2024年04月09日
青ヶ島という一期一会の絶景4

青ヶ島の旅も5日目の最終日となり、この日の天候は曇りでたまに雨といった感じでしたが、最終日は外輪山の内側にある池之沢という地区で ” ひんぎゃ ” を使った昼食を頂くことにしました。

青ヶ島は活火山なので島の至る所から水蒸気が噴き出していて、

この水蒸気が噴き出している噴気孔のことを島言葉で「火の際=ひんぎゃ」と言うそうで、

この外輪山の内側の池之沢地区には地熱を利用したふれあいサウナや製塩所などがあり、

何よりもこの池之沢地区は地熱のお陰で天然の床暖房状態で地面が常に暖かく、

猫たちの憩いの場と化していました^^

そしてこちらが地熱を利用した蒸し釜ですが、利用は自由で誰でも使用する事が出来ます。

そして、そこに宿の女将さんから頂いたこれらの食材を蒸し釜のカゴに入れて蒸し始めたら、あとは・・・、

ひたすら待つ、

みんなで待つ。オマエノモノハ ワタシタチノモノ・・・

この日は木曜日で本来なら船は運休の日ですが、ずっと欠航が続いていたので臨時便として出航することになったようで、ひんぎゃを蒸している間に船の入港を見ようと港に向かいますが、船からコンテナを下す70tクレーンが丁度前を走っていまして、

この狭い全長505mもある青宝トンネルをうまい事走るもんだなぁ・・・なんて、工業地帯の地元にいると、この手の重機はわんさか居ますが、このような離島で見るとまた違った物珍しさに映るから面白いものですね。

そして海に着くと、この5日間で一番穏かな状態で今日は船の就航は問題ないだろうな・・と待つこと1時間。。。
普段だと12時半前後に船が入港するのですが、この日はコンテナの数が多かったからかいつもよりも1時間遅れの13時半に入港の予定だったようで、40分くらいで良いよ!といわれたひんぎゃを2時間以上蒸す羽目に・・・^^:

そして10日ぶりの船が入港ということでしたが、仕事で出張に来て仕事用の荷物を船で先に送ったつもりが、船が来ないから仕事にならなかったなんて方も居たりで、ここで仕事をする関係者の人たちは本当に大変そうでした。
ちなみに自分が青ヶ島に伺った3月は稀にみる天候不良続きで31日間で臨時便も含めて8日しか船が出なかったようで、就航率は3割にも満たない約25%とかなり厳しい状況でしたが、

それでも島の人たちは投資家並みの先読みのスキルを持っておられて、この先の天候を読んで食料品などをまとめて注文して備蓄しているようで、最近移住した人にお話を聞いたところ、やはりその辺の先を見越した生活がまだまだ難しいと仰られていました。

そして車も燃料もプロパンも全てこの船によって八丈島から送られてくるのだそうですが、車の車検や免許の更新などは島内で行えるようで、170人に満たない島民の人たちだけで自治を賄っているのも凄いことだと感じました。
ちなみにガソリン代はリッター都内価格+20円増しくらいの価格でした。

船の欠航続きで溜まりに溜まった荷物はそれぞれの配送トラックに積み込んで港から道なり6km先の村まで皆さんで手分けして何度も往復して運んでおられましたが、Amazonなどは離島でも送料無料らしく、無駄に払っているような年会費もこうゆうところに活用されているのかな?と思うとまぁ良いかってなりますね。

そして船の入港と島の人達の生活を見届けたら急いでひんぎゃで蒸しっぱなしの食材を取りに行きますが、

テメー美味しいくさやがパサパサになっちまってるじゃねーか!とローカル猫パイセン。
自分は魚が好きなので一度は食べてみたかった念願のくさやが失敗に終わって少し悲しかったですが、それ以上にこの後、猫まっしぐらで猫達と戯れていたらくさやの汁をズボンにこぼしてしまってもっと最低でした・・・が、芋類は長い事蒸したからか? 普段スーパーの入り口で買うお芋よりも数段美味しく出来ましたので良い経験が出来ました^^

そしてついに5日間の青ヶ島旅行も最終日となり、朝10時のヘリで青ヶ島を立ちますが、相変わらず海は荒れていて船は早々に欠航が決定。
とりあえずヘリは強風でも飛ぶらしいので安心していたら何と今度は八丈島から羽田行きの飛行機が天候不良の為に欠航らしく、自分は元々八丈島で更に一泊して探検する予定だったので被害は無かったのですが、一緒のヘリに乗った他のお客さん達は羽田から更に地方に帰る関係で予定が崩れて最後の最後で大変そうでした^^:

そしてヘリポートへ向かう前にレンタカーを返しに行きますが、好奇心だけは人一倍あるので探索しにあっちに行ったりこっちに行ったりと片道6キロ位しかない島内を5日間で250km近く走っていたみたいで、のんびりしに行ったつもりが、食事と1日4時間くらいの睡眠時以外はずっと絶景を求めて探索していたような気がしますw

しかも返却したタイミングでタイヤがパンクをしてしまい、ヘリの時間ギリギリまで港で海を見ていたので、もし港でパンクしていたらヘリの搭乗に間に合わなかったな・・と、何だか今回は終始乗り物達に支えられて円滑な旅が出来ていたような気がしますが、レンタカー屋さんにパンク修理代を払いたかったものの受け取って貰えず、最後の最後にお手数をお掛けし申し訳ない事をしてしまいました。。。

せめてもの宣伝という事で、青ヶ島に行ったら青ヶ島レンタカーを是非ご利用ください。
島内にはタクシーやバスなどの公共交通機関がありませんので1〜2泊で島内を巡るのであれば時間節約の為にも車は必質で、料金も1日4,000円と破格なので是非^^

そして外でヘリを待つ間、同じ宿に泊まっていたお客さんと話をしてヘリを待って、保安検査が始まったので建物の中に入ってチェックを受けますが、一度保安検査を受けると検査後に不審物などを持ち込まないよう外部と遮断された待合所の中でヘリの到着を待ちますが、ヘリが到着してそれではどうぞと外に出た瞬間、今回お世話になった宿の娘さんやレンタカー屋の娘さん達が見送りに来てくれていて、島の人達は終始暖かい人達ばかりだったなと。
そんな名残惜しい気持ちもヘリだと一瞬で上昇して飛び去ってしまうので、季節が良ければ帰りはのんびり船がお勧めかも知れませんね。

今回、仲間に教えてもらってちょっと行ってみようか。くらいの軽いノリで訪れた青ヶ島でしたが、都心から僅か3時間ちょいでこれだけの大自然に巡り合えるとは思ってもみませんでした。
飛行機で飛んで、ヘリに乗って、海の状態が良ければ船でのんびり帰ってと、どちらかというと島内で楽しむというよりも島への往来がメインアクティビティのような気もしますが、タイミングが合えばもう一度星空を狙いに伺ってみたいと思います^^

そして旅の最終日は八丈島を探索して来ましたが、この島はツーリングに最適そうでした。
あと一回だけつづく
akane380 at 15:22│Comments(2)│
│青ヶ島旅行記
この記事へのコメント
1. Posted by よこやん 2024年04月09日 21:56
旅レポみると、困難な島に見えないぐらい順調な旅?だったようですね
八丈島バイク持参で行きたいとかねがね思ってるのですが、ブラック企業のリーマンには休みが(^_^;
リタイヤしたら自走したいですね
猫が可愛いです。
八丈島バイク持参で行きたいとかねがね思ってるのですが、ブラック企業のリーマンには休みが(^_^;
リタイヤしたら自走したいですね
猫が可愛いです。
2. Posted by Gabu 2024年04月10日 09:38
>よこやんさん
お疲れ様です^^
猫は癒されますよね^^
今回の青ヶ島旅行は個人的には全て予定通りに進んで順調でしたが、滞在時は船もほぼ欠航で、ヘリも半分欠航だったので他の旅行客の方が居なく、どこに行っても殆ど貸し切り状態でした。
八丈島は滅茶苦茶道が良かったです。
船でバイクを運んでも然程高くないのでちょっと予定を計画中です^^
お疲れ様です^^
猫は癒されますよね^^
今回の青ヶ島旅行は個人的には全て予定通りに進んで順調でしたが、滞在時は船もほぼ欠航で、ヘリも半分欠航だったので他の旅行客の方が居なく、どこに行っても殆ど貸し切り状態でした。
八丈島は滅茶苦茶道が良かったです。
船でバイクを運んでも然程高くないのでちょっと予定を計画中です^^