2020年08月27日

KZ1000 E/g 修理

普段ガレージで溶接作業をする際に、自分の溶接技術が未熟な事から溶接を本業としている仲間内に作業を頼むのですが、仲間内には二人の溶接職人が居て、二人とも家庭や本業がある中で毎晩仕事が終わってから遅くまで手伝いに来てくれるので作業量の軽減も兼ねて、一人には鉄やステンレスの溶接を、もう一人にはアルミやチタンなどの溶接をお願いするのですが、
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仲間内とは言え只で手伝って貰うのも悪いので、自分に出来る事でお返しを・・・という事で、前回のグース350はワンオフでテールカウルを作りたいという話に始まって、FRPでのカウル制作をサポートしつつ、外装や足回り、キャブにオイルクーラーなど細かな塗装〜車検までを自分が担当したのですが、

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いつもアルミの溶接をやってくれる仲間が数年前に、” のんびり走れてこれからも長く付き合えるマシンが欲しい ” と当時乗っていたZX-10Rからカワサキの古いKZ1000を先輩から譲って頂いて乗り換え、そのKZのエンジンの調子が悪いという事から、じゃあそのエンジンを俺が直すよ。という事で、マシンの修理でお返しをする事に。

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で、エンジンは既に仲間が分解していたモノをこちらが点検して不良個所の特定と修復で作業を進めますが、

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せっかく最新のスーパースポーツから40年以上前の古いバイクに乗り換えたのに性能を追求して当時の雰囲気を味合わないのは勿体ないので、今回は旧車の持つ味を優先に素を楽しむ方向でポートなどは何も弄らず、圧縮なども出来るだけ純正値にてバルブやガイドなど消耗品を交換して必要最小限で仕上げる事に。

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そして先輩自体もそんなに乗っていなかったのか?意外に程度が良く、動きの確認されたスリーブの打ち換えと、コスパ重視でヘッドのリフレッシュ作業を行いましたが、

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ビ◯ーさんのスリーブのつばの寸法が微妙に足りないのは何故なのでしょうか・・・。
とりあえず仲間が今回の純正仕様に飽きてエンジンもイジりたいとなった時にはクオリティの高いPAMSさんの製品を使って組みたいと思います。

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そして元々付いていたCRキャブレターも分解をしてウェットブラストで汚れを落とした後に組み直しますが、

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ベアリングを交換しようと外してみると、いつものボールベアリングじゃない・・・。

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とりあえず現行のボールベアリングに仕様変更をしようと思ったらシャフト径やベアリング穴の径などの寸法が違い、ボールベアリング化に出来ず、これはこれで新たな経験か・・・と。

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そこで仕方なく純正で付いていた物と同じ寸法の軸受けを用意して、おまじない程度にバリエルタを塗って組んでみましたが、組み上げてみたらボールベアリングと遜色無いくらいに動きがスムーズでこれなら問題無さそうです。

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これもCRキャブレターでは定番ですが、CRキャブレターの連結ステーの剛性が低いので、何度もセッティングなどでキャブレターを着けたり外したりを繰り返すうちにステーが弓なりに曲がってしまっていて、このままではスロットルシャフトの軸穴の芯が出ないので、スロットルの動きに影響を及ぼす事から、社外で出ている強化品への交換を仲間に打診したところ、

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流石は現場の職人だけあって、現場でレーザーカットとプレスを使って剛性の高いステンレス板から純正と同形状のモノを作ってきてくれました^^

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そしてキャブレターも経年劣化で大分ヤレてしまっていたので、

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錆や腐食の防止と万が一の盗難時にパーツ単体で個性を持たせるために若干の仕様変更でセラコート処理で仕上げ、

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マフラーも耐熱セラコートで綺麗に生まれ変わらせて、

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あとは全て元通りに組み直したら・・・

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車検を取って復活です^^
エンジンはノーマルですが、CRキャブレターの口径が小さいのでレスポンスも良く、街中を流しているとKERKERのラージ管からの排気音も相まって空冷Zならではの雰囲気のある乗り味ですが、既に足回りなども見直したいとの事で、もっとゆっくり気長に作っていけば良いのに・・・と、これからも気長に進化を続けて末長く乗ってもらいたいですね。



akane380 at 02:31│Comments(2)│ │セラコート 

この記事へのコメント

1. Posted by 砂粒   2020年08月28日 09:27
良い音を奏でそうですね!
長く楽しめる一台って、凄く良いですよね。
2. Posted by Gabu   2020年08月30日 05:18
>砂粒さん

お疲れ様です^^
空冷Zなどはアフターパーツが豊富なので部品の入手に困る事も無く末永く楽しめて良いですよね^^

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