2010年04月

2010年04月28日

費用とリスクのどちらを取るか?

先日まで天気が良かったのに又しても雨・・・。
でも気温がそこまで低くないので気分的に楽でいいですね。

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で、今日も記事を纏める時間が無いので雑記ですが・・・、ここ最近はいろいろドラッグマシンのセティング面などの相談に乗ってくれている向こうでNHRAのスポンサーを行いつつプロクラスのドラッグレースチームを持つショップの人達とメールのやり取りを流れ流れてでしているのですがw、連日現地との時差の関係でメールのやり取りは基本的に深夜〜朝方まで行って、自分がギブして一度睡眠タイムをもらってまた再開w
で、さすが本場のレース屋さんの話なので非常にためになるノウハウかと思いきや今年のトップフューエルのマシン内容だったりで訳が分からず・・・。
でも最近よく思うのですが、以前はいろいろな人から聞いたり読んだりでアメリカの商品や対応は大雑把で時間や納期などもいい加減なイメージでしたが、以前のように激しく怪しい激安ショップを使わない限り、実際にこうして向こうの人達とやり取りをしてみると非常に紳士というか、ノリがよくて自分が質問をすると、他の人と協議して別々に意見を返答してくれたり、現地で仕事の時間が終わっても夜までメールのやり取りを続けてくれたり。というか、画像のとおり自分が返信する前に次のメールがやってきて付いていくのに必死ですが・・・^^:
で、先日あるお方からメールを頂き個人的な意見で誰かに迷惑を掛けるつもりはありませんが、中途半端に利益だけを見て国内で輸入販売していて、うちは輸入して売るだけだからサポートや保障はしません。なお店や、何か不都合があっても向こうの商品だからノークレーム・・・。で終わりにされるくらいならば、どの道リスクもありますし、そう考えると個人輸入するリスクの方が失敗が少ない気がします。
ただ、輸入しても取り付けが出来ない場合などは仕方ありませんが、向こうの流行を取り入れた国内の限られたパーツに縛られるのではなく、本場の市場でより多くの中からチョイスできるメリットなどもありますので興味があるのなら失敗を恐れずに突っ込んで行った方が経験的にも技術的にも良いのでは?と実際に突っ込みまくってるバカな自分は思います^^:
(玉砕経験もいっぱい有りますがそれもまた後の経験になりましたしw)
何のこっちゃ?って話ですが、あるお方へのメールの返信ついでに記事にしてみましたw

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ということで作業の方も連休は遊びに行きたいので連休前に各作業も追い込み中です^^
が、画像のFCR改の実験君となる予定だったビクスクのMF06さんは以前からバイクが欲しいと言っていた仲間の知人に譲る事となり、連休明けの納車を目指して急遽製作中です・・・。

akane380 at 16:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │雑記 

2010年04月23日

退っ引きならない状況ですw

ここのところ作業入りする前の打ち合わせや問い合わせしたりされたりで来週の連休に絡んで必要部品や材料の発注確認などなど他の作業に着手したくても事務的な作業だけで手一杯で連休前に作業を追い込む予定が精神的に追い込まれてますw
ガレージの移転問題も不動産屋と話を進めていますが、なかなか条件に合ったいい物件がありませんし、4月後半なのに寒いし・・・。というか毎日暖かくなったり急に寒くなったりで気分的にも滅入りますね。。。

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で、作業記事的に12RのFフォークのオーバーホールや今年の仕様などについてもアップしていきたいのですが、精神的疲労的に書く気力が湧かないというか頭が回らないというか。。。

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そんなこんなで穴埋め記事ですが、先週末に気分転換がてら新たな表面処理の加工屋さんに直接伺って作業内容を伝えたかったので川崎に行き、そこの工場には加工に使う硫酸や硝酸のお風呂があったりで知らない人間が無闇やたらと立ち入ると危険なのですが、そんな事を知らない自分は無闇やたらと工場見学をして、そこの職人さん達が普通に接しているその液体が何かも分からず湯気を吸って気分が悪くなり、帰りに羽田に寄って半分死にそうになりながら良い事ないかぁ〜などと飛行機を見て癒されてきましたw


で気分が乗らない時に限って面倒な事が重なるようで後日またしてもショックなことが・・・。
ガレージで塗装前の色の調色中に仲間から携帯が鳴ったのでそのまま作業を一旦止めて電話に出て、仲間との話が終わったので電話を切って携帯を胸ポケに入れ、そのまま調色の続きをしようと足元に置いてあった調色カップを取ろうとした瞬間・・・
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携帯が胸ポケから落ちて調色カップにドボンと落ちて携帯さんさようなら・・・w
とりあえずデータを取り出す為に救い出してシンナーで拭いてみましたが、スピーカー部やマイク部分も塗料で埋まり、お陰で12Rと同じブラック×グリーンのツートンカラーになりました♪ ってもう使えませんけが・・・。

そして普段、携帯の機種変をする時はお店で手続きをするまで待つのが面倒くさいので、白ロムを買ってSIMカードを入れ替えて使っていたのですが、今回は2万円分のポイントが溜まっていたので、どうせならと言う事でメールアドレスも今のアドレスがそのまま使えるようになったiPhoneにしようか?、ドコモに鞍替えしてソニーエリクソンのグリーンのロゴがカッコいいXperiaにしようか?でも予約で1ヶ月待ちか・・・などと、いろいろ悩んだ結果・・・

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最終的にこれがなきゃどうにもならん!っていう機能も見当たらずいつもの優柔不断に悩んでる時間も無かったので、iPhoneもXperiaも携帯性が個人的に気に入らず、今回逝ってしまった920SHの後継機がちょうど出たみたいなので画像の943SHにしてみました。
が、結果的に一番高く付く選択をしたようで、今回2万円分のポイントとか割引をいろいろ使ってもさらに6万近く支払い今月の12R試作予算消滅・・・。
でもいろいろな機能が増えたお陰で、今までの920SHで使いづらくて不満だった部分が快適になってたりで結果オーライだ♪ などと自分自身に言い聞かせたのですが・・・

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やはり気分的に凹んで先日、成田に用があって行ったついでにまたしても空港で良い事無ぇかなー・・・などと飛行機の離着陸を見ながら自分以上に大変な人なんて世の中にはいっぱい居る・・・などと自分に言い聞かせて黄昏てみたりw
とりあえず連休前はどうしても走り回って空回りバタバタするので今までの平穏は何だったのか?という状況ですが、連休が終わって5月末のテスト走行が終わるまで気合いで乗り切ります。


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2010年04月17日

今年のNOSの内容決定♪

ということで12Rネタをジャンジャン放出中w
やはり目標を掲げたテストシーズンに入ると、いろいろマシンの仕様で悩んで解決しての繰り返しで非常に楽しいですね^^
このまま今年で目標の8秒台入りを達成できればもっと楽しいので頑張ります・・・。
そんなこんなで、来月29日の走行テストまであと1ヶ月半しかないのですが、去年の10月からまともにバイクに乗ってませんw なので、とりあえず5月のテスト走行はクラッチとNOS関係の調整を含め、人間、マシン共に慣らし走行になりそうです^^:

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そして、今回のNOSの仕様も昨年に気になった点などを改善するべく、何通りか仕様を考えた結果、ようやく今年の新メニューも決定しました♪
ちなみに悩みに悩んだ燃料タンクは、スペース的な問題や補機類の設置問題など問題が山積みですが・・・、やはりNOSを使わなければエンジンの仕様なども含め純正スペックの普通の街乗り仕様という従来からの方向性に拘って、今回も純正タンクで行きます。

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ということで仕様が決まったからには、早速去年仕様の配管をバラして今年仕様の構想に無理が無いかだけチェック。
が、やはりモノコックフレームのお陰でスペースがガチガチで理想の取り回しが出来ません。。。
とりあえず配管の取り回しはもう少し煮詰めて考えてみて、最悪は去年と同じヘッド部分からの引き込みで行くしかないのかを踏まえて考え中です^^:

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そして今回のNOS仕様の一番変更(修正)したかった部分が、画像のNOSシステムではスタンダードなタイプの低圧燃料ポンプで、昨年このポンプを使用してみて思ったことは、とにかく待機状態でさえ燃圧が毎回安定せず、NOSのスイッチが入ってソレノイドバルブが開くとガクンと燃圧が一旦下まで落ち込んでしまい、制御関係も含め完全に今の仕様に合っていないんじゃないか?という感じでした。

そこで今回は新しいことにどんどんチャレンジして行きたいので、以前にも書きましたが、NOSのFuel側のラインと仕様を全面的に見直して、画像奥に写っているSARD製の燃圧レギュレターを使用して燃圧の確保+安定と高圧による燃料噴射の際の霧化を促進させるべく仕様変更をしたいと思います。
とか言って、実はNOSで燃圧を上げるのって非常に難しい仕様なんですよね^^:

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それは何故かというと、普段、NOSの標準キットなどに設定されている先ほどのスタンダードな低圧ポンプは燃圧がMAXで5psi しか掛からず、NOSの亜酸化窒素ガスと燃料のセッティングを決める際のベーシックな条件は亜酸化のボトル内圧900psi に対して燃圧4psi がジェット選択の一つの基準なので、今回何Kgの燃圧を掛けるかは別としても先ほどのレギュレターは調整出来る圧力範囲が2kg/cm2 〜8kg/cm2 なので、単純に2kg/cm2 に設定したとして、元のNOSポンプの4psi(1psi=0.0703kg/cm2 ×4=0.2812kg/cm2 )と比較しても7倍以上の圧力が掛かる仕様となるので、セッティング自体も今までのNOSのマニュアルにある標準的なマニュアルの吊るしでのジェット選択には対応出来なくなります。
なので本来なら4輪でインジェクションからキャブレターに換える際に使用するキャブレター用のレギュレターを使って標準的な4psi~6psi の範囲に圧力を落としてあげれば良いのですが、とりあえずはあの低圧でNOSのフォガーノズルからチョロチョロ流れる燃料を見てしまうといくらガス圧で引っ張られるとはいえ、やはりFCRの加速ポンプ同様綺麗な混合をするのか気になるので、近道をせずに遠回り遠回りで試行錯誤しながら無難な道は最悪な場合に備えておくとして、まずは自分の思った仕様でしっかり制御出来るのかを今年は実験しつつ、目標タイム目指してマシンを仕上げて行きたいと思います^^

ちなみに話の内容も規模も今回の記事とは全く次元が違い過ぎるのですが、最近HKSがテストしている高圧縮燃料供給装置はFuelラインに40barもの圧力を掛けているらしいので、1bar=1.01972kgf/cm2 なので約40kgの燃圧を掛けて、より良い燃焼をさせるテストをしているようで、F1マシンに至ってはレギュレーションで燃圧は100barまでと決められているので、やはりあの世界では限りなくそこに近い数字で制御されているのでしょうね・・・って軽量コンパクトでどうやってそんなに高圧縮を掛けてるのか不思議ですが。。。

とりあえず12Rの作業もちゃっちゃか進めて来月の後半に挑みたいと思います^^

2010年04月14日

マルチステージロックアップ組み付け

ということで、タイムアタック12Rの内容も少しずつですが、今年の仕様が煮詰まってきました。
そして何となく現状頭の中でのイメージですが、NOSの燃料系統の構図も純正タンクを使用する方向で決まりつつあるので、そちらも決まり次第順次作業していきます。

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そして今回は前回のマルチステージロックアップクラッチの組み付け編ですが、この画像のロックアップユニットは前回お伝えしたとおりクラッチのトラクションプレートに取り付けるので、これをそのままクラッチ本体に取り付けると、クラッチケースに干渉してしまいケース内にきっちり収まりません。

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そこで画像のこのようなクランクケースとクラッチカバーの間に挟んでクラッチハウジング内のスペースを広げるスペーサーが元々ロックアップのキットには付属されているのですが・・・

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外見はマシニングの削り出しでパッと見は綺麗でも、内側は鋳造時のバリや砂型の擦るとポロポロ剥がれるあの鉄粉でいっぱいで、そのまま使うのもいろいろ想像すると気分的に嫌なので。。。

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このようにリューターを使ってザッと表面のバリや砂落としをしておきます。

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そしてクラッチの取り付け位置にノックピンを入れて、

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ちゃんとにノックピンの位置や全体のネジ穴が合うかを確認しつつ、スペーサーで横に広がる分をカバーする為、シフトシャフトなどにも付属のロッドを取り付けて抜け防止を行います。

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あとはクラッチカバーを取り付けて全体の取り付け具合を確認し、全てOKならそのまま本組みに入りますが・・・全てOKでは無いな。。。

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ということで、個人的に何となくスペーサーの存在が目立つのは嫌なので、

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エンジンのザラっとした質感に合わせてマットブラックで即席ペイント完成でやっと下準備完了♪

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ちなみに、何件か質問をもらった加工の件ですが、今回のマルチステージロックアップクラッチをZX12Rに組み付けるに当たって、12Rは構造上?何点か向こうに一度部品を送って純正ベースで加工をしてもらうのですが、画像のプレッシャープレート(オペレーティングプレート)もロックアップアームが当たる部分に金属製の台座が指定のクリアランスで埋め込まれ、クラッチカバー側はベアリングが埋め込まれて帰ってきました(画像撮るの忘れました)が、ZX12RとV-RODだけ取り説に別で注意書きがあったので他の車種も毎回送らなくてはいけないのかは・・・謎ですw 車種設定や他メーカーのKit によっては付属もあるようです。

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そして話を戻して早速本組みですが、組み付け自体は普通にクラッチ周りを組み付けるのと同じ要領で作業を行いますので、クラッチバスケットを組んでインナーハブを組んだらクラッチ板を組みつけますが、今回クラッチ板も新品の強化品を用意しているのですが、実際に乗って仮調整したりテストするのに新品だといろいろ面倒なので、今回は以前組んでいたクラッチをそのまま組み直します。

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そして最後にロックアップユニットをプレッシャープレートに嵌め合わせて組み付け、クリアランスなどの確認もして全てOKなら・・・

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最後にスペーサーとクラッチカバーを組んだら完成です。
あとはここのセッティング次第でタイムに良し悪し影響する部分なので、一度この状態で実走してみて自分と車体に合ってるか?の状態を判別してからセッティングを始めます。
ちなみにクラッチカバーにスペーサーを噛ませるので純正のボルトでは長さが足らなくなるのでロングボルトを買いに行ったついでに、プレッシャープレートの焼入れボルトも買って来ようと思ったら、あの長さの全ネジタイプが売っていなかったので、発注を掛けているため一枚上の画像では前回の使いまわしの中古品でしたが、ロックアップのセッティングの度にネジを開け閉めして、尚且つ重いロックアップユニットが高速で回転して非常に力の掛かる部分なのでリリースシャフトがあるので吹っ飛びはしないとは思いますが、一応プレッシャープレートの取り付けボルトも通常の使用回数よりも保険的に早め早めのサイクルで交換する消耗品として扱います。

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そんなこんなで完成したわけですが、今回エンジンを下ろして気付いた事は・・・、どうせスペーサーを塗るならエンジンの色褪せ具合に合わせれば良かったかなぁと・・・。
とりあえず車体に積んでしまえば見えない部分っちゃ見えない部分なので良いのですが、出来るだけエンジンとの一体感を出したかったので色褪せに気付かず失敗しました^^:
まぁ、とりあえずこいつも何時は色褪せるということで、クラッチ周りも完成したので次はNOSの燃料系統と吸気系の効率を上げるべく、個人的な吸気テストも兼ねて吸入効率増大を ” 目指してw ” 随分前のラムエアの実験を元に気付いたオリジナルパーツの製作に着手します。
その前に外装の事も考えなくては・・・。



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2010年04月10日

押さば押せ、引かば押せなNEW パーツ♪

ということで、今回の内容は押忍の精神について語ります。押忍!押忍!乙・・・というのは置いといて・・・、今回は去年から仕様を変えるべく、クラッチ周りの変更です♪

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そして、前回1月の記事で買い時を逃したので2月の後半にまたドルが88円半ばになるのか?の結果を待ってから買いたいという予想は何とか的中したようで、画像紫の点で買い控えて2月の半ばまで小競り合いを続けながらも後半から急激に値が下がり始めたので、毎日値動きを追いかけつつ、3月に入ってもういいかな?と画像赤点の部分で購入。で、結果的に値上がり寸前のベストな状態で買うことが出来たので纏め買いした分、送料&手数料がチャラになって少しプラスでラッキー♪ なんて思ってたら税金でガッツリいかれました・・・w

そして今回のパーツは、本来なら去年の第三戦で投入予定だったパーツなのですが、昨年は何だかんだで仙台ハイランドに2回しかテストに行けずで、仕様変更は今年のメニューへとお預けとなっていました。

ということで、今回念願のクラッチパーツの投入ですが・・・
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今回は以前からイジってみたかったMTC製のマルチステージ・ロックアップを選択しました。
この部品は単純に言うと、クラッチ本体のプレッシャープレートカバーに取り付けて、エンジンの回転数が上がると同時に、画像本体に付いている6本のロックアップアームが遠心力によって外側に広がり、その広がったロックアップアームのL字の曲がり部分がプレッシャープレートカバーを押し付けてクラッチの圧着を補うモノ・・・で間違いはないのですが、最終的な内容は同じでも仕様や乗り方に合わせて下画像のようにいろいろな種類のロックアップクラッチが向こうではリリースされています。

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そして、このロックアップクラッチ自体がドラッグ向けパーツということもあり、国内では認知度や情報も少なくあまりメジャーな部品ではないので、取り付けるショップによっていろいろな解釈があるようで、使用する目的や理解はモノは言いよう、モノは使いようで誰の考えが正しいのかは置いといて・・・ここで自分が書く事も個人の勝手な考えということでw

そして画像右下と左上のロックアップは2ステージと言われる仕様で、主にZ系やハーレーなどの比較的古い車両によく取り付けられているこの2ステージタイプは、見た目に構造がシンプルでエンジンに火が入ってクラッチハブが回りだすと共に遠心力が働いてウエイトの付いたロックアップアームが外に向かって開く仕組みで、
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回転数が上がり遠心力が増すほどロックアップアームがプレッシャープレートカバーに加重を掛ける仕組みなので、比較的設計の古い車種などをチューニングした際のクラッチ強化の目的や、逆に乗り易くする為にクラッチスプリングなどを柔らかくしつつパワーをかけた際にクラッチが滑らないようにする時などに使われることが多いようで、ハーレーの得意なショップさんなどが結構良いセッティングノウハウを持っている部品かもしれません。が、ことドラッグに於いてはその効きっぱなしという部分がネックで主にウイリーバーなどの付いたスタートと路面グリップに対する考えが別のマシンに適しているのかなぁ・・・なんて想像をしてしまいますが、これを付けている方が意外に多いのでこれ以上野暮な事は言えませんね^^:

そして先ほどの画像右上のゴールドのクラッチがスリッパーではなく、スライダークラッチというパーツで、こちらはクラッチのリリースシャフトを使わず、スプリングのレートをアジャスターで調整しロックアップアーム比や取り付けるウエイトの重さなどで走り出しや繋がりなどをセッティングして使用するスクーターのような(当然違いますが)遠心構造のクラッチです。

で、画像下の真ん中と左側(手前)のものがマルチステージと言われるタイプで、こちらは先ほどの2ステージのエンジンに火が入ると常にアームが遠心力で外側に開いて効き始める仕様をスプリングの力を利用して任意の回転数(要セッティング)で段階的に加重を掛ける仕組みになったもので、このロックアップのセッティングさえ上手く出来ればスタートでいい感じに車速を上げてタイムを詰められるので、非常にイジっていくのが楽しみですが、向こうのレースでは上位チームになるとクラッチ専属のメカニックが居るくらいシビアな部分なので、まずはいろいろ仕様を変えて乗り方も変えてで変化を試しつつ、最初のうちはタイムも去年より落ちる予定なので、後半のテスト走行で60フィート区間でのタイムがいい方向に向かうよう努力します・・・^^:

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ちなみに表側の画像はいろいろなサイトに結構あったのですが、裏側の仕組みが載っているページが無かったので2ステージもマルチも同じなんて言っているショップさんが居てお客さんが可哀相なので参考までに、マルチステージの仕組みはこんな感じで各アームのセンター方向にリフターに収まったスプリングが入っており、そのスプリングのバネレートを対角線上に強弱をつけ(画像では#5と#9)軟らかいスプリング側のアームがスタート時のクラッチに影響し、その後、回転数が上がる=車速が上がると硬い方のスプリング側が影響し始める。大まかにはそんな感じでバネレートやアーム比、ウエイト加重に取り付けクリアランスのシム調整などを地道に変更してセッティングを出しますので、2ステージのウエイトのみでのセッティングとはかなり乗り方も仕様も異なると思いますので極端な話、2ステージとマルチでは求める目的自体が違う気がします。。。って呑気なプライベーターの勝手な意見ですがw

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まぁ変な話が流れる一つの理由は向こうの商品説明と取り付け&取り扱い説明書がこの紙一枚だからかもしれませんが、そもそも・・・ってこの先を暴露すると怒られそうなので今はまだ止めときますw


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2010年04月07日

ZX12R 脱エンジン作業

先週末の日曜の昼間に寒い寒いと言いながらも桜のシーズンなので花見に出掛けたのですが、そこでいい感じにヘベレケに酔っ払った隣のおじさんグループが突然同期の桜を歌いはじめ、夜になっても同期の桜が頭から離れず、何気なくそのまま靖国神社の夜桜でも・・・と靖国神社に向かい、ちょうど靖国周辺が夜桜のライトアップ期間中ということもあってか?どこも駐車場がいっぱいで仕方なく日比谷の都営地下駐車場に車を止めて、そこから地下鉄に乗って九段下まで移動して、靖国〜内掘の夜桜会場なんかをてくてく歩き見ながら「普段車で走っている時には気付かない景色があるかも知れない・・・」と帰りはそのまま皇居の周りをのんびりぐるっと歩いて日比谷まで戻ったのですが、靖国神社でいろいろな事を思い、都内の人ごみの中でいい感じに活力をもらっていい気分転換になったので、4月からまた心機一転でやる気が湧いてきました^^ 

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ということで、いつ打ち砕かれるか分からない自分のやる気のあるうちに即行動wで、先日ガレージからまた一台作業預かりの車両が巣立ってスペースが確保出来たので、それに合わせてクラッチ周りの組み付けが終わった12Rのメンテナンスをするため、早速エンジンを車体から降ろします。

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で、前回同様、クーラントを抜いている間にスロットルボディーのエアファンネルとFスプロケットをバラし、その後ラジエター〜マフラーも外して順調順調♪ですが、今回は前回と違ってNOSの配管や各センサー類のハーネスが入り組んでいるのでその部分でかなり細々と時間を取られてます。。。

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そういえば、前回のタンクカバーの一体化計画ですが、画像のタンクにタンクカバーの載っているこの形状でFRPで型を興して一体モノで複製を作り、そのままダミータンクとして内部を有効的なスペースとして活用すれば、全体を通して結構な余裕スペースが確保できるので、軽量化とスペース確保の一石二鳥で非常にレーシングパーツとしては的を得ていて美味しいのですが・・・あくまでもストリート仕様に拘りたいし・・・と相変わらず楽をせず苦労しても拘りを貫きたいけど実際問題どうしましょ?って感じでやる気が空回りしてまだ悩んでます^^:
なので、とりあえずはエンジンを車体から降ろして、フレームの状況なども考慮しながらいろいろ策を練って答えを出したいと思います。

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と、そんなこんなを考えながら作業しているうちにエンジンも無事降りました^^
今回も台車にエンジンを載せて車体をエンジンクレーンで持ち上げている間に横にずらして抜いてしまおう作戦でエンジンをフレームから降ろしたのですが、台車の上でエンジンの据わりが悪かったので無理にエンジンを動かそうとして、また前回同様、腰を少し痛めました。。。
前回といい今回といいこのエンジンはある意味、なかなかの腰砕き名人だな・・・。って自分の体が鈍って軟いだけですがw
ちなみに今回、エンジン本体はクラッチ以外は去年と同仕様で行く予定なので、そのまま何も手を入れる予定はありません。が、 この腰砕けエンジンさんは整備性が悪すぎて、こんな時くらいしかプラグやヘッドを気軽に外せませんので、せっかくエンジンが下りて作業性が良いうちにプラグとタペットクリアランスの点検だけは行う予定です。で、順番が狂いましたがクラッチの今回の作業内容は次回にでもアップします。

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そしてこちらが今回の作業メインのNOS関連の配管ですが、中央の青矢印がN2Oガス用のソレノイドバルブで右下の青矢印がN2Oガスのパージバルブ、そして赤矢印のソレノイドが今回取り付け位置の変更をするFUEL用のソレノイドバルブです。
とりあえず、このFUEL側の取り回しを含め、燃料タンクの問題なども考えてみます。

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そして車体が軽いうちにFフォークのオーバーホールも同時に行っちゃいますが、そういえば、前回MF06のFフォークのオーバーホール記事の際に倒立フォークのO/hも紹介しようと、途中までバラしたはいいものの、このカヤバのFサスは通常とは少し違う特殊な工具を要する作業だった為に、必要な特殊工具を使わなくても何とか出来ないものか?と即席で安く済む代替案を考えてるうちに作業を保留にしっぱなしでのらりくらりとやってきてしまいました^^:
ちなみに今回は特殊工具を使用しますが、作業要領が分かれば必要な人の代替案のヒントになってくれるかも・・・ということで、12RのFフォークのオーバーホールも作業しだい作業記事にてアップします。



2010年04月03日

個人的レギュレーションに悩む

ついに4月ですねぇ・・・。って別に今月はこれと言ったイベント予定は何も無いんですが、来月後半からやっと今年の12Rのテストが再開できます^^
ということで、毎度毎度のドタバタ劇のスタートですが・・・、

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とりあえず一発目の走行までにやっておく事は、NOSのFUELラインの新設と画像の各種センサーハーネス・電源ハーネスの整理、クラッチ周りの調整、FフォークO/h + 車体周り・ポジション変更、あと他にも何点かオリジナル製作での試験的な作業があるのですが、とりあえず今後の予定として車体から一度エンジンを降ろしてNOSのFUELラインを新設しつつ、その間にFフォークも外してO/hして、さらにその間に・・・って感じで作業を進める予定です。
そこでまずはNOS側の燃料タンク(またはコレクター)の増設場所を探しているのですが、何処に設置すれば良いかで悩み、いい場所ないかなぁ・・・と考えても何処もいっぱいいっぱいで収まるスペースがありません。。。
で、画像の昨年の仕様のようにタンクからラインを引っ張るとタンク下のスペースがキツくて、慎重にタンクを下ろさないと燃料ホースが折れ曲がって燃料が十分に出たり出なかったりで非常に具合が宜しくありません。。。というか、見た目に宜しくない・・・^^:

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そこで、なんて言うのか、やっぱり色々な性能を求めると必然的に機能美のような美しさというか、なんか別のオーラを発するのですが、先日、MSNのオートニュース記事に載っていたAMGの次期レース専用マシン SLS AMG GT3を見て、何でこんなにセンスが良いんだろ?それにしてもホント、カッコイイなぁこれ・・・。
で、あれ?もしかしたら。。。ということで思いつきで、とりあえず自分も・・・

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SLS AMG みたく外装を白くしたらちょっとは機能美が増えるんじゃないか?なんて・・・少し塗ったところで諦めましたw
などと言うのは冗談で話を本題に戻して、今年の仕様で現在悩んでいることは、
1.NOS用の燃料タンクの設置ポイントと取り回し
2.センサーハーネス+電源ハーネスの整理+各本体の設置ポイント
3.走行時にタンク上部に設置しているA/Fロガーが邪魔で移動させたいがスペースが無い

の上記3点で、どの問題も基本的には車体側に手ごろなスペースが無さ過ぎるのが原因です。
そこでこれら全てを一気に解決する策として、燃料タンクをアルミで自由な形で新規に製作してしまえばNOSのFUELラインもセンサーハーネス関係の設置もA/Fロガーの設置までもが余裕で解決でき、尚且つ軽量化まで出来る・・・これはオイシイ。と解決策は見出したのですが、最後の難関は以前にも書きましたが、個人的には燃料タンクなどは純正のままで、普段のツーリング〜お買い物〜タイムアタックまで出来る特別な仕様ではなく、あくまでも普通の仕様をメインとして製作しているので、自分の中での個人的なこだわり部分を捨てるかどうか・・・^^:
ということで、時間が勿体無いのでタンクを製作する!と決めた時に、すぐにタンクカバーとシートカウル下部分のタンクと左右のインナーカウルを一体式でFRPで型取りしてダミーカバーが作れるように準備だけしておきました。が、凄く悩みます。。。
とりあえず自分の中でドラッグレースは趣味の部分なので、趣味の中の拘りを捨てたら意味が無くなりそうな気もするのでもう少しいろいろ工夫出来ないか考えてみます。

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そういえば、先日開通した地元の道路、直線距離も長くて車幅も広くて非常に良い道が完成しました^^
こうゆう道を一年に一度レース開放しないですかね・・・って絶対しないでしょうけどw

で、逆に土地に恵まれているあちらの新しいコース↓
4st,
なんとドラッグレーンが4つもあります^^:

そして当然、
4st.
4台が一斉に走るシリーズもw
もう自由の国を通り越して夢の国ですね^^:

akane380 at 04:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │DRAG RACE 製作記