2020年09月23日

目指せ!ゼロヨン(0-400m) 9秒台

という事で、こちらのブログでチョイチョイ記事にしているV-MAX1200での1/4mile ( ゼロヨン )目標 9秒台!の話の中で、ゼロヨンに興味の無い方からすると、9秒台を出すのって難しいのか?と思われるかもしれません。

そこで簡単に現在9秒入りチャレンジ中のV-MAX1200を紹介すると・・・
VMAX1200_data
今回求められている条件は、V-MAXを愛するオーナーさんの意向で、国内では今までに誰も成し遂げた事がないドラッグレースに必要な装備を一切使用せずに、V-MAX1200でゼロヨン9秒台に入れる事を目標として、以前に10年近くレースでお世話になったV-MAX専門店でエンジンを制作してもらった時と同じ排気量 ( ボア×ストローク ) のまま、シークレットベースレーシングとしてメニューを考えて9秒台を出せるエンジンを作れというチャレンジングなレギュレーションの中、トライ&エラーで評価を繰り返して仕様変更と修正を重ねて回を重ねる毎にタイムを刻んでいる状況です。


ヤングマシンさん参照データ
そしてこちらはヤングマシンさんの記事(ソース:https://young-machine.com/2020/04/08/87787/)を元に、最新型スーパースポーツバイクにおける純正でのゼロヨンタイムを上から速い順に表にしてみた物ですが、一先ず計測結果のタイムは伏せてありますが、果たしてこの200馬力が犇めく高性能な最新機種の中で、9秒入りの車種が何台あるでしょうか? そして現在自分達が挑戦しているV-MAX1200のタイムがこの最新スーパースポーツ勢と対峙した場合にどの位のポテンシャルがあるのか・・・。





その結果は・・・





ヤングマシンさん参照データ+VMAX
この様な感じで、最新のCBR1000RR-Rをもってしても純正では9秒台には辛うじて届かない。そんな領域がゼロヨン9秒台となります。 
そのような高い壁に対して古いV-MAXに無し無し条件で、専用のドラッグコースも無く、一般舗装路+エンジンの出力だけでこの目標に挑むのは当然厳しくやり甲斐があるのですが、流石に適当に乗って出せるタイムでも無く、こうなってくると当然ライダーに求められる技術も高い次元が要求されます。

SBR_5480
レースの世界は裏側を見れば作り手と乗り手のバトルでもあり、作り手はこちらが作るモノを高い次元で使いきってくれないと困り、乗り手は物足りなさを感じないモノを作り手に要求する、その技術のぶつかり合いの結果がタイムであり、勝負の世界でもあります。
そして現状ではV-MAXのエンジンは練習用に耐久性を持たせるべく、一番初めに制作した時の仕様から若干パワーを落としているのですが、現状の状態でタイムが何処まで出せるか自身の腕を試したいオーナーさんと、次のチャンスを最大限生かす為にもフルパワーに戻したい自分との意見がぶつかり、それならスタートのタイムが安定して良いタイムが出るようになればそのままの仕様で、ダメそうならスタートを捨てて、エンジンのパワーに賭ける方向で行きましょう。という話の流れで先週からスタートの練習を始めたのですが、先週はウイリーからの着地でヘッドライトが切れて中止となってしまい、先日再度集まってスタートの練習を行ったのですが、一つの方向性が見えたところで時間切れとなってしまい評価が出来ず・・・。


iphone_IMG_4609
ちなみに単純に400mをただ真っ直ぐ走るだけの競技と思われがちなドラッグレースですが、実際その通りですw
ですが、タイムを出すとなると非常に難しく、同一車両でドラッグレースでタイムを出す為に一番重要なポイントは、静止状態からスタートでどれだけのエンジンパワーを無駄なく路面に伝えて高い加速Gでスタート出来るか?に掛かっているのですが、上のグラフはいつも計測に使用しているDragy のアプリ画面で、右のスタートしてから60ft(約16m)の区間タイム1.66秒の良いタイムの時と、左の2.95秒の遅い時ではオレンジ色の加速Gの初動の値が異なるのが分かるかと思います。
この部分を如何に高いGでスタート出来るようになるか?が乗り手の技術と度胸が試される見所であり、ドラッグレースの楽しさだったりします。
ただこのスタートに関しては周回レースのスタートも同様の技術が求められますので、ドラッグレースに限った話ではなく、 俺なら何秒出せるんだろうか・・・?と気になった際には11月1日に福島県でJD-STERという2輪のドラッグレースが開催されますので、タイム計測がてら参加されてみては如何でしょうか。
ちなみに現在の国内の2輪ドラッグは参加車種の幅が非常に広く、最新機種だけではないので、ギャラリーとして参加されても楽しめると思います。
訂正とお詫び

こちらの記事で11月1日に福島県でJD-STERという2輪のドラッグレースが行われると紹介をさせて頂きましたが、11月のレースは当初の予定から開催未定となっていると教えていただきました。現状11月1日開催予定だったJD-STERは開催未定との事で訂正をさせていただきます。



先日のJD-STERの様子を見やすく紹介されている動画がありましたので、
こちらでご紹介させて頂きます。
念のため音量に注意してください。
⇓    ⇓



とりあえず11月のJD-STER参加で一番の楽しみはGo to な宿だったりするのは内緒ですw






akane380 at 00:08│Comments(8)│ │V-MAX1200エンジン製作 

この記事へのコメント

1. Posted by 砂粒   2020年09月24日 00:11
我儘を受けて下さり、感謝の言葉しかありません。
ご期待は数字で示す気構えです。
スタートは、スタッフさんが押さえて頂けるそうです。
2. Posted by Gabu   2020年09月24日 01:55
>砂粒さん

お疲れ様です^^
コーイチさんからの教え ”タイムは出るものじゃなく出すもんだ ” を胸に
気合いで目標達成お願いします!
バーンナウトの件、承知しました^^
3. Posted by エンドルフィン   2020年10月03日 06:54
お疲れ様です!暑さも過ぎ去り肌寒さを感じる季節になりましたね!東北だからかも知れませんが(^_^;) 9秒ってかなり難しいんですねぇ!(◎_◎;) コーナーがあったりするコースなら多少規模持てるタイムもストレートのみだとなかなか厳しいですよね!時間取れたら福島のJD-STER見に行こうと思います!
4. Posted by Gabu   2020年10月05日 02:17
>エンドルフィンさん

お疲れ様です^^
日中はやっとバイクに乗るのが気持ち良い季節になりました。
これからまた寒くなると思うと憂鬱です^^:
9秒台ですが、こちらの記事で紹介させて頂いた最新マシンならスプロケットでギア比を変えればアッサリと9秒台に入ってしまうと思います。
では何故カタログスペックで9秒入りさせないのかと言えば、一般ユーザーが街乗りで扱えるパワー特性にする為にギア比をロングに振っているからだと思うのですが、逆を返すと9秒台に入るマシンはやはり出力の扱い方が難しく、乗り手を選ぶのかもしれません。

承知しました^^
まずは当日の天気が晴れてくれる事を願いつつ、会場にお越しになられた際にはサフェーサー仕様のV-MAX1200を目印にお声掛けください^^
5. Posted by エンドルフィン   2020年10月11日 12:41
Gabuさんすいません。11月1日法事になってしまいましたT_T
6. Posted by Gabu   2020年10月12日 03:01
>エンドルフィンさん

お疲れ様です^^

11月のJDですが、どうやら開催されず開催時期も未定との事で、自分達も行けなくなってしまいました(笑)
またお互いタイミングの合った際には宜しくお願いいたします^^
7. Posted by P.T.C.Yaya   2020年10月31日 19:19
自分もローダウンしただけの08ハヤブサで10秒台、そこからアベレージで9秒台入れるまでは結構長かったです( ̄▽ ̄;)
NOS無しだとハヤブサでも苦労したと思います。
8. Posted by Gabu   2020年11月01日 03:53
>P.T.C.Yayaさん

お疲れ様です^^
自分も12Rで9秒台に入れるまでに2年ほどあれやこれやと試行錯誤をしましたが、今回のV-MAXは元々が昭和のキャブ車で非力な上に無し無し条件なので本当に大変です^^:
ですが、今シーズン中に何とか9秒入りして頂きたいので、12月のJD-STER(12月の福島は雪が降ってそうですが。。。)まで細かな調整を行ってオーナーさんに気持ち良く高い壁に挑んで頂きたいと思います^^

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