2010年03月27日
ZX12Rのクラッチ整備
ということで、相変わらず向こうから届く予定のパーツは通関で止められたまま届きませんが、12Rのネタもぼちぼち織り交ぜて紹介していきます。
で、今回の作業はこちら・・・
って題名そのままZX12Rのクラッチ周りの整備ですが、今回まだ届いていない品物の中に新しい強化クラッチも入っているので、前回のクラッチ板交換以来、4年越しでのクラッチリニューアルです♪ が、画像のトラクションプレートはまだ使える許容範囲内なのでテスト用に使います^^:
で、今回バラしてみても前回同様、センター付近のスチールプレートに焼け跡があるのですが、今回はその対策も兼ねてクラッチ周りの気になる修正を行います。
そして状況判断として12Rのクラッチ周りの潤滑方式は他の部分のお零れをもらって潤滑していると思われるのですが、オイルの進入経路としてクラッチバスケットの軸部分の潤滑油とドライブシャフト先端に刺さるリリースシャフトとの隙間からのお零れでまかなっていると考えると、ちょうどクラッチバスケットが無くなり、内部にクラッチハブのあるセンター周辺の潤滑や冷却が遠心力が働き行き届いていないのではないかと。
そこで、正直クラッチが焼けようが焼けまいがそこはどうでもいい部分なのですが、本当の問題(気になる部分)は、クラッチハブの内部に入り込んだオイルが直ぐに抜けてくれないと、内部のオイルが変にバランサーの役目をしてしまい、結果的に無駄な抵抗が増えるという事です。
とは言っても、そんなのがっちりしたドライブシャフトが軸で尚且つクラッチバスケットのギア部分はクランクから常に動力を得ているんだから、見るからに振れることはないだろ?と思われそうですが、エンジン内部のお決まり箇所の数グラム、100分の数ミリ、数cc に躍起になって拘っておいてここを見逃すのは矛盾していると思いますので・・・って自分の個人的な考えですのでw
でもクランクの芯だしもフライホイールのバランス修正も気筒間での重量合わせなども、全ては高い次元でバランス良く回す為のものですので、回転部分のバランスは出来る限り見落としてはいけない部分だと個人的には思いますので、やれるだけのことはやっておきます^^
とか言いつつ、ホンダ、ヤマハ、スズキの大型車&ミドルレーサー関係は大抵の車種がオイル抜きの穴がちゃんと元々開いていますので・・・w
前回のR1-Zでさえ開いていたと思いますww
それなのに、これだけ深いクラッチハブに抜き穴1つ開けなかったカワサキさんって硬派ですw
とりあえずクラッチハブと睨めっこしながら何処に幾つ抜き穴を開けるか考え中・・・。
とりあえず大体開ける位置は決まってしまうのですが、せっかくなのでいろいろノギスで測って開ける位置と数を数パターン考えて・・・、
思い立ったが吉日♪ とばかりに仕様が決まったら一気に加工開始♪
で、内側もよりオイルを排出しつつクラッチに潤滑できる様に何度も組んではイメージしてを繰り返し、試験的にオリジナルのマル秘加工も施します^^
結果、改良型一号無事完成です^^
これで次回バラした時に、スチールプレートの焼けが改善されていればオイルの抜け効果があると判断出来るので、また一つ次回にバラす楽しみが出来ました^^
あとは今年も12Rの泣き所のクラッチバスケットが粉砕しないよう無事を祈るだけですw
※ クラッチ周りはクランクの力をもろに受ける部分なので変に穴を多く開けたり、穴を開ける位置を間違えるとオイルも出ず、強度をただ落とすだけとなってしまうので闇雲に加工することはお勧めしません^^:
で、今回の作業はこちら・・・
って題名そのままZX12Rのクラッチ周りの整備ですが、今回まだ届いていない品物の中に新しい強化クラッチも入っているので、前回のクラッチ板交換以来、4年越しでのクラッチリニューアルです♪ が、画像のトラクションプレートはまだ使える許容範囲内なのでテスト用に使います^^:
で、今回バラしてみても前回同様、センター付近のスチールプレートに焼け跡があるのですが、今回はその対策も兼ねてクラッチ周りの気になる修正を行います。
そして状況判断として12Rのクラッチ周りの潤滑方式は他の部分のお零れをもらって潤滑していると思われるのですが、オイルの進入経路としてクラッチバスケットの軸部分の潤滑油とドライブシャフト先端に刺さるリリースシャフトとの隙間からのお零れでまかなっていると考えると、ちょうどクラッチバスケットが無くなり、内部にクラッチハブのあるセンター周辺の潤滑や冷却が遠心力が働き行き届いていないのではないかと。
そこで、正直クラッチが焼けようが焼けまいがそこはどうでもいい部分なのですが、本当の問題(気になる部分)は、クラッチハブの内部に入り込んだオイルが直ぐに抜けてくれないと、内部のオイルが変にバランサーの役目をしてしまい、結果的に無駄な抵抗が増えるという事です。
とは言っても、そんなのがっちりしたドライブシャフトが軸で尚且つクラッチバスケットのギア部分はクランクから常に動力を得ているんだから、見るからに振れることはないだろ?と思われそうですが、エンジン内部のお決まり箇所の数グラム、100分の数ミリ、数cc に躍起になって拘っておいてここを見逃すのは矛盾していると思いますので・・・って自分の個人的な考えですのでw
でもクランクの芯だしもフライホイールのバランス修正も気筒間での重量合わせなども、全ては高い次元でバランス良く回す為のものですので、回転部分のバランスは出来る限り見落としてはいけない部分だと個人的には思いますので、やれるだけのことはやっておきます^^
とか言いつつ、ホンダ、ヤマハ、スズキの大型車&ミドルレーサー関係は大抵の車種がオイル抜きの穴がちゃんと元々開いていますので・・・w
前回のR1-Zでさえ開いていたと思いますww
それなのに、これだけ深いクラッチハブに抜き穴1つ開けなかったカワサキさんって硬派ですw
とりあえずクラッチハブと睨めっこしながら何処に幾つ抜き穴を開けるか考え中・・・。
とりあえず大体開ける位置は決まってしまうのですが、せっかくなのでいろいろノギスで測って開ける位置と数を数パターン考えて・・・、
思い立ったが吉日♪ とばかりに仕様が決まったら一気に加工開始♪
で、内側もよりオイルを排出しつつクラッチに潤滑できる様に何度も組んではイメージしてを繰り返し、試験的にオリジナルのマル秘加工も施します^^
結果、改良型一号無事完成です^^
これで次回バラした時に、スチールプレートの焼けが改善されていればオイルの抜け効果があると判断出来るので、また一つ次回にバラす楽しみが出来ました^^
あとは今年も12Rの泣き所のクラッチバスケットが粉砕しないよう無事を祈るだけですw
※ クラッチ周りはクランクの力をもろに受ける部分なので変に穴を多く開けたり、穴を開ける位置を間違えるとオイルも出ず、強度をただ落とすだけとなってしまうので闇雲に加工することはお勧めしません^^:
トラックバックURL
この記事へのコメント
1. Posted by faith 2010年03月28日 09:02
ほえ〜!面白そうなことやったおられますねぇw
いい感じでしたら部品送るのでお願いしますv^^
サスの件ですが、9R(E)のオーリンズサスがポン付けでいけそうな感じですね。
けど車両重量が9Rと12Rじゃ20〜30Kgは違うので周回するような走りだとバネレートとか変えないとダメっぽい気がしますね^^:
それなら最初から専用品買ったほうが長い目で見ると良さそうですね.......
いい感じでしたら部品送るのでお願いしますv^^
サスの件ですが、9R(E)のオーリンズサスがポン付けでいけそうな感じですね。
けど車両重量が9Rと12Rじゃ20〜30Kgは違うので周回するような走りだとバネレートとか変えないとダメっぽい気がしますね^^:
それなら最初から専用品買ったほうが長い目で見ると良さそうですね.......
2. Posted by これがチューニング 2010年03月28日 16:04
エンジンに対する姿勢と見るポイントが実に良いですね
実際に重量合わせやバランス修正などをきちんと理解して行っているのであれば、やはりこのような部分も当然気になりますね
最近はやれば何でもいいな理解できてない商売人が多くてホントいかんです
素材を生かしてこそのチューニングであ、チューニングではなく整備でしたね(笑)
良い結果が出る事を期待してます
実際に重量合わせやバランス修正などをきちんと理解して行っているのであれば、やはりこのような部分も当然気になりますね
最近はやれば何でもいいな理解できてない商売人が多くてホントいかんです
素材を生かしてこそのチューニングであ、チューニングではなく整備でしたね(笑)
良い結果が出る事を期待してます
3. Posted by Gabu 2010年03月29日 05:23
>faithさん
今年テストしてみて良い感触が掴めれば必要な方に提供します^^
Rサスの流用は周回レースなどではシビアな部分なのでセッティングの問題も含めて難しそうですね^^:
激安な9R用のRサスがあれば、それをサス専門のお店でfaithさんの12Rなりコースの仕様に合わせてリセッティングしてもらえれば変に既製品の12R用を吊るしで使うより良いような気もするのですが・・・^^
でも、最悪は「サスなんか関係ね〜」でfaithさんの腕でカバーっていうのは如何でしょうか?w
でも自分ならあえて流用技を選びますね^^
>これがチューニングさん
ありがとう御座います。
今回の作業は無駄を省いて効率を上げる為の整備ですね^^
前々からこのクラッチハブの作りは疑問な部分だったのですが、今年はクラッチ周りをイジる予定だったので今回までそのまま放置してました^^:
自分なんかはプライベートで納得いくまでベースの素材を生かす楽しみで向き合って煮詰めていけますが、本業の方達はやはり利益も追求しないといけないから色々やってしまうのでしょうかね^^:
とりあえず今年も頑張ります!^^
今年テストしてみて良い感触が掴めれば必要な方に提供します^^
Rサスの流用は周回レースなどではシビアな部分なのでセッティングの問題も含めて難しそうですね^^:
激安な9R用のRサスがあれば、それをサス専門のお店でfaithさんの12Rなりコースの仕様に合わせてリセッティングしてもらえれば変に既製品の12R用を吊るしで使うより良いような気もするのですが・・・^^
でも、最悪は「サスなんか関係ね〜」でfaithさんの腕でカバーっていうのは如何でしょうか?w
でも自分ならあえて流用技を選びますね^^
>これがチューニングさん
ありがとう御座います。
今回の作業は無駄を省いて効率を上げる為の整備ですね^^
前々からこのクラッチハブの作りは疑問な部分だったのですが、今年はクラッチ周りをイジる予定だったので今回までそのまま放置してました^^:
自分なんかはプライベートで納得いくまでベースの素材を生かす楽しみで向き合って煮詰めていけますが、本業の方達はやはり利益も追求しないといけないから色々やってしまうのでしょうかね^^:
とりあえず今年も頑張ります!^^