2022年11月

2022年11月22日

年内仕上げの作業受付終了のお知らせ

よくよく考えてみたら今年もあと1ヶ月で終わりでした。。。SBR_3084
日々お問い合わせを多く頂くセラコート処理やキャブレターのオーバーホール作業ですが、現在既にお問い合わせを頂いてご予定に組ませて頂いている作業を除きまして、誠に勝手ながら新規でのお問い合わせ分は基本的に来年からのご予定とさせていただきます。
今年もキャブレター製作はシングル〜6発までオーバーホールにレストアと沢山のご依頼を頂きまして誠にありがとう御座いました。って〆るにはまだ残り1ヶ月ありますので年内いっぱい頑張ります・・・。

SBR_3029
そして今年も12月4日にパシフィコ横浜で開催されるホットロッドカスタムショーに向けて、シュアショットさんの製作するショーバイクにセラコート処理をサポートさせて頂きます^^
今年は第一弾で滅茶苦茶重いホイールのブランク材が送られてきましたが、今年のシュアショットさんの新作も仕上がりが今から楽しみです!が、ショーの搬入まで残り10日くらいしかない気がするのですが、未だ部品が送られてこず・・今年もキツキツのスケジュールでのご依頼となりそうで戦々恐々ですが、今年三連覇を目指すシュアショットさんの足を引っ張らないよう頑張ります^^

SBR_9979
そして今年はシュアショットさん以外にも2輪、4輪のショップさんのショーカーやショーバイクにもセラコート処理をサポートさせていただいたので、それぞれのマシンの完成を楽しみに当日横浜に遊びに行きたいと思います^^

SBR_2372
TMRキャブレターの方もお陰様でモニター様募集やサンプル作業などで50機分用意したVシールが全て捌けまして、今回興味本位で絶不調のTMRを募集した事で集中的に絶不調の問題ありありな個体を並べて比較検証する事ができまして、不調時に見られる共通点などだいぶTMRキャブレターのネガな部分が分かってきた事も有り、現状メーカーにオーバーホールを依頼しても直らなかった個体9機も含めて全て完調に戻す事が出来る程度にはTMRキャブレターのフルオーバーホール作業も行えるようになりました。
現在は皆さまに経過観察をお願いしているところとなりますが、全て捌けてしまったVシールも新たに準備しておりますので、TMRキャブレターのオーバーホール作業に関する事なども来年にでもアップ出来ればと思います。
もう完全に年内はやる事が一杯で見通しを考えるとあっという間の年末モードになってしまっていますが、とりあえず引き続き頑張ります。




2022年11月07日

創意工夫は大切

SBR_9671
FCRキャブレターのオーバーホールやペイント時に分解をすると必ずと言って良いほど解れてダメになってしまうスロットルシャフト部分のフェルトリングですが、こんなに脆いのに非売品の部品で、画像のように破損しても入手する事が出来ません。

仮にダメにしてしまっても・・・
SBR_9673
フエルトの生地からポンチで抜きさえすればいいだけの話なのですが、

SBR_9674
これが適当に打ち抜くとセンターがズレてしまって失敗作ばかりが生まれてしまうので、集中して一つ一つ打ち抜いて・・とやるものの、何気に不良率が高くてロスの多い作業だったりします。

SBR_6277
それでもFCRキャブレターの場合にはフエルト製のOリングは4気筒用でも2個しか使いませんので差ほど問題も無いのですが、

SBR_8838
ミクニのTMRも同じようにフエルト製のOリングが使用されていまして、

SBR_3293
その数なんと4気筒用で5つ。。。
そして例に漏れず、FCRキャブレター同様、ミクニのTMRキャブレターでもフェルトのOリングは非売品扱いで一般的には入手出来ず。※出来ても足元商売で意外に高い。。。

SBR_9786
そしてスロットルシャフトに錆が発生している個体などはスロットルシャフトの引き抜き時に引っ張り出されて再利用不可に^^:

それでも1機や2機であればまだ良いのですが、
SBR_9944
絶不調のTMRのモニター様の募集を掛けたところ、思いの外全国に沢山不調を抱えているTMRキャブレターが有るらしく、常に作業が詰まっている状態なので量産でもしないとダメかな・・・と。
※画像は9月下旬のモノでTMRキャブレターのモニター様募集は締め切っております。

SBR_9611
で、外注で量産=コスト増=オーナー様の負担増となるので、一先ず自分で何とか不良率を下げてコスト増に繋がらないように出来ないかな?と、ちょっと考えて工作開始。

SBR_9677
要はセンターさえ出てくれれば良いのでこんな感じで低レベルな工作をして、

SBR_9680
まずはポンチで外径を抜いて・・・、

SBR_9682
凹部分にペコっと嵌めて、

SBR_9683
真ん中に中抜きのポンチを入れて打ち抜いてみれば・・・、

SBR_9685
ばっちりセンターが出てあら良いじゃない♪ と^^

SBR_9689
という事で、量産化はせずハンドメイド続行でお値段据え置き1点100円ですw
※利益率無視のサービス商品ですので単品での販売はしておりません。オーバーホール作業のご依頼時のみ必要な際に交換をさせて頂いております。

SBR_9693
創意工夫で無い物は仕方が無いでは終わらせない。でも今後何百個も打ち抜くのかと思うと気が遠く。。。やっぱり外注で量産化してコスト増になったらすいませんw