2009年01月21日

お疲れ様な方々。

                
昨シーズンお世話になった2輪DRAG団体のJD-STERさんが3月8日(日曜日)14:00〜17:00まで
恵比寿にあるZEST CANTINAにて「BIKE DRAG JAM」というイベントを開催するらしいです。
会費は2000円(フード&フリードリンク付き)で内容は ”普段ドラッグレースに出場しているライダーはもちろんご家族の方やこれからドラッグレースに出場しようと考えている方、ただ単に「バイクドラッグが好き」なんて方ももちろん大歓迎!!全国のドラッグレース(2輪)を愛する人々が全国から一堂に集まり、お互いの懇親を深め合いながら「オフシーズンでも楽しめるイベント」”などなどレース車両の展示などもあるようなのでふらっと立ち寄ってみては如何でしょうか? 気になる詳細はJD-STERのHPにて♪
こうゆうドラッグイベントがもっと増えると良いですね^^
と、悲しい事に自分は多分仕事で参加できなそうなので・・・走る場を提供してくださるJD-STERさんの宣伝だけでもお手伝いしつつ今回のネタはこちらです↓

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こちらエンジン内部の苦労人(部品)な手元にある12Rのストッククランクから取り外したコンロッドですが、燃焼室内で爆発した圧力により縮められたと思ったら強烈なエンブレで引っ張られたりと高回転高負荷時には上下動の際にトン単位の力が掛かり、エンジンに火が入った瞬間から無理やり上げられたかと思えば引っ張りさげられるというかなりな苦労を強いられているホントいつも苦労かけてすいませんな方々(部品)です。
そして今回のNosチューニングをするに当たって一番心配な部分もこのコンロッドの強度的な問題なのですが、本来コンロッドなどは重要保安部品としてメーカーでの設計段階で想定しているエンジン状況の10倍の強度を持たせろと定められている部品の一つで、そう考えると全然イケるんじゃないか?と思いますが、肝心なメーカーの想定が一体どの位の負荷を想定したかがわからないので微妙なところだったりします。(単純にZX12Rが190psなので10倍の1900ps対応か?と言われれば300もつのか微妙なところですし、そもそも逆輸入なので日本の保安基準関係無いかもしれません、また12Rエンジンベースのカワサキ1500ccエンジンもコンロッドの基本性能は同じようなことを書いてありましたので少し期待し調べたら12Rの方が過酷な条件でした。。。でもクランク流用出来そうな気がw)

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そして今回のコンロッドに対するトラブルで一番心配なのはロッドの破損ではなく、メタルトラブルによる焼き付きなどが心配なのですが、画像はコンロッド大端部(左)とメタル(右)を割った状態で、ハウジングの強度的な問題またはボルトの強度的な問題でハウジングの剛性が保てずメタルの当たりがロッド側センターだけ強く当たっていたような跡があります。当たっていたと言っても厳密にはメタルとジャーナルの間には油膜が形成しているのでメタルタッチなどではなく強く打たれていたという感じの状況だったのではないかと予想しています。 ※このエンジンは20,000km走行した時点でバラしたエンジンと言う事で購入しています。

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本来なら一番無理な力の掛かる一定時に真円になるようメーカーで計算され、油膜などクリアランスも確保して厳密に設計されている部分ですので偏った当たりが発生するハズがないと思える部分でも、やはり街乗り量産車ということで一般的な条件下以上の走りをすると各所それなりに許容範囲をオーバーし、弱点が現れるもので、そこから先があるのか無いのかなどで対策すべきか許容範囲と考えるべきかをエンジンをイジる際に考えながらやっていきます。
でも今回のこの症状は4輪のターボ車などでも結構見かけたのである程度ハードな乗り方をしていた場合には仕方ないと捉えるべきか、もともと12Rはショートストロークで高回転型ですし、ショートストローク故にコンロッドに掛かる負荷も大きいので許容とみなすか。ただコンロッドのベアリングインサート部分を見ても完全にメタルとコンロッドの間にオイルが入り込んで焼き付いた跡(黒い模様)があり、一時的に良くない変形を起こしている事がわかります、また焼き付きが酷くなると放熱性が悪くなり最悪はメタルトラブルを引き起こしかねません。どちらにせよ2輪は4輪と違ってアフターパーツでの強化メタルなどありませんから(隼用はいっぱいあるんですがw)選択肢が狭いですよね。
ちなみに画像は現在宝の持ち腐れと化しそうなGSX1300R キャリロ製 H断面コンロッドと12Rの純正I 断面コンロッドの比較ですが、長い短いはここでは抜きにして高強度を誇るHビームロッドと、可能性は多分秘めていないであろう12R純正コンロッドでは当然作りが違い、純正の引っ張りなどに対する面が小さいのに対して、Hビームではショルダー部分全体で力を受け予想外な変形をしにくい形状となっています。
現状ピストンの重量が判らないので大よそですが、仮にコンロッドにメタルやピストン一式1セットの総重量が900gだったとして11500rpmの運動時に引っ張られる力は3,686kgになるハズw(計算式うろ覚えで微妙に忘れましたw)ですが、エンブレなどスロットルバルブを閉じて吸入しにくい負圧状態ではもっと過酷な状態となり、この力を支えている部分は左右のコンロッドボルト2本だけなのでここが耐え切れずに一時的に伸びてしまったり、ハウジングの剛性が低いと画像の線で記したようなハウジングの円形状が縦方向に伸びてしまうクローズインという現象を引き起こしてしまい結果的に先ほどのようなメタルの浮き上がりや最悪はメタルが焼き付きコンロッドが破損してしまいます。
よくコンロッドが折れてブローしたエンジン内部の画像などを雑誌などで見ますが、そんなにコンロッドってすぐ折れるのか?というと、どちらかと言えばメタルクリアランスに狂いが生じたりコンロッドボルトが千切れてコンロッドメタルが焼き付いたりしてクランクと一体化し同一運動になるためエンジンブロックで回転が出来ないコンロッド部分が折れ(または千切れ)てエンジン内部を粉砕する、またはコンロッドの強度が勝ってエンジンブロックからこんにちはをするパターンが多いと思うので、ロッドが折れる折れない以前にそこまで行く前にボルトやハウジングの強度が持つか持たないか?で自分は考えるようにしています。
また極端な例では純正クランクからピストンやコンロッドを社外品に変えたり軽量加工しフライホイールなども軽量加工してしっかりとバランスを取らないと一定回転時にバランスが崩れ振動を発生しその振動が原因で疲労や局部的な力が加わりメタルクリアランスが保てなくなったり最悪はクランク側が力の交差する部分で折れることもあります。
※あくまで純正+αでの話で組み方や状況により実際にはいろいろな原因があります。

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そこで今回のNosチューンでもつのか?もたないのか?ですが、このコンロッドが自分の12Rの物だったらドラッグレースという8000回転からスタートし常に11,000回転以上という特殊な条件と、今年の目標を考えた上でオーバークオリティーにはならないと思うので素直に社外品に交換しますw 多分、自分のコンロッドも同じ症状だとは思いますが。。。
また、画像のコンロッドボルトは伸び率で規定の締め付けを行うよう設計されているモノなのでマイクロメーターで測って伸びていなくても再利用はしない方が良いと思います。新品買っても安いですから。
ちなみに先ほどのGSX1300RとZX12Rのコンロッドですが、長さやハウジング径などは違いますが重量差は純正と強度を持たせた社外品でどの位開きがあると思いますか?結果は下に貼っておきます。
と、話を締めれなくなってきたのでこんな・・終わり方も・・・ありですか?w











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なんとなく気になってやったので時間の関係上仕上がってません。


※この記事は個人的勝手な考えでの文章として上手く説明できていない部分、当初あまりにも記事が長くなりすぎたので省いた部分などもありますので決して参考にしないでください!
最近の低燃費車など仕様により形状や考えなども様々ですので暇つぶしのネタ程度に全てフィクションと捉えてください。(新型フィットのコンロッド面白いので興味が沸いた方は検索してみてくださいw)

              あ、いや、イベントの告知だけは本当ですw




akane380 at 03:36│Comments(5)TrackBack(0)│ │雑記 

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この記事へのコメント

1. Posted by ベルボトム   2009年01月21日 13:38
Gabuさんのブログ見てると。Gabuさんバイクオリジナルで製作できちゃいますよね。
アメリカでよくウエストコースト チョッパーとかの番組やってますけど、Gabuさんスポーツバイクやドラッグバイクの製作、商売でしちゃえば?
その腕と知識を生かして!

Gabuさん。
実はあたしのバイク逆シフトなんですが。
逆さにつけてるんですが、今日の昼休みに戻して乗ってみました。
会社帰りにベンツに挑発されて、1速でひっぱって2速へいれ加速!と思ったらニュートラル!
いきなりスピードとまってあわててシフトしちゃいました。
アクセルちゃんともどさなかっつたんでしょうね。

ニュートラルに入った瞬間なんてニュートラルなんてわからなくて回転はあげてますから。。。そこで気がついてあわててギアあげたもんだからガツンと2速にはいってすんごい音!
その後は特別異常はなしで帰ってきましたが。
ギア欠けとか心配になりました。
弱いもんですか?
今異常がないということは、だいじょうぶかなあ。
家についてまた逆シフトにもどしました。

なれないことはやめました(笑)
心配だわ・・・やはり逆しふとじゃないと慣れないみたいです。
2. Posted by ヘミバード   2009年01月22日 01:13
これは勉強になります!エンジンチューンとは無縁ですが、読んでて為になります。


GSX-R1300のコンロッドの方が長いのに45gも軽いんですか・・さすがはチューニングパーツ!
フィットのコンロッドも検索して見てみましたが、細さもさることながら、合わせ面はビックリな加工を施してましたね〜

最後の写真は8gの減量に成功ですね^^

何気に見ておりましたが、あのハカリは会社で使ってる物と同じです。確かかなり高価だと聞いたんですが^^;

JD-STERのイベント近くだったら行きたいのになぁ(^^);
3. Posted by Gabu   2009年01月22日 14:28
>ベルボトムさん

WCCのジェシーのようなブランド力というかカリスマ性が持てたら良いですよね^^
バイク屋の共同オーナーとして以前にも活動していましたが、今はまだ今のプライベーター活動スタイルの方がいろいろと楽なんですよw
レースで負けてもプライベーターだから。って言い訳が出来ますし・・・。嘘ですw 

ギヤの件ですが、あまり何度も同じ失敗をしてガッチャンガッチャンやってしまうとドグの噛み合わせ部分に変な癖がつき、抜けやすくなったりしますが1、2回程度なら音は大きくても他の部分で衝撃を吸収しますから損傷もないと思いますよ^^
ちなみに純正のギヤは硬い金属なので丈夫です♪
自分もどうせエンジンバラすし壊しちゃえ♪と全開でガッチャンガッチャン叩き入れてましたからw


>ヘミバードさん

初めてこの重量差を見ると驚きますよね^^
軽量で高強度なら文句無し!って感じなのですが、実際にはこの形状のお陰でエンジンが掛かると多少重量が増すデメリットもあるんです^^;
なのでF1などではI断面が使用されているのですが、あの辺と比べたら限がないですねw
フィットのクラッキングコンロッド見ていただけました?
ヒョロ〜っと長い形状も面白いですが、やはりあの合わせ面の発想と技術は凄いですよね^^
剛性を上げつつ製造工程を減らす。これ以上の可能性があるのか?と思っていても常に上を追及する技術者さん達って凄いですね^^;

秤はとりあえずではなく正確な測定をしようとするとそれなりの値段になってしまうのですが、特に0.1g単位の秤量500g以上で高性能となると少し割り高となってしまいます。。。
でも貴金属の取り引きや証明に必要な検定付きの計量秤は値段がぶっ飛びますからさらに驚きですw
この他にも用途に合わせて3種類の秤を使っているのですが、工具を揃えるだけでもお金が掛かりますね^^;
4. Posted by S14まさ   2009年01月23日 00:09
5 こういうかなり深い話も非常に勉強になります!
Gabuさんの説明は本当にわかりやすくて良いです^^
以前、サーキットでシリンダーからコンロッドが「こんにちは」したことがありますが、
こういう事が起きて飛び出てきたのかとブツブツ言いながらかなり考えながら読ませて戴きました^^

前回の記事でコメント戴きましたが、赤/白カラーで行くかもしれないって言うの、あれ大賛成です!!
自分は3日前にフレークで赤/シルバーのヘルメットを塗装完了したのですが、なかなか色使いがシンプルで気に入りました!
自分で言うのも難ですがね^^;

フィットの純正コンロッドはどういう形状か気になりますね^^
あとで検索して調べてみます!!!
5. Posted by Gabu   2009年01月23日 18:04
>S14まささん

内容伝わっていただけましたか^^;
本当はもっとコアな内容だったのでその部分の説明とか色々付け足していったら半端じゃなく長文になってしまい、不要な部分を削除し始めたら今度は文章が崩れて自分でも何書きたいんだか解らなくなってクイズっぽくして無理やり終わらせちゃいましたw

ところで白ベースに少しだけ赤を入れた感じの日の丸カラーってカッコイイですよね^^
白といっても多少黄ばんだ感じのクリーム系で赤も擦れた感じの朱色にして・・・。
自分の部屋にHONDA RA300のポスターが貼ってあるのですが、元は真っ白だったのが最近タバコの煙で黄ばんでそれがまた時代を感じさせる良い味になってるんですよww
キラキラ派手派手仕様か正統派な白か・・・非常に悩んでます^^;

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