2020年11月

2020年11月14日

2020 テイストオブツクバ

SBR_0013
先週末に茨城県の筑波サーキットで行われたテイストオブツクバに行って参りました。

SBR_0000
今回のお楽しみはコーイチさんの1000RXのエンジンが大幅に仕様変更を遂げて面白い仕様となったのでタイムも含め興味津々でしたが、午前中のウォームアップランにて予期せぬトラブル発生で午後の本戦は残念ながら棄権し、

SBR_0019
もう一台のお楽しみだったサンクチュアリーさんのインジェクション仕様のZは58秒フラットで予選一番手ながらも、予選で壊れた部分の修復が上手く行かなかったのか? 決勝は残念な事に1週目にリタイアと、メインイベントの中で楽しみが二つとも消えてしまい、少し残念なレース観戦でした。
以前にサンクチュアリーさんにお邪魔した際に代表の中村さんからテイストへの参戦は限定的とのお話を伺っていましたが、来年以降の参戦も有って欲しいなと期待しております。
それにしても、パルシングカバーの処理が素敵でした。

SBR_0011
という事で、目的だった2台が消えてしまったレースを何気なく見ていたところ、1〜2年前まで中団争いを演じていた印象のH2Rさんがトップを快走で、

SBR_0013
2番手は数年前に優勝されていたGSX-R1000のエンジンを積んだ刀風マシンのプロのライダーさんが追従していて、やはり最新のハイパワー車が優勢か・・・。なんて思っていたら、

SBR_0014
その直ぐ後ろに#29のGPZ900Rの山根選手がピッタリ食らいついているw

SBR_0012
これは胸熱!とばかりにレース展開を見ていると、前の2台がトップ争いをする中、ずっと#29の山根選手が喰らいついていて、

SBR_0007
周回を重ねながら前走する2台のミスを的確に突いて、残り2周でトップに躍り出た#29の山根選手が果たしてバックストレートで抜かれずに最後までトップを死守出来るのか⁉と会場を沸かせて、結果的に先にゴールをしたのは・・・

SBR_0008
#29の山根選手がプロライダーとハイパワー車を抑え、トップを死守してそのままゴールと、今後の希望に繋がる最後まで気の抜けない凄く良いレースを観させて頂きました。

SBR_9133
そして後から知ったのですが、今回、#77のGSX-R1000のエンジンを積んだ刀仕様のライダーさんは、以前に優勝していた時ほどのアグレッシブさが無いように思えて序盤は盛り上げるためにペースを合わせているのかな?なんて思ってファインダー越しに見ていましたが、テイストの雰囲気に合わせるべく画像の車両とは別のインジェクションからキャブレターにデチューンをしたマシンを作って挑んでいるとの事で粋な人ですね^^

SBR_0015
それと今回、何気に気になったのはこちらのゼファー750に乾式クラッチを組んでいたマシンですが、この場合クラッチプレートは何用のモノを流用しているのでしょうかね?
色味的にイタ車系のアルマイトが施されているのでそっち系かな?とか。
ついでにクラッチリリースレバーも見当たらないので、プッシュ式に変更されていたりで、仮にワンオフ制作だとしたら、かなり手間が掛かってそうでした。

SBR_0014
そして今回非常に気になった商品が、MOTOSALONさんが展示していたROTOBOXというスロベニア発のカーボンホイールブランドですが、ドライカーボンホイール自体は以前からあるので珍しくはないものの、
SBR_9138
こちらのROTOBOX社がリリースしている画像のBULLETというシリーズは、スポーク部分にこれから各分野で支流になるであろうフォージドカーボン(鍛造カーボン)を採用しており、極細軽量ながらも高強度を実現していて、画像の17インチ用フロントホイールで重量が2.7kg と、自分のようなドラッグレースの場合にはリアのみでも十分ですが、12R復活の際には採用を検討してみたいと思います^^

SBR_0010
そしてJD-STERさんもドラッグマシンを展示してドラッグレースのアピールをされていました。

SBR_0020
最後に、今回レース中に救急車が一緒にコースを爆走していたのが一番のツボでしたが、ポストのマーシャルさんから旗も出されずレース中に緊急車両の混走など初めて見ましたが、救急車が流れに合わせて低速で走っていないから良しとしての事だったのでしょうか・・・。
爆走する救急車を見ながら少しだけ、救急車や消防車など緊急車両の障害物(レスキュー)レースの地方選とか見てみたいな・・・なんて思ってしまいましたw




2020年11月06日

セラコートの艶

SBR_8907
持病の影響か、春と秋のこの気温の変化が大きい時期に毎回体調が絶不調に陥るので10月はゆっくりやろうとか思っていたのですが、9月の下旬から思いのほか沢山の作業のご依頼を頂いてしまい、完全にキャパオーバーからのキャリーオーバー発生中で、お待ち頂いておりますオーナー様には大変ご迷惑をお掛けしております。。。

SBR_0000
今回は作業時の説明用に、うちでラインナップしているセラコートの艶のバリエーションを紹介します。
※ セラコートはどの艶加減でも元々は同じ塗料を使用し、硬化剤の添加量と焼き付けるタイミングなどで艶の調整を行います。
ですので、こちらで紹介している艶に関しましてはシークレットベースレーシング独自の呼び名となりますのでご注意願います。


SBR_0013



SBR_006




SBR_0004




SBR_2662
SBR_2649




SBR_6810
ハーレーのエンジンってVツインでコンパクトなイメージでしたが、画像手前に写っているZ1000Rのエンジンと比較しても分かるくらいめちゃくちゃデカかったりします^^:
なので作業面積が大きくコスト的に通常の空冷4発よりも単価が高くなってしまいます。。。

SBR_2864
逆にここ最近の水冷4発などはコンパクトで作業面積も少ないのでコスト的に同じ4発でも若干コストを下げる事が可能です。

SBR_3226
以前にご新規のショップ様から全部塗っといてよ!と怒られてしまった事があるのですが、基本的にウチで施工するエンジンのクランク軸ボルト座面とシリンダーを留めるネジ穴の座面はセラコート処理を施すと摩擦係数が若干下がりますので、組み付け精度を優先として締め付けトルクに影響を与えない様、重要部分のネジ穴座面にはマスキングをして地を残すようにしています。
通常のウレタンやパウダーコートですと、このようにマスキングで塗り分けて地を残してしまうとエンジンのON / OFFにより繰り返し受ける温度変化や経年劣化で、そこから水分や酸素が入り込んで酸化してしまって塗膜がブクブクになる事がありますが、セラコートは塗膜の密着性が非常に高いのでこのような塗分けを行ってもマスキングの縁から塗膜が剥がれる心配は殆どありませんのでご安心ください。





akane380 at 23:08|PermalinkComments(2)│ │セラコート