2025年01月
2025年01月26日
詐欺的なVMAX1200の救済作業
前回に引き続き、今回の記事も2年ほど前の作業内容ですが、以前に遠方よりV-MAX1200のFCRキャブレターのオーバーホール作業とペイント作業のお問い合わせを頂きまして、普段うちでは置き場所の関係で車両の預かり作業は行っていないのでキャブレターのみを送って頂きたいとお願いをしたのですが、キャブレター以外にも不良個所が無いかを信用できるショップで一度チェックをして欲しいと、以前に行っていたV-MAXでのドラッグレースへの参戦記事なども踏まえてうちにお問い合わせを頂いたのですが、

今回のこちらのV-MAXの出所はV-MAXと言えば・・・な、うちでは数々の最悪な印象しかないあのお店さんで、今回のオーナー様の被害もなかなかなもので、一年ほど前に車両の乗り換えでV-MAXに乗りたいと思ってV-MAXと言えばな例のお店に販売車両の問い合わせをしたところ、ちょうどカスタムをした良い車両が在庫で有るからと遠路遥々お店に見に行って、そこそこカッコ良かったのでその車両の購入を決めたらしいのですが、後日納車の準備が出来たとの連絡を受けて、新幹線に乗ってそのお店に車両を引き取りに行くと、先日購入を決めた車両とは別の車両が用意されていて、これはどうゆう事?と店主に話を聞くと、あの時見せた車両は実は間違えて他のお客さんの預かり車両を見せてしまったので、代わりに別の車両を用意したとの事で、普通に考えてこの時点で既に計画的犯行でアウトなのですが、カスタム車両を購入したのに代わりにとほぼノーマルの車両を渡されて当然納得するハズもなく、話し合いの末、有り合わせの部品を付けて納車をするとの話で決着がついたそうで、納車された車両はまともに走らず、オーナー様の住んでいる地域は春と秋くらいしか車両に乗れない地域なので周りに頼れるお店もなく泣き寝入りという、この業界ではよくある話の流れではあるのですが、

あのお店の出かぁ・・・と正直ロクな車両じゃないだろうなとタンクカバーを外して ” 始まったな。。。 ” と。

多分、ファンネルからゴミが入らないように気を使ったのでしょうけど、茶漉しをそのまま置いただけなので4つのうち3つは既にお亡くなりに・・・。

そしてまともに走らずアイドリングも下がらないとの事で二次エアを吸っているんだろうな。とチェックをすると案の定二次エアを吸っていたので、インマニを外して状況の確認をしてみると寸法の違うOリングを無理やり液体パッキンで押さえつけて組み付けようとしたのかご覧のあり様で、Oリングくらい買えよ・・・と。

反対側に至ってはOリングすら有りませんでした。。。
しかも髪の毛が挟まってて、以前はこのショップが組んだエンジンから犬の毛が幾つも出てきたりで、もう本当にこのショップから出てきた車両は触りたくないなと。
そもそも二次エアの症状は整備士なら誰でも簡単に察する症状で見落としようが無いんですよね。
そんな状態を知りつつ納車出来るのですから本当にハートが強いんだなと思います。

そんなこんなでキャブを摘出し、

全て分解をして各部をチェックしていきますが、

分解時に既にかなり程度が悪い事は判明していましたが、浮動バルブのコーテイングも剥がれてしまっていて、

非分解部分のOリングも劣化をしてカチカチで要交換と、オーバーホールというよりレストア的な作業内容でFCRキャブレターを再生していきます。

そしてペイントも含めて再生作業の全ての作業が完了して、オーナー様のご希望に沿ってペイントはこのような感じのグラデーションで仕上げさせていただきました^^

ちなみにキャブレターを制作する間、お預かりしていた車両からオイルが床に垂れている事に気が付きまして、チェックをしてみるとウォーターポンプカバーからのオイル漏れと、ウォーターポンプ自体もクーラント滲みが発生していて急遽この辺りの修復も行うことに。

そしてこの車両をハイエースに積んで持ってきて頂いた際にリアゲートを開けた瞬間目に飛び込んできてパッと見で ” 何だコレ? ” と違和感満載だったサイレンサーも追加作業で交換をする事になったのですが、

余程お金を掛けたくなかったのか、1200ccのバイクに適当に有り合わせで付けられた出口径Φ35の中型車向けのサイレンサー。

そんな中型車向けのサイレンサーを無理やり取り付ける為に入り径を太くするべく、アルミのケースにステンレスを溶接しようとしたのかガッツリと溶接跡が残っていて、

そこかしこに塗ったくられた耐熱ガスケットで排気漏れを無理やり誤魔化した無茶苦茶なマフラーですが、

納車時に自走で帰っていると、出口径が細過ぎて排圧に負けたサイレンサーがリベットを引き千切って後方に飛んでいってしまったそうで、急いでサイレンサーを拾って買ったお店にUターンをしてクレームを言いに行くと、その場でドリルで穴を開けてリベット増しをして、「これでもう大丈夫」と言われて返されたそうなのですが、聞けば聞くほど本当にやる事成す事無茶苦茶で、よくこんな事が現実でまかり通るなと・・・。
次々に繰り出される有り得ない内容に唖然とするばかりでした^^:

という事で、オーナー様から送って頂いたサイレンサーに交換をして全ての作業が完了しました。

最後に軽くキャブレターのセッティングも調整させていただいて、

完成後に試乗をして頂いて、かなり乗り易く調子も良くなったと喜んでいただけたので良かったです^^

今回のこちらのV-MAXの出所はV-MAXと言えば・・・な、うちでは数々の最悪な印象しかないあのお店さんで、今回のオーナー様の被害もなかなかなもので、一年ほど前に車両の乗り換えでV-MAXに乗りたいと思ってV-MAXと言えばな例のお店に販売車両の問い合わせをしたところ、ちょうどカスタムをした良い車両が在庫で有るからと遠路遥々お店に見に行って、そこそこカッコ良かったのでその車両の購入を決めたらしいのですが、後日納車の準備が出来たとの連絡を受けて、新幹線に乗ってそのお店に車両を引き取りに行くと、先日購入を決めた車両とは別の車両が用意されていて、これはどうゆう事?と店主に話を聞くと、あの時見せた車両は実は間違えて他のお客さんの預かり車両を見せてしまったので、代わりに別の車両を用意したとの事で、普通に考えてこの時点で既に計画的犯行でアウトなのですが、カスタム車両を購入したのに代わりにとほぼノーマルの車両を渡されて当然納得するハズもなく、話し合いの末、有り合わせの部品を付けて納車をするとの話で決着がついたそうで、納車された車両はまともに走らず、オーナー様の住んでいる地域は春と秋くらいしか車両に乗れない地域なので周りに頼れるお店もなく泣き寝入りという、この業界ではよくある話の流れではあるのですが、

あのお店の出かぁ・・・と正直ロクな車両じゃないだろうなとタンクカバーを外して ” 始まったな。。。 ” と。

多分、ファンネルからゴミが入らないように気を使ったのでしょうけど、茶漉しをそのまま置いただけなので4つのうち3つは既にお亡くなりに・・・。

そしてまともに走らずアイドリングも下がらないとの事で二次エアを吸っているんだろうな。とチェックをすると案の定二次エアを吸っていたので、インマニを外して状況の確認をしてみると寸法の違うOリングを無理やり液体パッキンで押さえつけて組み付けようとしたのかご覧のあり様で、Oリングくらい買えよ・・・と。

反対側に至ってはOリングすら有りませんでした。。。
しかも髪の毛が挟まってて、以前はこのショップが組んだエンジンから犬の毛が幾つも出てきたりで、もう本当にこのショップから出てきた車両は触りたくないなと。
そもそも二次エアの症状は整備士なら誰でも簡単に察する症状で見落としようが無いんですよね。
そんな状態を知りつつ納車出来るのですから本当にハートが強いんだなと思います。

そんなこんなでキャブを摘出し、

全て分解をして各部をチェックしていきますが、

分解時に既にかなり程度が悪い事は判明していましたが、浮動バルブのコーテイングも剥がれてしまっていて、

非分解部分のOリングも劣化をしてカチカチで要交換と、オーバーホールというよりレストア的な作業内容でFCRキャブレターを再生していきます。

そしてペイントも含めて再生作業の全ての作業が完了して、オーナー様のご希望に沿ってペイントはこのような感じのグラデーションで仕上げさせていただきました^^

ちなみにキャブレターを制作する間、お預かりしていた車両からオイルが床に垂れている事に気が付きまして、チェックをしてみるとウォーターポンプカバーからのオイル漏れと、ウォーターポンプ自体もクーラント滲みが発生していて急遽この辺りの修復も行うことに。

そしてこの車両をハイエースに積んで持ってきて頂いた際にリアゲートを開けた瞬間目に飛び込んできてパッと見で ” 何だコレ? ” と違和感満載だったサイレンサーも追加作業で交換をする事になったのですが、

余程お金を掛けたくなかったのか、1200ccのバイクに適当に有り合わせで付けられた出口径Φ35の中型車向けのサイレンサー。

そんな中型車向けのサイレンサーを無理やり取り付ける為に入り径を太くするべく、アルミのケースにステンレスを溶接しようとしたのかガッツリと溶接跡が残っていて、

そこかしこに塗ったくられた耐熱ガスケットで排気漏れを無理やり誤魔化した無茶苦茶なマフラーですが、

納車時に自走で帰っていると、出口径が細過ぎて排圧に負けたサイレンサーがリベットを引き千切って後方に飛んでいってしまったそうで、急いでサイレンサーを拾って買ったお店にUターンをしてクレームを言いに行くと、その場でドリルで穴を開けてリベット増しをして、「これでもう大丈夫」と言われて返されたそうなのですが、聞けば聞くほど本当にやる事成す事無茶苦茶で、よくこんな事が現実でまかり通るなと・・・。
次々に繰り出される有り得ない内容に唖然とするばかりでした^^:

という事で、オーナー様から送って頂いたサイレンサーに交換をして全ての作業が完了しました。

最後に軽くキャブレターのセッティングも調整させていただいて、

完成後に試乗をして頂いて、かなり乗り易く調子も良くなったと喜んでいただけたので良かったです^^
2025年01月11日
キャブレターペイントでフルコンプリート
昨年末にハードディスクの中身が飛んでしまったので古いハードディスクを漁って記事を書いている為、直近の作業記事ではないのですが、

3年ほど前の事ですが、中川商会さんでフルカスタムされたZ1300に乗られているオーナー様がガレージにお越しくださいまして、

ノーマル然とした車両に素のFCRキャブレターなどが装着されている場合には気にならないのですが、今回の車両のように磨きだったりペイントだったりで全てに手が加えられたカスタム車両に素の地肌なままのFCRキャブレターが付いているとコンプリート ( complete : 全部が揃っているさま、完成・完結しているさま ) 車両なのにコンプリート出来ていないというか、やはり統一感が無いので中途半端に目立ってしまうのが気になるとの事で、キャブレターのオーバーホールも兼ねてこちらをブラックに仕様変更をする内容でFCRキャブレターのペイント作業のご相談をいただきまして、

他の整備も兼ねてキャブレターの脱着はこの車両を製作した中川商会さんにて取り持って頂き、こちらにキャブレターを送っていただいた上での制作作業の流れで進めさせていただいたのですが、


全ての作業が完成した状態はこのような感じで、迫力のある派手渋な6連キャブレターが出来上がりました^^

そして仕上がったキャブレターを車体に組み付けた状態はこのような感じで、元の状態から更にワンランクレベルを上げたフルコンプリートカスタムへと進化して、

全体的に統一感も出て唯一無二な仕上がりになったのではないかと思います^^

右側面の様子

左側面の様子

普段自分で製作したキャブレターの装着状態をあまり見る機会が無いので、今回のように装着車両を実際に見せて頂き撮影までさせていただけるチャンスは滅多に無いので本当に有難い良い経験となりました。

3年ほど前の事ですが、中川商会さんでフルカスタムされたZ1300に乗られているオーナー様がガレージにお越しくださいまして、

ノーマル然とした車両に素のFCRキャブレターなどが装着されている場合には気にならないのですが、今回の車両のように磨きだったりペイントだったりで全てに手が加えられたカスタム車両に素の地肌なままのFCRキャブレターが付いているとコンプリート ( complete : 全部が揃っているさま、完成・完結しているさま ) 車両なのにコンプリート出来ていないというか、やはり統一感が無いので中途半端に目立ってしまうのが気になるとの事で、キャブレターのオーバーホールも兼ねてこちらをブラックに仕様変更をする内容でFCRキャブレターのペイント作業のご相談をいただきまして、

他の整備も兼ねてキャブレターの脱着はこの車両を製作した中川商会さんにて取り持って頂き、こちらにキャブレターを送っていただいた上での制作作業の流れで進めさせていただいたのですが、


全ての作業が完成した状態はこのような感じで、迫力のある派手渋な6連キャブレターが出来上がりました^^

そして仕上がったキャブレターを車体に組み付けた状態はこのような感じで、元の状態から更にワンランクレベルを上げたフルコンプリートカスタムへと進化して、

全体的に統一感も出て唯一無二な仕上がりになったのではないかと思います^^

右側面の様子

左側面の様子

普段自分で製作したキャブレターの装着状態をあまり見る機会が無いので、今回のように装着車両を実際に見せて頂き撮影までさせていただけるチャンスは滅多に無いので本当に有難い良い経験となりました。