2022年08月05日
FCRキャブレターのオーバーホール 料金
今回はFCRキャブレターのオーバーホールに関するお問い合わせを頂いた際に、毎回メールでご説明をするのですが、一度記事にしてこちらを読んでいただければ内容が分かるようにしておけば内容を伝えやすく説明も楽になるので、今回はFCRキャブレターのオーバーホール作業に関する料金と作業内容を紹介した記事となります。

今回例として使用させて頂くのはこちらの4輪のショップ様よりご依頼を頂きました4AG(AE86)用のSS Works製のFCRキャブレターですが、今回はご依頼時に画像のようにオーナー様の方で各部を分解された状態での入庫ですが、基本的にFCRキャブレターで有ればオーバーホールのご依頼時はどのような状態でもリカバリー出来るので問題ありません。

ただ、普段は分解しながら各部のチェックを進めますので、分解した状態で入庫した場合には各部のチェックに通常よりも時間が掛かってしまいますので、納期も若干伸びてしまいます事だけご了承下さい。

そしてオーバーホール作業の内容ですが、連結を全て分解しての洗浄と、

電子顕微鏡などを使用して肉眼では見えない消耗具合や摩耗具合などをチェックした上で割り出した消耗部品の交換ですが、

それぞれ交換が必要な部品代は別途必要となります。
部品代の算出は実機をチェックして必要な部品を選定しないと分かりませんので、ここは現物の状態によって費用が異なりますが、状態が良ければ通常14,000円前後ですが、1枚 8千円を超える浮動バルブなど割高な部品の交換が必要な場合には一気に費用が跳ね上がりますので、キャブレターの状態によって部品の値段は大きく変わってきます。
またこちらのチェックで交換が望ましいと判断をしてもご予算的に交換が厳しい場合などは、オーナー様のご判断にて作業内容を変更する事も可能です。

またオーバーホールのご依頼を頂く個体の3〜4割が非分解部分のOリングが逝ってしまっている状況ですが、

非分解部分のオーバーホールはオリジナルで製作しました強化タイプのOリングキットを使用しまして、1気筒単価部品代込み5,666円(税込)で行っております。

非分解部分のOリングが生きているかをチェックする方法は下記URL先にてご紹介をしておりますので、宜しければご覧ください。
FCRキャブレターの非分解部分のチェック方法:https://www.youtube.com/watch?v=dAH2gJDrpa0

またオーバーホール作業をご依頼頂く個体によって、汚れや劣化具合はそれぞれ違うのでその時々に合わせた作業や処理を行わせて頂くのですが、洗浄をして汚れを取り除いたらメッキが腐食して剥がれていたり、塗装が剥がれて見た目が悪い状態になってしまっている個体も多く、その状態で組み付けを行っても見た目が悪く、作業者としても気分が良くないので、

折角作業のご依頼をいただけたのなら出来るだけ仕上がりに満足していただきたいので、状況に合わせてセラコート処理をして防錆処理や化粧を行わせていただきます。
※あくまでもサービスの一環ですので綺麗な個体に関しては通常そのまま洗浄のみで、状況によってウェットブラストを使用したりセラコート処理を利用したりと内容が変わります。
また、余程汚い個体以外は洗浄料金などは頂きませんので、洗浄なども基本料金に含まれております。

そして組み付けですが、

このスロットルシャフト部分に使用するフエルトのOリングなど、非売品ながら必ず劣化をしてシール性を失っている部分がありますので、


状況に合わせてオイルシールに変更したり、オリジナルで製作をしたフエルト製のOリングなどを使用して組み付けを行っていきます。

その他ではスロットルシャフト部分のベアリングが錆びて動きが悪くなっている事も多いので、

そのような場合には部品代込み1,980円(税込)にて新品に打ち換えて交換をする事も可能です。

その他に用意しているメニューとしてはフロートチャンバーやトップキャップなどのネジ穴を舐めてしまった場合のネジ穴修正なども状況に応じて対応可能となっておりますので、オーバーホール作業〜レストア的な作業まで対応可能です。

それからキャブレターを全分解した時にしか交換が行えないトーションコイルスプリングのレートを純正の120%の重さから100%の2割軽い物に変更をして手首への負担を軽減する事も可能です。
その場合には部品代913円(税込)のみで変更する事が出来ますので、ご希望の際にはお申し付けください。
※レース用などの状況に応じてその他のレートへの交換も可能です。

そして組み付けの続きですが、Oリング類には必要に応じてボンドなどで接着を行い、

ベアリングや可動部のOリングにはメーカー指定の高性能なバリエルタグリスを適量塗付けして組み付けを行います。

また極稀に納品した後にネジの締め付けが甘いとご連絡を頂く事が有るのですが、

組み付けにはトルクレンチを使用して、各部必要なトルク管理で締め付けを行っております。
特にフロートやトップキャップ部分などのM4のボルトの締め付けトルクは1.5N・mですので、

このような六角レンチの使い方で締め付けを行っている方は簡単にオーバートルクで締め付けを行ってしまいますのでご注意ください。
ちなみにペットボトルのボトルキャップの締め付けトルク(最大荷重)が1〜1.4N・mと決まっていますので、その程度+α な締め付けで十分ですので、そんなに強い力で締め付けを行わなくて良い事がご理解いただけるかと思います。

そして組み付けが完了しましたらオーバーフローのチェックを行いまして、

加速ポンプなどの噴射テストなどに問題が無ければ全ての作業が完了です。

また、作業の中で交換をしましたこれらの消耗部品などは全て、交換をした証明としましてキャブレターのご返却時に一緒にお返しをしております。


オーバーホール時に平均的な交換を要する上記図の赤丸Oリング類を全て交換した場合には工賃+部品代で合計44,299円(税込)となりますのでご参考までに上記お見積り内容をご精査ください。


今回例として使用させて頂くのはこちらの4輪のショップ様よりご依頼を頂きました4AG(AE86)用のSS Works製のFCRキャブレターですが、今回はご依頼時に画像のようにオーナー様の方で各部を分解された状態での入庫ですが、基本的にFCRキャブレターで有ればオーバーホールのご依頼時はどのような状態でもリカバリー出来るので問題ありません。

ただ、普段は分解しながら各部のチェックを進めますので、分解した状態で入庫した場合には各部のチェックに通常よりも時間が掛かってしまいますので、納期も若干伸びてしまいます事だけご了承下さい。

そしてオーバーホール作業の内容ですが、連結を全て分解しての洗浄と、

電子顕微鏡などを使用して肉眼では見えない消耗具合や摩耗具合などをチェックした上で割り出した消耗部品の交換ですが、

それぞれ交換が必要な部品代は別途必要となります。
部品代の算出は実機をチェックして必要な部品を選定しないと分かりませんので、ここは現物の状態によって費用が異なりますが、状態が良ければ通常14,000円前後ですが、1枚 8千円を超える浮動バルブなど割高な部品の交換が必要な場合には一気に費用が跳ね上がりますので、キャブレターの状態によって部品の値段は大きく変わってきます。
またこちらのチェックで交換が望ましいと判断をしてもご予算的に交換が厳しい場合などは、オーナー様のご判断にて作業内容を変更する事も可能です。

またオーバーホールのご依頼を頂く個体の3〜4割が非分解部分のOリングが逝ってしまっている状況ですが、

非分解部分のオーバーホールはオリジナルで製作しました強化タイプのOリングキットを使用しまして、1気筒単価部品代込み5,666円(税込)で行っております。

非分解部分のOリングが生きているかをチェックする方法は下記URL先にてご紹介をしておりますので、宜しければご覧ください。
FCRキャブレターの非分解部分のチェック方法:https://www.youtube.com/watch?v=dAH2gJDrpa0

またオーバーホール作業をご依頼頂く個体によって、汚れや劣化具合はそれぞれ違うのでその時々に合わせた作業や処理を行わせて頂くのですが、洗浄をして汚れを取り除いたらメッキが腐食して剥がれていたり、塗装が剥がれて見た目が悪い状態になってしまっている個体も多く、その状態で組み付けを行っても見た目が悪く、作業者としても気分が良くないので、

折角作業のご依頼をいただけたのなら出来るだけ仕上がりに満足していただきたいので、状況に合わせてセラコート処理をして防錆処理や化粧を行わせていただきます。
※あくまでもサービスの一環ですので綺麗な個体に関しては通常そのまま洗浄のみで、状況によってウェットブラストを使用したりセラコート処理を利用したりと内容が変わります。
また、余程汚い個体以外は洗浄料金などは頂きませんので、洗浄なども基本料金に含まれております。

そして組み付けですが、

このスロットルシャフト部分に使用するフエルトのOリングなど、非売品ながら必ず劣化をしてシール性を失っている部分がありますので、


状況に合わせてオイルシールに変更したり、オリジナルで製作をしたフエルト製のOリングなどを使用して組み付けを行っていきます。

その他ではスロットルシャフト部分のベアリングが錆びて動きが悪くなっている事も多いので、

そのような場合には部品代込み1,980円(税込)にて新品に打ち換えて交換をする事も可能です。

その他に用意しているメニューとしてはフロートチャンバーやトップキャップなどのネジ穴を舐めてしまった場合のネジ穴修正なども状況に応じて対応可能となっておりますので、オーバーホール作業〜レストア的な作業まで対応可能です。

それからキャブレターを全分解した時にしか交換が行えないトーションコイルスプリングのレートを純正の120%の重さから100%の2割軽い物に変更をして手首への負担を軽減する事も可能です。
その場合には部品代913円(税込)のみで変更する事が出来ますので、ご希望の際にはお申し付けください。
※レース用などの状況に応じてその他のレートへの交換も可能です。

そして組み付けの続きですが、Oリング類には必要に応じてボンドなどで接着を行い、

ベアリングや可動部のOリングにはメーカー指定の高性能なバリエルタグリスを適量塗付けして組み付けを行います。

また極稀に納品した後にネジの締め付けが甘いとご連絡を頂く事が有るのですが、

組み付けにはトルクレンチを使用して、各部必要なトルク管理で締め付けを行っております。
特にフロートやトップキャップ部分などのM4のボルトの締め付けトルクは1.5N・mですので、

このような六角レンチの使い方で締め付けを行っている方は簡単にオーバートルクで締め付けを行ってしまいますのでご注意ください。
ちなみにペットボトルのボトルキャップの締め付けトルク(最大荷重)が1〜1.4N・mと決まっていますので、その程度+α な締め付けで十分ですので、そんなに強い力で締め付けを行わなくて良い事がご理解いただけるかと思います。

そして組み付けが完了しましたらオーバーフローのチェックを行いまして、

加速ポンプなどの噴射テストなどに問題が無ければ全ての作業が完了です。

また、作業の中で交換をしましたこれらの消耗部品などは全て、交換をした証明としましてキャブレターのご返却時に一緒にお返しをしております。
キャブレターオーバーホールの納期と費用に関しまして、
納期は平均2〜3週間
※入庫時期は予約順となりますので、その時々によって変動します。
費用は1気筒単価7,700円(税込)
+交換をした部品代となります。
納期は平均2〜3週間
※入庫時期は予約順となりますので、その時々によって変動します。
費用は1気筒単価7,700円(税込)
+交換をした部品代となります。
例:4気筒の場合は7,700円×4=30,800円(税込)+部品代となりますが、
その一例を下記に紹介しておきます。
その一例を下記に紹介しておきます。


オーバーホール時に平均的な交換を要する上記図の赤丸Oリング類を全て交換した場合には工賃+部品代で合計44,299円(税込)となりますのでご参考までに上記お見積り内容をご精査ください。

全国、2輪、4輪問わず業販にも対応しておりますので、
お問い合わせは
secretbase-racing@nifty.com
までお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせは
secretbase-racing@nifty.com
までお気軽にお問い合わせください。
この記事へのコメント
1. Posted by 砂粒 2022年08月05日 09:29
高性能で高価なバリエルタさん。
これほど細かくチェックしてゴム類もあって、手順が整っている所って中々少なそうですね。
おまけに「場合によっては」特殊な塗装まで?!
とTV通販のようなコメントを残しますw
これほど細かくチェックしてゴム類もあって、手順が整っている所って中々少なそうですね。
おまけに「場合によっては」特殊な塗装まで?!
とTV通販のようなコメントを残しますw
2. Posted by Gabu 2022年08月06日 04:59
>砂粒さん
お疲れ様です^^
原油価格の上昇でバリエルタの値段もジワジワ上がって余計に高価になってきていますね・・・。
FCRキャブレターに必要なバリエルタの種類は本来食品機器に使用されるレベルの物を使えばいいのですが、メーカー指定の種類では経年劣化で固まってきてしまうので、うちでは無駄に半導体製造装置に使用される最高レベルの物を使用しているので余計高価に感じます^^:
納品した時にお値段以上と喜んで頂けるよう、テレビ通販並みのサービスで満足していただけるように頑張ります!^^
お疲れ様です^^
原油価格の上昇でバリエルタの値段もジワジワ上がって余計に高価になってきていますね・・・。
FCRキャブレターに必要なバリエルタの種類は本来食品機器に使用されるレベルの物を使えばいいのですが、メーカー指定の種類では経年劣化で固まってきてしまうので、うちでは無駄に半導体製造装置に使用される最高レベルの物を使用しているので余計高価に感じます^^:
納品した時にお値段以上と喜んで頂けるよう、テレビ通販並みのサービスで満足していただけるように頑張ります!^^
3. Posted by 余野 佑樹 2023年06月02日 11:44
お世話になっております。
コモンスナッパーの余野と申します。
FCRキャブレター4機のオーバーホールをお願いしたいのですが料金はどれくらいになりますか?
コモンスナッパーの余野と申します。
FCRキャブレター4機のオーバーホールをお願いしたいのですが料金はどれくらいになりますか?
4. Posted by Gabu 2023年06月03日 03:42
>余野佑樹さん
お世話になっております、シークレットベースレーシングの切替と申します。
この度はコメントを頂きまして誠にありがとう御座います。
FCRキャブレター4機のO/hをした場合のコストですが、気筒数によっても変わってしまいますので、単純にO/h工賃1気筒7,700円+交換を要する部品代(平均1気筒辺り2,200円前後)にてご計算をしていただければ凡その価格が分かりますので宜しくお願いいたします。
また業者様には工賃のみ業販割引が御座いますので、詳しくは secretbase-racing@nifty.com までお気軽にお問い合わせを宜しくお願いいたします。
お世話になっております、シークレットベースレーシングの切替と申します。
この度はコメントを頂きまして誠にありがとう御座います。
FCRキャブレター4機のO/hをした場合のコストですが、気筒数によっても変わってしまいますので、単純にO/h工賃1気筒7,700円+交換を要する部品代(平均1気筒辺り2,200円前後)にてご計算をしていただければ凡その価格が分かりますので宜しくお願いいたします。
また業者様には工賃のみ業販割引が御座いますので、詳しくは secretbase-racing@nifty.com までお気軽にお問い合わせを宜しくお願いいたします。
5. Posted by 樋口と申します。 2024年08月23日 18:47
すみません、ご質問失礼します。
FCR33を1基中古で購入しまして
自分でOHと考えていたのですが
開けてみるとなかなかやれてまして…
これは先ず1度専門の業者にお願いして
キレイにした方がと考えてます。
おおよその価格など教えて
頂けないでしょうか?
ご回答、宜しくお願い致します。
FCR33を1基中古で購入しまして
自分でOHと考えていたのですが
開けてみるとなかなかやれてまして…
これは先ず1度専門の業者にお願いして
キレイにした方がと考えてます。
おおよその価格など教えて
頂けないでしょうか?
ご回答、宜しくお願い致します。
6. Posted by Gabu 2024年09月01日 05:05
>樋口と申します。さん
コメントの通知が届かずお返事が遅くなってしまいまして誠に申し訳ございません!
今更かもしれませんが、FCRキャブレターのオーバーホール費用ですが、どの消耗部品の交換を行うかによって費用差がありますが、1気筒の工賃が7千円+消耗部品代となりまして、程度が良くないとの事で、もしフルで消耗部品を交換した場合に最大で工賃込で2.5万円前後となりますのでご検討を宜しくお願いいたします。
もし分からない事などが御座いました際には secretbase-racing@nifty.com までお問い合わせを頂ければと思いますので宜しくお願いいたします。
コメントの通知が届かずお返事が遅くなってしまいまして誠に申し訳ございません!
今更かもしれませんが、FCRキャブレターのオーバーホール費用ですが、どの消耗部品の交換を行うかによって費用差がありますが、1気筒の工賃が7千円+消耗部品代となりまして、程度が良くないとの事で、もしフルで消耗部品を交換した場合に最大で工賃込で2.5万円前後となりますのでご検討を宜しくお願いいたします。
もし分からない事などが御座いました際には secretbase-racing@nifty.com までお問い合わせを頂ければと思いますので宜しくお願いいたします。