2023年05月02日
何とか峠越えますた・・・。
今月は滅茶苦茶忙しくさせていただきましたが、何とか作業の山場を越える事が出来ました。。。

昨年から毎月このような数の作業をご依頼頂けて本当に感謝しかないのですが、そろそろ受注の方式を考えないとご依頼を頂いたオーナー様に遅れなどのご迷惑が掛かってしまう事と、自分自身も体力的精神的にマズイなと考えておりまして、昨年から常に作業量が飽和状態になってしまっている原因が受注の難しさでして、例として1月1日にお問い合わせを頂いたAさんBさんCさんに「現在のご予約は2月1日からです」とご説明してご検討頂いている状態で、翌日の1月2日にDさんEさんFさんからも新たにお問い合わせを頂いた時にも同じようにまだ予定が入っていないので「現在のご予約は2月1日からです」と同じように説明させて頂き、その後一斉にAさん〜Fさんが2月1日のご予約で作業をご依頼くださった結果、通常2〜3件がMAXな所に一気に6件も受注が重なってしまって完全なオーバーワーク状態になってしまうという状態が続いおりまして、この場合にどうすれば良いのだろうかと・・・。
歯医者さんのように一日で終わる作業なら一日ずつずらして予定を組ませてもらえば良いだけなのですが、オーバーホールや塗装などは一件一件作業内容が変わってしまうのでその予測が難しく、現状少し多めに納期を設けさせて頂きつつ、寝る間を惜しんで作業に時間を当てる事で何とか対処しているのですが、いい加減身体が持たないので何かいい方法は無いですかね・・・と。。。

今年は自分の12Rの製作を進めるぞ!と1月に意気揚々と奮発して12Rのフレームを溶接する為に今までの物よりも高性能な新たしい交直両用のTig溶接機を購入したのですが、設置する暇も置き場所も無く、とりあえず邪魔だからと開封する事も無く家の倉庫で眠っているという^^:

そんなこんなで毎日忙しさにかまけて2年近く放置してしまったGSF1200も自宅放置でボロボロになって行くのを横目にしつつ、ガレージ内が常にパンパンだったので入庫が出来ずで凹む事もありましたが、やっとスペースを確保したので車検所得に向けて整備をする事になりました。
そしてこのGSFは整備が終わったら仲間に貸し出して乗っておいてもらう予定なので、とりあえず足回りの整備だけ行って、錆や汚れなどは仲間の好きなように処理してもらえればと^^

ちなみに気になって実験的に行ったフロントフォークのインナーチューブへのセラコート処理ですが、以前からちょくちょくインナーチューブへのセラコート処理のお問い合わせを頂く事がありまして、個人的に塗装では面精度が出せないので良くはないだろうなと思いつつ、物は試しにと一応試験的にやってみるか・・・で実験をしてみましたが、結果から申しますとショックの動きが悪くなって乗り味最悪。。。と、個人的にお勧めは出来ませんというのが正直な感想です。

しかも屋外曝露試験ついでに2年間砂利の駐車場にシートも掛けずに野外放置していたら、風で舞った砂利の影響か、一方向だけ白っちゃけてしまいました^^:
基本自分の愛機は全て実験台となるので常にボロボロですが、今後は綺麗好きな仲間が乗ってくれるのでGSFも助かったと喜んでいる事でしょう^^
ちなみに自分の新しいマシンも去年の8月に購入したのですが、一度も乗らずに半年以上放置と・・・とにかく時間が欲しい今日この頃です。。。

昨年から毎月このような数の作業をご依頼頂けて本当に感謝しかないのですが、そろそろ受注の方式を考えないとご依頼を頂いたオーナー様に遅れなどのご迷惑が掛かってしまう事と、自分自身も体力的精神的にマズイなと考えておりまして、昨年から常に作業量が飽和状態になってしまっている原因が受注の難しさでして、例として1月1日にお問い合わせを頂いたAさんBさんCさんに「現在のご予約は2月1日からです」とご説明してご検討頂いている状態で、翌日の1月2日にDさんEさんFさんからも新たにお問い合わせを頂いた時にも同じようにまだ予定が入っていないので「現在のご予約は2月1日からです」と同じように説明させて頂き、その後一斉にAさん〜Fさんが2月1日のご予約で作業をご依頼くださった結果、通常2〜3件がMAXな所に一気に6件も受注が重なってしまって完全なオーバーワーク状態になってしまうという状態が続いおりまして、この場合にどうすれば良いのだろうかと・・・。
歯医者さんのように一日で終わる作業なら一日ずつずらして予定を組ませてもらえば良いだけなのですが、オーバーホールや塗装などは一件一件作業内容が変わってしまうのでその予測が難しく、現状少し多めに納期を設けさせて頂きつつ、寝る間を惜しんで作業に時間を当てる事で何とか対処しているのですが、いい加減身体が持たないので何かいい方法は無いですかね・・・と。。。

今年は自分の12Rの製作を進めるぞ!と1月に意気揚々と奮発して12Rのフレームを溶接する為に今までの物よりも高性能な新たしい交直両用のTig溶接機を購入したのですが、設置する暇も置き場所も無く、とりあえず邪魔だからと開封する事も無く家の倉庫で眠っているという^^:

そんなこんなで毎日忙しさにかまけて2年近く放置してしまったGSF1200も自宅放置でボロボロになって行くのを横目にしつつ、ガレージ内が常にパンパンだったので入庫が出来ずで凹む事もありましたが、やっとスペースを確保したので車検所得に向けて整備をする事になりました。
そしてこのGSFは整備が終わったら仲間に貸し出して乗っておいてもらう予定なので、とりあえず足回りの整備だけ行って、錆や汚れなどは仲間の好きなように処理してもらえればと^^

ちなみに気になって実験的に行ったフロントフォークのインナーチューブへのセラコート処理ですが、以前からちょくちょくインナーチューブへのセラコート処理のお問い合わせを頂く事がありまして、個人的に塗装では面精度が出せないので良くはないだろうなと思いつつ、物は試しにと一応試験的にやってみるか・・・で実験をしてみましたが、結果から申しますとショックの動きが悪くなって乗り味最悪。。。と、個人的にお勧めは出来ませんというのが正直な感想です。

しかも屋外曝露試験ついでに2年間砂利の駐車場にシートも掛けずに野外放置していたら、風で舞った砂利の影響か、一方向だけ白っちゃけてしまいました^^:
基本自分の愛機は全て実験台となるので常にボロボロですが、今後は綺麗好きな仲間が乗ってくれるのでGSFも助かったと喜んでいる事でしょう^^
ちなみに自分の新しいマシンも去年の8月に購入したのですが、一度も乗らずに半年以上放置と・・・とにかく時間が欲しい今日この頃です。。。
akane380 at 04:32|Permalink│Comments(4)│
2023年04月15日
創意工夫のその後。

以前に創意工夫で制作しました・・・、

このFCRキャブレターなどに使用するメーカーでは販売していないフエルトOリングを製作する為の型抜き治具ですが、

今までFCRキャブレターの際にはフエルトのOリングは基本的に2つだけしか使用しなかったので、製作頻度もそんなに高くなく、一度に纏めて製作しておけばある程度の機数分は確保出来ていたのですが、

このTMRキャブレターに関しては、

なんとマルチを1機オーバーホールした場合に7個もフエルトOリングを使用するので消費サイクルが早く、

毎回作るのが面倒くさいというか、深夜に必要になった際にカンカンとハンマーを振り下ろして甲高い音を立てるのが近所迷惑な気がしまして、正直作業がやり難い・・・。

という事で、作業性の向上と品質の向上を目指して、向こう数年は困らない程度に量産をしてしまいましたw

とりあえず折角なので若干寸法の違うFCRキャブレター用とTMRキャブレター用の2種類を製作しましたので、今後はそれぞれのオーバーホール作業も少し楽が出来そうです^^
オーバーホールのご依頼時以外、単品でこちらのフエルトOリングの販売予定は現状御座いませんが、FCRキャブレター用に関してはマルチ用の非分解部分のOリングセットをご購入いただいたオーナー様にはサービスでプレゼントしますので、どうぞご活用ください♪
2023年04月01日
予約状況のお知らせ

現在キャブレターのオーバーホール作業やセラコート処理に於いて多数のご依頼とご予約を承っておりますが、現在新規でお受けしました作業のご予約は最短で6月初旬となります。
折角お問い合わせを頂きましても納期的にご期待に沿えない状況が増えてまいりましたので、ご依頼を頂けます際にはスケジュールのご都合に問題が無いかをご確認の上、ご検討を宜しくお願いいたします。
また状況によって近日中に新規受注の受付停止を行うかもしれませんので、予めご了承くださいます様、宜しくお願いいたします。
akane380 at 04:17|Permalink│Comments(0)│
2023年03月20日
TMR-MJNキャブレターの不良率

TMRキャブレターに関しては以前からメーカーに修理に出しても不調が治らないという話を聞いていて”ナゼ?”と興味が在りつつも、肝心な非分解部分のOリングやVシールが非売品扱いとされ本格的な分解などが出来なかった為に敬遠していましたが、昨年から色々なご縁が重なって当方でも非分解部分やVシールなどを交換できる体制が整ってやっと気になっていたTMRの謎を究明し始めた所で、TMRキャブレターのオーバーホール作業を行うようになって色々な事が解かって参りました。

まず一番初めに感じた事は、ヨシムラTMR-MJNキャブレターのご依頼が圧倒的に多いという事。
それだけヨシムラTMR-MJNキャブレターが売れているからかな?と思って試しに「tmrキャブレター」で画像検索をすると通常のTMRキャブレターとヨシムラTMR-MJNキャブレターの比率は4:6程度で若干ヨシムラTMR-MJNキャブレターの方がユーザー数が多いかな?というレベルです。

でも絶不調で入庫してくるTMRキャブレターの比率は9:1で圧倒的にヨシムラTMR-MJNキャブレターが多い。
それは何でなのか・・・?という話ですが、ある程度感覚的にこれが問題なんじゃないかな?という部分は有るものの、それを裏付ける確証を得ていませんので今回は別の部分に注目をして、

こちらはヨシムラTMR-MJNから取り外した非分解部分のブロックですが、画像左から二番目のブロックだけ他の気筒と比較して煤汚れが酷く、明らかに他の気筒とセッティングがズレている事が解かります。
これは何故かと言いますと・・・

非分解部分のブロックに組まれているメインエアジェットの通路をシールしているOリングが切れてこの気筒だけリークしてしまっているからでして、

オーナーさんにお話を伺ったところ、新品で購入してから一度もオーバーホールは行っていないとの事ですので、メーカーでの製造時に雑な片締めなどをして、キャブレターボディとの間に挟まれたOリングを噛み切ってしまった言わば不良品だった可能性があります。
昨年絶不調なTMRキャブレターを募集して50機ほどオーバーホールをさせて頂きましたが、その際に今回と同じようにこの非分解部分のOリングが組み付けミスによって噛み切れている個体が3機ありました。
そして今回また同様な症状が見られる訳ですが、その全ての個体はヨシムラTMR-MJNで、昨年は絶不調なTMRキャブレターを集めたので少し偏りがあるのも事実ですが、それでも55機中4機が不良品と言う事で、うちで判明した個数のみで言えば不良率7%と精密部品とは思えぬ数値に。。。
ちなみに仮にこの組み付け不良を見つけた場合にメーカー(ヨシムラ)ではどう対応をしてくれるのでしょうか。
先ず前提としてこの非分解部分を分解した個体は保証やオーバーホールの対象外らしく、分解をした時点で悪い場所が有ろうが対象外と言われてしまう可能性が。
では分解した事を隠してそっと組み直した状態でメーカーに修理を依頼した際にメーカー側から製品不良でしたと正直に言って貰えるでしょうか?
昨年ヨシムラに誠意のない対応を取られて直接ヨシムラに伺って話をしてきた自分としては正直に非を認めるとは思えません。
合わせて最低な事にメーカーでは交換をした消耗部品の返却はいたしません。と後々こちらから異常が有った事を訴える為の証拠は残さない渡さないスタンスです。
改めてTMRキャブレターのオーバーホールをメーカーでしか行えないようにしている理由をじっくりと考える必要があるよね!って、コンビニのおねーさんが言ってました。
とりあえず調子がイマイチなんだよなぁ・・と不安を抱えているTMRのオーナー様はスロットルをパカッと開けて異常燃焼が無いかをチェックしてみては如何でしょうか。

ちなみにこのように全気筒が満遍なく酷く煤汚れている場合は単なるセッティング不良ですので安心?してください。
2023年03月13日
TMRキャブレターのFULLオーバーホール
現状他の作業で手一杯なのでまだ正式なアナウンスはしていないのですが、ありがたい事にそれでも毎月数機だけTMRキャブレターのオーバーホール作業のご依頼を頂いておりまして、今回は簡単な作業内容を紹介していきます。

今回ご依頼頂いたの”は” ではなく、今回”も”ヨシムラTMR-MJNキャブレターのご依頼ですが、こちらのTMRキャブレターはレースで使用しているらしく、アイドリングや極低開度域の不調を訴えてレースシーズン入りに向けた調整も兼ねての入庫となりました。

で、早速分解チェックですが、今回の個体はうちにご依頼を頂く前に不調を直そうと一度オーバーホール作業を行っているとの事で、こちらでは連結などを分解しないと交換が行えない部分のOリングなどを交換させて頂き、汚れている部分の洗浄を行わせて頂く事に。
で、このヨシムラTMR-MJNキャブレターのオーバーホール作業時の洗浄に関してですが、

一般的なミクニTMRのこのホワイトボディの場合には通常通りの薬品を使用した徹底洗浄が行えるのですが、

ヨシムラTMR-MJNキャブレターに関しては、普段使用している洗浄液を使用するとキャブレターサイドに貼ってあるヨシムラのコーションプレートのインクが剥げてしまったり・・・、

ワイヤーステーの塗装が剥げてしまうので、基本的にしっかりとした洗浄が行えません。。。
FCRキャブレターの場合には汚れがキツイ場合にはウェットブラストなども併用しますが、アルマイト処理がなされているヨシムラTMR-MJNには当然不可で、汚れを落とす事を優先させていただけない場合には見た目を守る為に酷い汚れなどは落としきれない事も・・・。

そして洗浄が終わって、全ての部品の組み付け準備が整った状態ですが、

とりあえず磨ける物は磨いて、ボルト類などはFCRキャブレター同様、セラコート処理を行って錆びにくく見た目も綺麗な状態に仕上げてあります。

そして組み付けですが、交換が必要なOリング類は全てメーカー純正品を使用して、Vシールなども全て必要な部品は新品に交換をします。

TMRキャブレターはFCRキャブレターと違って組み付け時に計測や調整を行いながら黙々と組んでいくので、組み付け中のイメージ画像を撮り忘れてしまいましたが、とりあえずTMR-MJNキャブレターのFULLオーバーホール作業の完成です。

キャブレターの返却後に車体に装着をして始動確認を行なって頂いたところ、問題となっていたアイドリングなどの不具合も姿を消して解消されたとの事で無事に作業終了です^^
次回はTMR-MJNキャブレターのネガティブな話を書こうと思います。

今回ご依頼頂いたの”は” ではなく、今回”も”ヨシムラTMR-MJNキャブレターのご依頼ですが、こちらのTMRキャブレターはレースで使用しているらしく、アイドリングや極低開度域の不調を訴えてレースシーズン入りに向けた調整も兼ねての入庫となりました。

で、早速分解チェックですが、今回の個体はうちにご依頼を頂く前に不調を直そうと一度オーバーホール作業を行っているとの事で、こちらでは連結などを分解しないと交換が行えない部分のOリングなどを交換させて頂き、汚れている部分の洗浄を行わせて頂く事に。
で、このヨシムラTMR-MJNキャブレターのオーバーホール作業時の洗浄に関してですが、

一般的なミクニTMRのこのホワイトボディの場合には通常通りの薬品を使用した徹底洗浄が行えるのですが、

ヨシムラTMR-MJNキャブレターに関しては、普段使用している洗浄液を使用するとキャブレターサイドに貼ってあるヨシムラのコーションプレートのインクが剥げてしまったり・・・、

ワイヤーステーの塗装が剥げてしまうので、基本的にしっかりとした洗浄が行えません。。。
FCRキャブレターの場合には汚れがキツイ場合にはウェットブラストなども併用しますが、アルマイト処理がなされているヨシムラTMR-MJNには当然不可で、汚れを落とす事を優先させていただけない場合には見た目を守る為に酷い汚れなどは落としきれない事も・・・。

そして洗浄が終わって、全ての部品の組み付け準備が整った状態ですが、

とりあえず磨ける物は磨いて、ボルト類などはFCRキャブレター同様、セラコート処理を行って錆びにくく見た目も綺麗な状態に仕上げてあります。

そして組み付けですが、交換が必要なOリング類は全てメーカー純正品を使用して、Vシールなども全て必要な部品は新品に交換をします。

TMRキャブレターはFCRキャブレターと違って組み付け時に計測や調整を行いながら黙々と組んでいくので、組み付け中のイメージ画像を撮り忘れてしまいましたが、とりあえずTMR-MJNキャブレターのFULLオーバーホール作業の完成です。

キャブレターの返却後に車体に装着をして始動確認を行なって頂いたところ、問題となっていたアイドリングなどの不具合も姿を消して解消されたとの事で無事に作業終了です^^
次回はTMR-MJNキャブレターのネガティブな話を書こうと思います。