となるドゥカティエンジンへのセラコート処理の焼き付け完成と同時に元日を迎えての年越しとなりました。
新年一発目の初収めから新しい事に挑戦させて頂けるとは本当にありがたい事です。

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ちなみに元はこんな感じでボロボロでしたが、

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新年早々いい感じに仕上がったのではないかと思います^^
今年もマイペースに更新を続けて参りますので宜しくお願いいたします。





akane380 at 15:05|PermalinkComments(4)│ │セラコート 

2024年12月29日

今年も一年お疲れ様でした

あっちゅう間の年末で今年も1年頑張りました。
頑張りましたというか、現在進行形で今年も正月休みも無く作業を進める予定で有難い限りな状況です。
そこでそんな1年を振り返って









みようかと・・・























crash
思ったのですが、BUFFALOからの粋なクリスマスプレゼントで2024年のHD内のデータが全て消えてますた。。。
過去は振り返らず前だけ見て行けよと言うBUFFALOからの粋な計らい誠に感謝です!



それでは皆様、良いお年をお迎えください。
今年も一年間本当にお世話になりありがとう御座いました。

SECRET BASE Racing 2024 〆







akane380 at 03:41|PermalinkComments(4)