2013年10月30日

2013年10月30日

ガンコート色見本

こちらに載せている色はKG Industries, LLC 社製のGUN-KOTEで国内で流通しているカラーとなります。
当方ではこれらを元に調色してオリジナルカラーを作ることも出来ますので、ご希望の色がない場合にはご相談頂ければ出来る限り調色してご希望に添えるよう努力致します。



色見本の見方

・GLOSS : 艶あり           ・SATIN : 7分つや

    ・FLAT : つや消し          ・ANODIZED : メタリック


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ガンコートの調色(色合わせ)に関して


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こちらの画像は以前にKX250F用のショートパーツのガンコート作業のご依頼を承り作業を行ったものですが、
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ガンコート前の部品は実際にはこんな感じで、今回のご依頼では中央のオイルフィラーキャップのグリーンアルマイトに仕上がりの色を出来れば合わせて欲しいとのことでした^^

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で、早速色合わせですがその前に、相変わらずガンコートは調色しない?出来ない?させない?w いう風潮が非常に強いそうで、検索でヒットした方からのこんな感じの色は出来ますか?と、お問い合わせメールを頂くのですが、ガンコートも無論、一般の塗料と同じように調色して使用することは可能です。

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ただしKG GUN-KOTE の専用塗料として国内で入手できるカラーバリエーションがご覧の通り暗色がメインで装飾を目的に調色で使えるベースカラーのラインナップが極端に少ないので、

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まずは不足しているベースカラー自体を調色してそこから派生させてこのように独自にオリジナルのカラーバリエーションを増やし、そこからさらに色を重ねて調色をして求める色味を増やすなど、板金屋での修行時代に培ったあの手やこの手を使って画像のようなオリジナルのカラーバリエーションを増やしたのですが、ガンコート自体が元々つや消し系がメインな事とシルバーのラインナップが1種類しかないので、先ほどの画像のフィラーキャップのようなアルマイト色に色を合わせる際にはどうしても無理があり、それらも含めてうちで基本サービスとして行っている色合わせの際には「 ” 可能な限り近い色味 ” を目標に調色が可能である。」と思っていただければと。 
また、ガンコートは非常に薄い塗膜での高強度高耐久&放熱性や対腐食性が売りですので見た目は二の次と、間違ってもウレタンやパウダーのような塗装面が綺麗で艶っ艶な仕上がりにはなりません^^:
 あくまでも機能性塗料として性能や耐久面では格段に勝る分、装飾面では一般の塗装には一歩も二歩も劣ると思っていただければと思います^^

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またガンコート処理の際には、特別指定が無い限り、今までのウレタンやパウダーでは対薬品性の面や耐久性の問題で塗りきらなかったこのような裏側もそのまま処理させて頂きますが、

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画像のようなクリアランスや摩擦などの面で問題が発生する場所や重要な部分のねじ山などは基本的に処理しませんので必要な場合にはご依頼時に指定して頂ければと思います。

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そんなこんなで今回の仕上がり加減は先ほどのこのような感じになりました^^

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ちなみにレストア的な作業などで依頼品をバラした際に、このように色の変化が存在する場合にはどちらの色が好みかを選択して頂き、指示を仰いで作業を開始する場合もあります。

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そしてこちらは特殊な事例ですが、以前に商品撮影に使用する商品モデルのガンコート処理のご依頼を受けた際に、スタジオでの商品撮影に際して照明などによる写り映えを意識しての艶の出し方など、
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同じ商品でも艶の質感ひとつでシャープに見えたりのっぺりしたりとイメージがガラッと変わりますのでご依頼時の要望や状況に応じて細かく調整〜打ち合わせ、アドバイス等させて頂く事も可能です。
※ 艶の質を細かく調整出来るのはダーク系だけとなります。