2012年06月

2012年06月26日

もう一つの軸トルク

そういえば、前回自分の12Rのエンジンを降ろしたついでにバルブクリアランスを測りまして、一箇所を除いて全て基準値内前半で揃っていたのですが、一箇所だけ0.08mmクリアランスが他の平均値よりズレていたので交換しようと思ったら手持ちのストックにその必要なサイズのシムが無く、500円のシム買うのに送料だの手数料だので1000円ちょい取られるのはしゃくだなぁ・・・、でも基準値内とはいえズレてるのを見逃すのも気分悪いしなぁ・・・、欲しいサイズよりも0.05mm大きいシムなら有るからそれをオイルストーンで削って使うっつっても、オイルストーンで手でシャカシャカ削ると面が綺麗に出ないから使ってるうちに割れちゃうし、それで後々変なことに発展したら目も当てられないしなぁ。。。
しゃーない、買おう!!IMG_1944
で、500円のお買い物で送料1000円払って購入したところサイズを見事にプラスマイナイス逆で発注してしまい、夜な夜な重く反省しつつ、オイルストーンでシャカシャカとシムを削ってたって噂です・・・。

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そして後日、その現実を受け入れられなくてポチっと再度500円のお買い物に1000円を費やして希望のサイズをゲットしたって噂も・・・

そんなこんなでエンジンの軽いメンテナンスも終了したのでメンテ前との比較兼次回分解時のための各種計測を再度行いますが、そんな中の一つがこちら↓
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クランクの軸トルクのチェックですが、カタログに載っている軸トルクがうんちゃらとかではなく単純にクランクを動かすのに必要なトルクのチェックで、実にくだらないことやってんなぁ・・・って感じでしょうかねw

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一番初めの純正時が何Nm で、エンジンO/h時に表面処理を何処何処に施して何Nm軽くなったとか、プラグがあるのと無いのとではこの程度の差があるのか。などなど変化を知ってフリクション対策に有効なモノとそうでもないモノを見極める為にも、エンジンの状態を把握する上でも自分にとっては非常に重要な計測箇所なんですw
トルクレンチを使った測り方にもコツがあるので一重に比較は出来ないと思いますが、とりあえずこんな場所を計測するのも面白いっすよ〜 といったところで、自分のエンジンもいい感じで組み上がったので次はNOSの配管の製作に移ります。。。

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2012年06月21日

チューブを真っ直ぐに

バイクシーズン目前のこの梅雨時期は作業も私生活も天候に振り回されて予定と納期に挟まれてバタバタっす。。。

で、そんな中の一台として自分の12Rも前回エンジンを降ろしたついでに以前から修正したかった・・・
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こちらの画像のグニャグニャなNOSのN2O側の配管を作り直すことに。

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で、前回この配管を作った時に何だか微妙だなぁ・・・としっくりしない部分がありまして、その原因の一つが画像の配管を作る為のチューブが購入時には長物な為にこのようにグルグル巻かれたロール状で送られてくるのですが、これを手でピンと真っ直ぐにしようとしても一度アールのついた金属、とくにステンレスチューブなどはクルックルッと湾曲している為に力が逃げてピンとまっすぐにするのが意外に難しかったりして、仕方なしにそのまま緩やかにカーブした状態でなんとかとりあえず使ってしまうと先ほどの妥協の産物的なグニャグニャフニャフニャな配管となります。。。

ということで以前から次にエンジンを降ろした際には、このNOSの配管もやり直そうと決めていたのですが、そのまま同じようにやり直したところで結果までもが同じになってしまうので、このグルグル巻いてあるチューブを真っ直ぐに直すストレートナーという工具を用意することに・・・。


で、調べてみたらストレートナーって意外にウン万円とお値段が張るようで・・・。
基本的に自分の行う作業は道具に頼る部分が殆どであり、工具集めも一つの趣味でもあるので工具類で妥協はしたくないのですが、今回の場合は使用頻度も去ることながら精度とか実用性はそこまで必要無いのでそんなにプロ志向じゃなくてもいいんすけど・・・



Yオクとかで安い簡易的なの無いかなぁ・・・とか逃げ道探しても無いし・・・



でもこれがなきゃまたフニャフニャでやり直す意味ないし・・・



仕方ない買うか。。。


ということで・・・



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今回は本物のストレートナーを必要とする程のことでもないので、お財布に優しくホームセンターに行って頭の中で仕様を練りながら適当な材料を見繕ってレジへ・・・。
とりあえず画像のステンレス板と適当なサイズの滑車とネジ類少々でお値段本家の10分の1以下と、この時点では大変お得ですが、失敗したら無駄金という緊張感がw

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で製作開始ですが、まずはステンレス板を適当なサイズに切ってボルトを通す穴を開け、今回のストレートナー製作では自分が普段使うチューブのサイズが2種類だけと決まっているので、普段使うその2種類に対応するように上の2箇所のボルト穴を必要な分の長穴にしておきます。

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で、そこにボルトを通し、購入した滑車をバラして車輪だけを使いますが・・・

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この上の車輪と下の車輪のクリアランスが重要で、余裕でチューブが間をすり抜けるようですとストレートナーの意味を果たせず、狭すぎると当然ですがチューブが貫通せず使い物になりませんので今回の工作で唯一の微妙に難しいところかと・・・。

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で、あとは同じように反対側からステンレス板で挟んでネジを締めても滑車がクルクル回るようにしてあっさり自作ストレートナーの完成ですが、難しく考えずに途中で計画変更したので用意した材料の殆どは使わなかったっす。。。


で、自作ストレートナーの効果の程ですが・・・



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自作ストレートナーの滑車の間にチューブを通した状態で必要な長さのチューブ間をストレートナーを何度か行ったり来たりさせれば湾曲した画像のチューブもひろみちお兄さんばりにチューブピーン!!になりますw

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どうせならもう少し滑車の数を増やしてストレートナーの長さを長くすれば長物制作時の精度も上がるのですが、一度に使う長さが50cm以下の自分にはこれで必要十分ですし、千円ちょいで作ったホームセンターの寄せ集め品でこの結果なら文句なしっす^^
これで気分良く新しい配管制作が出来まっす♪  曲げる時にはもちろん手曲げでグニャグニャっすw

2012年06月15日

健康診断@Engine

ということで前回降ろしたエンジンですが、今回は本当にこれといった事をする訳ではなく、ただ単にレースを見て触発され、躍起になってその場のノリで降ろしただけです^^:
とか言いつつ、ZX12Rは以前から申しておりますとおり、エンジン周りの整備性が極悪で通常のマシンであればプラグのチェックに掛かる時間は10分程度かと思いますが、12Rの場合はフレームとエンジンの狭い間に手を突っ込み痛てて痛ててと無理な姿勢で1時間近く格闘させられ、ついでにシリンダーの圧縮のチェックをしたいと思った日にはプラス30分・・・、不幸にもヘッドカバーを剥ぐってバルブクリアランスの様子を見ようとか思い立ってしまった日には車載時に出来るのかどうか考えたことすら御座いません・・・。などなど・・、それなら1時間ちょいでエンジンを降ろしてしまえ!とエンジンを降ろした次第であります。。。
どんな作業でもそうですが、最初は何時間も掛かる重作業でもセッティングだの仕様変更だので何度も何度も反復的に作業をこなすと要領も掴んでそれが当たり前の作業になりますので慣れは恐ろしいです。
そんなこんなでバイクとは無関係な業種ながらも自分の作業をいつも手伝ってくれている仲間は、経験的にそんじょそこらのメカニックさんよりも12Rのエンジン脱着に際してだけは、要領と手早さが抜きに出ていると思われますw

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お陰で好きな音楽聴きながらストレスフリーな最高の状態で各種計測、整備作業が進んでおりますが、やはり無理な体勢とかでイライラしながら作業をすると精神衛生上良くありませんし、手が入りずらく影になって目視できない場所の作業は絶対的な確実性に欠けてしまい、トラブルが発生した時に「もしかして・・・」という不安要素を残しますので12Rの場合はエンジンを降ろしてしまうのが賢明かと・・・。

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そして今回行ったのはプラグのチェック、シリンダー内壁、ピストントップ、バルブフェースの内視鏡チェック、圧縮比測定、バルブクリアランス測定、各単体部品及び各ジャーナルの点検などで、これらは毎回同じ項目を同じようにチェックしてその都度チェックシートに計測結果を記入してデータとして蓄積させています。
自分のような純正ありきな仕様ではここの表面処理をしたらどうなるか?とか、バルブクリアランス変化で何がどうなるかとかとか、そんな地道で根暗な実験を積み重ねないと周りに追いついていけませんので、冒険して策略が失敗すると、以前のようにバルブとピストンが隠れて仲良くいちゃいちゃしちゃったりしますが、何事も思い立ったらたらりらな性格なものでそのうち借金以外の何か別の結果を残せればなぁと・・・w

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そんなこんなでバルブクリアランスも2回目の点検時はさすがに組み立て時から比べて多少の変動もありましたが、今回は全体的に当たりもついて落ち着いているので殆ど変化無し。と、こうしてバラした時に各部が組み付け時の状態のままをキープしてくれてると気分が良いですね^^
とりあえず次回のJD-STERは久々のというか、貴重な1/4mile 競技なのでしっかり整備して気持ちよくブン回せるように仕上げます^^ 

akane380 at 03:17|PermalinkComments(4)TrackBack(0)│ │DRAG RACE 製作記 

2012年06月11日

良いレースでした♪

先日久しぶりにテイスト・オブ・ツクバを観に茨城のツクバサーキットに行ってきました。
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去年の秋にテイストを観に行こうとして前日に入院してしまったので4年ぶりのテイスト観戦でしたが、相変わらずの盛り上がりで、どのチームも・・・
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あっちでガチャガチャ、

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こっちでコソコソ

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こっちはキラキラ・・・

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みたいな感じで何処のチームを見ても当然ですが時間の許す限りマシンの整備に余念がありません。
というか、どれもみんな凄い本気仕様ですよね・・・。当たり前ですけど・・・

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で、いつも自分のドラッグの時は余裕がなく自由気ままに写真を撮り歩くことが出来ないのでフラフラと写真を撮り歩きながら、今回も目的はコーイチさんの観戦ということで、#51を探してピットへ。。。

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前回お店にお伺いした時にはバラバラだったエンジンも綺麗に組みなおされて綺麗に仕上げられていましたが、やはりGPZ1000RXはデカイ。。。
この車体をあれだけひらひら自在に振り回して走れるのだからやはり凄い人なんだなぁ・・・とか改めて思いつつ、レース前に邪魔してはいけないのである部品の話をしてコーイチさんのレースまでまたフラフラと・・・。
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そしてコーイチさん達のクラスのウォーミングアップ走行が始まり、以前に伺った際に前回のレースがあと一歩のところでトラブルによりリタイアしてしまった時の映像を見せてもらっていたので、それも踏まえて決戦を前にいまどんな気持ちなんだろうなぁ・・・などと思いつつ
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12周のレースがコントロールタワーの向こうでスタートして、実況のアナウンスでコーイチさんがスタートダッシュで先頭に踊り出ました!!的なアナウンスが聞こえたのですが、自分の位置からは遠すぎて肉眼では確認できなかったので、そのままの状況を期待しつつ最終コーナーに突っ込んでくるマシンをファインダー越しに待ち受け

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オープニングラップはそのままトップで戻ってきておぉ!!って思ったのですが、コーイチさんからあの#29のニンジャはマシンも乗り手もめちゃくちゃ速いよって聞かされていたので、次の周にこのまま戻ってくるのかドキドキものでしたが、実況のアナウンスでコーイチさんが58秒台に入ったとの報で周りからも一斉に歓声が上がり
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3周目にはここまで差をつけてトップを快走。
で、4週目の最終コーナーを走り抜けるのを見送ってこれから5週目に入るというタイミングで、これは勝つかも・・・と思い、その瞬間が撮れればいいなと自分も機材一式を背負って最終コーナー側の観戦スタンドからホームストレートのグランドスタンドまで残り7週しかない中、猛ダッシュw

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で、ゼーハーゼーハーいいながらも何とかファイナルラップに間に合い両者最後のしのぎを削る最終コーナーでの立ち上がり
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もの凄い速さで走る2台を何とか捕らえようとファインダー越しに追いかけながら、二台の絡みを気にしつつ・・・
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おぉ、ニンジャのラインが違うっ・・・で、そこからの〜
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って、え、まさか・・・
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などと一瞬脳裏を過ぎったのですが、コーイチさん無事トップでゴールライン通過♪

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#29のニンジャのライダーさんもファイナルラップで一気に差を詰め相当な速さで追い上げを見せていたので最後までハラハラドキドキ、久々の全力ダッシュで脚ガクガクと・・w かなり熱い良いレースを観させて頂きましたが、こだわり続けた1000RXで58秒台に入るわ、優勝するわでコーイチさんもこの結果は相当嬉しいですよねw 表情を見て本当におめでとうございます!!って写真撮りながら思いましたもん。
本当に良いレースでした。
毎回ドラッグで不甲斐ない結果しか残せない自分としては羨ましい限りっすw

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それにしても両者のギャップが0.087秒とか・・・熱すぎですw



で・・・





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とりあえずレースの余韻覚めやらぬままツクバからガレージに戻ってあの結果を目の当たりにして仲間と何だかね・・・。って、今までの反省的な感じでプラグのチェックぐらいしようか・・とか意味不明に自分の12Rのエンジンも雰囲気的に降ろしてみましたw

akane380 at 17:30|PermalinkComments(4)TrackBack(0)│ │雑記 

2012年06月06日

プシュッと一撃さん

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せっかく新しいNOSの圧力計に交換したのにまたしても同じ過ちを犯してしまったようで瞬殺・・・
というか、いまだにボトル内に1500psi 以上ガスが入ってるとはさすがD-Day・・・
とは言うものの、これだけのガスをボトルに補充するのも意外に難しい技なので
その面ではスキルアップしてると実感できてちょっと嬉しかったりw    


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ちなみに前回逝ってしまった点火モジュールもmach712rさんへのお返し分以外に突然のトラブル用にストックも用意しました^^
ということで、出来れば一度に買って送料を浮かせたかったところですが、とりあえずNOS関連のメーターも余分に追加発注しときます。。。