2012年02月26日

Nitrous Oxide System のお勉強

        ということで・・・
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        今回の実験君はこちらです。

ガレージの改装中につき、またしても過去の作業記録からですが・・・、
NOSを導入して最初の一、二年はNOSに使用する亜酸化窒素ガス(N2Oガス)の補充を近くで行っている場所が無く、テストの為に数本走ったらまたボトルの発送準備をして補充の旅にでて帰ってくるのに一週間待ちとか、高速かっ飛ばして市を一つまたいで補充しに行ったりといろいろ苦労して好き放題実験とかテストなんかを出来る状況になく、一歩進んで二歩下がる的な非常にフラストレーションの溜まる一方ですぐに嫌気がさして、そのお陰もあってNOSのガスを補充するリフィルステーションなどの機材を自前で揃える決心がついて今ではNOSを勉強するいい環境になったのですが、
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そんな経験からNOSを使い始めて思った事は、車と違ってバイクの場合はスペース的に積めるタンクの大きさにも限りがあって、使用するジェットのサイズにもよりますが2lbクラスのボトルではセッティングの為に数本走るとボトル内の残圧が下がり始め、その後は一本走る毎にタンク自体も冷えて下がるペースもグンと早くなるのに対して、燃料側は燃料ポンプにより常に一定圧の燃料が流れ出ているので何本もNOSを使用して走っていると仕舞いには燃料とN2Oガスの混合比が崩れてセッティングが濃くなります。
厳密に言ってしまえば燃料とガスのお互いが毎回定めた一定の圧力で作動することを条件にセッティングをしなくてはいけないのですが、ボトル残圧は使えば当然のこと、使わなくても気温や気圧など条件次第で内圧がころころ変化してしまうので、常に一定条件にするのが難しいんですよね。。。

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で、画像はNOSを使用する際に燃料やN2Oガスの噴射流量を規制するジェットでキャブレターのそれと同じ働きをするフレアジェットと呼ばれるモノで、NOSのセッティングを行う際には、このようなジェットの番手を変えてNOSによって得られる目標馬力を設定したり燃料とN2Oガスの混合比の調整などをセットしたりするのですが、海外のNOS関連サイトなどを見ていると、「NOSを使用した際にこのジェットのサイズならこれくらい馬力が上がります」とか「燃料側のジェット番数が○○番の時にはN2Oガス側のジェットは○○番を組んでください」といった具合に、ある程度最初の目安となるジェッティング早見表が用意されているんですよね。
ただ、やはりキャブにしろ何にしろ組み合わせが変われば自ずと調整する内容も変わりますし、この先現場で突然のトラブルや変則的な状況に陥っても経験則で判断できるよう、はじめに思ったことはとにかく実践して失敗を多く経験して少し遠回りしてでも、自分なりにコツコツいろいろ試してみて経験を踏まえた上での考えを構築しないとモノにできなそうなので、昨年からNitrous Oxide System のSystemと言われる部分を自分なりのシステムにアレンジしようといろいろ試行錯誤し、N2Oガスの残圧に対して燃料の流量も段階的に変化させてセッティングを出来るだけ合わせられないものか?という個人的な興味の一環として、まずは基本的な問題としてジェットの番数と流量の関係を調べる実験を行ったりしてました。

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で、先ほどの実験君ですが、今回も簡易的な寄せ集めの即席ですがw、以前に自分の12Rで使用していたNOSのスポーツキットなどに標準装備されている低圧ポンプを利用して・・・

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途中に燃圧計もセットし、後に他のジェットと同じ条件下での比較が出来るよう、一定圧の条件下の元で各ジェットの噴出流量を計っていきます。

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ということで・・・あとはストップウォッチ片手に1つの番手を3回ずつメスシリンダーを使って計測し、計り間違えがないかを確認しながら記録していくだけという、なんとも地味ぃ〜な作業ですが、

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メスシリンダーに1分間噴射→ 測定、記入→ メスシリンダーの清掃→ 再開・・・と、根暗な作業でだいたい一回の計測に4,5分掛かり、さらに一種類につき測り間違えが無いかを確認する為に3回同じ作業を行うので数があると先が遠く感じられますが、徐々に計測が進んでノートがメモで埋まって番手違いでの比較ができるようになると、段々早く次の結果が知りたくて同じ作業を繰り返していても作業が楽しくなってきますw

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で、低圧ポンプ側での基本取りがひと通り終わったら、実験君を自分のマシンに変えて本題の高圧側での流量測定を行いますが、こちらはレギュレータにて燃圧を任意に調整できるので一定間隔で段階的な圧力下での数値を測り記入していきますが、先ほどの低圧ポンプと違って圧力が高いのでジェットが飛ばないようワイヤリングでしっかり押さえての測定で、

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こちらも先ほどと同じようにメスシリンダーに1分間噴射→ 測定、記入→ メスシリンダーの清掃→ 再開・・・と一つの番手に対して4,5分の作業を3回行い、尚且つ 一つの番手で4段階の燃圧による噴射流量の変化を測定するので、ジェット1ケース全体で120回作業を繰り返し、作業時間も細々と夕方からスタートして気付けば夜中まで約10時間近く掛かりましたw

で、計る前はジェット同士の番手の違いに何か法則的なものがないかなぁ・・・と期待していたのですが、実際に計り初めてみたら一定のラインを超えると全く関係無く変則的に流量が変化していくようで、当初、キャブのジェッティングと同じような経験則的に考えていた流量の変化とはだいぶ違ったようです。
※ あくまでも我流での流量測定をしてみての個人的な見解です。
また、これとは別の実験で分かったことですが、ただの電磁弁くらいにしか思っていなかったソレノイドバルブの容量によっても燃料の噴出する流量に変化があり、さらにジェットのサイズの兼ね合いでさらに状況が変わることがあるということ、低圧ポンプの電圧変化による流量変化による危険性と燃圧の不安定を起こす悪条件の要因など、実験を通して発見できることで多少リスクは減らせてパワーは上がっているのではなかろうかと思いつつ、何となく実験的にはブローして欲しいような・・・。


で、各ジェットで量った数値を公表しろよって話ですが、そこは貴重な財産なものでって誰も興味無ぇーよって話ですね・・・w


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この記事へのコメント

1. Posted by oneoff   2012年02月26日 18:53
マニアックっすねw

NOSって素人はバシっと秘密のボタンを押したら、
ドワー!って加速して、圧倒的勝利...........みたいな妄想しかできまへんw

こういう実験の発想ができるのがプロだなぁ〜

やってるとこは地味っぽいっすけど^^
2. Posted by Gabu   2012年02月28日 01:59
>one offさん

いえいえ、本当はボタンを押せばドキャー!ってパワーが上がるんですが、
自分がヘタレなもので現状のシステムではボタンを押すとブモォ〜ってカブりますw

当初の予定では去年中に仕上げる予定だったんですけどテスト走行の機会も失い
全く出来る状況になかったので今年から仕切りなおして再スタートです^^

地味ぃにコツコツと積み重ねてドギャー!!!っと加速出来るように調整頑張ります♪

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