2014年11月17日

2014年11月17日

FCRキャブのガンコート処理における注意点

※ 2015.8/10より当ガレージはセラコートの認定工場となり、高温焼付けの工程を必要としないコーティング技術を導入しましたので、下記ブログ記事内で「一部ガンコート処理が出来ないキャブレターがあるのでご注意ください」と記載しておりますが、現在ではそのような場合においてはセラコートでの施工が可能となっておりますのでご安心ください。
よって以下のブログ記事の内容は過去の話としてお読み頂ければと思います。


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セラコートについてはこちらをご覧ください。
http://secretbase-racing.com/archives/1881352.html




ここから下のブログ内容は過去の話の内容です!※





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以前からご興味を頂きFCRキャブのガンコート処理について質問される中で「非分解箇所のOリングは焼付け時に耐えられるのか?」との質問を多く頂きますが、

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こちらで複数のFCRキャブを使用してテストを行ったところ、この部分のOリングは焼付け時の熱では変形などの影響はありません。 が、一部のFCRキャブで170℃の高温で焼付けを行った際に別の部分が溶けてしまう個体が存在することを確認しておりまして、

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その別の溶ける部分とは画像の矢印で指した加速ポンプ機構のワンウェイバルブ部分なのですが、

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現行のFCRキャブですとここのワンウェイバルブのスプリングを画像のような真鍮ブロックを使って嵌め殺しで止めているのですが、

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20年近く前のFCRキャブではここの真鍮部分がジュラコンのような材質で作られており、これが高温で焼いた際に溶けて流れ出てしまうことを確認しています。

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しかも厄介なことにワンウェイバルブは各ボディーの非分解箇所に一箇所ずつ設けられていたりします。
※ 画像右は既に溶けて無くなった状態です。

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ということで、加速ポンプのワンウェイ部分のブロックが真鍮の場合は問題ありませんが、古いジュラコンタイプの場合はワンウェイバルブ部分を現行の真鍮タイプに交換前提での作業となりますが、この部分は元々非分解箇所なので京浜からの部品供給がありません・・・。
なので代用できそうなスプリングを探してみたのですが、線径が0.1mmで自由長が5mmの巻き数が16.5巻なんて特殊なスプリングが市販で存在するワケもなく、どうしようか・・・と悩んだ結果、

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やるんだったら徹底的にということで、今回新規にオリジナルでワンウェイ部分のスプリングも製作して対応できるようになりました♪ また、今回こうして複数のキャブを使って実験をしていく中で、非分解部分のOリングがエンコンなどの強力なキャブクリーナーによってベロベロに溶けてしまっている個体が幾つか見受けられ「これじゃスロー系の調子は最悪だっただろうな・・・と、これがジャンクになった原因かな?」と、そんな状況を見ましたので対策として非分解部分のOリング製作の件も検討段階に入っておりますのでそちらも製作することになりましたら追ってご紹介致します。

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ちなみにスプリングは一生掛かっても使い切らないであろう500個も無駄に製作しましたので、加速ポンプのワンウェイバルブ部分の修理でお困りの方にはご連絡頂ければお譲り致しますのでお気軽に^^

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そんなこんなでジュラコンタイプのFCRキャブかを見分けるには加速ポンプのダイアフラム部分のカバーを外して直接確認するのが確実ですが、外見上でも取り付けた状態でキャブの右側の側面にステッカーを貼る枠のような塀が無い古いタイプは今のところ100%ジュラコンタイプとなっております。

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FCRキャブも80年代後半からのカスタムブームから現役!もしくはそれ以前から現役!なんて機種もまだまだ沢山存在するでしょうから、これからはボディーの消耗など致命的な場合を除いてはオーバーホールから一歩踏み込んだレストア的な修理対応も必要になってくるのかもしれませんが、そういった事にも出来る限り対応していけるように頑張らないと・・・と新品を買えない貧乏な自分は心に誓うのでしたw

akane380 at 12:44|PermalinkComments(4)TrackBack(0)ガンコート&結晶塗装 | FCRキャブ 〜改造編〜