2017年04月
2017年04月29日
セラコートも作業も日々進化
連休前納期の作業に追われて心に余裕が持てないせいか、今回アップしようとした12Rの記事を間違って消去してしまい心が折れたので別のネタですw
ここ最近、作業に追われて更新頻度が落ちているせいで全然画像もアップ出来ていないので、今度から記事と記事の合間に画像だけアップして生存報告だけして行こうかな?と。。。
それと今月も複数ご依頼を頂き絶賛増殖中なキャブレターペイントワークですが、
このたびセラコートのH-146 グラファイトブラックのツヤが生まれ変わりまして、
セラコートブラックの泣き所だったツヤ感がアップしました♪
いままではツヤありブラックで作業依頼をされた場合にはセラコートブラック+クリアーの合わせ技か、ガンコートでの施工方法から仕上がりを選択していただいておりましたが、これからはセラコートの1コートでもある程度のツヤが求められるようになったので、今後は提供コストと品質の両面をより良くすることが可能となりました^^
それと以前から製作を予定していたウェットブラストですが、今年に入ってからどうしても必要な作業が入った事に加えて、ここ最近の状況的に製作する時間が取れそうにないので一先ず勉強がてら既製品を購入しました。
で、ウェットブラストといえば先駆者はマコーのココットが有名ですが、スペース的な問題と、うちは多分キャブレターやエンジン関係の部品位しか作業をしないので同じマコーからリリースされている一回り小型のレピッシュというタイプを選択しました。
で、ウェットブラストって何?という方も居るかもしれないので簡単に紹介させて頂きますと、
一般的なサンドブラスト(通称ドライブラスト)はコンプレッサーからの圧縮空気を利用してメディアと呼ばれる砂を勢いよく対象に吹き付けて塗装や錆などを落とすもので、その特性上 細かなメディアでは吹き付けた際に勢いが届かないので質量のある粒の大きな荒めのメディアを使用するしかなく、結果的に研磨力が強くなりキャブレターやエンジン内部のような繊細さが求められる部分には作業後の仕上がりが荒すぎたり作業後に隅々まで入り込んだ大粒のメディアがキャブレターやエンジン内部などの細かな通路を詰まらせるリスクもあって精密箇所への使用は厳しいのですが、
対するウェットブラストは水にメディアを混ぜた混合液(スラリー)を圧縮空気を使って勢いよく吹き付けるのですが、ドライブラストと違って非常に細かな微細な粉のようなメディアでも水に混ぜて吹き付けるので勢いを保ったまま対象に当てることが可能で、使用する細かなガラス粉は対象にぶつかった瞬間に自分が砕けることで対象となる部品への攻撃性が殆ど無いことと、残留するメディアが水で流れやすいなど・・ドライブラストに比べて非常にリスクが少なく、キャブレター内部やエンジン部品などの洗浄クリーニング作業に適したシステムになります。
※ ドライブラストでもメディア(ドライアイス、重曹など)によっては問題を回避できる場合もありますが、今回は一般的なサンドブラストとウェットブラストの比較として書いております。
ちなみにこのマコーのレピッシュという機種は元々は別用途の産業用としてラインナップされている機種なのですが、
バルブの切り換えで通常の処理用のガンの他に小さなスポット用のガンへの切り換えが可能で、繊細さが求められる細かなキャブレターの施工にうってつけな丁度いい仕様なんです^^
メーカーはこの機種でのガラスビーズの使用は推奨しておりませんが・・・
ということで、今までだと外側のみ綺麗にして、内側は擦ったりクリーナーで汚れを落としたりで根本的に古い状態のままでしたが、
これからは内側はウェットブラストで長年の汚れをクリーニングし、外側はドライブラストで汚れを落としつつセラコート処理で表面をコートしバリっと仕上げる事が可能となり、レストア作業のお手伝いでも更なる品質の向上を目指せるようになりました^^
それにしても今月は分解状態での入庫が多く、組み立て後の完成画像が撮れなかったのが悲しいです・・・^^:
が、とりあえずは連休前納期の作業が全て完了して一安心です^^
そして今月はエキゾースト関係のセラコートのご依頼も多く頂いたのですが、耐熱セラコートは自然乾燥で5日を要するので、この耐熱セラコートのスケジュール調整と乾燥スペースを確保するのが大変で今後のちょっとした課題となりました。。。
直6
V8
直4
といろいろな車種のエキゾーストを作業させていただきましたが、とりあえず長くなってしまったので耐熱セラコート関係はまたそのうち書きます。
そんなこんなで一ヶ月先の6月納期とさらに7月納期の作業も既にケツに火がついている状況なので、出来るだけ作業を消化できるように連休中もセコセコ頑張ります^^
ここ最近、作業に追われて更新頻度が落ちているせいで全然画像もアップ出来ていないので、今度から記事と記事の合間に画像だけアップして生存報告だけして行こうかな?と。。。
それと今月も複数ご依頼を頂き絶賛増殖中なキャブレターペイントワークですが、
このたびセラコートのH-146 グラファイトブラックのツヤが生まれ変わりまして、
セラコートブラックの泣き所だったツヤ感がアップしました♪
いままではツヤありブラックで作業依頼をされた場合にはセラコートブラック+クリアーの合わせ技か、ガンコートでの施工方法から仕上がりを選択していただいておりましたが、これからはセラコートの1コートでもある程度のツヤが求められるようになったので、今後は提供コストと品質の両面をより良くすることが可能となりました^^
それと以前から製作を予定していたウェットブラストですが、今年に入ってからどうしても必要な作業が入った事に加えて、ここ最近の状況的に製作する時間が取れそうにないので一先ず勉強がてら既製品を購入しました。
で、ウェットブラストといえば先駆者はマコーのココットが有名ですが、スペース的な問題と、うちは多分キャブレターやエンジン関係の部品位しか作業をしないので同じマコーからリリースされている一回り小型のレピッシュというタイプを選択しました。
で、ウェットブラストって何?という方も居るかもしれないので簡単に紹介させて頂きますと、
一般的なサンドブラスト(通称ドライブラスト)はコンプレッサーからの圧縮空気を利用してメディアと呼ばれる砂を勢いよく対象に吹き付けて塗装や錆などを落とすもので、その特性上 細かなメディアでは吹き付けた際に勢いが届かないので質量のある粒の大きな荒めのメディアを使用するしかなく、結果的に研磨力が強くなりキャブレターやエンジン内部のような繊細さが求められる部分には作業後の仕上がりが荒すぎたり作業後に隅々まで入り込んだ大粒のメディアがキャブレターやエンジン内部などの細かな通路を詰まらせるリスクもあって精密箇所への使用は厳しいのですが、
対するウェットブラストは水にメディアを混ぜた混合液(スラリー)を圧縮空気を使って勢いよく吹き付けるのですが、ドライブラストと違って非常に細かな微細な粉のようなメディアでも水に混ぜて吹き付けるので勢いを保ったまま対象に当てることが可能で、使用する細かなガラス粉は対象にぶつかった瞬間に自分が砕けることで対象となる部品への攻撃性が殆ど無いことと、残留するメディアが水で流れやすいなど・・ドライブラストに比べて非常にリスクが少なく、キャブレター内部やエンジン部品などの洗浄クリーニング作業に適したシステムになります。
※ ドライブラストでもメディア(ドライアイス、重曹など)によっては問題を回避できる場合もありますが、今回は一般的なサンドブラストとウェットブラストの比較として書いております。
ちなみにこのマコーのレピッシュという機種は元々は別用途の産業用としてラインナップされている機種なのですが、
バルブの切り換えで通常の処理用のガンの他に小さなスポット用のガンへの切り換えが可能で、繊細さが求められる細かなキャブレターの施工にうってつけな丁度いい仕様なんです^^
メーカーはこの機種でのガラスビーズの使用は推奨しておりませんが・・・
ということで、今までだと外側のみ綺麗にして、内側は擦ったりクリーナーで汚れを落としたりで根本的に古い状態のままでしたが、
これからは内側はウェットブラストで長年の汚れをクリーニングし、外側はドライブラストで汚れを落としつつセラコート処理で表面をコートしバリっと仕上げる事が可能となり、レストア作業のお手伝いでも更なる品質の向上を目指せるようになりました^^
それにしても今月は分解状態での入庫が多く、組み立て後の完成画像が撮れなかったのが悲しいです・・・^^:
が、とりあえずは連休前納期の作業が全て完了して一安心です^^
そして今月はエキゾースト関係のセラコートのご依頼も多く頂いたのですが、耐熱セラコートは自然乾燥で5日を要するので、この耐熱セラコートのスケジュール調整と乾燥スペースを確保するのが大変で今後のちょっとした課題となりました。。。
直6
V8
直4
といろいろな車種のエキゾーストを作業させていただきましたが、とりあえず長くなってしまったので耐熱セラコート関係はまたそのうち書きます。
そんなこんなで一ヶ月先の6月納期とさらに7月納期の作業も既にケツに火がついている状況なので、出来るだけ作業を消化できるように連休中もセコセコ頑張ります^^
2017年04月16日
可能性・・・
先日の深夜、家に帰る前に今日の準備でとカワサキの古いバイク(Z1000Rと言われたような・・・)のキャブの化粧直しでセラコート処理のご依頼を承ったので準備をするべく、ボール盤でバタフライバルブを留めてるネジのカシメを飛ばしながら古いビンテージバイクの作業は毎回緊張するなぁ・・・とか考えつつ、変形させぬようバタフライバルブを慎重に取り外してスロットルシャフトをキャブレターから抜いて帰ったのですが、
今日の昼間に何気なく引き抜いたスロットルシャフトを見てみたら非常に綺麗だったので写真でも撮ろうかなぁ・・とか考えて、このシャフトに関係する部品も一緒に置いて撮ろうとセットをしていたらシャフトからの二次エアを防ぐためのUリングが一個無い・・・。
で、気筒別に小分けにした時に他の部品と一緒にしちゃったのかな?なんて軽い気持ちで探し始めたものの何処にも無く、何で無いわけ?と先日ガレージ内でキャブを持って歩いた動線上を小一時間探しても無く、参ったなぁ。。。と^^:
今回このキャブレターの作業依頼をくださったのはコーイチさんが紹介してくれた神奈川の有名なショップさんで、レースマシンの整備など高い技術力で有名なショップさんなのでこの消耗品のUリングなどは組み付け時に新品に交換するだろうから最悪無くなっても問題は無さそうっちゃ無さそうなのですが、無くしたという事実が受け入れられず、いつだか自衛隊が演習中に実弾一発を山の中で無くして雪の中を徹夜で探して見つけたというニュースを思い出してその後も気合を入れて夕方近くまでガレージ内を探してみたのですが見つからず、一旦休憩しようと自販機でジュースを買うのに小銭を出したら、
ポケットの中から小銭と共にUリングが出てきますた・・・。
こんなレアケースも有るんだという可能性のお話でした。以後気をつけます。。。
って、本当は今回は自分の12Rのネタを紹介するつもりだったのですが、余りにもやり切れなかったもので12Rネタはまた次回にします^^:
2017年04月09日
ポート研磨の道具 2017
前回に引き続き今回はポート研磨をする際の道具編ということで、ここ最近自分が使用している道具と使い方の紹介ですが、
20年ほど前の18、9の頃に初めて画像のエアリューターと超硬バーを買って、休みの日に地元の解体屋から適当なエンジンを買ってきてはバラしてポート研磨の練習なんかをしていましたが、当時はインターネットがまだ普及していなかったのでポート研磨の情報を得るのも一苦労で、道具に至っては何が売っていてどこで買えるのかも分からない毎日が手探り状態でしたが 、
今じゃインターネット様さまで道具も情報も簡単に手に入って本当いい時代になりましたよね^^
このイチグチのマイクロフラップもエンジ屋での修行時代に雑用の合間に社長がポート研磨を加工室で行っているのをチョロチョロ見て、社長が一服してる間に盗み見てイチグチの電話番号をメモして電話して ” 何処で買えますか? ” ってイチグチに問い合わせて近所の水道屋さんで注文してくださいって・・・そんな時代を過ごしていたので未だに情報に飢える癖が直らず、やはりインターネット様さまですw
そんなお世話になったマイクロフラップも時代と共に進化?していまして、このヤナセ の neoフラップシリーズは今までのマイクロフラップと少し仕様が違いまして、
イチグチの均等にペーパーが配列されたマイクロフラップと違い、ペーパーが3枚ずつ重ねられているので強度が強く、
イチグチのマイクロフラップはポート2気筒分を処理したくらいで画像のようにすぐに残念な状態になってしまうのですが、ヤナセのneoフラップシリーズは4バルブの4気筒を処理した後でも画像のような状態で使い勝手がいいので最近はヤナセのフラップホイールを多用しています。
それから以前は整形段階で軸付砥石なども使用していましたが、これが結構な曲者で深い傷を残すので好きじゃなかったのですが、
今は軸付ペーパーも共回りし難くてサイズも豊富に出てきたので整形はもっぱらこの軸付ペーパーを使用して作業を行っています。
ちなみにこの軸付ペーパーは使っている内にペーパー部分が消耗して研磨力が無くなってしまうのですが、
前後を入れ替えたり、研磨力の無くなった先端をカットして使ったりすると1個で以外に多く使うことが出来てコスパもなかなか良いと思います。
とか言いつつ、今まで上で紹介してきた道具達は使い勝手は良いのですが、4輪のエンジンと違って2輪のポートは絞り部分やガイド穴周辺が狭くて道具が入らず殆ど使えない事も多いので、昔ながらの基本に忠実に 地道にコツコツと精神修行が出来て、尚且つ安上がりな耐水ペーパーを使った研磨を如何に楽に効率的に行うか?を常に自分は模索しながら作業をしているのですが、
以前まではこのようにアルミの棒を加工したモノにペーパーをグルグル巻いてテープで止めて使っていたのですが、この方法はとにかく一回一回ガムテープをクルクル巻いて、巻き終わったらテープで止めて、ペーパーがダメになったらテープを剥がしてペーパーを交換して・・と、かなり手返しが悪く面倒で効率が悪いやり方でした。
そこで現在ではもっと効率よくストレスのなるべく掛からないやり方で行っているのですが、
まずは以前までのやり方と同じようにホームセンターで買ってきた6mmのアルミの丸棒に鉄ノコやバンドソーで1cm 位の切れ目を入れて、
切れ目が入れ終わったらそのままでは隙間が広いので、切れ目にペーパーを挟んで軽くハンマーで叩いてペーパーが落ちない(ペーパーの取替えが出来るように潰し過ぎない)程度に切れ目の隙間を潰します。
この隙間はペーパーを何度も差し替えているうちに削れてクリアランスが広がってきますので、その都度ハンマーなどでコンコンっと叩いてクリアランス確保をしていきます。
(削れていくのを嫌ってステンレスの丸棒や鉄の丸棒を使うと、丸棒でポート内壁を傷付ける恐れがありますので出来れば攻撃性の少ないアルミを使うのが良いかと思います。)
これで完成です。
以前までのようにいちいちペーパーをグルグル巻かずに一回分(丸棒一周分)位で適当にペーパーをカットして、研磨力が落ちたら手返し良く次から次へとペーパーを差し替えてチャッチャと進める作戦ですが、ペーパーの付け替え作業に慣れてしまえば効率がかなり良いので作業ペースも以前よりもアップしてだいぶ良くなりました。
そしてこの丸棒を使った研磨の時に、このように棒に対して平行にペーパーを取り付けて使用すると・・・
このように研磨をしているうちにペーパーが下側に逃げて棒の先端が露出してしまい、ポート内壁に傷をつける恐れがありますので、
ペーパーを棒にセットする時には予めペーパーを斜め前方に向くようにセットして・・・
このように丸めて使用すると実際に研磨をした際に無駄が無く丁度いい向きになります。
また角度を強くすることで先端を尖らせると、ガイド穴周辺のノーズ脇の細い部分なども比較的簡単に研磨する事が出来ます。
そしてアールのきつい窪みやガイド穴周辺などを攻める再には、画像のようにペーパーを二つ折にして挟んで予め回転方向に癖を付けてから使うと・・・
ペーパー正面が使用出来ますので、ガイド周辺など通常の巻き方で届かない場所や入り込めない場所などを攻める時にはこの方法を使います。
また、このやり方で使用する丸棒は4発一機分を作業し終えた頃にはご覧のように先端が丸く削られて最後はポロッと折れてしまいますので使い捨ての消耗品扱いですが、6mmのアルミの丸棒であれば1m で500円前後とかで買えると思いますのでコスパも良く 趣味のポート研磨には特にお勧めです。
また、このやり方は細かく切ったペーパーの消費がめちゃくちゃ激しいので、100均などで小分けのケースを買ってきて、予めペーパーを1枚の半分ほどをカットして小分けにして使うとペーパーがごちゃ混ぜにならず、さらに作業効率が上がるかと思います。
そして個人的にポート研磨ではあまり使用しない軸付ゴム砥石ですが、こちらは主に燃焼室の仕上げやピストンの仕上げなどに使う事が多いです。
で、その燃焼室の仕上げの作業の流れを紹介しようかと思って以前に自分の12Rのヘッドを使って段階的な仕上がりが分かるように順番に仕上げながら画像を残してみたりもしたのですが、全く更新が追いついていません。。。
忘れていなければそのうちこちらも関連ネタとしてアップしたいと思います^^:
20年ほど前の18、9の頃に初めて画像のエアリューターと超硬バーを買って、休みの日に地元の解体屋から適当なエンジンを買ってきてはバラしてポート研磨の練習なんかをしていましたが、当時はインターネットがまだ普及していなかったのでポート研磨の情報を得るのも一苦労で、道具に至っては何が売っていてどこで買えるのかも分からない毎日が手探り状態でしたが 、
今じゃインターネット様さまで道具も情報も簡単に手に入って本当いい時代になりましたよね^^
このイチグチのマイクロフラップもエンジ屋での修行時代に雑用の合間に社長がポート研磨を加工室で行っているのをチョロチョロ見て、社長が一服してる間に盗み見てイチグチの電話番号をメモして電話して ” 何処で買えますか? ” ってイチグチに問い合わせて近所の水道屋さんで注文してくださいって・・・そんな時代を過ごしていたので未だに情報に飢える癖が直らず、やはりインターネット様さまですw
そんなお世話になったマイクロフラップも時代と共に進化?していまして、このヤナセ の neoフラップシリーズは今までのマイクロフラップと少し仕様が違いまして、
イチグチの均等にペーパーが配列されたマイクロフラップと違い、ペーパーが3枚ずつ重ねられているので強度が強く、
イチグチのマイクロフラップはポート2気筒分を処理したくらいで画像のようにすぐに残念な状態になってしまうのですが、ヤナセのneoフラップシリーズは4バルブの4気筒を処理した後でも画像のような状態で使い勝手がいいので最近はヤナセのフラップホイールを多用しています。
それから以前は整形段階で軸付砥石なども使用していましたが、これが結構な曲者で深い傷を残すので好きじゃなかったのですが、
今は軸付ペーパーも共回りし難くてサイズも豊富に出てきたので整形はもっぱらこの軸付ペーパーを使用して作業を行っています。
ちなみにこの軸付ペーパーは使っている内にペーパー部分が消耗して研磨力が無くなってしまうのですが、
前後を入れ替えたり、研磨力の無くなった先端をカットして使ったりすると1個で以外に多く使うことが出来てコスパもなかなか良いと思います。
とか言いつつ、今まで上で紹介してきた道具達は使い勝手は良いのですが、4輪のエンジンと違って2輪のポートは絞り部分やガイド穴周辺が狭くて道具が入らず殆ど使えない事も多いので、昔ながらの基本に忠実に 地道にコツコツと精神修行が出来て、尚且つ安上がりな耐水ペーパーを使った研磨を如何に楽に効率的に行うか?を常に自分は模索しながら作業をしているのですが、
以前まではこのようにアルミの棒を加工したモノにペーパーをグルグル巻いてテープで止めて使っていたのですが、この方法はとにかく一回一回ガムテープをクルクル巻いて、巻き終わったらテープで止めて、ペーパーがダメになったらテープを剥がしてペーパーを交換して・・と、かなり手返しが悪く面倒で効率が悪いやり方でした。
そこで現在ではもっと効率よくストレスのなるべく掛からないやり方で行っているのですが、
まずは以前までのやり方と同じようにホームセンターで買ってきた6mmのアルミの丸棒に鉄ノコやバンドソーで1cm 位の切れ目を入れて、
切れ目が入れ終わったらそのままでは隙間が広いので、切れ目にペーパーを挟んで軽くハンマーで叩いてペーパーが落ちない(ペーパーの取替えが出来るように潰し過ぎない)程度に切れ目の隙間を潰します。
この隙間はペーパーを何度も差し替えているうちに削れてクリアランスが広がってきますので、その都度ハンマーなどでコンコンっと叩いてクリアランス確保をしていきます。
(削れていくのを嫌ってステンレスの丸棒や鉄の丸棒を使うと、丸棒でポート内壁を傷付ける恐れがありますので出来れば攻撃性の少ないアルミを使うのが良いかと思います。)
これで完成です。
以前までのようにいちいちペーパーをグルグル巻かずに一回分(丸棒一周分)位で適当にペーパーをカットして、研磨力が落ちたら手返し良く次から次へとペーパーを差し替えてチャッチャと進める作戦ですが、ペーパーの付け替え作業に慣れてしまえば効率がかなり良いので作業ペースも以前よりもアップしてだいぶ良くなりました。
そしてこの丸棒を使った研磨の時に、このように棒に対して平行にペーパーを取り付けて使用すると・・・
このように研磨をしているうちにペーパーが下側に逃げて棒の先端が露出してしまい、ポート内壁に傷をつける恐れがありますので、
ペーパーを棒にセットする時には予めペーパーを斜め前方に向くようにセットして・・・
このように丸めて使用すると実際に研磨をした際に無駄が無く丁度いい向きになります。
また角度を強くすることで先端を尖らせると、ガイド穴周辺のノーズ脇の細い部分なども比較的簡単に研磨する事が出来ます。
そしてアールのきつい窪みやガイド穴周辺などを攻める再には、画像のようにペーパーを二つ折にして挟んで予め回転方向に癖を付けてから使うと・・・
ペーパー正面が使用出来ますので、ガイド周辺など通常の巻き方で届かない場所や入り込めない場所などを攻める時にはこの方法を使います。
また、このやり方で使用する丸棒は4発一機分を作業し終えた頃にはご覧のように先端が丸く削られて最後はポロッと折れてしまいますので使い捨ての消耗品扱いですが、6mmのアルミの丸棒であれば1m で500円前後とかで買えると思いますのでコスパも良く 趣味のポート研磨には特にお勧めです。
また、このやり方は細かく切ったペーパーの消費がめちゃくちゃ激しいので、100均などで小分けのケースを買ってきて、予めペーパーを1枚の半分ほどをカットして小分けにして使うとペーパーがごちゃ混ぜにならず、さらに作業効率が上がるかと思います。
そして個人的にポート研磨ではあまり使用しない軸付ゴム砥石ですが、こちらは主に燃焼室の仕上げやピストンの仕上げなどに使う事が多いです。
で、その燃焼室の仕上げの作業の流れを紹介しようかと思って以前に自分の12Rのヘッドを使って段階的な仕上がりが分かるように順番に仕上げながら画像を残してみたりもしたのですが、全く更新が追いついていません。。。
忘れていなければそのうちこちらも関連ネタとしてアップしたいと思います^^: