2023年11月

2023年11月24日

車高短とロケット

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数年前から気になっている新しいサービスを展開したく、技術的なヒントを求めてお台場の日本科学未来館に行って来たのですが、

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どこの科学館よりも大きな建屋に内容を期待しつつも、

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お目当てのロケットエンジンの展示はH2-A ロケットに使用されているLE-7一機のみで、近所の千葉科学館に展示してある一世代前のゴチャゴチャしたLE-5エンジンのイメージで見に行ったので、パっと見のボルトの本数の少なさなど凄くシンプルになった印象であまり知りたかった部分が見れずちょっと残念でした。。。

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がしかし、以前から欲しかったH2Aとはやぶさ2の模型を入手出来たので結果行った甲斐がありました^^

そして当日は科学館から歩いて5分ほどの青海の駐車場でSTANCENATIONというシャコタンイベントが行われていたのでそちらにも足を延ばしてきたのですが、
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小規模なイベントなのかな?なんて思って行ったら来場者数も1万人超えと滅茶苦茶大盛況なイベントで、1000台近い展示車両を見て回るだけで当日は天気も良かった事もあってめっちゃ疲れました。。。

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ちなみに当初このようなスポコン系の車両が集まるイベントだと思っていたのですが、どうやらシャコタンがメインのイベントらしく、その中でも特に格好良かった車両を撮影してきたのでアップしておきます。

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ロケットのエンジンもシャコタンも情熱が必要ですね〜





akane380 at 04:40|PermalinkComments(2)

2023年11月12日

古いFCRキャブレターのオーバーホール作業

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平素より各種キャブレターのオーバーホール作業やセラコート処理など多数のご依頼を頂いておりますが、うちはとにかく納期が遅く、オーナー様方には本当に時間的な面でご不便をお掛けし申し訳なく思いつつ、今回はたかがキャブレターのオーバーホールに何でそんなに時間が掛かるのか?という問いに言い訳をするべく、FCRキャブレターのオーバーホール作業のご紹介をしたいと思います。

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今回ショップ様からオーバーホールのご依頼を頂きましたこちらのFCRキャブレターですが、

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ご覧の通り程度が非常に悪く、なかなかの汚れっぷりで、

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それもそのはずで、キャブレターのサイドにコーションステッカーを貼る枠が見受けられない事から25年以上前に生産された初期モデルのFCRキャブレターという事が分かりますが、

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さらに観察をするとファンネルの留め具がワッシャーとプラスネジタイプということで、30年近く前に生産された最初期のモノで、自分が初めて購入したゼファー400用のFCRも同じタイプだったので非常に懐かしい当時仕様のFCRキャブレターです。

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そのような年代物ですのでそれなりに歴史が刻まれていて各部はボロボロで、

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定番の加速ポンプ部分の栓も張りが無くなって既に居なくなっておりました。

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このマイナス仕様のジェットニードルのネジもこのようによく舐めてしまって、インターネットの無い時代だったので情報が手に入らず、入手するには上野のバイク街まで行って買ってきて、帰ってきたら舐めたネジをドキドキしながらドリルで穴を開けて除去してと・・・懐かしい思い出が蘇ってきますね^^

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そのような古い個体ですので非分解部分のOリングも当然劣化が進んで交換が必要なので、今回は非分解部分も分解して、

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各種洗浄を行って、

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古いタイプの加速ポンプのワンウェイバルブなどを除去して、

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新しい加速ポンプワンウェイバルブを打ち込み、

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あとはオリジナルで製作した非分解部分のOリングを使用して組み付けを行いますが、非分解部分の分解組み付けに関してはこちらで詳しく紹介しておりますので今回は詳細は省かせて頂きます。

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そして錆と腐食の進んだボルト類は、

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サービスにてセラコート処理で綺麗にレストアをして、

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年季の入ったスピゴットや各ホルダー類と、

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劣化が進んでメッキなどが落ちて見た目の悪いこれらの部品を、

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それぞれサービスにて磨いて、磨いても綺麗にならない部品はセラコート処理にて綺麗な状態に♪
こんな感じで同時進行しているそれぞれのキャブレターの状態に合わせて部品を磨いて、塗って、ウェットブラストを当てて、洗浄して、ネジ穴がダメになっている場合にはリコイルで修復して・・と、それぞれに最良な作業を選択して施しているとあっという間に時間が経って全体的な納期も遅々に・・・。

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そして全ての下準備が整ったら必要な消耗部品を選択して交換をしつつ、調整組み付けを行ったら・・・

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30年近く蓄積された汚れと不良個所を修復して元気に復活をさせるような内容にて作業が完了しました^^

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このような感じでたかがオーバーホール、されどオーバーホールで送り返した時に喜んで頂ければ嬉しいな・・とセコセコ一人で深夜まで出来る限り綺麗に調子を取り戻す事が出来るようやっておりますので、作業スピードが激遅ですが、寛大な心で作業の終了をお待ち頂ければと思いますので平に平に宜しくお願いいたします。