2008年11月09日
これはやり甲斐あり?
今回は前回バラした12Rのヘッド洗浄ですが、その前に以前から気になっていた部分をご紹介します。

画像は12RのシリンダーヘッドEX側ですが、このヘッドを購入し、興味津々にいろいろ見ていた時に「なんだこれ?」と疑問に思った部分があるのですが、それが画像のEXポートの排気ガスの形跡が片バルブ側にしかない!?という部分です。
しかも#1、#4、#5、#8ポートと各ポートそれぞれが外側と規則的になっている・・・。
ナゼだ・・あ、判った。こいつ本当はV-TECだったのか!!もしくはREV・・・というのは冗談として、これは相当効率悪い事になっているのではないか?・・・。でも逆にここの効率を上げれば自ずとパワーアップするってことか。
まさかメーカーはここで馬力リミッターを作っているのか?などといろいろ考えていたのですが、いくらなんでもこれは効率が悪すぎるしこのヘッドが付いていた車両の問題かと自分の12Rもマフラーを外してチェックすると同じ現象になっていることが判明。
そこで来年の仕様を考える前に、まずはここの原因を追究しないとダメだな・・。最悪フローテストしてもらうか。とちょっとした期待感があったのですが、バルブをバラしたらあっさり答えが見つかりました。

それは画像のO部分の穴が原因だっただけなのですが、これがエアインジェクションなるものなのかな?
排気の流れにフレッシュエアーを吹き込んで排気ガス内の有害物質を再燃させてクリーンな低排出にするってやつですよね。
だとしたらポートの左右でビフォーアフターな感じで効果アリ!ってとこですが、ナゼに片方だけ?

その答えは設計上的な問題・・・だったのでしょうか?画像のO部分からヘッドカバーを抜けてエアBOXと繋がります。 ちなみにGSX1300Rは各気筒に外部から配管されて取り入れる仕組みなので自由度的にあっちの方がよりクリーンな排気なのでしょうか・・・w

そんなわけで謎も無事解明され一件落着♪したので加工の準備のため一旦このヘッドに蓄積したカーボン汚れを綺麗に洗い落としますが、ここまで酷い汚れだと洗浄するのもやっとといったところですが・・・・

そこはショップの下積み時代に嫌と言うほど経験させられた技術をフルに発揮し綺麗に洗浄w
当時洗浄して少しでも汚れが残っていると ”こんなんじゃ内燃機屋に出せねーだろ!” とよく怒られたものです。。。 でも板金の時の下地作りやエンジン部品の洗浄など、下準備中に細かい部分まで目を通して異変や状態確認をすることでその先の完成度が決まると考えると共通していることは何事も基本が本当に大事だとつくづく思います。
チューニングカーやショップのデモ車を見るとショップの仕事は華やかで楽しそうという理想で就職すると余りにも地味でコツコツした作業のオンパレードにガッカリする人も多いようですw
ちなみに今回自分が作るエンジンですが、純正の175馬力エンジンを手間隙掛けてフルO/hしヘッド周りをリフレッシュして一体どれ位パワーが上がるのか?
その答は過剰な期待は禁物といったところで、今回のO/h作業では純正馬力と差ほど変わらない仕上がりになるのではないかと予想しています。
ただ現状での狙いは出力特性を強化するのが目的なのでエンジンのフィーリングはガラッと変わるはずです。どうせなら圧縮比を上げてカムも変更しヘッド周りもそれに合わせて作ってあげれば多少はパワーも上がるのですが、今回はNOSを組むのでNOSチューンの勉強の為にもNOS優先でエンジン単体でのパワーを落とす可能性もあります。(あえてではなく内容的にですが^^;)
その辺りの話を書いてみたところ話が長くなってしまったので一旦区切って次回に続く・・・w
画像は12RのシリンダーヘッドEX側ですが、このヘッドを購入し、興味津々にいろいろ見ていた時に「なんだこれ?」と疑問に思った部分があるのですが、それが画像のEXポートの排気ガスの形跡が片バルブ側にしかない!?という部分です。
しかも#1、#4、#5、#8ポートと各ポートそれぞれが外側と規則的になっている・・・。
ナゼだ・・あ、判った。こいつ本当はV-TECだったのか!!もしくはREV・・・というのは冗談として、これは相当効率悪い事になっているのではないか?・・・。でも逆にここの効率を上げれば自ずとパワーアップするってことか。
まさかメーカーはここで馬力リミッターを作っているのか?などといろいろ考えていたのですが、いくらなんでもこれは効率が悪すぎるしこのヘッドが付いていた車両の問題かと自分の12Rもマフラーを外してチェックすると同じ現象になっていることが判明。
そこで来年の仕様を考える前に、まずはここの原因を追究しないとダメだな・・。最悪フローテストしてもらうか。とちょっとした期待感があったのですが、バルブをバラしたらあっさり答えが見つかりました。
それは画像のO部分の穴が原因だっただけなのですが、これがエアインジェクションなるものなのかな?
排気の流れにフレッシュエアーを吹き込んで排気ガス内の有害物質を再燃させてクリーンな低排出にするってやつですよね。
だとしたらポートの左右でビフォーアフターな感じで効果アリ!ってとこですが、ナゼに片方だけ?
その答えは設計上的な問題・・・だったのでしょうか?画像のO部分からヘッドカバーを抜けてエアBOXと繋がります。 ちなみにGSX1300Rは各気筒に外部から配管されて取り入れる仕組みなので自由度的にあっちの方がよりクリーンな排気なのでしょうか・・・w
そんなわけで謎も無事解明され一件落着♪したので加工の準備のため一旦このヘッドに蓄積したカーボン汚れを綺麗に洗い落としますが、ここまで酷い汚れだと洗浄するのもやっとといったところですが・・・・
そこはショップの下積み時代に嫌と言うほど経験させられた技術をフルに発揮し綺麗に洗浄w
当時洗浄して少しでも汚れが残っていると ”こんなんじゃ内燃機屋に出せねーだろ!” とよく怒られたものです。。。 でも板金の時の下地作りやエンジン部品の洗浄など、下準備中に細かい部分まで目を通して異変や状態確認をすることでその先の完成度が決まると考えると共通していることは何事も基本が本当に大事だとつくづく思います。
チューニングカーやショップのデモ車を見るとショップの仕事は華やかで楽しそうという理想で就職すると余りにも地味でコツコツした作業のオンパレードにガッカリする人も多いようですw
ちなみに今回自分が作るエンジンですが、純正の175馬力エンジンを手間隙掛けてフルO/hしヘッド周りをリフレッシュして一体どれ位パワーが上がるのか?
その答は過剰な期待は禁物といったところで、今回のO/h作業では純正馬力と差ほど変わらない仕上がりになるのではないかと予想しています。
ただ現状での狙いは出力特性を強化するのが目的なのでエンジンのフィーリングはガラッと変わるはずです。どうせなら圧縮比を上げてカムも変更しヘッド周りもそれに合わせて作ってあげれば多少はパワーも上がるのですが、今回はNOSを組むのでNOSチューンの勉強の為にもNOS優先でエンジン単体でのパワーを落とす可能性もあります。(あえてではなく内容的にですが^^;)
その辺りの話を書いてみたところ話が長くなってしまったので一旦区切って次回に続く・・・w
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この記事へのコメント
1. Posted by S14まさ 2008年11月09日 15:26
片側だけ全くカーボン溜まってないですね!
面白いですね〜^^
こんなのあるんですね…やはり排ガス対策なんでしょうかね!?
アルミ耐熱パテで埋めちゃいましょう!こんな穴(笑)
それにしてもヘッドはピッカピカに洗浄されましたね^^
こびりついたカーボンもガッツリ落とされて見てて気持ちいいです!
地味な作業ですが、入念に洗浄してると細かいとこの小さなキズに気付いたりするもんなんですよね!
その小さなキズの意味を考える…なんてずっとコツコツした作業が続きますよね…
その下積みがどれだけ重要か後で気付いたりするものです^^;
当たり前ですがバルブコッター飛ばしてなくして散々怒られたことありますよ^^;
あの時は良く大先輩方にケツをイジめられたものです(笑)
面白いですね〜^^
こんなのあるんですね…やはり排ガス対策なんでしょうかね!?
アルミ耐熱パテで埋めちゃいましょう!こんな穴(笑)
それにしてもヘッドはピッカピカに洗浄されましたね^^
こびりついたカーボンもガッツリ落とされて見てて気持ちいいです!
地味な作業ですが、入念に洗浄してると細かいとこの小さなキズに気付いたりするもんなんですよね!
その小さなキズの意味を考える…なんてずっとコツコツした作業が続きますよね…
その下積みがどれだけ重要か後で気付いたりするものです^^;
当たり前ですがバルブコッター飛ばしてなくして散々怒られたことありますよ^^;
あの時は良く大先輩方にケツをイジめられたものです(笑)
2. Posted by ヘミバード 2008年11月10日 00:14
本当に下地って大事ですよね。。。
今回の自分がやってる塗装で、「最後に思いっきりクリヤー塗るから少々の段差なら消えるかな?」などと甘い考えをして、逆に余計な手間がかかりました:;
それにしても綺麗に洗浄されてますね〜奥まった所はどうやって洗浄してるのか、とても気になります^^
今回の自分がやってる塗装で、「最後に思いっきりクリヤー塗るから少々の段差なら消えるかな?」などと甘い考えをして、逆に余計な手間がかかりました:;
それにしても綺麗に洗浄されてますね〜奥まった所はどうやって洗浄してるのか、とても気になります^^
3. Posted by Gabu 2008年11月10日 02:41
>S14まささん
この現象を始めて確認した時はかなり「ニヤっ」としてしまいました^^;
そしてバラした瞬間、ガックリしましたww
ちなみにこの部分は900度近い高温ガスが通るのでデブコンなどの耐熱金属パテでも補修が出来ないんですよ。。。
溶接して埋めようかと思ったらこれをヘッド側で塞ぐパーツを以前に購入して放置してあったのでエンジンを組み上げる時にでもご紹介します。が、やはり直で埋めたいですね^^;
コッターやニードルクリップが飛ぶと探すの大変ですよね・・・。
なので自分は普段から財布の中にFCR用のニードルクリップを4ヶ持ち歩いてますのでケツバットを喰らわずに済みますwww
>ヘミバードさん
基礎やベースで最終形が決まると言っても過言ではないですよね^^
自分もたまぁに横着して面倒くさいから良いかな?って作業を早めようとしますが、後々そのことが気掛かりになって後悔した思い出が多々あるので^^;、そういう時は一服して気分を入れ替えてから作業を再開しています。
逆に今回の洗浄作業は集中して黙々とやってしまい、気付いたら作業を画像に残すのを忘れていたので、次回R1-Zのエンジンの時に洗浄をアップしますw
この現象を始めて確認した時はかなり「ニヤっ」としてしまいました^^;
そしてバラした瞬間、ガックリしましたww
ちなみにこの部分は900度近い高温ガスが通るのでデブコンなどの耐熱金属パテでも補修が出来ないんですよ。。。
溶接して埋めようかと思ったらこれをヘッド側で塞ぐパーツを以前に購入して放置してあったのでエンジンを組み上げる時にでもご紹介します。が、やはり直で埋めたいですね^^;
コッターやニードルクリップが飛ぶと探すの大変ですよね・・・。
なので自分は普段から財布の中にFCR用のニードルクリップを4ヶ持ち歩いてますのでケツバットを喰らわずに済みますwww
>ヘミバードさん
基礎やベースで最終形が決まると言っても過言ではないですよね^^
自分もたまぁに横着して面倒くさいから良いかな?って作業を早めようとしますが、後々そのことが気掛かりになって後悔した思い出が多々あるので^^;、そういう時は一服して気分を入れ替えてから作業を再開しています。
逆に今回の洗浄作業は集中して黙々とやってしまい、気付いたら作業を画像に残すのを忘れていたので、次回R1-Zのエンジンの時に洗浄をアップしますw