2009年04月29日
優等生探し
GW明けにビックスクーターの作業が2台入って来る事になったのですが、現状、このままの状態だとガレージに入りきらないな・・・。ということでガレージ内の配置換え兼掃除をしようと整理をしていたのですが、
そのついでに前回12Rから外した部品を一まとめにしておこうとクリアーケースに部品を入れて、後ろに置いてあったNOSボトルを横着をして手探りで探しつつ掴んだつもりが、又しても持ち上げる瞬間に間違えてボトルの弁をひねって開けてしまい、豪快にパージ。。。そしてこのままボトルから手を離すと噴射の勢いでボトルが暴れると思ったので、一瞬耐えて持ち替えるまでの3〜4秒ほどの間、中指と人差し指に噴射してしまい、-50度近いガスのお陰か火傷と違ってそこまで痛い訳ではなく、逆に冷えて指の感覚が無いのですが、とりあえず火傷の逆だからと自販機でホットコーヒーを買って凍傷部分に当てて暖めたところ熱すぎも良くないようで時間差でかなりの激痛でした。しかも指と指の付け根の水掻き?部分はこれがなかなかどうして慣れない部分の痛みで結構ブルーでしたw
でも当初、指の側面がだんだん青紫がかってきていたのでこれはマズイかも・・・と思ったのですが、片付けが終わって気付いたら治ってたので良かったです^^:
そして相変わらずネタは12Rの作業ですが、今回のエンジン用にと各3つのシリンダーから取り外した計48個のリフターを状態の良いモノと悪いモノとに選別しているのですが、今回ジャンクヘッド、予備ヘッド、そして降ろしたエンジンから取り出したリフターのそれぞれを別々に置かず全部同じ入れ物に混ぜて洗浄してしまったところ、結果的にジャンクヘッドに付いていたであろうリフター達が酷い状態だったようで選別するのが余計大変になってしまい、こんな事なら最初に確認しておけば良かったです・・・^^:
そしてリフターと言えば以前に図のような想像でリフターが上下する時に内部で空気抵抗が生まれると思い、リフターの上面にカムのジャーナルが当たってもどこかしらで空気が貫けるよう十字方向に4箇所穴を開けてフリクションを減らそうと企み、穴を開ける位置にポンチで打撃して変形されても困るし、リフターの表面はカムからの打撃に耐えられるよう表面に硬い処理がしてあるので只でさえ穴が開けづらいし・・・で悩んだ結果、社長にどうすれば良いかを相談した事があるのですが、もともとリフターが下がった時に下側に空気が抜けるんだから関係ないだろうと言われ、その時は社長にそう言われちゃやり様が無いな。。。と諦めたのですが、自分の中では高回転域など一定の勢いがあればパラシュートのような抵抗が多少なりとも発生すると思いつつも、そこまでストロークが無いしリフターの中にはスプリングなどもあるので体積変化はそんなに気にしなくても良いのかなぁ・・・と実験がお蔵入りした事がありました。
そして今回、何気なくそんな事を思い出して検索してみたところ、日産のZ33やV36スカイラインなどに積まれているVQ35HRとVQ25HRのリフターに小さな穴が^^:
ちなみにこのリフターに施されている水素フリーDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)コーティングという新しい技術はカムとバルブリフターの間のフリクションを約40%も低減させている(※1)らしいのですが、と言う事はこの穴も別のフリクション対策なのでしょうか?それともまた別の何かを期待しての事でしょうか・・・。でもこの日産のバルブリフターは冠面中央部が外周部に対して10〜25μm突出した凸形状にしてあるらしく、そんな極わずかな寸法をも追求して出す位ですから単純な考えなハズがないですね^^:
そんなこんなで、今ならウォータージェットやレーザーで極小の面の綺麗な穴も開けられますし、とりあえずは使わないリフターで実験してみようかなぁ・・と思いつつもいざ良い塩梅が出ても本加工するには×16で加工費が高いですww 費用対効果・・・やはりそこが最大のネックなのでしょうか・・・。
そんなこんなで現実に戻って細々と選別作業は続きますが、前回バラしたエンジンのカムジャーナル部分を点検したところ、変なカジリや痕なども見られず一安心だったのですが、リフターの冠面部はそれ相応のダメージを受けていたので、今後の事を踏まえてカムにも優しい存在になってもらう為、ピストン同様リフター側にもWPC+MOS2処理をする予定です。
(※1) メーカー発表のDLC対応推薦OIL使用時の数字です。
そのついでに前回12Rから外した部品を一まとめにしておこうとクリアーケースに部品を入れて、後ろに置いてあったNOSボトルを横着をして手探りで探しつつ掴んだつもりが、又しても持ち上げる瞬間に間違えてボトルの弁をひねって開けてしまい、豪快にパージ。。。そしてこのままボトルから手を離すと噴射の勢いでボトルが暴れると思ったので、一瞬耐えて持ち替えるまでの3〜4秒ほどの間、中指と人差し指に噴射してしまい、-50度近いガスのお陰か火傷と違ってそこまで痛い訳ではなく、逆に冷えて指の感覚が無いのですが、とりあえず火傷の逆だからと自販機でホットコーヒーを買って凍傷部分に当てて暖めたところ熱すぎも良くないようで時間差でかなりの激痛でした。しかも指と指の付け根の水掻き?部分はこれがなかなかどうして慣れない部分の痛みで結構ブルーでしたw
でも当初、指の側面がだんだん青紫がかってきていたのでこれはマズイかも・・・と思ったのですが、片付けが終わって気付いたら治ってたので良かったです^^:
そして相変わらずネタは12Rの作業ですが、今回のエンジン用にと各3つのシリンダーから取り外した計48個のリフターを状態の良いモノと悪いモノとに選別しているのですが、今回ジャンクヘッド、予備ヘッド、そして降ろしたエンジンから取り出したリフターのそれぞれを別々に置かず全部同じ入れ物に混ぜて洗浄してしまったところ、結果的にジャンクヘッドに付いていたであろうリフター達が酷い状態だったようで選別するのが余計大変になってしまい、こんな事なら最初に確認しておけば良かったです・・・^^:
そしてリフターと言えば以前に図のような想像でリフターが上下する時に内部で空気抵抗が生まれると思い、リフターの上面にカムのジャーナルが当たってもどこかしらで空気が貫けるよう十字方向に4箇所穴を開けてフリクションを減らそうと企み、穴を開ける位置にポンチで打撃して変形されても困るし、リフターの表面はカムからの打撃に耐えられるよう表面に硬い処理がしてあるので只でさえ穴が開けづらいし・・・で悩んだ結果、社長にどうすれば良いかを相談した事があるのですが、もともとリフターが下がった時に下側に空気が抜けるんだから関係ないだろうと言われ、その時は社長にそう言われちゃやり様が無いな。。。と諦めたのですが、自分の中では高回転域など一定の勢いがあればパラシュートのような抵抗が多少なりとも発生すると思いつつも、そこまでストロークが無いしリフターの中にはスプリングなどもあるので体積変化はそんなに気にしなくても良いのかなぁ・・・と実験がお蔵入りした事がありました。
そして今回、何気なくそんな事を思い出して検索してみたところ、日産のZ33やV36スカイラインなどに積まれているVQ35HRとVQ25HRのリフターに小さな穴が^^:
ちなみにこのリフターに施されている水素フリーDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)コーティングという新しい技術はカムとバルブリフターの間のフリクションを約40%も低減させている(※1)らしいのですが、と言う事はこの穴も別のフリクション対策なのでしょうか?それともまた別の何かを期待しての事でしょうか・・・。でもこの日産のバルブリフターは冠面中央部が外周部に対して10〜25μm突出した凸形状にしてあるらしく、そんな極わずかな寸法をも追求して出す位ですから単純な考えなハズがないですね^^:
そんなこんなで、今ならウォータージェットやレーザーで極小の面の綺麗な穴も開けられますし、とりあえずは使わないリフターで実験してみようかなぁ・・と思いつつもいざ良い塩梅が出ても本加工するには×16で加工費が高いですww 費用対効果・・・やはりそこが最大のネックなのでしょうか・・・。
そんなこんなで現実に戻って細々と選別作業は続きますが、前回バラしたエンジンのカムジャーナル部分を点検したところ、変なカジリや痕なども見られず一安心だったのですが、リフターの冠面部はそれ相応のダメージを受けていたので、今後の事を踏まえてカムにも優しい存在になってもらう為、ピストン同様リフター側にもWPC+MOS2処理をする予定です。
(※1) メーカー発表のDLC対応推薦OIL使用時の数字です。
トラックバックURL
この記事へのコメント
1. Posted by ヘミバード 2009年05月02日 01:35
久々にPCをオンにして覗きにきましたが、着々と作業が進んでますね^^
凍傷の状態から缶コーヒーはズキズキして痛そうです。。。自分はつい先日、ほろ酔いで自転車を押してたらミゾに落ちてブルーになってました^^;
日産のリフターの穴は、Gabuさんの考えそのものなんじゃないでしょうか?メーカーよりも先をいってるって凄いです(^^)
今度500SSを紹介して下さい^^
凍傷の状態から缶コーヒーはズキズキして痛そうです。。。自分はつい先日、ほろ酔いで自転車を押してたらミゾに落ちてブルーになってました^^;
日産のリフターの穴は、Gabuさんの考えそのものなんじゃないでしょうか?メーカーよりも先をいってるって凄いです(^^)
今度500SSを紹介して下さい^^
2. Posted by Gabu 2009年05月02日 02:49
>ヘミバードさん
お疲れ様です^^
作業は着々と進んで準備完了の一歩手前でコケました^^:
ほろ酔い気分から溝落ちもかなりブルーですね^^:
それにしても日産のリフター穴の効果が気になりますね^^
でもメーカークラスでは殆どの試験データが手元にあるハズなので普段はコスト増に繋がり採用しない部分を売り文句のために今回あえて追加したのかもしれませんね^^:
一歩先といえば17のカスタムブームの時にワンオフマフラーを作ろうと設計図を作ってマフラー屋さんにお願いしたら、こんなのじゃ効率が悪くてダメだと言われてバカにされたのですが、その数年後にヨ〇ムラからトラ〇オーバルとして当時自分の考えた形状とかなり近いモノがリリースされた時は嬉しかったです^^
お疲れ様です^^
作業は着々と進んで準備完了の一歩手前でコケました^^:
ほろ酔い気分から溝落ちもかなりブルーですね^^:
それにしても日産のリフター穴の効果が気になりますね^^
でもメーカークラスでは殆どの試験データが手元にあるハズなので普段はコスト増に繋がり採用しない部分を売り文句のために今回あえて追加したのかもしれませんね^^:
一歩先といえば17のカスタムブームの時にワンオフマフラーを作ろうと設計図を作ってマフラー屋さんにお願いしたら、こんなのじゃ効率が悪くてダメだと言われてバカにされたのですが、その数年後にヨ〇ムラからトラ〇オーバルとして当時自分の考えた形状とかなり近いモノがリリースされた時は嬉しかったです^^