2008年10月11日

エントリー開始!

つい先日、JD-STERの運営さんから最終戦のエントリー用紙が届いたのですが、もうレースまでの残り期間が2週間ちょい。レースを目前に控えた自分の12Rはというと・・・
IMG_9240
8月後半からこんな感じで何する訳でもなくバラしてやる気なく放置中。。。 おかげでバッテリー残量危うしといった感じですが、とりあえず今回の最終戦ではタイムよりも来年に向けたスタート練習をメインに走ろうかと思うのであまり車体に手を加えることも無いのですが、せっかく走れるので今回は前回空燃比計以外取り付ける暇が無かった為に諦めていた排気温度計を取り付けてNOSの作動域でのセッティング状況をいろいろチェックしてみようかと思っています。
また、前回エントリークラスを間違えてしまい急遽NOSをダメ元で使用して本当にダメだった失敗を教訓にNOSの噴射タイミングも今回はもっとシンプルになるような対策を練りたいのですが、前回はNOS噴射に合わせて点火と燃調を動かしたもののNOS噴射タイミングと燃料増量マップの切り替わるタイミングがなかなか合わず思いっきり大きな谷が出来ていたのでその辺りも含めて対策を練ろうかと思います。

そんなわけで、まずは排気温度計の取り付けからスタートです。
IMG_9179
前回のレースの時に本当は取り付けておきたかった排気温度計ですが、如何せんマフラーの材質がチタンなため画像のセンサーの取り付けがすんなり行かない事もあり断念・・・。
そして今回こそは取り付けようと現在いろいろと模索中ですが、もともと前回に何が上手くいかなくて取り付け出来なかったかと言いますと・・・

IMG_9193
上の画像左側の部分は通常のねじ山ピッチと異なるPT 1/8サイズのネジとなっているのですが、元々は車の鋳物で出来た肉厚の純正エキマニに下穴を開けてタップ(ネジ山)を切りそこにセンサーをネジ込むか、ステンレスの社外品エキマニの場合は10mmの穴を開けて直接溶接することができるのですが、今回、自分のエキパイは肉薄なチタン材質な為タップを立てる事が出来ず、センサー側とエキパイ側の材質が違う関係で溶接する事も出来ません。。。
そこで単純にPT 1/8サイズのチタンナットを探してそれをエキパイに溶接して台座として使おう・・・と思ったのですが、PT 1/8サイズの既製品なんてこの世に存在しないとまで言われ、じゃぁ製作してもらおうとチタン加工の専門メーカーに問い合わせたところPT規格を作れる設備が無い、地具から作れば可能だけど単価は1つ5万円くらいと論外。
またそのメーカーの担当さんから配管などの特殊バルブを取り扱っているメーカーなら製作できるかもと教えて頂いたのですが、それは一体ドコですか・・とお先真っ暗w
※PT規格のネジとはネジ先端から後端にかけて微妙にテーパー状に徐々に径が太くなり、ネジを閉めこむ程圧着(密閉)が強くなるタイプのネジです。

そこでこのままでは時間が勿体無いので別の考えを用意する事にしたのですが、一つは、画像の部品をステンレスで製作し直して、そのついでにPTネジ部分をP1.25ピッチの10mm仕様に変更して既製品のチタンナットを使用出来る様にするか、もう一つはPTネジ部分を切り落としてそこにステンレスのP1.25ボルトに貫通穴を加工した物を溶接して既製品の10mmチタンナットを使用出来る様にするか?
どちらも結果的に既製品のチタンナットに合うようにする為の加工なのでボルトを加工して製作した方が早くて安い!というか、もう時間がない。。。という事で、毎回溶接を担当してもらっている仲間に話をしたところ ”これその辺で売ってんぞ ”と意外な返事。
そして次の日に仲間から”あそこに行って聞いてみ、それあっから” と言われ工業関係の問屋さんに行ってみたら ”あ〜ユニオンね〜”と一発で部品を解ってくれてこの列がみんなそれ関係だからと棚を見ると同じような部品が各寸法で細かく並べてあり、「ヤバイ、これは有るな♪」と確信し安心しきったのですが、どれも皆PTネジで普通のが無い・・・。
そこで後端のネジ部分がPTではなくP1.25かP1.5ってあります?と店員さんに聞くと、ちょっとメーカーに問い合わせてみますねと言って5分後、”無いですね・・・。”の一言でまたピンチに逆戻りww

仕方なく問屋からガレージに戻る時に何気なく ”なんでPTサイズのナット作れねーんだよ・・・。”とお先真っ暗になって少し焦りが出ていたのですが、考えてみたらPTネジは気密性を高める為の形状なんだからナット側もPT形状じゃ意味がないんだ。だから無いのか・・・。などとボケっと考えながら運転していた時に、ふと ”あぁ・・ほんとバカ・・・時間損した。。。”とチャート的に考えたら自分から難しい方へ難しい方へと考えていた事に気付き、やっとこの問題の打開策が見つかりました☆

答えは非常に簡単です。。。

タップを立てられるか?
   ↓NO
溶接出来るか?
   ↓NO
じゃぁどうすんだ?

と言う一連の考えで難しい方へと行ってしまいましたが、見方を変えれば、”そもそもタップが立てられる素材だったとしたらタップを立てて使用するのであれば、タップを作れば良いじゃん”と。
そして早速チタン加工屋さんに発注し特急仕上げで出来たのがこちら↓
IMG_9249
はい。見たまんまのごく普通のチタンナットです・・・。
ただ何の変哲も無い訳ではなく10mmナットとしてはあまり一般的ではないP1.0仕様のモノでこれを溶接してやればタップを切ったのと同じ条件になるのでセンサーの使用が可能となりましたw
始めから難しく考えず素直に考えておけば何て事ない話だったってだけで・・・

IMG_9255
とりあえずこれで排気温度計の方は一件落着。
やはり柔軟な発想が出来ない時って何考えても難しく考えてダメですね^^;
というか、自分が自分にツッコミを入れるくらい間抜けな話なので、PT規格に合わせたナットを作ったらPTの意味ねーだろ!と多分、加工屋の担当さんは思ったに違いありませんw

akane380 at 00:07│Comments(2)TrackBack(0)│ │DRAG RACE 製作記 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by K   2008年10月18日 17:09
いい画像に良いネタ。
楽しませていただいています。


もう使う事は無いかもしれませんが、、、
PT継ぎ手に関してswagelokというメーカーさんのものを使用した覚えがあります。

他にも継ぎ手屋があるかと思いますが、参考にしていただければと思います。

以下アドレス
http://www.optronics.co.jp/bo/corp.php?refer=&key=86
2. Posted by Gabu   2008年10月20日 02:41
> Kさん

はじめまして^^
こちらこそ見ていただけて光栄です♪
たまに切羽詰ってますがなんとか続けてますw

それにしてもわざわざ情報を教えて頂きすいません!
今回は最終的に自分の早とちりというオチで終わってしまったのですが、この様な事ばかりやっているのでこの先必ず役に立ちそうですしお気に入りに入れて、いざとなったら相談のTELしてみます。
そして断られたらまたブログでなげきますね・・・^^;
残り一週間頑張ります^^

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔