2010年03月06日

続・FCRキャブ 〜加速ポンプ不調編〜

ということで、前回FCRキャブの加速ポンプが不調になった際の定番ポイントで、ダイアフラムとリンク周りのよく起こる症状を書きましたが、残る最後の燃料通路の場合は基本的には燃料通路の詰まりによるトラブルが主な原因で各燃料通路をケミカル類を使って綺麗に洗浄してあげれば大体は改善される反面、洗浄時やチェック時に少々注意しないといけない点が幾つかあります。
が、まずは加速ポンプの燃料通路の入り口〜出口までを一通り追ってみます。

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こので囲んだ穴がフロート室から加速ポンプカバーへと燃料を送る入り口で、ここから流れた燃料は、

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で囲った部分を抜けてダイアフラムのある加速ポンプカバー内に流れます。

P1030123
そして矢印から流れてカバー内に溜まったガソリンは、加速ポンプが作動して圧が掛かると矢印から押し出され、

IMG_54921IMG_54932
画像一枚目のからフロート側面を貫通して画像二枚目のを経て、

IMG_5495IMG_5494
から進入して部分の加速ポンプジェットが組み上げ時に設置されるベース部分へと流れます。

といった具合に普通に平均2mm径の貫通穴が各セクションごとに開いているだけなのですが、FCRなどをオーバーホールする際には意外にこの単純な部分に落とし穴があったりします。

ffcr
上の画像は加速ポンプのダイアフラム前後の通路部分の様子ですが、加速ポンプはダイアフラムを押した際の圧を利用して圧送を行う仕組みなので、圧縮した際に流入側に圧力が逆流しないよう、かつ加速ポンプジェットがフロート内部の油面位置よりも高い位置にあるので加速ポンプのレスポンスを損なわないよう油面の低下を規制するためにダイアフラムの前後(IN/OUT)には燃料の流れを規制するチェックバルブ(逆止弁)が仕込まれているのですが、バラしたキャブボディーの穴という穴にエンジンコンディショナーなどを吹き付け、そのまま数時間(酷い時には一昼夜)放置してしまうとこのチェックバルブのシールが侵され圧が保てなくなってしまいます。
特に画像右側の部分のチェックバルブの存在は普段分解しない非分解箇所なので見えない+チェックバルブの流れの規制は「燃料通路⇒加速ポンプジェット」への流れなのでキャブクリーナーなどを噴射すればジェットから噴射するので、ただのストレートだと思われがちで、洗浄の仕方、後処理の仕方によっては逆にチェックバルブをダメにする可能性があります。
また、エンジンコンディショナーは非常に強力で結構頑固なので通常のパーツクリーナーなどでシュ〜っとやってもエンコンの成分が全て落ちにくく、夏場など気温の暑い時期にキャブのオーバーホールをして次の日にルンルンで車体に取り付けた時には既に固着していた・・・なんて事にもなりかねませんのでエンコンの扱いは面倒ですが効きが良いので止められませんw
ちなみに加速ポンプで稀に3,4回連続でアクセルを煽って徐々に加速ポンプの噴出圧が徐々に上がり、少し経つとまた油面が下がっている個体がありますが、そういう場合はここのチェックバルブにゴミが噛んでいるか、シールが弱っている可能性があります。逆に久しぶりに動かす場合は、このチェックバルブが固着して同じような症状を招くケースもあります。

FCRキャブなどはこの他にもいろいろ通常のキャブと違って気を付けないといけない作業部分などがあるのですが、とりあえず加速ポンプ不良の定番ポイントは個人的な経験談ですが、前回のリンク周りとダイアフラム、そして今回の燃料通路ということで・・・眠くて頭が回らず話が纏められそうにないので寝ますw

とか言いつつエンジンコンディショナー繋がりで小ネタですが、よくエンコンを車体にキャブが付いている(O/h 時ではない)状態でプシュ〜っとやって汚れを落とすというやり方がありますが、エンコンは樹脂やゴム類を痛めますのでインジェクション車の場合などはスロットルボディー周辺の各センサーの故障、ECUのトラブルなどを引き起こし不調や故障の原因になります(実際に問題が多く発生しインジェクション車への使用を禁止とのこと。)ので、最近のインジェクション車にキャブレターの時と同じようなエンコンの使い方は注意が必要です。
※分解時の使用なら〇です。

とりあえずエンコンは汚れを落とす頼もしい存在=相手への攻撃性が強い&後処理が適当だと面倒くさいことになるので取り扱いには性質を踏まえた上での慣れや注意が必要です。



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