2016年11月
2016年11月24日
セラコート 秋の新色・・・
出来ますた♪
ということで来週の日曜日12月4日にパシフィコ横浜で行われるホットロッドカスタムショーにエントリーするハーレーのショーバイク用のハブを前回セラコートで仕上げさせて頂きましたショップさんから追加作業を沢山いただきまして、その中の一つとしてハーレー用ミクニ TMキャブのセラコート仕様が完成しました^^
ちょっと遊んでトップキャップを結晶塗装にしてみましたが、この色合いだとヨシムラっぽいですね^^
ただ今回はハーレーということでこの部分はオレンジを希望されていたので塗り直します^^

そしてこちらのスイッチBOX周りの部品もセラコート処理にて色替えをしますが、

希望は出来るだけスロットルホルダーの色味に近い色で、キャブレターのトップキャップと同じオレンジをボタンに施すという内容で承りました。

そして色替えを行って仕上がった物がこちらですが、今回の希望はオレンジにメタリック感が欲しいとのことで、今まで何度か調色をして色合わせをしてきた中で基本的にセラコートは同じ色でも窯に入れるタイミングや焼く温度、硬化剤の比率によって色味が変わって再現性が難しいのに加えて、塗料代が1cc 辺り50 円以上とユンケルを超えるほど高価でw その分を費用に乗せるとお互いに洒落にならないので難しい調色は基本的にしないようにしたのですが、今回はショーバイクということでビルダーさんの理想を実現させるべく妥協はしたくないと個人的に考えて

作っては塗って実際に焼き上げ色味を確かめて、それを元に作っては塗って焼いて確かめてと・・・

以前に別のハーレーのヘッドを同じようにオレンジで色合わせをして調色した際にメチャクチャ苦しい思いをしたのでその時の悪夢が一瞬脳裏を過りましたが、

でも仕上がった時には最高に気分が良いので今回も何とかやり切ってやろうと・・・

で、やはりただのオレンジでさえも難しいのにメタリック感を出さなきゃいけないので塗料も大量消費で、さすがにキャブレターのキャップとスイッチボタン数個でウン万円請求も出来るハズもなく既に大幅な赤字路線決定w

でも材料も尽きかけた最後の最後に上手く行かない部分を打開する秘策にある色を添加することで綺麗な発色のオレンジメタリックを作る事に成功♪

スイッチBOXのカバーも艶感の違いがあるので全く同じ色味とは行きませんでしたが、調色を重ねて色味を近づけてボタンも制作したオレンジとブラックで塗り分けて完成♪ となった訳ですが、実物を確認して頂いたところやはりメタリック感が無い方が良いとの事で・・・

普通にハーレーのオレンジに近い色を取り寄せて・・・

そのまま仕上げさせて頂きまして結果、途方も無い赤字w ですが、あのオレンジメタリックを生み出せたことで応用できる技が生まれたので結果的に後々プラスに転じると思い・・・たい・・ですw
KTMやハーレーの方、この大量に余ったオレンジは如何でしょうかw

ちなみにスイッチBOXの方も実際に施工した物をみてイメージが変わったとの事でシルバーとブラックでシックにスイッチ類を塗り直して完成^^
ショーバイクですからレースマシン同様妥協することなく、この辺はビルダーさんのインスピレーションに任せて最終的な纏まり重視でジャンジャン色変更をして頂ければと思います♪

ちなみにフロントフォークのアウターチューブの色を色見本の中から選択して頂いて、いざその色をメーカーに発注したところ国内に在庫が無いとの事で、急遽その色も作る羽目になったのですが、右の色見本に対して人間やれば出来るもんだなぁ・・・とw
お陰でこの色はもう買わなくても良くなったので在庫がなく調色する羽目になって結果ラッキーでした^^

ということでアウターチューブもブラックと調色したシルバーで施工して完成です♪
ショーの搬入まで残り10日を切ってまだ外装を制作したりマフラーを制作したりしているとのことで、そのギリギリアウトになりそうな追い込み具合には、いつもレースの当日まで作業が終わらない自分としてはシンパシーを感じずにはいられませんw
自分の方で受けている作業もまだ全て終わっていないので他の作業の合間に潜り込ませて進行中ですが、どうも耐熱セラコートを施工予定のマフラーの制作がりがギリギリになるようで、そちらも色を指定されているのでいまからドキドキですが、自分もマシンの全貌を見ていないので最終的にどのようにまとめ上げたマシンが完成するのか今から非常に楽しみです^^

ちなみにFCRキャブレターのラージボディとのサイズ比較ですが、流石ハーレー用といった感じでこの海外向けというTM50 ?キャブレターはかなり大きかったです^^

ということで来週の日曜日12月4日にパシフィコ横浜で行われるホットロッドカスタムショーにエントリーするハーレーのショーバイク用のハブを前回セラコートで仕上げさせて頂きましたショップさんから追加作業を沢山いただきまして、その中の一つとしてハーレー用ミクニ TMキャブのセラコート仕様が完成しました^^
ちょっと遊んでトップキャップを結晶塗装にしてみましたが、この色合いだとヨシムラっぽいですね^^
ただ今回はハーレーということでこの部分はオレンジを希望されていたので塗り直します^^

そしてこちらのスイッチBOX周りの部品もセラコート処理にて色替えをしますが、

希望は出来るだけスロットルホルダーの色味に近い色で、キャブレターのトップキャップと同じオレンジをボタンに施すという内容で承りました。

そして色替えを行って仕上がった物がこちらですが、今回の希望はオレンジにメタリック感が欲しいとのことで、今まで何度か調色をして色合わせをしてきた中で基本的にセラコートは同じ色でも窯に入れるタイミングや焼く温度、硬化剤の比率によって色味が変わって再現性が難しいのに加えて、塗料代が1cc 辺り50 円以上とユンケルを超えるほど高価でw その分を費用に乗せるとお互いに洒落にならないので難しい調色は基本的にしないようにしたのですが、今回はショーバイクということでビルダーさんの理想を実現させるべく妥協はしたくないと個人的に考えて

作っては塗って実際に焼き上げ色味を確かめて、それを元に作っては塗って焼いて確かめてと・・・

以前に別のハーレーのヘッドを同じようにオレンジで色合わせをして調色した際にメチャクチャ苦しい思いをしたのでその時の悪夢が一瞬脳裏を過りましたが、

でも仕上がった時には最高に気分が良いので今回も何とかやり切ってやろうと・・・

で、やはりただのオレンジでさえも難しいのにメタリック感を出さなきゃいけないので塗料も大量消費で、さすがにキャブレターのキャップとスイッチボタン数個でウン万円請求も出来るハズもなく既に大幅な赤字路線決定w

でも材料も尽きかけた最後の最後に上手く行かない部分を打開する秘策にある色を添加することで綺麗な発色のオレンジメタリックを作る事に成功♪

スイッチBOXのカバーも艶感の違いがあるので全く同じ色味とは行きませんでしたが、調色を重ねて色味を近づけてボタンも制作したオレンジとブラックで塗り分けて完成♪ となった訳ですが、実物を確認して頂いたところやはりメタリック感が無い方が良いとの事で・・・

普通にハーレーのオレンジに近い色を取り寄せて・・・

そのまま仕上げさせて頂きまして結果、途方も無い赤字w ですが、あのオレンジメタリックを生み出せたことで応用できる技が生まれたので結果的に後々プラスに転じると思い・・・たい・・ですw
KTMやハーレーの方、この大量に余ったオレンジは如何でしょうかw

ちなみにスイッチBOXの方も実際に施工した物をみてイメージが変わったとの事でシルバーとブラックでシックにスイッチ類を塗り直して完成^^
ショーバイクですからレースマシン同様妥協することなく、この辺はビルダーさんのインスピレーションに任せて最終的な纏まり重視でジャンジャン色変更をして頂ければと思います♪

ちなみにフロントフォークのアウターチューブの色を色見本の中から選択して頂いて、いざその色をメーカーに発注したところ国内に在庫が無いとの事で、急遽その色も作る羽目になったのですが、右の色見本に対して人間やれば出来るもんだなぁ・・・とw
お陰でこの色はもう買わなくても良くなったので在庫がなく調色する羽目になって結果ラッキーでした^^

ということでアウターチューブもブラックと調色したシルバーで施工して完成です♪
ショーの搬入まで残り10日を切ってまだ外装を制作したりマフラーを制作したりしているとのことで、そのギリギリアウトになりそうな追い込み具合には、いつもレースの当日まで作業が終わらない自分としてはシンパシーを感じずにはいられませんw
自分の方で受けている作業もまだ全て終わっていないので他の作業の合間に潜り込ませて進行中ですが、どうも耐熱セラコートを施工予定のマフラーの制作がりがギリギリになるようで、そちらも色を指定されているのでいまからドキドキですが、自分もマシンの全貌を見ていないので最終的にどのようにまとめ上げたマシンが完成するのか今から非常に楽しみです^^

ちなみにFCRキャブレターのラージボディとのサイズ比較ですが、流石ハーレー用といった感じでこの海外向けというTM50 ?キャブレターはかなり大きかったです^^
2016年11月12日
脱・ヒューマンエラー

と言うことで、以前に急いでクラッチのセッティング変更をしている際に柔らかいスプリングを組んだつもりが硬いスプリングを組んでしまって死にそうになったので、急いでいる時でも一目でスプリングのレートが判断出来るようにクラッチスプリングをセラコートで色分けしてみました^^

以前までは一般的な塗装ではスプリングが繰り返し伸縮することで塗膜が割れて剥がれてしまったり、オイルに侵されて塗膜が剥がれてしまうので簡易的にタッチペンでマーキングをして使っていたのですが、セラコートは密着性が高いのでスプリングの伸縮にも問題なく耐えられ密着性が高いことで防錆処理をしなくても良いので一石二鳥と、これだけ派手に塗り分ければ嫌でも間違えずに済みそうですw

それにしても・・・前回のアメフェスの準備のために一週間ほどオーナーさん達からお時間を頂いて12Rの作業に集中させて頂いたのですが、おかげで入庫と出庫の予定がズレてかぶってしまい、溜まった作業を出来るだけ早く納品できるよう回すのが精いっぱいでバイクシーズンが一段落したこともあってか?お問合せの件数も増えてきているのですが、一人で切り盛りしている為、正直今だと複雑な新規のオーダーはご覧のように納期が掛かったりします・・・^^:

ただ例外として、こちらは12月に横浜で行われる横浜ホットロッドカスタム ショーに出展する為に現在急ピッチで制作中というハーレーに使用するハブのセラコートのご依頼ですが、

流石にショーまで一か月を切ったマシンを待たせるわけにも行かないので、このような比較的マスキング作業が単純な作業であれば柔軟に他の作業の合間に割り込んでの特急仕上げも可能なのですが、

やはりキャブレターやタービンなど分解組み付け以外にマスキングや調整に神経を使うような作業はどうしても時間が掛かるのでこれらの作業はじっくりゆっくり進めさせていただいてます^^:

それとセラコートの中でお問い合わせが多いピストンコートですが、こちらも自分で今まで実際にピストンに施して試していないので実際の性能については何とも言えず、お問合せを頂いても作業を受け付けけていなかったのですが、前回エンジンをバラしたついでに純正部品の待ち時間にてやっと自分のピストンに施工することが出来ました^^:

このピストンコートは特徴として対ノッキングやデトネーションといった過酷な状況からピストン上面を保護するというモノですが、

自分の12RもNOSを大量に噴くようになってから、シフトミスやオーバーレブなどライディングをミスった際にこのノッキングやデトネーションによって画像のようにピストンの一部が溶けてしまったり、

一部分が欠けてしまったりクレーターができたりと毎回ちょっとした悩みの種だったので、このピストンコートが有効だったら良いなぁ・・・と期待しているのですが、

如何せん施工するにはピストンをバラさないとイケないということで今年はレースに参加しなかった分、なかなかそのタイミングが掴めずでようやく施工する事が出来ました♪

なんて思ってたら走行2本目にしてミッションブローw
とりあえずエンジン制作も自分のマシンよりも先にやらなくてはイケない分が溜まってきているのでまた来年までお預けと言うか、来年は自分の12Rのピストンも新しいモノに交換するので再度そちらに施工してチェックしてみます。。。

とりあえず代わりにテストしてやろうか?って奇特な方が居りましたら広くご連絡をお待ちしておりますw
当然施工はサービスですが、最低年に一度はエンジンをバラしてチェックする機会のあるマシン(排気量限定無し)でお願いします^^:
2016年11月05日
2016 DRAGシーズン終了しました。。。

前回の夜な夜なのテスト走行でミッションベアリングが破損して急遽エンジンのO/h をいたしましたが、土曜の夜にエンジンが完成して日曜の深夜に再度テスト走行に出向いたところ、

今度はまさかのバルブコッター飛びが発生。。。

とりあえずレースまで残り3日しか無いのでそのままガレージに戻って直ぐにヘッドを降ろしてチェックして朝方まで修理をして

その日の晩に組み直してまたテストに向かうも、またしてもコッター飛び×2 ・・・。
どうもチタンリテーナーの消耗具合が全体的に終わりを迎え始めたようで旬の如く飛び始めますた。。。
そしてテスト走行中に明らかに嫌な音が聞こえるので減速すると、2本積みしているリア側のNOSのボトルがブラケットから脱落して何度もリアタイヤで踏んでしまったようで、その際にボトルヒーターは吹っ飛んで帰らぬ部品となりNOSの配管はボロボロで綺麗だったNOSのボトルもダメージルックに。。。

とはいえ、遠路はるばる九州ドラッガーのyayabusaさんやケンタロウさん達を誘っておきながら当の本人が走れませんじゃマズいだろう・・・特に今回はVMAXの川田さん達もご一緒してくれるし・・・と、既に残り2日しか無いのにまともに今回試したい自作トラクションコントロールのテストが出来ないのもマズイ・・・。と、また朝方までヘッドを降ろしてバルブ周りのチェックをし、新品バルブの予備が無いので部品取りのエンジンからEXHバルブを取り外して擦り合わせとシム調整を行って、NOSの配管も直してその日の夕方に再度エンジンを組み直して深夜のテスト走行に・・・と思ったらエンジンの調子が。。。
何だ?なんだ?と睡眠不足で注意散漫になっていたので何か組み方でもミスったか?と思い再度エンジンをバラして原因を探しても見つからず。。。
時間的にも体力的にももう限界かな・・・と一瞬頭に過るのですが、自分でハードルを高くしておいてここで止めたら今までの苦労が無駄になるし尾を引くなと、ホンダの好きなCMで
「がんばっていれば、いつか報われる。
持ち続ければ、夢はかなう。
そんなのは幻想だ。
たいてい、努力は報われない。
たいてい、正義は勝てやしない。
たいてい、夢はかなわない。
そんなこと、現実の世の中ではよくあることだ。
けれど、それがどうした?
スタートはそこからだ。
技術開発は失敗が99%。
新しいことをやれば、必ずしくじる。
腹が立つ。
だから、寝る時間、食う時間を惜しんで、何度でもやる。
さあ、きのうまでの自分を超えろ。
きのうまでのHondaを超えろ。
負けるもんか。」
というCMのセリフを何度も口ずさみながら必ず原因はあるんだからそこを見つけ出して乗り越えてやる・・・と。

で、結果的に原因は何度もエンジンを脱着してのセンサー線の劣化が原因だったようで、断線していた線を見つけてホッとしつつ残り一日しか無いので配線を直して・・・

エンジンを組み直して今度こそテスト走行に・・・と思ったら他にもバルブ溝からコッターがズレていた箇所があったようで、再度ヘッドを降ろして修正して組み直したら今度はヒューマンエラーでバルブタイミングをミスって再度ヘッドを開けて・・・と、この5日間殆ど寝れなかったので後半はミスを連発^^:
そして富士に向けて出発予定時間の深夜2時を過ぎても組み上がらず、午前3時過ぎにようやく全てが組みあがり、富士に向かう途中で一旦台車からマシンを降ろして軽く雨が降る中だったので出来る範囲でエンジンのチェックを行って問題なくエンジンが元気に回ることを確認つつ、

無事、富士に到着してあとはぶっつけ本番で試すだけですが、

まぁ、こんな突貫仕様じゃ上手く行くわけが無いってことで、1本目は流石にリスクの方が高いので躊躇して中途半端に走ってしまい、1本目の走行で問題無さそうなので2本目に気合を入れてNOSも全開で吹いて走ってみたのですが、今度はまたしてもミッションブローで終了w

症状的にまたミッションベアリングか?! と、ガレージに戻って早速エンジンを降ろして状況を確認したところ、

今回はベアリングではなく3速ギアが粉砕して跡形もなく消えバラバラになっていました。。。

よくギアトラブルで起こりやすい歯飛びというよりドグが嚙み合った瞬間にチョップされて根元から砕けたような新たな症状で、ここ最近の駆動系のトラブルの傾向を元に来年に向けて対策も考えられるので、これなら頑張った甲斐があったかなと^^

ついでにこのエンジンは幾度となく分解組み付けを行っているのでネジ穴などがガタガタで、元々今回の富士での走行が終わったら使用を終了する予定だったのですが、ミッションが砕けた時にシフトフォークのガイドが刺さるクランクケース側も一緒に割れてしまったようで、今のうちにこの症状が経験できて良かったです^^:
それにしても今週は一日一回、多い日で3回もエンジンを剥ぐって分解してで心が折れそうになる一歩手前で踏ん張るいい経験になりましたw

ということで、今回またしても結果はそぐわなかったですが、九州ドラッガーのyayabusaさんとケンタロウさん、隼ターボの篤さんとVMAXチームの皆さんと共に参戦出来て楽しかったです、ありがとう御座いました。
そしてブローしたマシンをピットまで押してくれた川田さん、弘瀬さん、寺下さん、本当にありがとう御座いましたm(_ _)m
これにめげず来年はもっとポテンシャルを上げられるように精進しますので、また来年機会がありましたら皆でワイワイよろしくお願いいたします^^