2008年10月24日

NOSセッティング不発。。。

本日、今回のレースに向けた12Rの調整が全て終わりました^^
今回は最終戦なのでラフに楽しくを目指して思い切った変更箇所も無く、前回問題のあった点の修正のみで「とにかく前日は寝る!」ことを目標に作業を進めましたw
そして今回の出来具合ですが、セッティングで思わぬ事態・・ではなく、恐れていた事態が発生し、まぁやっぱりダメだったか・・・とセッティングを半仕上げで諦めました。。。

1-1
そしてこちらがセッティングの様子ですが、上のデータは単純にNA仕様の状態でNOSをそのまま噴射した時の空燃比の様子ですが、空燃比とは空気と燃料の混合率を示すもので空気中の酸素の質量と燃料の質量を割ったものです。
そして理論上では空気中の酸素質量と燃料(Rガソリン)の質量がベストとなる比率がよく言われている理論空燃比14.7(空気):1(Rガソリン)なのですが、これはあくまで卓上の計算であって実際に14.7の空燃比で高負荷を掛けてエンジンを全開にしていると多分エンジンが壊れます。
そこで実際にセッティングを煮詰める際にどれ位の比率を求めて煮詰めていくのか?ということですが、今回の場合はドラッグレースと言う事で燃費やクリーンな排気よりもパワーが欲しい(エコな方すいません。)ので出力空燃比やパワー空燃比と言われている理論空燃比よりも若干濃いめの燃焼速度が最大となる12〜13の間をとって12.5を目標に作業を進めていきます。
そんな話を踏まえつつ上の画像ですが、見てのとおりフル加速のNOS噴射時にA/Fの数値が14台と思いっきり燃調が狂っていますw
これはNA用のマップで試しに吹いたのですが、スタートでいきなりアクセル全開にしたところテールが思いっきりスライドしてお釣りでハイサイドを喰らいそうになり途中スイッチをON/OFFさせてしまって混合気と呼べないモノを吸わせたこともあり尚のこと狂っていて当然なのですが、このNOS噴射時のグラフを12〜13の間に持ってくるよう作業を進めます。

nos1-1
ちなみにこちらは8月のレースで取ったデータですが、今回と多少ベースマップが違うので増量幅も若干違ってくるのですが、それでもこの時点で20%程度の増量で13.5付近まで落ちていました。
そこでこの時のデータを参考にして今回の作業を進めれば一から燃調を探らなくても済むかな?と思い、一応少しでも当日の気温に合わせるため、少し肌寒い真夜中のセッティング作業がスタート。
まずは8月のデータを元に若干NOS作動域を濃くしてA/F値を落とし、ある程度数値が出るまで点火時期も作動域だけ-5リタードしていざトライ。が、A/F14台から落ちず、その後点火を戻して燃料増量、点火を遅めて燃料増量といろいろなパターンのデータを取りつつ作業を進めていたのですが、なんだかA/F14付近から下がる気配が無い。。。
とりあえずNOSガスが勿体無いので一気に作業を進めようと思いつつ、NOS購入当初より気になっていた部分をまずは試す事に。
それはインジェクターの噴射量を把握していないのでどこまでいけるか?が気になっていたのですが、以前、燃料ポンプの流量を障害なしとして計算した時に99.6l/h程度の流量だったのでインジェクターのキャパもそんなに高くはないだろうと判断し、今回自分がセットしたドライタイプのNOSはウェットタイプと違い純正のインジェクターからの燃料を頼るので、ここの限界が低いと当然燃調が取れず終いで終わってしまいます。     そこで先ほどトライした27%増量マップに大体の上げ幅を考えて18%増しの45%増量でトライ。                   

nos2-1
とりあえず27%マップも点火を変更して空燃比の影響を見つつといった感じでテストし、27%マップが終了したところでシフトアップし、そのまま45%マップに切り換えてアクセル全開!
データでは45%時の立ち上がりが一瞬14後半を指していますが27%時の残ガスの影響かその後良い感じにリーン側へ向かって降下するものの13.5付近まで落ちたところで一気に急上昇・・・。
この時点で結論が出ました・・・。やはり燃料ポンプの容量が足りません。。。
せめてインジェクターの噴出量だけでも測ってエンジンのキャパを把握しておくべきでした^^;
ちなみに実際に走っている時のこのマップの症状はフル加速と共に良い感じの排気音で加速してたと思ったらバリバリな排気音とともに思いっきり息継ぎして失速。。
仕方が無いので今回はエコに貢献するためクリーンな排気と燃費向上をうたい文句に一番フィーリングが良かった14.5前後で走ることにw 嘘です、只単にそこが限界でしたw

IMG_9455
ちなみに8月のデータではA/F 13.5付近だったのになんで?という感じもしますが、あの時のデータは夏場で外気温が34度近くあり湿度も高く、尚且つ山の上にコースがあるので気圧の影響も受けて空気の密度が下がった為と思われます。
それを考えると今回は全ての条件(マフラーも含め)がさらに薄くなる方向になるのでやっぱりNAの方がタイムが良いかもしれませんね^^;
またドライシステム+純正インジェクターでまともに走っている車両が居るのに・・・?といった部分ですが、通常のドライシステムはNOSの噴射ノズルをエアクリーナーBOXなどにシングルやツインで装着するのですが、今回自分が使用しているタイプは各気筒に一つずつセットし、NOSのジェットも微妙な変化が嫌いなので欲張って若干大きめのモノを各ノズルにセットしてあり、それに合わせてラムエアもちょっとだけ手直ししてブーストの掛かりを良くしたので通常のシステムの倍近い燃料が必要なんです・・・。
そんなこんなで自分から薄い状況へと追いやりまさに墓穴ですが、とりあえず自己ベスト更新狙って頑張ってきますw

※今回の記事内での増量幅や点火時期などは純正マップに対してではなく、オリジナルのベースマップを元にしたものです。またA/F 値、排気温度などはセンサーの取り付け位置や性能に左右されますので個人的主観と捕らえてください。


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