NOS ナイトラス・オキサイド・システム

2020年06月28日

雨ぇ・・・

が凄いのでって前回の更新からあっという間に1か月半も経ってしまいました。。。
緊急事態宣言の発令でわーっと個人のオーナー様からの作業依頼が増えて、緊急事態宣言解除くらいからいろいろとイベントの目途がついて雑誌の撮影用やイベント用車両などの作業依頼がわーっと来てで、納期に追われ作業の方を溜めないようにと塗って塗って塗りまくってたのですが、いざどんな作業してきたっけ?と思い出そうとすると全く思い出せず、今現在も作業が捌ききらず溜まる一方でいよいよ末期です。

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とりあえず緊急事態宣言の休みを利用してペンキ屋の仲間に手伝ってもらいつつ、本腰を入れて補修し始めた某幼稚園の遊具のペンキ塗りもかなり良い仕上がりにする事が出来まして、同じく15年近く重ね塗りで誤魔化されていたプールの塗装も思い切って下地からやり直そうと、いつも溶接を担当してくれてる仲間に手伝ってもらい、お高いダイヤモンドディスクを4枚も消費して2日間掛けて15年分の蓄層された旧塗膜を削り取って、モルタルの劣化した段差を埋めて削ってで、思いのほか時間が掛かってしまってサイドの壁面は諦めましたが、

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一度使ってみたかったお高いプール専用塗料を使用して3コート仕上げで以前とは見違える程、綺麗に補修をする事が出来ました♪
ただ、やりながら気付いた失敗点も何点かあったので、それらを生かして次回はもっとスキルアップを目指そうと思いますが、とりあえずずーっと何とかしたかったこのプールを綺麗にやり直せたので、今年は綺麗なプールで思いっきり子供たちが楽しんでくれると良いなと思います^^

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ペンキに変わってセラコートなどコーティング作業の方ですが、国産、外車、大小問わず沢山作業をさせて頂いておりますが、日々時間に追われながら作業をしていたので何をやったかさっぱり思い出せず・・・。

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キャブレター制作の方で印象的だったのがこちらのW1用のFCRキャブレターのご依頼で、

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ネジやスプリングやワッシャーなど、オーナー様が加工を施し、徹底的にピカピカに磨きあげられていて、

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磨き仕上げも良いなぁ・・・と、バフ研磨は人手的に手が回らないので、使える小型のバレル研磨機が欲しい・・・と物欲が再燃してしまいました。

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そしてよくお問い合わせを頂くサンダンスさん製のFCRキャブレターベースでの制作ですが、サンダンスさん製でもSS-Worksさん製でもビトーR&Dさん製でも問題なく制作可能です。

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余談ですが、サンダンスさんのFCRで以前から気になってたP/S部分の封印ですが、かなり濃い目の状態でセットされていてこれで良いのか?と気になっていたのですが、今回新品も含め新旧の2機の個体が入ってきて改めて確認する事が出来ましたが、大排気量のVツインでシングルキャブを使うってそういう事なんだろうな。と、ハーレーにはハーレーなりのノウハウがあるようです。

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そしてこの2つのサンダンスさん製のFCRキャブレターは偶然別々のご依頼が重なった物で、どちらもハーレー用なのですが、昨年のショーバイク用のFCR制作に引き続き、今年もショーバイク制作をしているHonored Life さんからリピート制作のご依頼を頂いたキャブレターのボルトがテーパー加工されていて、先のFCRの磨き仕上げもそうですが良いモノはジャンジャン取り入れていきたいな・・・と。

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一応、普段うちでもあまりにもボルトが汚い場合には交換したりするのですが、あのようなテーパー加工が出来れば仕様のバリエーションも広がるな・・・と。

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そこで早速旋盤を使って試しにテーパー加工をしてみたのですが、

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相変わらず旋盤を扱い慣れていないので若干仕上がりが悪い気もしますが、一応モノには出来そうなので、これは暇をみて練習してみようと思います。

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そして今回頂いた2つのサンダンスさん製のFCRキャブレターは偶然にもご希望のベースカラーが一緒で兄弟仕様の完成ですが、

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ロゴのカラーがシルバーとブラックと対照的な組み合わせで、先ほど制作したテーパーボルトはブラック側のオーナー様にサンプルとして使って頂く事にしました^^
常に同じような作業をしていても、こうして新たな発見や気付きが得られる事は本当にありがたい事です。

ちなみにHonored Lifeさんが普段採用しているテーパーボルトのセットが気になるという方はこちらSUPER-BIKE様のショップで購入が可能との事です^^





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話は変わりまして、今年も気温の上昇と共にNOSボトルのリリーフバルブ破裂案件の修理依頼や部品のお問い合わせが何件か寄せられましたそんな季節の到来です・・・。
ガス屋さんからも事故らないでね、事故らせないでね。って確認書が来たので、改めて夏場のNOSボトルの管理に関する注意喚起ですが、

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これからの季節はガレージ内や車内の温度が高温になりますので、NOSボトル内の内圧が上昇してリリーフバルブ(安全弁)が破裂してボトル内のガスが全て抜けてしまう恐れがあります。
よくあるパターンとしまして、ガレージなどでの保管中に知らぬ間にリリーフバルブが破裂していて、いざレースで使おうと思ったら全て抜けていて使えなかったというパターンと、日差しの強い夏日のレース時にアスファルトの路面に直置きしていたところ、高温のアスファルトに熱せられて急にリリーフバルブが破裂したという2パターンが多いのですが、使用済みでボトル内圧が低い場合には問題ありませんが、リフィル(充填)後のボトル内がパンパンな状態ですと、ちょっとした温度変化の刺激で簡単に内圧が急上昇し破裂しますので、リフィル後の保管はしっかりと温度管理を行ってください。

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また以前にもご紹介しましたが、リリーフバルブの形状が以前までのGen2 から現行はGen3となりまして、リリーフバルブが破裂した際の補修用の交換ディスクがGen2に至っては入手不可となっております。
ですので、Gen2タイプでリリーフバルブが破裂してしまった場合にはボトルバルブ自体を現行品に交換となりますが、このリリーフバルブを自作したり適当な物で栓をして使う事だけは絶対にやめてください。

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一般的にNOSガスのリフィル後のボトル内圧は10MPa(メガパスカル)約100kgf/cm2 の圧力が掛かっていて、何気なく雑に扱っている人を見かけますが、その圧力を理解すれば自分はちょっとした爆弾を持っているのと差ほど変わらないと理解して頂けるかと思います。

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こちらの画像は海外で出回っているNOSのボトルが車内で破裂 ( なんらかの事情によりリリーフバルブが作動せずボトル容器が破裂)した被害例ですが、仮にサーキットなどイベント時にリリーフバルブを改造したものを地面に直置きして破裂したら周囲の人達に致命的な被害が及びかねませんので、リリーフバルブの改造だけは絶対にやめてください。
※ リリーフバルブが正常であればボトル自体が破裂する事はなく、安全に内部の圧力を開放し危険な状態から解放されます。
仮にトランポなどで移動時に車内でリリーフバルブが破裂した場合には噴出音でビックリするかもしれませんが、慌てずに窓を全開にして中毒症状にならぬよう新鮮な空気を取り入れて落ち着いて行動をしてください。
また、NOSに使用される亜酸化窒素は不燃ガスですので、爆発炎上などは起きませんのでご安心ください。
仮にリリーフバルブが破裂してガスが噴出した場合には、噴出しているガスは沸点−88℃ と非常に低温で熱湯と同じように一瞬で火傷をしますので、冗談半分で噴出しているガスを他人に掛けたり触れたりしないで下さい。



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2019年09月19日

NOS リフィル(再補充)再開しました

〜 各種作業依頼に関しまして 〜

現時点での各作業における ” 納期のお約束 ” が出来る作業受付は、一ヶ月前後となります。
ご依頼を頂けます際にはお時間に余裕を持ってご依頼いただけますよう宜しくお願いいたします。

いつもご依頼を頂いておりますショップ様などにおかれましては納期に余裕を持ってご依頼を頂きたくご不便とご面倒をお掛けしますが、以上、宜しくお願いいたします。


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ドリフト専用車両 ミッション釜 セラコート施工

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米国のユタ州で行われたBonneville Motorcycle Speed Trials に挑戦する海外遠征チームへお貸ししていたリフィルポンプステーション等 機材一式が昨日戻って参りましたので、お待ち頂いていたNOSボトルへのリフィル(再補充)作業の受付を再開いたします。


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そして素晴らしい事に、今回機材一式をお貸しした海外遠征チームのクスノキカスタムワークスさんがなんとハーレーのVツインでNOS使用クラスにて197mph ( 時速約317km ) の記録を叩き出してFIM でワールドレコード、AMA でナショナルレコードを樹立したとのことで、 ハーレーの本場であり最高速の聖地に日本人が挑んで歴史ある各記録を塗り替えて帰ってくる、しかも参戦一年目ってホント素晴らしい結果に脱帽です。。。
楠さんと作業やNOSの機材の打ち合わせなどで連絡をしている頃に、ボンネビルに挑戦した経験を持つRODS DESIGNの佐伯さんがガレージに遊びに来て下さり、その際にアスファルト路面と違う塩湖で走る難しさやレギュレーションの厳しさなど最高速に挑む難しさをいろいろ教えて頂き、ドラッグレースと同じように一見単純でありそうでなかなか奥が深く条件の厳しさを知っていたので、尚更今回の記録樹立は本当に凄い事だと感じました。
そんな過酷なチャレンジに対して今回電源が無くコンプレッサーが使えないという環境でどのようにシンプルに確実に現場でリフィル作業を行えるようにするか?をアレコレ実験して構築した機材を持って行って貰ったのですが、現地のマザーボトルとフィッティングが合わなかったらどうしよう・・・など一抹の不安もありつつ、結果的に現場で問題なく使えて機能したとの事で連絡を頂いた時にはホッと一安心しました^^

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そして今回、楠さんの最高速マシンのレース用EXHと鍛造ピストンにはそれぞれ耐久性テストとしてセラコート処理をさせて頂いたので、塩湖という厳しい環境の中で限界に近い最高速の極限の状態でも問題なく母材を保護してくれたか? 12月に横浜で行われるムーンアイズのショーに今回走らせたマシンを展示されるとの事でしたので、会場で実車とご対面して直接確認出来るのを今から楽しみにしておきます^^




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2019年07月07日

NOSのリフィルに関しまして

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NOSのリフィルに関しまして

7/15日〜8月下旬までの約1か月の間、Bonneville Speed Week に挑戦する海外遠征チームへのリフィルポンプステーション等 機材一式を貸し出しの為、リフィル作業の受付を一時的に停止させて頂きます。


リフィルのご依頼予定のある際には7/15 までとなり、
そこから1か月半ほど作業が行えませんのでご不便をお掛けしますが、
ご理解のほど宜しくお願いいたします。


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という事で、来月の半ば頃に日本から遠く海を渡って、最高速チャレンジで有名な聖地ボンネビルスピードウェイで開催されるBonneville Speed Week にて、クスノキカスタムワークス代表の楠さんが自身が制作した最高速仕様のハーレーを駆って最高速チャレンジをしに行くとの事で、当初現地にはNOS屋さんが居てボトルを持っていけば補充してくれるのかと思っていたのですが、そのようなサービスは無く、それでは現地でNOSの管理が大変だろうという事で、最高のパフォーマンスを発揮して頂くべく現地でのNOSのリフィルに役立てて頂こうとリフィルポンプステーション一式を持って行って頂くことにしました^^

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そこで問題となるのが現地では電源やコンプレッサーなどの機材が無いに等しいの事と、持って行くのに出来るだけ簡素に纏めて荷物にならないように努めようと、今までの経験値を元にアレコレいろいろ考え実験してみた結果、現地で電源やコンプレッサーを必要とせず必要最低限の設備で満充填出来る仕組みを構築する事が出来てホッと一安心です^^
ただ問題なのが、少しややこしいやり方なので注意点も多く、口頭での説明では多分難しいのでそのやり方をどうやって説明して伝えようか・・・。と^^:
またマザーボトルは現地で調達するとの事で、現地のマザーボトルのネジ規格が日本とは違うのでその辺りの部品も現地から取り寄せたりで、考えを巡らせたモノが現場で上手く機能してくれたら最高ですね♪



ちなみに全く話は関係ないのですが、最高と言えば・・・66435995_2508693865848676_7407833161188507648_o
ホンダのエンジン(PU:パワーユニット)がついにF1で優勝しましたね♪
Red bull のお膝元であるオーストリアGPという事で、途中からここ一番の勝負に出てPUのライフを犠牲にしたハイパワーモードで挑んだとの事でしたが、勝って当たり前なメルセデスとフェラーリの4台を抑えての完璧な勝利でホンダの優勝は本当に嬉しかったです^^



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2019年06月07日

NOSボトルに関するご注意

〜 各種作業依頼に関しまして 〜

現時点での各作業における ” 納期のお約束 ” が出来る作業受付は、
現時点で正直先が見えなくなってしまいましたので要ご相談とさせて頂いております。。。
※ご依頼を頂ける件数に対して仕上がるスピードが遅いもので、どんどん作業が溜まってしまい現時点で2か月先まで立て込んでおります。
ご依頼を頂けます際にはお時間に余裕を持ってご依頼いただけますよう宜しくお願いいたします。

いつもご依頼を頂いておりますショップ様などにおかれましては納期に余裕を持ってご依頼を頂きたくご不便とご面倒をお掛けしますが、以上、宜しくお願いいたします。
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AE86用 スピンドル周辺部品 Cerakote H-146 グレイシャーブラック仕上げ
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V-MAX1200の作業に専念する為に5月中の作業を全て止めた反動で作業が溜まりにたまって地獄を見る羽目になってしまいましたが、今回も面白案件を複数のショップ様から新規採用して頂ける運びとなったので楽しみつつ何とか乗り切れるよう頑張ります。
そして通常作業に於きましては仕上げるペースよりもご依頼を頂くペースが上回っている状態が続いており荷物の置き場所が御座いません^^:

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特にEXH関係は施工後自然乾燥で5日ほどこのように置いておく必要がある為、スペース的な関係で非常に作業効率が悪く現状作業が溜まりまくっております・・・。
現時点でご依頼を頂いても直ぐに作業は行えずお待たせしてしまいますので、まずは一度お問い合わせを頂ければと思いますので宜しくお願いいたしますm(_ _)m
※お問い合わせへのご返信なども少し遅れ気味となっておりますのでご返信に若干お時間を頂いておりますがお許しください。

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そして今回、普段使用しているNOSのボトルの件で、ちょっと面倒な状況になっている事が判明しましたので、10oz 〜 2.5lbまでの小型ボトルを使用しているNOSユーザーの皆さんと情報を共有しておきます。


下記の内容は
10oz、1lb、2lb、2.5lb
の小型NOS社製ボトルに該当する内容となります。



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今年は先月急に気温が上がり一気に夏日になった事もあって既に何件かのセーフティバルブの破裂の報告が入ってきております。

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セーフティバルブの破裂とは外気温が上がってボトルが温まる事によってボトル内のガス圧力が上昇し、画像のセーフティバルブ内部にセットしてある画像のディスクが上昇した圧力によって破れて取り付けボルトに設けられた穴からボトル内のガスを逃がしてボトルの破裂事故を未然に防ぐというものですが、

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こちらの普段使用していたNOS社製のGen1、Gen2用のセーフティバルブの代えディスクが何と!

現地で生産中止

となり、ワーイ!買占めだぁ!とか思ったら時既に遅しで、既に現地でも足元商売が始まっておりました。。。

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ちなみに以前から現行は第三世代のGen3 タイプのボトルバルブとなっているのですが、今後はGen3用のセーフティーディスクしか手に入りません。

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そしてそのGen3 のセーフティバルブ自体がGen1&2と径が違う為、交互性がなく、現状Gen1&2を使用しているユーザーの方は、セーフティバルブが破裂した場合には当方に於いては修復不可となります。

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ちなみにGen1&2とGen3の見分け方ですが、確証はありませんが、セーフティバルブ部分に3000psiの刻印なりマークがあるモノは今のところGen3に該当しております。
(Gen1&2 のセーフティディスクは2000psiだったのでGen3から3000psiになったのだと思われます。)

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ちなみにセーフティディスクは何度もリフィルを繰り返していると打ち込まれた際の圧力でディスク自体が叩かれてしまい、結果的に伸びて薄くなってきてしまうので規定値よりも低い圧力で破裂するような状態となってしまいます。

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Gen2 (第二世代) までのボトルをご使用の場合には現状後がありませんのでこれからの季節は保管に十分ご注意ください。
また新規で購入の場合には不良在庫のGen2を掴まされないようにご注意ください。

※仮にセーフティバルブが逝ってしまった場合にはGne3のボトルバルブに交換をすれば再利用可能です。


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2018年05月30日

NOSリフィル




〜 以下、リフィル作業委託先のリフィル職人より 〜




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今年もレースシーズンの到来と共にNOSガスのリフィル作業の依頼が増えておりますが、
ここ最近の気温の上昇によって保管中にボトルの安全弁が破裂してしまって、いざ使おうとしたらボトルの中身がスッカラカンだった。。。との残念な報告を既に2件ほど頂いております^^:
ボトル内に一定以上の残ガスのあるボトルをお持ちの方は保管場所や管理方法には十分お気をつけ下さい m(_ _)m


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ということで、以前に届いたこちらの丈夫な木製のケースの中身は・・・

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開けてビックリなNOSボトル運搬専用のボックスでした^^
これからの季節は運送時のトラックの荷台の気温が気になるところなので、このようなしっかりしたケースに入れて送っていただけると安心できます。

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ちなみにこちらはハーレーでとんでもないモンスターマシンを製作中のクスノキカスタムワークスさんの運搬BOXで、

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内部はこのように綺麗に仕切ってあり、夏場の炎天下でも熱からボトルを守れるようにしっかりと作ってあります^^
このようなきめ細かな拘りが有るからこそV-Twinドラッグで最速を獲れるのでしょうね^^

ちなみによくNOSの内圧管理でレース時に使える何か良い策は無いか?と聞かれるのですが、内圧管理をする場合にはこのクスノキカスタムワークスさんのようにクーラーBOXを改造して、中に水を入れてヒーターで一定温度で水を温めて保温状態を作れるようにすれば常にベストな状態で待機させる事が可能です。
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自作も可能ですが、「 Water Bath Nitrous Bottle Warmer 」とか「 Nitrous Bottle Spa 」などで検索すると既製品が探せると思います。
一応注意書きとしまして、設定温度をミスったら瞬殺で安全弁が破裂すると思いますので、自作される場合には残量(重さ)と水温と内圧の関係をしっかり測って条件付けをしないといけないと思います。

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そしてこちらはボトルバルブの開閉不調で交換も兼ねた作業での入庫でしたが、

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もともと付いていた左のバルブは残念な期待を裏切らない安定の中華製・・・。
以前にも記事にしていますが、この中華製のバルブは正規品の3分の1ほどの値段で購入できるので飛び付いてしまいがちですが、品質が悪く、頻繁に開け閉めを行なうと直ぐにダメになって交換のパターンとなりますので、無駄な出費をしないようこのような肝心な部分には安定のNOS社純正のイタリア製バルブをお勧めします。
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見分け方は仕上げの綺麗さ以外に、ボトルバルブ内の栓の材質が真鍮タイプが正規品で、スチール製が中華製となります。

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それにしても最近では4輪関係のリフィル作業のご依頼が増えてきた関係で10lbボトルの入庫も多くなってきまして、

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中には普段の10倍近い20lb の巨大ボトルのリフィル作業なんかも^^

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そんな中、ここ最近リフィルポンプステーションの調子が宜しくなく、ドドスコドドスコと不整脈な感じで壊れそうだなと・・・。

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そこでいざと言う時に備えてバックアップ用のリフィルポンプステーションも一基有るのでダメ元でオーバーホールをしてみたところ、

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バルブ付近にカビのような白サビのような腐食のようなその全てのような・・・汚れが目立っていたので、これらを綺麗にしてOリング類なども換えてあげたところバスバスと新品時の好調さに復活しました^^
ドドスコ言っているポンプステーションをお使いの方はO/h すると多分快調になると思いますw

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とりあえずこちらの真空ポンプも最近スコココ・・と調子が悪いので、こちらも要修理っぽいです・・・。


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2017年05月17日

いろいろシーズン in

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先月あたりから2輪も4輪もレースシーズン突入でNOSガスのリフィルの依頼件数も徐々に増えてきました。

それに伴って増えるのが気温の上昇によるトランポや車内での保管やガレージでの保管時に起きるボトルの破裂ですが、SBR_0022
破裂といっても爆弾のようにボトル自体が爆発するわけではなく、画像のセーフティーディスクという一定の圧力に達すると破れてボトル内のガスを抜く安全装置が働くだけですので見た目に破裂したのかが分からず、せっかくリフィルをして意気揚々とレースに出かけてもいざと言う時にボトルが空だった・・・。というあるあるネタ的な経験を積む羽目になりますので、これからの時期はボトルの保管と取り扱いにはくれぐれもご注意ください。

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そしてこちらはボトルバルブの修理ですが、NXのボトルバルブは栓の不調から信頼のNOS社製のボトルバルブに交換で、NOSボトル側のバルブは振動によって折れてしまったサイフォンチューブの交換という内容ですが、この2本はどちらもハーレーでドラッグレースに参戦されているショップさんのボトルで、一方は兵庫のクスノキカスタムワークスさんで、もう一方は岡山のリバーフィールド パフォーマンスさんのボトルですが、この両ショップさんは共にシャーシダイナモを完備していて毎回ハードなテストを行っており、時折電話などで話をしていると内容的に今年くらいにそろそろタイムも抜かれそう。。。 とか思っていたら、先日の岡山でリバーフィールドパフォーマンスさんがなんと 1/8mile の練習走行で5秒台入りをしぶっちぎられ、 クスノキカスタムワークスさんが6.2秒台と自分の12Rの自己ベストである6秒フラットに僅差なところまで迫られてしまい、国産の純正200馬力オーバーな現行マシンなら未だしも、もともとベースになってるハーレーのエンジンって何馬力だっけ?と調べてみると、元が約70馬力前後と知って愕然としてしまいましたが、トライ&エラーを繰り返し度重なるエンジンブローも物ともせず常に前進あるのみなこのような猛者な方々が身近に居てくれると非常に良いプレッシャーになるなぁ・・・と^^

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その他にも精力的なショップさんと話をしていると早く自分も走っていろいろ試したい!・・・。と思うのですが、作業のお時間を頂いているこられの部品達にも同じような気持ちで部品の帰りを待っている人たちが居て、今製作中のVMAXのオーナーさん達も待ってくれていると思うと正直自分の作業に手が出せないので、まずはそれぞれの期待に応えられるよう優先順位をしっかり考えつつ、自分のは時がきたら一気に組み上げられるようデアゴスティーニ状態で毎月少しずつ加工しながらお楽しみで進めてます^^:
なので今年はレースは?と聞かれるのですが、タイミング的に後半からのスタートになってしまいそうです。。。

そして今週末は筑波サーキットでテイストオブツクバが行われますが、SBR_2786
自分の12Rの熱害対策用に用意したヒートシールドをまだ走れない自分の12Rに代わってコーイチさんのGPz1000RXのアルミタンクに施工させてもらいました^^

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とは言っても、元々コーイチさんが既に目をつけて以前から対策を施していたモノを手直しさせて頂いたという話なので・・・

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本来なら下面と側面だけでもいいのですが、それじゃ元の状態と変わらないので悪ノリして今回は全面に施してみましたがなかなかレーシーな雰囲気が出て良いですね^^
当日は行けるかどうか悩んでいたのですが、褒美として当日のチケットを頂いたので日曜日は息抜きがてらツクバサーキットに行って皆さんの熱い走りを拝んで英気を養ってきます♪


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2016年12月18日

NOS リフィルのアレやコレ

〜 以下、早めの年末の挨拶にガレージに立ち寄ったリフィル職人がつぶやいて行った独り言です。 〜


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今年もシーズン中は北海道〜沖縄まで大変多くのリフィルを承らせていただきました。

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今年は去年にも増してガレージや車内に放置中でのリリーフバルブの破裂修理のご依頼も多く、前年の流れをみてストックしていたセーフティバルブが早々に捌けてしまったりと年々夏の平均気温が上がっているのかなぁ・・・とこんなところで異常気象を実感したり・・・。

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そして何事でもそうですが、やはり数をこなせばそれだけ経験値も上がりますが失敗も経験するわけで、そうゆう時って何故か良くない事が重なるわけで・・・

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こちらの10lbボトルはNOSをリフィルしようと真空引きをしたら真空にならず、何処かからエアを吸ってるな。。。と加圧してガス漏れ箇所を調べてみると至る所からリークが発生。。。

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なんじゃこりゃ!? とバラしてみると有るはずのモノが無かったりOリングは劣化してカチカチで、これは流石にダメだよね・・・と。

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ということで専用のテフロンワッシャーを入れてOリングも新品に交換して・・・

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組み付け直してリークのテストも合格でリフィルをして終了♪

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で、時を同じくしてリフィルのついでにリークしているOリングの交換もご依頼のこちらのボトル。

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とりあえずこちらのボトルは元々Oリングが劣化して交換作業も同時に・・・と先に伺っていたので先ほどのような問題もなくボトルバルブのOリングを交換して真空引きをしてリークテストをも問題なく通過・・・と、いざリフィルをして満充填できたので配管を切り離そうと思ったらボトルバルブのバルブ不良で栓が閉まりきらずリフィルしたガスが全て漏れ出て振出しに戻る。。。

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こちらの画像はNOS社製の正規品(画像右側)のボトルバルブとの比較ですが、正規品はメッキもしっかりしていてMADE IN ITALYの金文字が特徴ですが、見た目が同じ画像左の安い中華製のコピーバルブは以前に自分も使ってみた事がありますが、初めのうちは良いのですが使っているうちに漏れが始まり直ぐにダメになります。。。

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中華製のボトルバルブは正規品の3分の1程度の値段で購入できるので飛びついてしまいがちですが、やはりこうして仕様をまじまじと見てしまうと作りの良し悪しで正規品を購入した方が結果的に安上がりで無難だと思います^^:
ちなみに中華製のバルブ内部のピストンは鉄製でクリアランスが結構大きくカタカタで、正規品のイタリア製のボトルバルブのピストン部分は柔らかい真鍮製でピストンの頭部が小さく凸になっていて、栓を締めた際に凸が凹に嵌って精度良く栓が出来るようになっています。

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ちなみに個人的に苦手なMADE IN USA なNX社のボトルバルブのピストンはジュラコンタイプで、これが何度も強く締めていますと変形したり欠けてしまったりでしっかり栓が出来なくなってしまいます。。。
なので自分の所では出来れば高くてもNOS社製の正規品をお勧めしています。

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という事でシーズン中は常にボトルバルブはストックして対応出来るようにしているのですが、

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以前にリフィルをしてダメだったケンタロウさんの不思議な形状のボトルバルブも時を同じくして交換^^

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これでバッチリです♪

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ちなみにこの色が鮮やかなZEXも特徴的なボトルバルブの形状をしてまして、

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何だか非常にリフィルがしずらいので何か特殊な仕様になっていそうな感じですが、流石に問題の無い物をバラす訳にもいかず、詳細は謎ですw

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ということでNOS関係も常に新しい試みを経てフィードバック出来る発見がありますので、またそのうちリフィル職人が立ち寄ったら話でも聞いておきますw

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2016年07月15日

ZX12R Diary

今週末の連休後半に福島スカイパークで開催される2輪ドラッグのJD-STER に向けた今年一発目のMy12Rの新たなNOSシステムの仕様変更もだいぶ煮詰まってきました^^
ということで書き出さないと下書きのネタばかりが溜まってしまうので、今回はNOS関連のネタを一纏めで行こうかと思います・・・。SBR_7710
前回NOSボトルの2本積み用に新規でスイングアームに仮付けしたNOSのボトルブラケットですが、その後、ガッチリ本決めして取り付けが完了しました。

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で、色を塗る前に、この手のブラケットを使用するとブラケットにボトルをセットする際に・・・

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高確率でブラケットのエッジでボトルを引っ掻いたりメーカーのラベルシールなどを剥いでしまってボロボロにしてしまうので、

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そんな時には軽くエッジにペーパーを当ててエッジ部分を丸くしてあげるとボトルにガリガリ傷が付いたりステッカーが剥がれたりしなくなり、さらにボトルを差し込み易くなるので、ボトルのコンディションを良い状態で維持したい場合にはブラケットにもひと手間掛けるとボトルの持ちが良くなるのでお勧めです。

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ということで下処理が終わったところでブラケットもスイングアームと同じセラコートで部分仕上げをしたら完成です^^

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そして実際にボトルを積むとこんな感じになりますが、

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そのボトルにもちょっとした処理を行いますが、ブラケット側に積むボトルは逆さまに積むので元々下から吸い上げる為にNOSのボトルバルブに付いているサイフォンチューブを、逆さまで使用した際に下に溜まった液化状態のNOSガスを上手く吐き出せるように・・・

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このようにブラケット積み用のボトルのみサイフォンチューブを取り外して、手持ちの4本あるボトルを今後は前用タンク、後ろ用タンクと区別して運用します。

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そしてNOSガスの流れのON−OFFを制御するソレノイドバルブですが、

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こちらは初代のMPSスパイダーを購入した当時にKit で付いていたソレノイドで、かれこれ7年ほどの間、仕様が変わるたびに使ったり使わなかったりしたのですが、最近はOFFの状態でもガスがじわじわ漏れてしまうのでお蔵入りをしていましたが、今回の仕様変更で再登板が決定したのでオーバーホールをして再利用をしていきます。

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で、分解して取り出したプランジャがこちらですが、

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長年の使用で異物を噛み込んでいたり、弁座の当たり面に痕がついてしまっていたりと、これじゃジワジワとガスが漏れても仕方がないということで・・・

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MPSレーシングから専用のリビルトKit を取り寄せてオーバーホールをしますが、

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ガイドパイプ内の肌が荒れて動きが悪くなっていたので、ドリルで荒れた部分を軽く浚って、

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あとはプランジャをセットして付属の工具で組み付けて、

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最後にコイル部分を合体させればソレノイドバルブのリビルトは完了です^^
このようにソレノイドの調子が悪くなった時にわざわざ新品を買わなくてもリビルトKitを使って直せば半額以下で済みますので自分のような貧乏人には非常に助かりますw

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そして今回のドライNOSシステムで使用するノズルとジェットがこちらですが、普段のフォガーノズルにフィッティングを多用する仕様と異なり、シンプルにポリチューブを使った安価なシステムで制作していきます。

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セットはこんな感じで、ここにノズルを打ったのにはいろいろな効果を狙った訳があるのですが、その話を入れるとさらに話が長くなってしまうのでまた別の機会に紹介します。

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そして先ほどリビルトしたソレノイドバルブをセットして、配線やポリチューブをセットしたら・・・

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作動確認をしますが、この時はエンジンが止まっているので行き場を失ったガスがエアクリーナーから吹き返してしまっていますが、予定ではスタート時にステージングをしてローンチを効かせた時に左右のラムエア取り入れ口からエアクリーナーに向けてNOSが噴射されスタート時の発生トルクをアップさせる予定です。

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ということでNOS関係のセットが完了したので前回制作したオリジナルスプリングコンプレッサーを使ってリアサスのスプリングと調整も変更したら早速実走です^^

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で、さすがに走っている所を晒す訳にはいかないのでw・・・降雨により初回テスト一日目が終了です。

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今回新たに考えて仕様変更をしたNOSのシーケンシャル噴射は車体の静止状態からバッチリ機能してくれて、それに伴う燃調セッティングも予想した通り今までの考えとは違うセット方法で無事にクリアーすることが出来たので、自分の12Rの課題の一つだったスタート時の薄いトルクもだいぶ太くなり、去年強めにセットしたロックアップクラッチのセッティングがかなり緩くなってクラッチがダダ滑りして殆ど前に進まなくなりましたw
ということで、とりあえずこの仕様でロックアップクラッチのセッティングを再度合わせないとせっかくトルクが増えてもクラッチがダダ滑りして前に進まず逆にタイムが遅くなってしまうので、何とかこのシーケンシャル噴射をモノにする為にもロックアップクラッチのセッティングだけは合わせたいところですが、

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がっつりトルクが掛かるようになったお陰でチェーンがだいぶ伸びてしまいましたが、去年交換してからあまり乗っていなかったので初期伸びなら良いのですが、チェーンには今まで何度も泣かされているのでこうなり始めるとちょっとここは心配です^^:

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そして夏はやっぱり最高だ!と気分アゲアゲで深夜のテスト2日目

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ロックアップの調整がキツクなり始めた頃に12Rの泣き所のクラッチが酷い事に・・・。

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ガレージに戻ってオイルパンを剥ぐり、金属片の混入具合を確認しつつ、幸いにもエンジンを直ぐに止めたお陰で広範囲に破片が広がらずに済んだのでエンジン内部も軽く洗浄だけして復活♪

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そしてハイリスクハイリターンで懲りずにスタートからレッドまで回しまくるDay 3

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だいぶクラッチの調整が良くなってきたところでパラパラと雨が降り出してテスト中止となってしまい、まだまだ調整時間が足りずスタート時のタイムも遅そうですが、それでもリアサスの動きもさらに理想に近づいてタイヤの摩耗具合も調子がいい時のパターンで擦れているのでいろいろな条件的にも間違った方向には行っていないっぽいです^^
とりあえず昨日、今日と雨で、明日も?天気が悪そうなので、あとはもう前日の練習走行まで走れそうにありませんが、とりあえず去年も全く走れずだったので去年の延長戦として去年の自己ベストを塗り替えられるよう残りの調整も含め楽しんでやってきます♪

akane380 at 03:14|PermalinkComments(6)TrackBack(0)

2016年06月01日

リベンジ再び・・・

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先日、夏先取りな涼しげな色合いのFCRキャブを仕上げさせて頂きましたがもうすぐで待ちに待った夏がやって来ますね〜♪

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で、6月に入りもうすぐで今年も後半戦に入るというのに12Rは何もイジらず進化せずでやる気あんのか⁉ って話なのですが、仕様変更をした一昨年からまともに走る機会に恵まれていなかったので今の仕様でタイム的にも進行形で詰めている段階で、まだ正直やりきっていない部分が多く、もう少し今の仕様でどこまでタイムを詰められるのかを試してみたいなぁ・・・といったところなのですが、とりあえず一点だけいろいろ考えて実験などもしてみて使い物になりそうな結果が得られたので、今年は一昨年試して制御しきれずお蔵入りをしたNOSのシーケンシャル噴射に再挑戦しようかと思います。
仕様的には現状のスタート時のウェット噴射〜パルス制御で高回転にかけて全噴射という仕様から、スタート時ドライ噴射〜その後パルス制御によるウェット噴射も併用で100%域まで〜という感じなのですが、去年は得られると思っていたメリットがあまり得られずリスクばかりが目立ってしまっていたものの、先日新たな考えで実験を行って検証してみたところ再度試してみる価値ありと思える結果が得られたもので、とりあえずスタート時のトルク不足解消というより乗り手のヘタレ具合のカバー目的に面白そうなので試しにやってみますw

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で、それに伴って何点かNOS関係の仕様変更も模索中でして、以前まではNOSの使用量も2.5lb のNOSボトルが2本あれば一日の走行に必要な量が確保出来ていたのですが、今の仕様だと噴射量が増えた為に2.5lb のボトルを3本使いまわしてもギリギリ後半の残圧がやばいような状況でして、最近海外で流行っている4lb ボトルに切り替えようかな・・・と思ってみたものの、サスペンションがボトムするとインナーフェンダーに当たってしまったりとスペース的に長いボトルをセットする場所が無い。。。

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ということでこの位置に新たにブラケットを追加して2.5lb ボトル2本積みの5lb仕様にしようかなと・・・。
そうすればエアシフターの作動も今までの窒素ガスからNOSガスを使った仕様にも変更出来て、夜な夜なのテスト走行時やレース時のピット回数の軽減など、得られるメリットも大きいんですよね。
単純にボトルを積む事による重量増はありますが、スイングアームにウェイトを積むってことでリアタイヤにトラクションも掛かって一石二鳥・・・ってそこはそういう問題じゃないのでしょうか?w 

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トラクションといえば今年は去年スプリングが無くて煮詰めきれなかったリアサスも新たに欲しかったレートのスプリングを用意したので、こちらも苦手なサスペンションの勉強をしながら理想のDRAGショック を求めて煮詰めの作業を今年も行っていきたいと思います^^
ということで個人的にもやっとドラッグシーズンに突入しました♪

akane380 at 02:08|PermalinkComments(4)TrackBack(0)

2016年02月19日

亜酸化窒素(通称:NOSガス)の規制と取り扱いについて

既に何件かお問合せを頂いておりますが、昨日、厚生労働省より審議の結果、一酸化二窒素(以下:亜酸化窒素 通称:NOSガス)が指定薬物に新たに指定された件で、

〜 以下厚生労働省のHPより一部抜粋 〜

「中枢神経系への作用を有する蓋然性が高く、人の身体に使用された場合に保健衛生上の危害が発生するおそれのある物として、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和35年法律第145号)第76条の4に基づき、医療等の用途以外に供するための製造、輸入、販売、所持、使用等を禁止」 と新たに定められましたが、

今回のパブリックコメント案件番号 495150202 の回答によりますと

亜酸化窒素


御意見の概要:
一酸化二窒素は、ロケットや自動車等のエンジンの助燃剤、化学反応を用いた半導体基板上への成膜用途として使用実態があるため、使用に支障がないよう配慮して頂きたい。また、使用の際の許可申請の有無について確認したい。

御意見に対する考え方:
「医療等の用途」として、「元素又は化合物に化学反応を起こさせる用途」を規定します。 一酸化二窒素をロケットや自動車等のエンジンの助燃剤として使用することは、「医療等の用途」の「元素又は化合物に化学反応を 起こさせる用途」に該当します。 ※一部抜粋し登載


ということで今回の亜酸化窒素の指定薬物に指定された事に対するモータースポーツの分野での影響は

エンジンの助燃剤として使用する場合には法には触れず問題ありません。
が、大気開放させるパージはタイーホに該当する行為かと・・・

また ” 「医療等の用途」として、「元素又は化合物に化学反応を起こさせる用途」を規定します。 一酸化二窒素をロケットや自動車等のエンジンの助燃剤として使用することは、「医療等の用途」の「元素又は化合物に化学反応を 起こさせる用途」に該当します。 ” と記載されておりますが、パブリックコメントの続きには
「なお、一酸化二窒素を「医療等の用途」に使用する際、医薬品医療機器法(※1)や指定薬物省令(※2)に基づく許可申請の手続きはございません。」

とのことで、今後も特別な資格や手続きを得なくともモータースポーツの分野においては今までどおり変わらず亜酸化窒素の使用が認められておりますので一先ずは安心して頂ければと思います。
というか、今回の法令によってむしろ今まで人によって意見が分かれて微妙にグレーだったNOSガスの使用や取り扱いが厚生省のお墨付きを得られたことで逆にモータースポーツの分野においては使いやすくなったんじゃないかなと・・・そんな気がしますね^^
ただしここが抜け道となって他の用途に使用されるような結果が生まれてしまうと肩身が狭くなりかねませんので、今までと同じように当ガレージとしましては専用のボトル以外への受付は一切行いませんので予めご了承願います。

※1:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関す法律(昭和35年法律第145号)受取意見総数(通):20
※2:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第二条第十五項に規定する指定薬物及び同法第七十六条の四に規定する医療等の用途を定める省令(平成19年厚生労働省令第14号)


その他、より詳細な亜酸化窒素の取り扱いに関するお問合せ等は下記にてお願い致します。
厚生労働省医薬食品局監視指導・麻薬対策課
(代表電話) 03(5253)1111


akane380 at 10:19|PermalinkComments(6)TrackBack(0)