2024年01月
2024年01月21日
TOKYO AUTO SALON 2024
先週末に、幕張メッセで行われた東京オートサロンに行ってきました。
昨年は来ることが出来ず、ずっと生で見てみたかったシビック タイプR-GTをやっと生で拝む事が出来ましたが、
正直見慣れないというか、思い出もあるのでやっぱりNSX-GTの方が恰好良かったなと^^:
というか、この車両は展示専用のショーモデルなのかは分かりませんが、本番仕様の高強度なカーボン外装じゃないのでオーラもなく残念でした。。。
そんな少し残念な気持ちで会場内を歩いていると、一番好きだったチーム国光のレイブリッグカラーのNSX-GTが展示してあって、横にいるおねーさんがこのNSX-GTが描かれている箱を持っていて、ずっと探していたこのレイブリッグカラーのNSX-GTの1/18ダイキャストモデルがやっと販売されたのか♪ と喜んで買いに行ったらミニカーの販売を宣伝する為のただのモックアップでした。。。
そして会場内をぐるぐる見て回りますが、少し前から段々とボンネットを開けてエンジンルームを魅せるチューニングカーが減ってエアロ関係の車両が多くなってきたなぁ・・・なんて時代の流れを感じていましたが、今回は900台近くの展示があったようですが、感覚的にレース車両を除くとエンジンルームを開けてチューンドを魅せてくれている車両は全体の5%程度しかなかったのではないかと。
チューニングカーよりもカスタムカーの方が圧倒的な需要があるので仕方がないのかもしれませんが、何となく寂しいですね。
そんな中、このトラストさんのBMWは恰好良かったです。
そしてこちらはHKSさんのブースに参考出品されていたドラガスに代わる予定というカーボンニュートラルなレース燃料ですが、
世界的な企業にもなるとこのような部分にも注意していかないといけないようで大変ですよね。
お話を聞いたところ、現状既存のドラガスの方が性能はまだ上らしいのですが、ドラガス自体の設計が古いのでカーボンニュートラルを成し遂げつつ性能を向上させることは可能との事で、これからはレーサーも環境を考えないとより一層肩身が狭くなっていきそうですね^^:
ちなみにこちらはHKSさんのブースに展示してあったGRヤリス用のチューニングキットですが、
耐ノック性を高めるためにピストンクラウン部分に無電解ニッケルメッキが施されていているのも個人的に目新しいのですが、2014年頃にF1の燃費対策で高効率化を求めた結果生まれて採用され始めた副燃焼室付きのプレチャンバープラグがついに一般人にも手の届くチューニングパーツとして採用されたんだなぁ・・と、技術革新を止めないHKSさんは流石ですね。
そんなこんなで今回の目的の一つでもあったKOYORADさんに伺って自分の12Rで抱えるであろう熱問題を解決するべく相談をしに行ったのですが、ラジエターに関する自分の認識が間違っていたようで、こちらが考えていた仕様では問題が解決できないようで、また宿題が増えてしまいました。。。
オートサロンは普段気になっている些細な事などを色々なメーカーの本職さんに直接質問出来て勉強になるから本当にいい場所ですね^^
2024年01月13日
VTR1000FとRC30用 FCRキャブレターのオーバーホール作業
新年明けてまして〜なんて記事でもアップしようかと思っていたのですが、今年は元日早々から地震に航空機事故にと、なんだか暗い年始になりましたね。。。
数か月前に能登半島で大地震が起こるのではないかとYoutubeにアップされていた防災系のYouTuberの方が、その数ヶ月後には関東地方でも直下型の大きな地震が起こるリスクが高まっているなんて内容のYouTubeをアップしていましたので、明日は我が身と心して今年も生きようと思います。
今はただ被災された方々にお見舞い申し上げますとともに、被災地の皆様の安全と一日も早い復旧・復興をお祈りいたします。
今回は珍しくリンク式のFCRキャブレターのオーバーホール作業が重なったのでそちらの作業を記事にしてみます。
まずはこちらのだいぶ汚れてしまったVTR1000F用のFCRキャブレターですが、
20年間着けっぱなしだったとの事でかなり錆や腐食に侵されていて、
そこかしこがだいぶやられてしまっている状況でした。
分解後のチェックでは内部も長年の使用で蓄積された汚れで真っ黒な状況。
で、年末でバタバタしていて作業中の画像を取り忘れてしまったのですが、とりあえず洗浄して磨けるものは磨いて、汚れの酷いものはウェットブラストとセラコート処理にて仕上がり重視で下処理を行った上で組付けた状態ですが、
Oリング類も全て交換をして、リンク回りの清掃などで動きが渋かった部分なども手直しをして20年分の汚れや劣化もだいぶ取り除けたのではないかと思います。
そしてお次はこちらのRC30(VFR750R)用のFCRキャブレターのオーバーホール作業ですが、こちらの個体は他所で一度オーバーホールの作業を行った形跡がある個体で、組付け方が部分的に所々おかしな組付けが行われていたので、その辺りも修正しつつな作業となりました。
まずは分解ですが、今回こちらの個体は初期の頃のFCRキャブレターがベースとなっているので年式的に非分解部分の劣化が見込まれる事から、どうせならということで非分解部分のレストア作業も含めての作業となりましたが、
非分解部分を分解したところ、定番の加速ポンププランジャのワンウェイバルブ栓が張力を失ってポロっと脱落していましたので、直近の使用時点では加速ポンプの動きが本調子ではなかったようです。
なので対策として、今後は緩む事の無いようオリジナルで制作をした真鍮製のワンウェイバルブキットを使用して末永く安定した状態に持っていくよう修復を行いまして、
非分解部分のOリングなどもオリジナル制作した高耐久なフッ素性のものを使用して組付けを行っていきます。
そしてそれぞれの部品の下ごしらえが完了したら組付けですが、
通常の直列タイプと違ってV4用は組付け方に気を付けないと後からではネジが締め付け出来なくなってしまうので、あれこれ考えながら組付けを行っていきますが、
こんな感じでキャブレター同士が重なってしまう箇所があるのでフロートチャンバーの組付け順など気を付けなくてはなりません。
通常のFCRキャブレターと違うといえば、こちらは特徴的なRC30 専用のバルブシートですが、RC30 って完全なレーサーがベースなので燃料ポンプ車かと思っていたのですが、バルブサイズを見る限り自然落下型の給油方式だったんですね。
そこでしっかりと燃料を供給するためにサイドに削り込みを入れて流量を確保していたようで、この他にも加速ポンプの噴出方向の違いなど、通常のFCRキャブレターとは違う部分が何か所か見受けられましたが、現行のRC30用のFCRキャブレターでは通常のFCRと同じボディを使用しているっぽいので、RC30に関してはこの初期型のタイプの方をレストアして使用した方が贅沢な仕様なのかもしれませんね。
そんなこんなで作業を進めてラジオから流れてくる会話的にもうすぐ年越しかぁ・・・などと考えながらリンク回りを調整して、
ラジオからHappy New Year〜なんて賑やかな声が聞こえたその時、全くハッピーじゃない事実が判明。。。
なんとこの気筒のフロートチャンバーも先に取り付けておかなくてはならなかったようで、あれだけ気を付けていたのに何故。。。と、再度分解する羽目にw
毎年ガレージで作業をしながら近所のお寺から聞こえてくる除夜の鐘の音を聴きながら作業をするのが好きだったのに今年はクレームがあったのか鳴りませんでしたし、組み方失敗するしなんとも悲しい年越しで・・・。
それにしてもスロージェットの交換の際にいちいちキャブを分解しなくてはならないとは、RC30のFCRキャブのセッティングってめっちゃ大変ですね・・・^^:
まぁ本来レースユースな車両なので低回転域のセッティングなんか大体でも良いという考えなのかもしれませんが・・・。
その後、通常なら全ての組上げが終わってからオーバーフローのチェックを行いますが、今回は全て組んだ後にオーバーフローが発生したら精神的に病みそうなので、下回りが組み終わった段階で事前にチェックを済ませることに。
そしてオーバーフローのチェックと加速ポンプの噴出チェックに問題が無かったので、今回はオーナー様に持ち込んでいただいた共立工芸さんのSEPベアリングガイドを組み付けて機械同調で各気筒を合わせたら・・・、
新年1発目、RC30用FCRキャブレターのオーバーホール作業の完成です^^
先日オーナー様より取り付け後のチェックのご報告を頂きまして、以前から気になっていた中間域での息つきなどの症状も無くなってとてもスムーズに回るようになったとのご報告を頂きまして一安心いたしました♪
とりあえず今年も為せば成る、為さねば成らぬ、で頑張ります。
数か月前に能登半島で大地震が起こるのではないかとYoutubeにアップされていた防災系のYouTuberの方が、その数ヶ月後には関東地方でも直下型の大きな地震が起こるリスクが高まっているなんて内容のYouTubeをアップしていましたので、明日は我が身と心して今年も生きようと思います。
今はただ被災された方々にお見舞い申し上げますとともに、被災地の皆様の安全と一日も早い復旧・復興をお祈りいたします。
今回は珍しくリンク式のFCRキャブレターのオーバーホール作業が重なったのでそちらの作業を記事にしてみます。
まずはこちらのだいぶ汚れてしまったVTR1000F用のFCRキャブレターですが、
20年間着けっぱなしだったとの事でかなり錆や腐食に侵されていて、
そこかしこがだいぶやられてしまっている状況でした。
分解後のチェックでは内部も長年の使用で蓄積された汚れで真っ黒な状況。
で、年末でバタバタしていて作業中の画像を取り忘れてしまったのですが、とりあえず洗浄して磨けるものは磨いて、汚れの酷いものはウェットブラストとセラコート処理にて仕上がり重視で下処理を行った上で組付けた状態ですが、
Oリング類も全て交換をして、リンク回りの清掃などで動きが渋かった部分なども手直しをして20年分の汚れや劣化もだいぶ取り除けたのではないかと思います。
そしてお次はこちらのRC30(VFR750R)用のFCRキャブレターのオーバーホール作業ですが、こちらの個体は他所で一度オーバーホールの作業を行った形跡がある個体で、組付け方が部分的に所々おかしな組付けが行われていたので、その辺りも修正しつつな作業となりました。
まずは分解ですが、今回こちらの個体は初期の頃のFCRキャブレターがベースとなっているので年式的に非分解部分の劣化が見込まれる事から、どうせならということで非分解部分のレストア作業も含めての作業となりましたが、
非分解部分を分解したところ、定番の加速ポンププランジャのワンウェイバルブ栓が張力を失ってポロっと脱落していましたので、直近の使用時点では加速ポンプの動きが本調子ではなかったようです。
なので対策として、今後は緩む事の無いようオリジナルで制作をした真鍮製のワンウェイバルブキットを使用して末永く安定した状態に持っていくよう修復を行いまして、
非分解部分のOリングなどもオリジナル制作した高耐久なフッ素性のものを使用して組付けを行っていきます。
そしてそれぞれの部品の下ごしらえが完了したら組付けですが、
通常の直列タイプと違ってV4用は組付け方に気を付けないと後からではネジが締め付け出来なくなってしまうので、あれこれ考えながら組付けを行っていきますが、
こんな感じでキャブレター同士が重なってしまう箇所があるのでフロートチャンバーの組付け順など気を付けなくてはなりません。
通常のFCRキャブレターと違うといえば、こちらは特徴的なRC30 専用のバルブシートですが、RC30 って完全なレーサーがベースなので燃料ポンプ車かと思っていたのですが、バルブサイズを見る限り自然落下型の給油方式だったんですね。
そこでしっかりと燃料を供給するためにサイドに削り込みを入れて流量を確保していたようで、この他にも加速ポンプの噴出方向の違いなど、通常のFCRキャブレターとは違う部分が何か所か見受けられましたが、現行のRC30用のFCRキャブレターでは通常のFCRと同じボディを使用しているっぽいので、RC30に関してはこの初期型のタイプの方をレストアして使用した方が贅沢な仕様なのかもしれませんね。
そんなこんなで作業を進めてラジオから流れてくる会話的にもうすぐ年越しかぁ・・・などと考えながらリンク回りを調整して、
ラジオからHappy New Year〜なんて賑やかな声が聞こえたその時、全くハッピーじゃない事実が判明。。。
なんとこの気筒のフロートチャンバーも先に取り付けておかなくてはならなかったようで、あれだけ気を付けていたのに何故。。。と、再度分解する羽目にw
毎年ガレージで作業をしながら近所のお寺から聞こえてくる除夜の鐘の音を聴きながら作業をするのが好きだったのに今年はクレームがあったのか鳴りませんでしたし、組み方失敗するしなんとも悲しい年越しで・・・。
それにしてもスロージェットの交換の際にいちいちキャブを分解しなくてはならないとは、RC30のFCRキャブのセッティングってめっちゃ大変ですね・・・^^:
まぁ本来レースユースな車両なので低回転域のセッティングなんか大体でも良いという考えなのかもしれませんが・・・。
その後、通常なら全ての組上げが終わってからオーバーフローのチェックを行いますが、今回は全て組んだ後にオーバーフローが発生したら精神的に病みそうなので、下回りが組み終わった段階で事前にチェックを済ませることに。
そしてオーバーフローのチェックと加速ポンプの噴出チェックに問題が無かったので、今回はオーナー様に持ち込んでいただいた共立工芸さんのSEPベアリングガイドを組み付けて機械同調で各気筒を合わせたら・・・、
新年1発目、RC30用FCRキャブレターのオーバーホール作業の完成です^^
先日オーナー様より取り付け後のチェックのご報告を頂きまして、以前から気になっていた中間域での息つきなどの症状も無くなってとてもスムーズに回るようになったとのご報告を頂きまして一安心いたしました♪
とりあえず今年も為せば成る、為さねば成らぬ、で頑張ります。