2022年01月25日

ドナドナ・・・

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こちらのド派手なGSX1300R隼ですが、他のショップさんでお世話になりつつドラッグレースに参戦されていたものの、

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昨年の夏頃のJD-STERに参加した際にNOSのスイッチを入れたところ、ソレノイドバルブが開きっぱなしになってしまいボトル内の残ガスが全て出切るまで全開噴射を続けてしまった結果、異常燃焼によってとてつもない圧力で吹き返しを受けたスロットルバタフライはご覧の有様でメッキョリと変形しご臨終。

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そしてソレノイドバルブにゴミが詰まってしまったのかもしれないとの周りからのアドバイスでオーナーさんがソレノイドバルブの新品を用意して交換し、壊れたスロットルボディも中古を購入して修復し、1か月後のレース前の練習走行時にNOSを作動させたところ、又してもソレノイドバルブが全開状態でボトル内の残ガスが出切るまで全噴射する事態に。。。

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その他にもセッティングツールのパワーコマンダーのマップが手元のスイッチを切り替えても反応しない⇒パワーコマンダーが壊れているのではないか⇒新品を購入⇒症状は改善されず⇒原因を探ると単に配線不良だった・・・。など、いろいろと作業に対する不信感が募って昨年の夏頃にお世話になっていたショップさんから離れたという連絡と共に、うちでセッティングなどの作業をお願い出来ないか?という流れになりまして、以前のVMAXの件も有るのでもう他で製作した車両のリカバリー作業はやりたく無い事から、連絡を頂いてもずっと断わり続けていたのですが、その後にも自身で何件かのショップさんを訪ねるも断られてしまったようで、車両の状態も良くなく、当てもなく何とかして欲しいとの度重なる問い合わせに根負けしてとりあえず状況だけでも見てみましょうか・・・と昨年末に引き揚げてきたのですが、

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一先ずガレージに運んでエンジンを掛けてみると、1番側のヘッド周りからのノイズと、マフラーが爆音ではっきりとは聞こえないのですが、意識しないと聞き逃してしまいそうな微かに違和感のある音が腰下付近から聞こえてきて、おやおや・・と、一度確認の為にオイルを抜いてみる事に・・・。

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そしてその他にハーネス関係の問題点もチェックしつつ、外装をバラしてマフラーも傷を付けぬよう外して・・・と思ったら1番と2番のマフラーフランジのナットが緩んでいてグラグラ・・・。
1番付近からカチャカチャ聞こえていたノイズはこれが原因だったのかもしれません。

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そして準備が整ってオイルを抜いて金属片の確認をしてみますが、

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とりあえずドレンボルトのマグネットに金属片の付着は見られないので、ミッション周りに特異な異常は見られないようで一安心。
で、オイルも抜けきったところでオイルの中に金属片が無いかをチェックすると・・・、

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キラキラと綺麗なアルミの金属片が・・・。
爆音の中で微かに聞こえてきた違和感のある音はメタルからの悲鳴でした。
当初エンジンに問題が無ければいろいろ問題の見つかったハーネス関係とグチャグチャなセッティングなどをうちでリセッティングする予定でしたが、こうなってはどうしようもなく、オーナーさんはエンジンの修理を望んでおられましたが、以前のショップさんで予算を使ってしまった事で予算の残りが乏しく、カツカツな予算内で無理をして直してもレースに復帰してポテンシャルを発揮するような車両にはならないので、費用の無駄使いに終わる事が目に見えている という事を説明させていただき、奥様からの反対もあって何とか作業の中止を認めていただきましたが、ドラッグレース好きなオーナーさんの心境を考えると何とも残念な結果で、まだエンジンが生きている状況で諦めてもらうよりも派手にブローするまで知らぬが仏だったのかなと。

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とりあえずうちはオイル交換などは全て持ち込みでお願いしているので、当初オイルを抜いてチェックした後に入れ替える用にMoty’sのオイルを用意してもらったのですが、壊れたエンジンにこんなに高級なオイルは必要ないのでオーナーさんの出費を減らす目的で買い値でこちらでMoty's オイルを買い取らせていただいたのですが、話を聞く限りではブローの兆候は一番初めにNOSのソレノイドが開きっ放しになってスロットルボディが壊れた時以降から出ていたっぽいので、もっと早くオーナーさんの訴えた不調がエンジンブローの初期症状であると気が付いていれば、不調を直そうと周りの人のアドバイスを元に手当たり次第に購入した部品など、その他の不要な多くの出費を抑えられてエンジンの修理費用に当てられたのに・・と思うと残念でなりません。
不調を訴えて根本的な原因を見つけられずにアレコレ買わされて結果的に不調の改善には至らずに信頼関係が崩れるパターンってよく目にします。それが商売というものだと言われればそれまでですが。

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車両を預かった当時はVMAXのような本調子での完成を楽しみにされていたので、悲しい結末に何だかこちらが罪悪感を感じてしまいますが、とりあえず車両はドナドナと無念のご帰還となりました。
車両を届けた際にあそこでこのままエンジンが逝っている事に気が付かなければもっとお金を使わされていたと思うから、結果的にこれでもまだマシだった と言って頂けたのが唯一の救いです。今後はコスパ重視の中古エンジン作戦で行くのか?お金を貯めてバリっと復活するのか?どちらにしても、オーナーさんの愛機がまた元気に走れるようになる事を切に願います。




akane380 at 05:21│Comments(6)

この記事へのコメント

1. Posted by エンドルフィン   2022年01月25日 05:45
5 お疲れ様です!
読んでてオーナーさんの心情を思うと切なくなりますね(T ^ T)そしてGabuさんの状況を思うと胃がキリキリしますね(~_~;) なんと声をかけたらよいやら・・・
ご、ご、ご苦労様でした。
2. Posted by 砂粒   2022年01月25日 10:45
同じ事を体験した身としては、色々と辛いです。
安心して任せられる「お店」が見当たらない。
3. Posted by Gabu   2022年01月26日 01:38
>エンドルフィンさん

お疲れ様です^^
レースをやる以上、エンジンブローは仕方が無い事なのですが、かなり手遅れの状態だったのが痛かったですね^^:
自分の12Rが既に完成していれば採算度外視のサポートも出来たのですが、いま救わなければいけないのは自分の12Rの方なので、オーナーさんには一度我慢して充電期間とさせて頂きました。
4. Posted by Gabu   2022年01月26日 01:46
>砂粒さん

お疲れ様です^^
この手の話はちょいちょい耳にしますが、何なんでしょうね・・・。
ここでは書けませんが、話が無茶苦茶ですもんね。。。
5. Posted by シモBUSA   2022年02月03日 16:29
難しい判断ででしたが、いろいろお世話になりました。
少しずつ前向きに前進したいと思います。

セッティングの際またお世話になりますが、宜しくお願い致します。
6. Posted by Gabu   2022年02月04日 01:21
>シモBUSAさん

お疲れ様です^^
一旦前戦から離れる機会損失と無理に強行した際に得られる小さなリターンと大きなリスクを考えたら、今回の判断は正解だったと思いますよ。
続ける事に価値を見出すならともかく、結果を望むなら一極集中して無駄撃ちは減らすべきです。
しっかり充電してリベンジマッチに燃えましょう^^

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