2020年06月

2020年06月28日

雨ぇ・・・

が凄いのでって前回の更新からあっという間に1か月半も経ってしまいました。。。
緊急事態宣言の発令でわーっと個人のオーナー様からの作業依頼が増えて、緊急事態宣言解除くらいからいろいろとイベントの目途がついて雑誌の撮影用やイベント用車両などの作業依頼がわーっと来てで、納期に追われ作業の方を溜めないようにと塗って塗って塗りまくってたのですが、いざどんな作業してきたっけ?と思い出そうとすると全く思い出せず、今現在も作業が捌ききらず溜まる一方でいよいよ末期です。

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とりあえず緊急事態宣言の休みを利用してペンキ屋の仲間に手伝ってもらいつつ、本腰を入れて補修し始めた某幼稚園の遊具のペンキ塗りもかなり良い仕上がりにする事が出来まして、同じく15年近く重ね塗りで誤魔化されていたプールの塗装も思い切って下地からやり直そうと、いつも溶接を担当してくれてる仲間に手伝ってもらい、お高いダイヤモンドディスクを4枚も消費して2日間掛けて15年分の蓄層された旧塗膜を削り取って、モルタルの劣化した段差を埋めて削ってで、思いのほか時間が掛かってしまってサイドの壁面は諦めましたが、

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一度使ってみたかったお高いプール専用塗料を使用して3コート仕上げで以前とは見違える程、綺麗に補修をする事が出来ました♪
ただ、やりながら気付いた失敗点も何点かあったので、それらを生かして次回はもっとスキルアップを目指そうと思いますが、とりあえずずーっと何とかしたかったこのプールを綺麗にやり直せたので、今年は綺麗なプールで思いっきり子供たちが楽しんでくれると良いなと思います^^

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ペンキに変わってセラコートなどコーティング作業の方ですが、国産、外車、大小問わず沢山作業をさせて頂いておりますが、日々時間に追われながら作業をしていたので何をやったかさっぱり思い出せず・・・。

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キャブレター制作の方で印象的だったのがこちらのW1用のFCRキャブレターのご依頼で、

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ネジやスプリングやワッシャーなど、オーナー様が加工を施し、徹底的にピカピカに磨きあげられていて、

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磨き仕上げも良いなぁ・・・と、バフ研磨は人手的に手が回らないので、使える小型のバレル研磨機が欲しい・・・と物欲が再燃してしまいました。

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そしてよくお問い合わせを頂くサンダンスさん製のFCRキャブレターベースでの制作ですが、サンダンスさん製でもSS-Worksさん製でもビトーR&Dさん製でも問題なく制作可能です。

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余談ですが、サンダンスさんのFCRで以前から気になってたP/S部分の封印ですが、かなり濃い目の状態でセットされていてこれで良いのか?と気になっていたのですが、今回新品も含め新旧の2機の個体が入ってきて改めて確認する事が出来ましたが、大排気量のVツインでシングルキャブを使うってそういう事なんだろうな。と、ハーレーにはハーレーなりのノウハウがあるようです。

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そしてこの2つのサンダンスさん製のFCRキャブレターは偶然別々のご依頼が重なった物で、どちらもハーレー用なのですが、昨年のショーバイク用のFCR制作に引き続き、今年もショーバイク制作をしているHonored Life さんからリピート制作のご依頼を頂いたキャブレターのボルトがテーパー加工されていて、先のFCRの磨き仕上げもそうですが良いモノはジャンジャン取り入れていきたいな・・・と。

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一応、普段うちでもあまりにもボルトが汚い場合には交換したりするのですが、あのようなテーパー加工が出来れば仕様のバリエーションも広がるな・・・と。

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そこで早速旋盤を使って試しにテーパー加工をしてみたのですが、

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相変わらず旋盤を扱い慣れていないので若干仕上がりが悪い気もしますが、一応モノには出来そうなので、これは暇をみて練習してみようと思います。

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そして今回頂いた2つのサンダンスさん製のFCRキャブレターは偶然にもご希望のベースカラーが一緒で兄弟仕様の完成ですが、

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ロゴのカラーがシルバーとブラックと対照的な組み合わせで、先ほど制作したテーパーボルトはブラック側のオーナー様にサンプルとして使って頂く事にしました^^
常に同じような作業をしていても、こうして新たな発見や気付きが得られる事は本当にありがたい事です。

ちなみにHonored Lifeさんが普段採用しているテーパーボルトのセットが気になるという方はこちらSUPER-BIKE様のショップで購入が可能との事です^^





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話は変わりまして、今年も気温の上昇と共にNOSボトルのリリーフバルブ破裂案件の修理依頼や部品のお問い合わせが何件か寄せられましたそんな季節の到来です・・・。
ガス屋さんからも事故らないでね、事故らせないでね。って確認書が来たので、改めて夏場のNOSボトルの管理に関する注意喚起ですが、

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これからの季節はガレージ内や車内の温度が高温になりますので、NOSボトル内の内圧が上昇してリリーフバルブ(安全弁)が破裂してボトル内のガスが全て抜けてしまう恐れがあります。
よくあるパターンとしまして、ガレージなどでの保管中に知らぬ間にリリーフバルブが破裂していて、いざレースで使おうと思ったら全て抜けていて使えなかったというパターンと、日差しの強い夏日のレース時にアスファルトの路面に直置きしていたところ、高温のアスファルトに熱せられて急にリリーフバルブが破裂したという2パターンが多いのですが、使用済みでボトル内圧が低い場合には問題ありませんが、リフィル(充填)後のボトル内がパンパンな状態ですと、ちょっとした温度変化の刺激で簡単に内圧が急上昇し破裂しますので、リフィル後の保管はしっかりと温度管理を行ってください。

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また以前にもご紹介しましたが、リリーフバルブの形状が以前までのGen2 から現行はGen3となりまして、リリーフバルブが破裂した際の補修用の交換ディスクがGen2に至っては入手不可となっております。
ですので、Gen2タイプでリリーフバルブが破裂してしまった場合にはボトルバルブ自体を現行品に交換となりますが、このリリーフバルブを自作したり適当な物で栓をして使う事だけは絶対にやめてください。

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一般的にNOSガスのリフィル後のボトル内圧は10MPa(メガパスカル)約100kgf/cm2 の圧力が掛かっていて、何気なく雑に扱っている人を見かけますが、その圧力を理解すれば自分はちょっとした爆弾を持っているのと差ほど変わらないと理解して頂けるかと思います。

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こちらの画像は海外で出回っているNOSのボトルが車内で破裂 ( なんらかの事情によりリリーフバルブが作動せずボトル容器が破裂)した被害例ですが、仮にサーキットなどイベント時にリリーフバルブを改造したものを地面に直置きして破裂したら周囲の人達に致命的な被害が及びかねませんので、リリーフバルブの改造だけは絶対にやめてください。
※ リリーフバルブが正常であればボトル自体が破裂する事はなく、安全に内部の圧力を開放し危険な状態から解放されます。
仮にトランポなどで移動時に車内でリリーフバルブが破裂した場合には噴出音でビックリするかもしれませんが、慌てずに窓を全開にして中毒症状にならぬよう新鮮な空気を取り入れて落ち着いて行動をしてください。
また、NOSに使用される亜酸化窒素は不燃ガスですので、爆発炎上などは起きませんのでご安心ください。
仮にリリーフバルブが破裂してガスが噴出した場合には、噴出しているガスは沸点−88℃ と非常に低温で熱湯と同じように一瞬で火傷をしますので、冗談半分で噴出しているガスを他人に掛けたり触れたりしないで下さい。