2024年06月
2024年06月14日
セラコートも値上げのご連絡
ドル円の為替が2年近く掛けて形成された週足のアセンディングトライアングルを大方の想定通りに上抜けして青天井になってしまいましたね。
先日のNOSのリフィル同様、米国製のセラコートも価格を決めた当時から材料の輸入調達コストが50%近く上昇してしまいまして、万が一にもドル円が下抜けしたら値上げせずに済むから結果を待とうと薄い期待を胸に気長にやっていましたが、決着の着いた現状の結果を踏まえましてガッカリしつつ、値上げをすることにしました。
とは言っても殆どの作業に於きましては一度に使用する材料代などは大して多くはないのでほぼ影響はない予定でして、一度に大量に塗料を消費するエンジン一機丸ごとなどの作業において若干塗料代を上乗せさせて頂く形での値上げとなりますので宜しくお願いいたします。
それにしてもドル円がこんなにも仮想通貨のようなハイボラな値動きをするとは思ってもみませんでした。
日本の国力が如何に下がって円がゴミになっているかって話ですよね。
円の価値がゴミになろうが、国際影響力が下がろうが、上流だけはウハウハなようで、上流の懐が温まれば自分のような愚民が死のうが知ったことかwって話なんでしょうけど。
ちなみに以前から不思議なのですが、ニュースなどで円安のニュースの際に上昇チャートを使用していますが、円の価値が下がっているのになぜ上昇しているチャートで報じるのでしょうかね?
円の価値が下がっているのですから普通ならこのように下落チャートを使うのが普通だと思うのですが、国民感情を逆なでしないようにこうゆうのも印象操作の一環なのでしょうかね・・・。
以前にツイッターに流れていたこの画像が笑えて好きなのですが、現在の円安相場では富裕層だけが儲かっている現状、国民が株式側の心境で、日本のお偉いさん方が皆、仮想通貨寄りな気がしてなりませんね。。。
akane380 at 04:27|Permalink│Comments(8)│
2024年06月05日
TMRキャブレターの使用に関する注意点
先日にTMR-MJNキャブレターの新品状態からの不調の件(新品のTMR-MJNのオーバーホール作業
)とメーカーにオーバーホールを依頼しても不調が治らなかった件の記事(TMRキャブを扱うメーカーの技術力)を公開させて頂きましたが、かなり反響?がありまして、同じような状況に悩んで有られる方が沢山居られたようで、沢山の作業のご予約をいただいたのですが、TMRキャブレターを使用しているオーナーさんでこのブログを偶然見てくださっている方なんてTMRオーナー全体の0.1%にも満たない数でしょうから、0.1%未満の方からでさえこれだけの反響があるという事は相当な数のオーナー様がトラブルに合われているのではないかと。
今のところ新品時からアイドリングが上下して安定しないが2割ほど、あとはオーバーホールに出して戻って来ても不調が治っていないというのが8といった割合です。
で、” メーカーにオーバーホールに出したのに不調が直っていない ” とか、” 新品なのに既に二次エアを吸ってアイドリングが乱高下してしまう ” というのは論外として、今回はオーナーさんサイドによるTMRキャブレターの不調を招くパターンとして、
其の一:セッティングが必要以上に濃い状態で乗っている
其の二:攻撃性のある燃料添加剤を使用している
の2パターンをご紹介したいと思います。
まず初めに一番多い不調を招くパターンはセッティング不良によるVシール周りへのダメージで、不調で入庫してくる多くのTMRキャブレターは画像のキャブレターのようにスライドバルブ周りが燃料の成分で湿っている個体が多く見受けられるのですが、このようなセッティングの濃い状態で使用を続けていると・・・、
やがてこちらの画像のようにスライドバルブの湿った部分に汚れが蓄積していき、
キャブレター内部のジェットブロックなどには煤が溜まり、
パイロットスクリュの先端にも煤がこんもりと溜まってアイドリング付近のセッティングを狂わせてしまいます。
そして一番の問題が、Vシールと共に機能するこちらのアルミリングが汚れによって溝の中で自由に動けなくなり動きが悪くなってしまい、
濃い状態で使用を続けていた事でガソリンに浸され続けたVシールは本来の形を維持できずに変形をしてしまい、密閉を保てなくなるのでアイドリング不良などの不調を発症するようになってしまいますので、TMRキャブレターに於かれましては、あまり濃い状態での使用は避けた方が良いかもしれません。
また、オーナー様のお話を聞いていると街乗り用のバイクという事で安牌を取って濃い目のセッティングで乗っている方が多いようですが、
TMR-MJNキャブレターに関しては霧化された燃料が大量に吹き返してポート内に付着しますので、必要以上のジェッティングには注意が必要かと思います。
※画像は噴射イメージです。
ちなみに作動時にはベンチュリーが働きますので左右には広がらずにこのような感じで吸気の脈動効果によって羽のように前後にパタパタと吹き返しと吸気を繰り返して煽るような動きで作動しますが、低開度域などの流速の遅い領域ほどMJNはVシール周辺が濃い状態になり易いかと思いますので、街乗りでゆっくり乗る方ほどセッティングには気を付けなくてはいけないかもしれません。
そしてTMRキャブレターで不調を起こす原因で次に多いのが燃料添加剤による影響での不調ですが、
燃料添加剤の成分が悪いのか?燃料添加剤の分量をしっかり測って濃度をきっちりと守って使用しているのか?など、使用条件が分からないのではっきりとはしていませんが、ワコ〇ズの添加剤とFCR〇〇という添加剤を入れ始めてから調子が悪くなったという症例が何件も上がっていますので、TMRキャブレターのVシールに限らず、FCRキャブレターのリップシールも同様に燃料添加材で侵されてしまいますので使用に際しては注意が必要ではないかと思います。
ちなみに余談ですが、京浜のFCRキャブレターなどの場合には部品が欲しくなったらビトーR&Dさんにメールをすれば100個単位でも直ぐに入手可能ですが、TMRキャブレターに関してはメーカーの部品供給力が低くく、日常的に使用するような主要な部分のOリングでも基本的に受注生産で納期が2.5ヶ月〜半年というのが普通なようで、ミクニに紹介された代理店さんも基本的に在庫が乏しく、国内だとWebikeさんが一番多く在庫を抱えているので頼りっぱなしですが、それでも在庫切れが多くてTMRキャブレターを扱い始めてから部品の調達が一番手を焼いている部分だったりします。。。
現行のレーシングキャブレターなのにセッティング変更などで必要な時に必要な部品が入手出来ない、このような部分でもミクニのキャブレターを使用する上では注意が必要な点かもしれないですね。
)とメーカーにオーバーホールを依頼しても不調が治らなかった件の記事(TMRキャブを扱うメーカーの技術力)を公開させて頂きましたが、かなり反響?がありまして、同じような状況に悩んで有られる方が沢山居られたようで、沢山の作業のご予約をいただいたのですが、TMRキャブレターを使用しているオーナーさんでこのブログを偶然見てくださっている方なんてTMRオーナー全体の0.1%にも満たない数でしょうから、0.1%未満の方からでさえこれだけの反響があるという事は相当な数のオーナー様がトラブルに合われているのではないかと。
今のところ新品時からアイドリングが上下して安定しないが2割ほど、あとはオーバーホールに出して戻って来ても不調が治っていないというのが8といった割合です。
で、” メーカーにオーバーホールに出したのに不調が直っていない ” とか、” 新品なのに既に二次エアを吸ってアイドリングが乱高下してしまう ” というのは論外として、今回はオーナーさんサイドによるTMRキャブレターの不調を招くパターンとして、
其の一:セッティングが必要以上に濃い状態で乗っている
其の二:攻撃性のある燃料添加剤を使用している
の2パターンをご紹介したいと思います。
まず初めに一番多い不調を招くパターンはセッティング不良によるVシール周りへのダメージで、不調で入庫してくる多くのTMRキャブレターは画像のキャブレターのようにスライドバルブ周りが燃料の成分で湿っている個体が多く見受けられるのですが、このようなセッティングの濃い状態で使用を続けていると・・・、
やがてこちらの画像のようにスライドバルブの湿った部分に汚れが蓄積していき、
キャブレター内部のジェットブロックなどには煤が溜まり、
パイロットスクリュの先端にも煤がこんもりと溜まってアイドリング付近のセッティングを狂わせてしまいます。
そして一番の問題が、Vシールと共に機能するこちらのアルミリングが汚れによって溝の中で自由に動けなくなり動きが悪くなってしまい、
濃い状態で使用を続けていた事でガソリンに浸され続けたVシールは本来の形を維持できずに変形をしてしまい、密閉を保てなくなるのでアイドリング不良などの不調を発症するようになってしまいますので、TMRキャブレターに於かれましては、あまり濃い状態での使用は避けた方が良いかもしれません。
また、オーナー様のお話を聞いていると街乗り用のバイクという事で安牌を取って濃い目のセッティングで乗っている方が多いようですが、
TMR-MJNキャブレターに関しては霧化された燃料が大量に吹き返してポート内に付着しますので、必要以上のジェッティングには注意が必要かと思います。
※画像は噴射イメージです。
ちなみに作動時にはベンチュリーが働きますので左右には広がらずにこのような感じで吸気の脈動効果によって羽のように前後にパタパタと吹き返しと吸気を繰り返して煽るような動きで作動しますが、低開度域などの流速の遅い領域ほどMJNはVシール周辺が濃い状態になり易いかと思いますので、街乗りでゆっくり乗る方ほどセッティングには気を付けなくてはいけないかもしれません。
そしてTMRキャブレターで不調を起こす原因で次に多いのが燃料添加剤による影響での不調ですが、
燃料添加剤の成分が悪いのか?燃料添加剤の分量をしっかり測って濃度をきっちりと守って使用しているのか?など、使用条件が分からないのではっきりとはしていませんが、ワコ〇ズの添加剤とFCR〇〇という添加剤を入れ始めてから調子が悪くなったという症例が何件も上がっていますので、TMRキャブレターのVシールに限らず、FCRキャブレターのリップシールも同様に燃料添加材で侵されてしまいますので使用に際しては注意が必要ではないかと思います。
ちなみに余談ですが、京浜のFCRキャブレターなどの場合には部品が欲しくなったらビトーR&Dさんにメールをすれば100個単位でも直ぐに入手可能ですが、TMRキャブレターに関してはメーカーの部品供給力が低くく、日常的に使用するような主要な部分のOリングでも基本的に受注生産で納期が2.5ヶ月〜半年というのが普通なようで、ミクニに紹介された代理店さんも基本的に在庫が乏しく、国内だとWebikeさんが一番多く在庫を抱えているので頼りっぱなしですが、それでも在庫切れが多くてTMRキャブレターを扱い始めてから部品の調達が一番手を焼いている部分だったりします。。。
現行のレーシングキャブレターなのにセッティング変更などで必要な時に必要な部品が入手出来ない、このような部分でもミクニのキャブレターを使用する上では注意が必要な点かもしれないですね。