2009年04月25日

まいりました・・・。

つい先日桜が開いたと思ったらもう4月も終わりでドラッグまで残り1ヶ月となりました^^:
しかもGWまではあと一週間だというのにGW仕上げの作業でいっぱいいっぱいでガンの掃除をしていたら自分の顔面にレインボーフレークをぶっ掛けてしまい、顔がキラキラしてコンビニに行くのが恥ずかしいは、自分の12RもGW前に一通り準備を進めておかないとメーカーが休みに入ってしまうわで、毎年この時期は踏んだり蹴ったりで参ります・・・。参ると言えば、例の泥酔問題ですが、あの程度の事、この不景気に陽気に楽しくやってる人がいて良かったですねで警察も厳重注意で終わらせれば良いと思うのですが、大きく騒がれてかわいそうで仕方ないですね^^:

そういえば話変わって来月の24日は仙台でJD-STER Dragがあるのですが、丁度その日にガレージのすぐ近くでとあるバイクイベントが開催される予定らしく(詳細は言っていいのか不明なので伏せますが^^:)、そちらも非常に気になるところです。 というか、普段地方で行っているそのイベントの会場がガレージから10分程の所と今回非常に近かったので自分の500SSを仮で仕上げてそちらにも参加したかったですね・・・^^:

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そして12Rの作業ですが、先週末に加工に出していたクランクとヘッドが加工から仕上がり戻ってきたので、早速クランクの各ジャーナル径を計ってメタルの選定を行い、今回はメタル関係もWPC処理をする予定なので、発注した部品がメーカーから届き次第GWに全ての部品を間に合わせるためすぐさま部品を加工屋さんに転送します^^:
また、メタルの選定は通常のサービスマニュアル通りに行う場合はクランクとケース側にそれぞれ付いている識別マークや記号をマニュアルに記載されている勘合表と照らし合わせて選定しますが、基本的に一度使ったエンジンでは使用状況などによりそれが絶対値とは限らないのでそれぞれの計測結果を元にメタルクリアランスを計算して規定内のモノを選定します。
ちなみに今回、マニュアルに記載されている勘合表通りに選んだ時とは違う選定結果となりましたが、マニュアル通りに組んでいたら2箇所のクリアランスが規定値以下とかなり緩くなていました。また、メタルクリアランスが広い方がフリクションが減って回りが良いと言いますが、あれはあくまでも走行距離の限られたレーシングエンジンだからであって街乗りでは耐久性も考慮してトータルで狙いを持ってそうしないといけません。そして今回、マニュアルの勘合表通りにメタルを選定した場合に2箇所のクリアランスが規定値を超えていましたがこれもまた問題で、全部が近いクリアランスであれば油圧もほぼ一定に掛かるのですが、クリアランスにバラつきがあると緩い方に油圧が逃げてしまうので何かと他の部分のメタルトラブルを引き起こす可能性があります。

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そういえばマニュアルといえばミッションのクロスを作ろうとしている時にパーツリストとサービスマニュアルに記載されている情報が違っていたのですが、マニュアルやパーツリストなどは毎回補足版が出ますので、そういった意味でもおかしいな?と思った時にこれらを全て信用しない経験則も重要かもしれません。

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そしてこちらはエンジンをイジる際に各部を計測する工具達ですが、一言に計測と言っても精度を求めると同じ用途の工具でも一つ一つのキャパが狭く非常に多くの道具が必要となります。
そして自分は目が悪く細かい目盛りを毎回何度も指差し確認して・・・と一度の計測で非常に疲れてしまうこともあり、最近ではデジタルタイプも安くなっているということで1/1000の精度を測る部分の道具だけはデジタルタイプで確認し易いようにしていますが、やはりデジタルの方が機能も多く、パッと見で確認が出来るので断然作業効率も良いです^^

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そして各部分の精密なクリアランス計測は冬場や夏場など気温によって材質の金属が若干膨張したり収縮しますので温度管理にも気を配るのですが、事前に室内の温度を20℃に保った部屋で一度部品を寝かせ、部品の温度が一定条件に落ち着いてから各ボルトやナットを正確なトルクで締め込み、緩めてを何度か繰り返して慣らしてから本締めを行い、各部の寸法取りをします。
また、自分は何時どんな状況に陥るか解らないので冷え切った時とある程度の温度の時も計測し、その誤差や変化なども後の為に把握して残しておきます。

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そしてクランクのジャーナルを測る前に摺動抵抗の低減を狙って少し荒れているジャーナル部分のクリーニングとして簡易的なラッピングも行ったのですが、用意するものは3M ラッピングフィルムの#4000と#8000と#10000+革布に青棒を擦り込んだものを用意し、ここもクリアランスやピン形状が非常に重要な部分なので無茶はせずに出来るだけのことをする感じで手動で可能な部分まで一定部分だけに偏らないよう注意しながら磨き上げますが、磨き方としてはクランクを横向きに置いて足で前後にゆっくり回転させつつ、ラッピングフィルムの両端を掴んでベルトのように行ったり来たりさせて研磨しますが、あまりフィルムにテンションを掛けたり一定部分で止めながら研磨すると変形の元となってしまうので、ピッカピカの鏡面にしようとせずに、あくまでも手動で行っている事を考慮して見た目に囚われて深追いはせずに精度優先で危ういと思ったところで妥協することも重要かもしれません。
そして画像右の状態が作業前と作業後の状態ですが、作業前と作業後では指でなぞるだけでも明らかに抵抗が少なくなった事がわかるほどなのでメタルにもかなり優しくなったと思います^^

それにしても一番参ったのは例の予算枠で仕上げる為、急遽クロスミッションが没になったので浮いた分をWPC処理に回してギリギリ予算内に収めたつもりだったのですが、クラッチの事をすっかり忘れていました・・・。そんな訳でして、ここまできてクラッチ分予算オーバーするのも何なので、ここは意地でクラッチは当日スペアを用意しつつ現状の物を再利用して予算内で第一戦に挑みます。。。

akane380 at 00:18│Comments(0)TrackBack(0)│ │DRAG RACE 製作記 

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