2018年05月

2018年05月30日

NOSリフィル




〜 以下、リフィル作業委託先のリフィル職人より 〜




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今年もレースシーズンの到来と共にNOSガスのリフィル作業の依頼が増えておりますが、
ここ最近の気温の上昇によって保管中にボトルの安全弁が破裂してしまって、いざ使おうとしたらボトルの中身がスッカラカンだった。。。との残念な報告を既に2件ほど頂いております^^:
ボトル内に一定以上の残ガスのあるボトルをお持ちの方は保管場所や管理方法には十分お気をつけ下さい m(_ _)m


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ということで、以前に届いたこちらの丈夫な木製のケースの中身は・・・

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開けてビックリなNOSボトル運搬専用のボックスでした^^
これからの季節は運送時のトラックの荷台の気温が気になるところなので、このようなしっかりしたケースに入れて送っていただけると安心できます。

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ちなみにこちらはハーレーでとんでもないモンスターマシンを製作中のクスノキカスタムワークスさんの運搬BOXで、

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内部はこのように綺麗に仕切ってあり、夏場の炎天下でも熱からボトルを守れるようにしっかりと作ってあります^^
このようなきめ細かな拘りが有るからこそV-Twinドラッグで最速を獲れるのでしょうね^^

ちなみによくNOSの内圧管理でレース時に使える何か良い策は無いか?と聞かれるのですが、内圧管理をする場合にはこのクスノキカスタムワークスさんのようにクーラーBOXを改造して、中に水を入れてヒーターで一定温度で水を温めて保温状態を作れるようにすれば常にベストな状態で待機させる事が可能です。
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自作も可能ですが、「 Water Bath Nitrous Bottle Warmer 」とか「 Nitrous Bottle Spa 」などで検索すると既製品が探せると思います。
一応注意書きとしまして、設定温度をミスったら瞬殺で安全弁が破裂すると思いますので、自作される場合には残量(重さ)と水温と内圧の関係をしっかり測って条件付けをしないといけないと思います。

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そしてこちらはボトルバルブの開閉不調で交換も兼ねた作業での入庫でしたが、

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もともと付いていた左のバルブは残念な期待を裏切らない安定の中華製・・・。
以前にも記事にしていますが、この中華製のバルブは正規品の3分の1ほどの値段で購入できるので飛び付いてしまいがちですが、品質が悪く、頻繁に開け閉めを行なうと直ぐにダメになって交換のパターンとなりますので、無駄な出費をしないようこのような肝心な部分には安定のNOS社純正のイタリア製バルブをお勧めします。
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見分け方は仕上げの綺麗さ以外に、ボトルバルブ内の栓の材質が真鍮タイプが正規品で、スチール製が中華製となります。

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それにしても最近では4輪関係のリフィル作業のご依頼が増えてきた関係で10lbボトルの入庫も多くなってきまして、

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中には普段の10倍近い20lb の巨大ボトルのリフィル作業なんかも^^

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そんな中、ここ最近リフィルポンプステーションの調子が宜しくなく、ドドスコドドスコと不整脈な感じで壊れそうだなと・・・。

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そこでいざと言う時に備えてバックアップ用のリフィルポンプステーションも一基有るのでダメ元でオーバーホールをしてみたところ、

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バルブ付近にカビのような白サビのような腐食のようなその全てのような・・・汚れが目立っていたので、これらを綺麗にしてOリング類なども換えてあげたところバスバスと新品時の好調さに復活しました^^
ドドスコ言っているポンプステーションをお使いの方はO/h すると多分快調になると思いますw

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とりあえずこちらの真空ポンプも最近スコココ・・と調子が悪いので、こちらも要修理っぽいです・・・。


2018年05月11日

オイルパン加工

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去年の6月に記事にしてから止まっていた12Rのオイルパン加工・・・。
先週のGWの最終日に作業もひと段落したので自分のマシンを触ろうとオイルパン加工の続きを始めたのですが、

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前回、ハーレーのカスタムビルドを得意とするシュアショットさんに納品に行った際に、作業場のコンタマシーンを借りてとりあえずの試し切りをさせて頂いて、慣れない機械だとやはり上手くいかない事が分かったので、

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今回は外周をサンダーで切って、その切れ目から鉄ノコを入れてセコセコと地道に切断という流れの作業で地味に時間が掛かりましたが、久々の自分のマシンの作業という事でそんな地道な作業が非常に楽しく、少し気持ちに火が点いて一気にエンジンを組み始めたいな・・・とか欲が出始めたりw

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で、前回の試し切りを元にオイル容量などを考えて、元のオイルパン高さ130mm から約半分となる65mm高さでカット。
一応オイルパンをカットした分の容積を実際に水を入れてメスシリンダーで測ったところ約700cc 分の容積を失った事になりました。

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で、自分のマシンは普段街乗りもするし長距離のツーリングなどにも使用しますので、熱量の大きなエンジンだけに常にオイル容量は増やしたいくらいな状況です。
なのでこのまま蓋をせずにきちんと容量を確保する形で最終形を考えますが、今回ちょうど良いタイミングなので、毎回エンジン組み付け時にオイル容量が3.6ℓ と半端が出てしまうのですが、今回失った700ccに 400cc をプラスしてエンジン組み付け時に4ℓ ピッタリになるように若干の容量UPも行なう予定でデザインを考えています。
これで仮にフィルターを交換したオイル交換を行なった際には3.8ℓ となるので、余った200cc のオイルを次回のエンジン組み付け時に使えば無駄なく使えて経済的です^^

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そしてオイルストレーナーもショートに加工してとりあえず再考して、最終的に良さ気ならこのまま一気に形にしていきます。が、とりあえずオイルパンはまだ数枚あるので、そう簡単にこの楽しいひと時を終わらせないようにもう一個くらい別の考えも練って最終決定してみますw

akane380 at 17:52|PermalinkComments(4)│ │DRAG RACE 製作記