2025年02月

2025年02月23日

作業とご予約順の遅延のお知らせ

2025.2/20 現在、作業のご依頼とご予約を頂いている方の進行スピードと作業開始のご案内のご連絡が予定からかなり遅れております。
TMRキャブレターに於かれましてはメーカー側がオーバーホールの受付を一時中止した事によって部品供給に影響があるのか等の確認と今後の見直しが必要になるかもしれません。
とりあえず現状補修部品は豊富に在庫を用意しておりますので問題は無い予定ですが、内部事情を含めメーカー側が今後どのように動くのかは気にしてみようと思います。

SBR強化Vシール
また、これまでの経験から、昨年よりシークレットベースレーシングではオリジナル対策品として強化Vシールを設計しテスト中です。
こちらは現在テストにご協力いただいているオーナー様方からのフィードバックを経て近々正式にご案内が出来ると思うので改めて記事にしたいと思います^^

SBR_9711
という事で、新しい試みも始めつつ、現状頂いております作業もしっかりと行わせていただいておりますが、ここ最近はFCRキャブレターの非分解部分のオーバーホール作業がかなり多くなってきております。
TMRキャブレターでメーカーにオーバーホール作業を頼んだのに戻って来ても不調が直らなかったという話に似た事がFCRキャブレターでもあるのですが、この非分解部分のOリングの劣化を見破れないと折角オーバーホール作業を行ってもアイドリング付近の不調や街乗りで使用する極低開度域の不調は改善しません。

SBR_9786
今回ご依頼を頂きました中の1機も不調を感じて半年ほど前に地元のショップさんに勧められてキャブレターのオーバーホール作業を行って頂いたとの事で、完成後も不調が改善されず、そのショップさんでいろいろ見て頂いても原因が分からず、ネットで情報を集めるうちに非分解部分の存在を知って、もしかしたらという事で今回ご依頼を頂いたのですが、実際にリークチェックを行うと非分解部分のOリングの劣化が確認されましたので、もし今回のこのウチでの作業でオーナー様が感じている不調が改善される様であれば、先のショップさんが非分解部分の不良を一発で見抜いていればオーナー様の負担も減っていたであろうし、ショップさんに対する信頼度も上がり、ショップさんも作業工数が増える事で工賃収入も増えて相互的に良い結果で終われていたのにな。と。
たまにショップさんでオーバーホールを行った個体を再度分解する時に、凄く丁寧な作業がなされていて、分解するこっちも気分よく作業が出来るような時があるのですが、そのような作業者さんが非分解部分の不良を見極めてオーバーホール作業を行ったらお客さんもさぞ満足するだろうなと。
なのでFCRキャブレターをオーバーホールする際には非分解部分のリークチェックは必ず行った方が良いですよ!と訴えて行きたいと思います。
ちなみにリークチェックの方法は下記URLでも紹介しています。
下記動画を見て頂く事で非分解部分の不良がどのような悪影響を及ぼすのかの理解にも役立つかと思います。

FCRキャブレター非分解箇所リークチェック参考動画:
https://www.youtube.com/watch?v=dAH2gJDrpa0&t=14s


IMG_5604
参考までに非分解部分のリークチェックを行わないとこのような状態も見逃し兼ねませんので絶対に行うべきだと思います。


SBR_9743
また、画像の半分解のFCRキャブレターはショップ様からのご依頼品ですが、自身で分解にチャレンジしてみたけど途中で諦めた場合などはこちらで引き継ぎ作業を行う事も良くある話の流れですので、先ずは壊さない範囲でチャレンジしてみても良いのではないかな?と思います。

SBR_9727
そんなこんなで最近は一度に同じ作業を纏めて繰り返して行った方が効率が良いのでは無いかと模索中でして、ウェットブラストやボルト類のセラコート処理に磨き作業などサービスで行っている作業は一度に纏めてやった方が何かと効率が良いので、その影響で一件辺りの納期スピードがかなり落ちてしまっております。。。

SBR_9782
釣った魚に餌をやらないではなく、釣った魚には過剰接待を働くスタイルで出来るだけ満足して頂きたいので、納期の遅れなどでご迷惑をお掛けしますが、ご理解のほど宜しくお願いいたします。






2025年02月03日

コーディネート

昨年末の〆の記事でハードディスクの中身が飛んで過去は振り返るなって事か⁉ なんて書きましたが、去年のデータが飛んだお陰で更に古い過去を振り返りまくりな今日この頃ですが、今回の記事も2〜3年前の画像保存データからの思い出し記事となりまして、
SBR_3369
うちでセラコートなどのペイント作業を頂く際にトータルコーディネートをしたいというオーナー様からのご依頼が多いのですが、画像のように経年劣化で錆や汚れが発生している部品がある一方で、ピカピカなビレットカバーが存在感を主張している場合など、統一感に欠けてしまう状態を何とかしたいという事で、

SBR_4451
このような感じでトーンバランスを合わせる事で一体感を持たせた仕様へと変えるような作業のご依頼が多く、

SBR_3304
こちらのオーナー様の作業に於かれましても、

SBR_3815
このような感じでオーナー様のご希望に合わせて2色をバランスよく配色して、

thumbnail_IMG_5528
後日頂いた組み付け後の画像はこのような感じで非常に一体感が出ていて、オーナー様のセンスが良かったお陰でとても良い参考例となった訳ですが、

SBR_9042
こちらはエスコートさんからご依頼を頂いた4輪用の電子スロットルボディで、

SBR_9057
社外の黒いサージタンクに合わせるべく黒仕上げでのご依頼でしたが、このような細かい部分にも妥協しない作り込みのお手伝いが出来る事は本当に幸いな事です^^

SBR_8905
そしてこちらはAE86に積む予定のAE111のエンジンパーツですが、遠く離れた九州からご依頼を頂きまして、

SBR_8994
いつものように部品達を分解洗浄をして、

SBR_9097
腐食の出てしまったアルミ製のファンネルは磨きを掛けて、バフ研磨用のクリアーコーティングで表面がくすまないように保護をして、

SBR_9106
スロットルシャフト部分のダストシールも劣化して再利用が出来ない状態だったので新しい物で組み直して・・・、

SBR_9102
スロットルボディのセラコート処理を済ませたら全ての作業が完成です。

SBR_9120
で、当初オーナー様が九州から来て下さって色見本を元に打ち合わせをした際に、折角なら塗った感を出したいと少し冒険をして目立つゴールド系の色味をご選択いただいたのですが、いざ施工をしてみると、正直フルでレストアされたピカピカなAE86のエンジンルームにこの色味のヘッドカバーやスロットルボディが収まっている姿を想像するに、何となく浮いてしまうのではなかろうかと・・・。
そこでオーナー様にメールで仕上がりの確認をして頂くと、やはり想像していたものと違ったようで、このまま「やれと言われたからやりました!」でお返ししたら絶対に後悔されるだろうな・・・と。
もし自分が逆の立場だったら絶対に凹んでイジけるもんなぁ・・・という事でサービスにてやり直しをする事に^^

SBR_9228
で、今回こそは選択をミスって欲しくないという事で、悩まれていた全ての色で一旦施工をして実物から選んで頂く事にw

SBR_9869
そしてそこから少しだけ修正を重ねて無難な感じのガンメタ系にて再施工を行い、

SBR_9888
その他の部品なども施工を行い、遠方からご依頼を頂いたオーナー様にも結果的に満足していただけた様で一安心出来ました^^

SBR_9979
そしてこちらは以前にもご紹介しましたが、ホットロッドカスタムショーにエントリーをするショーカー用のインマニと見た事の無い形の古いキャブレターですが、

SBR_9980
とりあえず当初ガスケットなどの交換部品が出るのかも判らなかったので分解せず、全体をマスキングして施工をする予定でしたが、やはりショークオリティで仕上げるとなると分解せねば細かな部分の仕上がりに影響するので恐る恐る分解をして、

IMG_9140
今回の希望色がゴールド系との事で、ショーカーサポートにて特別に複数のゴールドの色味を作成してこの中からイメージに近いゴールドを選んでいただきまして、

SBR_2068
それぞれご選択を頂いたゴールドにて施工を行わせて頂きました^^

SBR_0162
ショー当日は柵があって立ち入れなかったのでキャブレターとエンジンルームの色味のバランスを間近で見る事は出来ませんでしたが、

SBR_0152
インマニを施工させて頂いたこちらの1932年式のフォードがAwardを受賞されていて、今回関わらせて頂けた事を嬉しく思います^^

SBR_3355
そして最後にご紹介するのがカフェスタイルにカスタムされたHONDA CB750FOURに装着されるFCRキャブレターの製作のご依頼ですが、

SBR_3522
今回のご希望の仕様は何とも豪華絢爛で神々しい金ピカ仕様です^^

SBR_3362
一度塗り仕上げたものの、仕上がりが気に入らずやり直しをしての作業でしたが、

SBR_3560
非常に違いが判り難いものの、ボディ側と連結パイプなどの色味を若干変える事でベタ塗り感を減らすように施工をしまして、

SBR_3596
SBR_3597
仏間に飾ってあっても違和感が無い位にド派手でご利益の有りそうなFCRキャブレターの完成です♪
こちらのキャブレターが組み付けられたCB750FOURを後日某SNSで拝見したのですが、エンジン回りの部品も金メッキ処理などが成されていまして、これだけド派手なキャブレターを付けてもそこまで違和感の無いカフェスタイルがカッコイイ仕上がりの車両でした^^

同じゴールド系と言っても車両に合わせて十人十色なのが面白くも難しいところですが、
これからも人と違った個性の演出のお手伝いとコーディネートのサポートが出来るよう頑張って行ければと思います^^




akane380 at 05:58|PermalinkComments(2)│ │セラコート