2020年05月
2020年05月13日
Foolishな生き方
毎年春休みの時期に、とある幼稚園の遊具などのペンキ塗りを毎年行っているのですが、例年だと一週間ほどしか作業を出来る期間が無いので、一人で作業をするには時間が足りず錆の発生などが酷い箇所以外は基本的に市販の水性塗料を重ね塗りで急ぎ仕上げていくので結果的に持ちが悪かったりと不満の残る仕上がりになる事も多いのですが、今年は不幸にもコロナの影響で幼稚園もお休みが長いので、ピンチをチャンスに!という事で、幼稚園が再開した時に子供たちに明るい気持ちになってもらえるよう色育も兼ねて、下地からしっかりとペンキ屋の仲間が持ってきてくれた2液の錆止めを使って、これまたペンキ屋の仲間が公園の遊具の仕事で余った塗料なども持ち込んで手伝ってくれたお陰で仕上がりをお見せ出来ないのが残念な位、ここ17年の塗り替え歴で最高にパステルにフルカラーな幼稚園の園庭にする事が出来ました♪
大人だけじゃなく子供も精神的に大変な時期だと思うので、事態が収束して再開した時には色彩豊かな遊具で思いっきり遊んで体力を発散して欲しいと思います^^
そして作業の方もありがたい事に沢山いただけておりまして、車体に合わせたキャブレター制作も個性豊かに楽しく作らせて頂いております^^
ただ、キャブレター制作に限らずペイント作業はハンドメイドでの細かな調整やマスキング作業など、中々ペースが上げられるような作業ではないのでどうしても作業が溜まってしまい要予約での受付となってしまいますので、大変申し訳ございませんが、もしご興味を頂けた際には事前に入庫タイミングや納期のご確認を宜しくお願いいたします。
で、突然ですがFoolishという単語をご存じでしょうか?w
アホな生き方をしている自分のような人間にピッタリな言葉で、小学校の卒業式の時に貰ったジュニア・アンカーの和英辞典で馬鹿って英語で何て言うんだろう・・・と、中学の時に調べて馬鹿を意味するFoolの類語に書かれていた” 愚かな、馬鹿げた、馬鹿馬鹿しい ” を表す「 Foolish 」という単語がブルーハーツに触発されてロクデナシの歌詞に感銘を受けていた中学生の自分の心に刺さって、それ以来そんな生き方をしようと常に意識しているFoolishですが、
12年近く前に旧ブログから現在のライブドアブログに引っ越しをしをした時に、ブログのトップに表示されているトップ画像を作った時にも、うちの特色を表す為に ” Drag Racing No.1 Foolish Factry ” と記載したのですが、 ” Drag Racing No.1 Foolish Factry ” = 『ドラッグレーシング、エントリーナンバー1番!愚かな製作所! 』 みたいな、探求心や挑戦などセオリーに捕らわれず他人と違う思考で非常識にアホなノリでやってます!な意味で書いてあるのですが、例えば何でも知っているような職人さんが居て、その人が自分が何かバカな実験をしようとしている様を見た時に ” おいおい、そんなやり方じゃダメだ!アホかお前は・・・。 ” と思われる挑戦をしようとしている場合に、その職人から見れば経験上失敗が目に見えている愚かな行為でも、結果がどうなるかまだ分からない興味津々な自分にとっては可能性を秘めている状態なわけで、そこで失敗を経験することによって初めてこれはダメなんだと知り、何故ダメだったかを知る事で回避策や対策を初めて練る事が出来て、結果的に腕のある職人の忠告を聞いておけば失敗は免れたかもしれませんが、失敗をして克服する事で経験値が上がって問題を乗り越えた時にはチャレンジする前以上に経験値や知識が身に付くので、無駄な行為やバカげたような事でも技術者として腕を磨くためには実際にやって経験を身に着ける事が大切だと常に考えています。
当然失敗にも良い失敗と悪い失敗の仕方があるので、何でもかんでも失敗すれば良いという訳ではありませんが。
そして新しいモノを生み出す事や人と違うイレギュラーな事をするというのは基本的に周りと違う考えや行動が必要な訳で、結果的に愚かな行為になる事が殆どという経験則から愚かな工場という意味でFoolish Factry 、もっと単純に分かり易く・・・、
という事でw。うちのNewロゴの完成ですw
この馬鹿という文字は、たまに福岡までご飯を食べに行かせていただいている福岡のPROTO-TYPE-CAFE-YayaさんのスタッフのU子さんが毎日手書きで書いているメニューの書体が非常に味があって良い書体だなぁ・・・と感じていたので、コロナに ” 禍 ”が付く前に経済活動も兼ねて福岡に飛んでご飯を頂きつつ、その際にお願いをして書いていただきました♪
そしてNewロゴ一発目の作品は是非とも生みの親に観て頂きたいという事で、隼ターボのdesign8さんにマグカップにロゴを施していただいて、お礼も兼ねてPROTO-TYPE-CAFE-Yayaさんのお二人に送らせていただきましたが、個人的に非常に気に入った馬鹿ロゴが完成しました^^
まぁ、こんな世の中ですし、この先も誰も予想だにしなかった展開をいくつも経験して生き抜いて行かなきゃいけないかもしれません。
常に一つの常識が通用する時代では無くなりつつあるのかもしれません。
そんな時にはFoolishな生き方をあえて選んでみるのも良いかもしれませんw
自分のこの考えが世間的に間違っているのかは分かりませんが、自分としてはここまでやってきて結果的に間違っていなかったので、これからも一般的な常識論に取り込まれることなく、他人の顔色や意見に惑わされることもなく、常に疑いの目で自信を持って己を貫いて愚かな行為にも挑戦し技術の向上を目指して行きたいと思っておりますが、今まで他で聞いた事の無かったこの ” foolish " という単語を、2005年のスタンフォード大学の卒業式でスタンフォードの卒業生に贈るスピーチの最後の締めの言葉として使用した方の動画を一年ほど前に発見しました。
そのスピーチをされた人物とは・・・
今は亡きAppleの創立者であるスティーブジョブズさん。
スピーチの中でジョブズさんが若い頃に読んでいた冒険雑誌の最終号の裏表紙に書かれていた ” Stay hungry, Stay Foolish ”『 飢えたる者であれ、愚かなる者であれ。』という一文を、” その後も常々自分自身もそうありたいと願っていた ” と仰っていて、その会場に居たスタンフォードの卒業生達にもそうあって欲しいと伝えていましたが、偉大なる技術者さんと同じ言葉を胸に秘めていた事は非常に励みになりました。
当然、自分のような中卒の馬鹿と世界トップレベルのスタンフォード大の卒業生ではインプットした言葉が生み出してくるモノは全く別物だとは思いますが、それでも人の為の人生じゃなく自分の為の人生ですので、回りの人の顔色や常識に合わせても意味が無いので他人に迷惑の掛からない事であれば馬鹿にされようが失敗して頭を抱えようが技術を磨く為には常に自分の生き方を貫けばいいと思いますし、認めてもいない相手に何を言われようが気にしなくて良いと思います。
上を見てもキリが無く、下を見てもキリがありません。
上でも下でもなく、前を向いて己と向き合ってせめて自分自身には負けないようにしませんか。と、最近何人かの人が悩んでいる様子だったので、ふと、そんな事を思いました。
世界的有名な事業を幾つも成功させたジョブズさんのスピーチは上の動画で見ることが出来ます。
ジョブズさんついでに、ぱっと見ジョブズさんが表紙に描かれているようにも見えるこちらの本ですが、こちらはF1やCARTの世界で有名なエアロダイナミシストでありデザイナーであり空力の天才の異名を持つエイドリアン・ニューウェイ氏の初の著書で、先日日本語和訳版がやっと発売されて発売前に予約していたものがやっと手元に届きました^^
ちなみにこの厚みでボリューム満点ですが、一時期F1マシンのエキゾーストパイプに設置されたレゾネーターの狙いなど、世界最高峰のカテゴリで戦っているトップエンジニアが莫大な予算を武器に研究開発を行っていた内容が多いので、普段では到底知る事の出来ないような濃い内容も多く非常に面白く読めます^^
万が一コロナに罹ってしまったら隔離生活でゆっくり読みたいと思いますw
というのは冗談ですが、
例年であればこの時期は海でボーっとしてると気持ちが良いのですが、3密を避けるとはいえ、移動中に事故って病院に担ぎ込まれたらさぞかし医療関係の人には迷惑だろうなぁ・・・とか考えると自粛せざるを得ず。。。
とりあえずここ一週間で3回も緊急地震速報が鳴っているので、そちらも気になったりで凄い時代だwと諦めます・・・。
akane380 at 02:10|Permalink│Comments(6)│