NOS ナイトラス・オキサイド・システム
2015年10月31日
NOSガス(亜酸化窒素)の販売について
先日厚生労働省より発表がありました亜酸化窒素の規制に関する件で、ここ最近Nitrous Oxide Systems に使用する亜酸化窒素、通称「NOSガス」の今後の供給に関するお問い合わせを多数頂いております。
亜酸化窒素の販売に規制が掛かり、もしかしたら今後NOSが使えなくなるのでは・・・?等の不安があるかと思いますが、この件に関しましては厚生労働省の下記担当窓口に問い合わせを行ったところ、
「 モータースポーツなどに使用する目的の亜酸化窒素の使用及び販売は規制の対象外である。」
との回答を頂いておりますので、今後も継続してモータースポーツの分野での取り扱いは可能となり、この先も安心してNitrous Oxide Systemsをご使用頂けますのでご安心して頂ければと思います。
また、当ガレージにおいてのNOSガス(亜酸化窒素)の取り扱いに際しては旧来どおり専用のボンベ以外へのリフィル等は一切行いませんので予めご了承ください。
その他、より詳細な亜酸化窒素の取り扱いに関するお問合せ等は下記にてお願い致します。
厚生労働省医薬食品局監視指導・麻薬対策課
(代表電話) 03(5253)1111
厚生労働省医薬食品局監視指導・麻薬対策課
(代表電話) 03(5253)1111
2015年06月13日
ZX12R インジェクター大容量化
先日2ヶ月近く待ってやっと12Rの吸気バルブが届きました♪ が、ちょっとこのバルブが問題有りだった為、今回はMPSレーシングで注文した部品も入荷したのでそちらのネタから・・・
ということでこちらのネタですが、自分の12Rは2008年頃から一年間位の間、MPSレーシングのスパイダーというドライNOS Kitを組んでいたのですが、自前でNOSのリフィルが出来るようになってからは急速にNOSのテスト回数も増えてジェットの番手も徐々に大きくなっていったある頃に、燃料の調整をするサブコンのパワーコマンダーで幾ら燃料を増量しても空燃比が追いつかない現象が発生しまして、既に燃料ポンプの流量は確保していたものの純正のインジェクターの噴射容量はまだ把握してなかったので実際に測って許容馬力を調べた結果、自分のA型純正のインジェクターの噴射容量が100%噴射に近い状態では約300cc/min しかなく、この数値を元に得られる許容馬力を計算すると205馬力前後と、殆どカタログスペック値の純正ストックで一杯一杯な容量しかなく、これじゃパソコン上でパワーコマンダーの燃料増量ボタンをポチポチ押して電気信号と自分の気持ちを誤魔化したところで実際には一定のラインからインジェクターの噴射容量は足りておらず、NOSのジェットの番手が上がれば上がるほど燃料が全然足りていない現象=これはヤバイw ということでA/Fの振れが現れるサイズまでジェットの番手を戻したりといろいろやって、最終的にはドライNOS仕様から燃料も別系統で同時に噴射するウェットNOS仕様へと変更を加えるのですが、
とにかく毎度毎度12Rは独特なモノコックフレームのお陰でスペースが狭く、燃料とN2Oガスのそれぞれにソレノイドバルブや配管を設置すると只でさえ最悪なスペースが極悪な状況になってしまい、ジェットの仕様変更をするにも数時間を要す有様で、個々に部品点数が多いので細々としたトラブルを抱えるリスクも大きくなってしまったりで、やっぱりシンプルなドライNOS仕様の方が機械的にも扱い易くて良かったかも?と考えてインジェクターの大容量化を目論んだ訳ですが、
とりあえずいろいろ調べてみた結果、同じカワサキのZX-14の08以降の純正インジェクター容量が440cc と12Rの300ccに対して140cc アップで、440cc あれば理論上は300馬力までならカバーできる計算なのでこれはイケる!と寸法取りの為に早速中古品をヤフオクでゲット。
右のどん臭い4つ孔タイプがZX12Rの純正で左の如何にも綺麗な燃料送ります!な12ホールタイプがZX-14の純正ですが、やっぱり高年式になればなるほど性能は増すということで、これを流用出来れば12Rにも新しいメニューが加わるな♪ とか考えていたのですが、
そんな事を考えていたらそれならMPSのスパイダーをパク○てスパイダー風のウェットNOSをオリジナルで作ってしまえば良いじゃないか!と脱線して、結果的にタイムも自己ベストを更新したりして意外に良い感じに仕上がったりもしたのですがw
まぁ結論から言いますと、高年式で性能が上がればコンパクトにもなる訳でサイズが微妙に違ってアダプターを製作して取り付けようか?とか、
燃料のデリバリーパイプを加工して取り付けようか?いや、新規で製作して取り付けよう!など、ここ数年いろいろ迷走してまして、でも当初の目論見では純正流用でお手軽に簡単にがコンセプトだったのにここで追加費用が発生するなら4輪のチューニングパーツで寸法の合う高性能な大容量インジェクターを探せば買えちゃうじゃん・・・。と実際に探してみると12Rにボルトオンで取り付け出来て噴射量も550ccという十分な内容のインジェクターを発見。
価格的にもZX14の新品インジェクターを追加工して流用するとした場合のコストと同程度かそれ以下で申し分無し♪ ただ唯一の問題点がメーカー側でインジェクターの噴射容量の識別の為にそれぞれのインジェクター容量によってボディ色が異なるのですが、その550ccに採用されてた色が変な色で正直形もイケてない・・・。 そこで、純正の新品インジェクターが一本9500円程で入手可能ですが追加で加工が必要となりプラス1万円前後は発生する可能性が大・・・。それに比べて4輪メーカーの550ccインジェクターなら条件的にも12Rにボルトオンで一本13,000円ほどとトータルで考えると一番良い選択ですが、見た目がイケてないのが残念^^:
そこで・・・
そういえばMPSレーシングでもZX12R用の大容量インジェクターって製品ラインナップに有ったよなぁ・・・とサイトを覗いてみるとZX12R用の650ccの大容量インジェクターKitが$383.90 +国際送料約$60でおおよそ$450。 為替のレートがカードの手数料も込みで考えて125円だとすると約55,000円。
ZX14の純正が1本9,500円×4本+加工代約1万円=48,000円。
550ccのイケてないインジェクターが13,000円×4+送料=53,000円ほど。
結果的にはトータルで55,000円ほどのMPSレーシングのインジェクターが一番高くつくのですが、見た目や性能や専用品という加工要らずな設計を考えるとこの価格差ならMPSレーシングを選ぶのがベストじゃないか?という結論に至って他にもMPSレーシングで買い物があったので追加で発注♪
で 到着♪
んが・・・
全く寸法が足らねーぞとw
なんでキット品を謳いながらアダプターが別売りなんだよ・・・差込径も全く合わないし何一つ12R関係ねーじゃん・・・。と結果的に一番面倒で一番お高い選択をしていまったという不甲斐無い結果に現在凹み中ですがw 、先輩の知り合いの方が旋盤でアダプターを削り出してくれるということでそれが出来れば何とか使うことが出来るので現在悔い改め祈り中ですw
その前にこのインジェクターを使う為にはCPUも変更しなくてはイケないのでリベンジドライNOS化はもう少し時間が掛かりそうで、やること沢山迷走しまくりです^^:
akane380 at 03:55|Permalink│Comments(6)│
2015年04月26日
NOS Refill Pump Station
先日、マザーボトルが入荷したのでNOSのリフィルを再開したのですが、いつものようにリフィル作業を進めてリフィルの半数を消化したあたりからどうもリフィルポンプの調子が悪い。。。
今までしていなかったキュキュとかキョキョみたいな音が微かにポンプから聞こえだして、リフィル量の目安としている予定出来高の8割ほどしかリフィル出来ず何かがおかしいと思って調べていたら、リフィルポンプが逝ってしまったようでおっかなびっくり作業をするも完全に打ち込みが出来ず^^:
一瞬 ” ナゼだ!? ” とテンパリましたが、この時期は色々なイベントが目白押しなので早く返送しなくては・・・ということで急遽バックアップ用のリフィルポンプに交換して再チャージで無事完了^^:
その後、調子を崩した方のリフィルポンプも5年近く使いっぱなしだったので、この機会に分解して各部の洗浄と点検をして組み直して無事復活^^ お高いオーバーホールKitを買う羽目にならなくて助かりましたw
ということで全ボトル無事に返送完了で一安心です♪ と、以上、いつも作業を委託しているリフィル職人が言っていましたw、画像は全てイメージですので!w
NOSネタついでに・・・
facebookで定期的に見かけるこのNOSの用法と用量が斜め上を行く動画が
陽気過ぎて何度見ても笑えますw
facebookで定期的に見かけるこのNOSの用法と用量が斜め上を行く動画が
陽気過ぎて何度見ても笑えますw
2014年12月06日
またやってもうた。。。
先日の夕方にガレージで作業をしていて一服しようとジュースを買いに自販機に向かってトボトボ歩いている時に何気なくいつものように空を見上げながら歩いていたら、突然超高速で移動する光が現れて ” おぉ!! " って瞬間的に「お!流れ星か!?」って思いながらもまだその光は超高速で空を走って さらに ” おおぉ!!! おおおぉ!!!! 火球だ♪ " って心のなかで叫べる位の久々にロングな火球を見れたのですが、いままで見た事のある火球はだいたい5,6秒間の発光中に色が変化して最後の方で燃え尽きる直前にパラパラパラと光が散るのですが、先日見た火球はマグネシウムを燃焼させた時のように単一真っ白で非常に明るく、あれは火球じゃなくデブリなのかな?と。 最近になってニュースなどでも非常に明るい流れ星の映像などが紹介されていますがここ最近やけに多いのは偶然なのかな・・・?って気象観測衛星をバンバン打ち上げても天気予報の精度は落ちる一方ですし、いままでのセオリーが通じなくなってるのかな?とか考えるといろいろ気になっちゃいますねw
なんて事を考えながら空を見ているとたまに現れるNOSのリフィル職人がフラッと現れて伝言を残していきました。
「 いい加減ビックリしていい歳こいてチビリそうなのでもうリフィルで無理はしません・・・」とのことですw
ボトル内にガスを充填して高圧ガスで内圧がパンパンになってそれでもサービス精神で「あと少し、あと少し!」と打ち込み続け、ボトル内圧が1600psi付近から瞬発的に3000psiに達して限界を超えた瞬間にディスクが破裂しお先真っ暗ならぬ視界真っ白になるその恐怖たるや、以前のトラウマも冷めやらぬうちからまた。。。
って、実はまとめてリフィル作業中の2.5lb のボトル群の中に1本だけ2lb ボトルが混ざってまして、順番で手にとったボトルが2lbだと気付かずそのまま2.5lbをリフィルする時の勢いで間違えて押し込んでしまったが為に容量をオーバーしてセーフティーディスクが破裂したという完全なヒューマンエラーなのですが。。。
特に今時期は外気温が低いのでバイクなどでタンクを外付けしている状態では一度冷えきったボトル内圧を上げるのにも苦労しますので出来るだけ初期の反応速度を上げる為にも限界すれすれリフィルが基本でしたが、ストックしてあるセーフティーディスクの予備も減ってきてしまいましたし、失敗すると薄利な割に合わぬ懐の痛さ。。。とw あまりにもハイリスク過ぎるので、これからはリフィル量のギリギリまで挑戦せず普段の限界値−200g 平均を規定量として目安に止める!と職人は心に誓ったそうですw
まぁ失敗して破裂すると幸薄い職人の寿命と財布の中身が結構減りますので何卒宜しくお願いしますw
なんて事を考えながら空を見ているとたまに現れるNOSのリフィル職人がフラッと現れて伝言を残していきました。
「 いい加減ビックリしていい歳こいてチビリそうなのでもうリフィルで無理はしません・・・」とのことですw
ボトル内にガスを充填して高圧ガスで内圧がパンパンになってそれでもサービス精神で「あと少し、あと少し!」と打ち込み続け、ボトル内圧が1600psi付近から瞬発的に3000psiに達して限界を超えた瞬間にディスクが破裂しお先真っ暗ならぬ視界真っ白になるその恐怖たるや、以前のトラウマも冷めやらぬうちからまた。。。
って、実はまとめてリフィル作業中の2.5lb のボトル群の中に1本だけ2lb ボトルが混ざってまして、順番で手にとったボトルが2lbだと気付かずそのまま2.5lbをリフィルする時の勢いで間違えて押し込んでしまったが為に容量をオーバーしてセーフティーディスクが破裂したという完全なヒューマンエラーなのですが。。。
特に今時期は外気温が低いのでバイクなどでタンクを外付けしている状態では一度冷えきったボトル内圧を上げるのにも苦労しますので出来るだけ初期の反応速度を上げる為にも限界すれすれリフィルが基本でしたが、ストックしてあるセーフティーディスクの予備も減ってきてしまいましたし、失敗すると薄利な割に合わぬ懐の痛さ。。。とw あまりにもハイリスク過ぎるので、これからはリフィル量のギリギリまで挑戦せず普段の限界値−200g 平均を規定量として目安に止める!と職人は心に誓ったそうですw
まぁ失敗して破裂すると幸薄い職人の寿命と財布の中身が結構減りますので何卒宜しくお願いしますw
2014年09月25日
新たなNOSシステムの製作
ということで、去年から走ってもタイムが全く残せず毎回何かしらのタイミングが合わずで今年に入っても結果が振るわず、こんな不甲斐ない結果では書きにくいということで敬遠気味だった12Rネタも、やっと8月にシェイクダウンして走れて、二度目の走行となった前回のスポーツ走行日にはタイムも自己ベストだった9.2を2年ぶりに更新出来たので、やってきたことは間違ってはいなかったかな? と、まだ更新していない自分の12Rの今年の変更&改良ネタでも小出ししていきますw
そんなこんなで、去年まで使用していたエンジンは何度もバラしているウチにケースのネジ山がダメになってきたり、変な歪みが発生したりで、今年からミッション部分のオイルラインやクラッチ周りのオイル抜きなどが改善された後期型のクランクケースを使おうとベースエンジンを一新することにしたのですが、
去年の最終戦でシリンダーヘッドにも複数のクラックが入ってしまったので、シリンダーヘッドも合わせて新調することになったのですが、
シリンダーヘッドを新調するに当って以前から気になっているこのNOSシステムをどうしたものかと・・・。
と言うのも、作った当初は初めての試みだったのでポート内から直接燃焼室に向けて噴いた方が馬力が出るだろうとの思いで、この位置にフォガーノズルを組み込んだのですが、
どうもNOSを使用した際にたまに息継ぎのような症状が一瞬出たり、ジェットが大きくなると綺麗な混合気にならないのか失火もしているような状況で、12Rの狭いスペースの関係でこの位置にフォガーノズルを取り付けたものの、噴射時には70kgf/cm2もの高圧ガスがポート内の流れを遮るように噴射してしまうので、NOS噴射時には相当な勢いで吸気ポート内の流れをかき乱しているのでは無かろうか・・・、いや、確実にかき乱してるだろうと。
ついでにこの狭い場所にセットしてしまっているので、NOSのジェット交換や、
プラグ交換をする際に、一度エンジンを降ろしてしまった方が早いくらいの整備性の悪さもプラスして、ここは何とか性能面と整備性の両立を計って作り直さなきゃならんな・・・と。
そのようなこともあって新しいオリジナルNOSシステムを作るべく、今年の正月明けから作業を開始していたのですが、
まずはドンガラのフレームを観察してあーでもない、こーでもないとひたすら考え・・・
イメージが決まったら部材を集め・・・
開ける
削る
合わせる・・・
・・・組む。で、ひとまず今までプラ板で塞いでいたエアフィルターのメクラ栓が完成♪
そしてまた別のブロックに穴を開けていきますが、
安いホームセンターのボール盤だとこうゆう斜めに穴を開けたりするのが非常に大変で、アイデアは沢山あってもそれを具現化するスキルとちゃんとした設備が欲しい今日この頃です。。。
で、穴が開いたらそこにタップを切って・・・
不要な部分を切り落としたらアダプターを組んで、
先ほど作ったエアフィルターのメクラにも同じようにアダプターを組んで、
現車合わせでパイピングなども製作して、
2014 SBRオリジナルNOSシステム完成です♪ って凄いチープですけど性能は立証済みということでw
で、組付け・・・。
燃料やガスの供給はエアフィルターのメクラ栓を利用して密閉度を確保しつつなるべくシンプルに。
※ 一本だけ枝分かれしているのはパージ用のソレノイドです。
そして吸気の流れを邪魔をしないようにファンネルから離す吊り下げ式で、前回の仕様と異なり、高圧ガスの噴射時の圧力を利用して燃焼室側により多くの混合気を送り込むことを狙いとし、NOSの仕様変更におけるジェットの組み換えも所要時間20分程度、プラグ交換も15分程度と、以前までの半日か丸一日作業に比べてそれぞれの整備性でも大幅に改善することが出来ましたので、レース中の仕様変更も容易になりました^^
ということで、今年からこのオリジナル第二弾のNOSシステムに変更して挑戦しております^^
こんな感じでDIYでもお安くNOSシステムは作れますのでお一つ自作で如何でしょうか?w
そんなこんなで、去年まで使用していたエンジンは何度もバラしているウチにケースのネジ山がダメになってきたり、変な歪みが発生したりで、今年からミッション部分のオイルラインやクラッチ周りのオイル抜きなどが改善された後期型のクランクケースを使おうとベースエンジンを一新することにしたのですが、
去年の最終戦でシリンダーヘッドにも複数のクラックが入ってしまったので、シリンダーヘッドも合わせて新調することになったのですが、
シリンダーヘッドを新調するに当って以前から気になっているこのNOSシステムをどうしたものかと・・・。
と言うのも、作った当初は初めての試みだったのでポート内から直接燃焼室に向けて噴いた方が馬力が出るだろうとの思いで、この位置にフォガーノズルを組み込んだのですが、
どうもNOSを使用した際にたまに息継ぎのような症状が一瞬出たり、ジェットが大きくなると綺麗な混合気にならないのか失火もしているような状況で、12Rの狭いスペースの関係でこの位置にフォガーノズルを取り付けたものの、噴射時には70kgf/cm2もの高圧ガスがポート内の流れを遮るように噴射してしまうので、NOS噴射時には相当な勢いで吸気ポート内の流れをかき乱しているのでは無かろうか・・・、いや、確実にかき乱してるだろうと。
ついでにこの狭い場所にセットしてしまっているので、NOSのジェット交換や、
プラグ交換をする際に、一度エンジンを降ろしてしまった方が早いくらいの整備性の悪さもプラスして、ここは何とか性能面と整備性の両立を計って作り直さなきゃならんな・・・と。
そのようなこともあって新しいオリジナルNOSシステムを作るべく、今年の正月明けから作業を開始していたのですが、
まずはドンガラのフレームを観察してあーでもない、こーでもないとひたすら考え・・・
イメージが決まったら部材を集め・・・
開ける
削る
合わせる・・・
・・・組む。で、ひとまず今までプラ板で塞いでいたエアフィルターのメクラ栓が完成♪
そしてまた別のブロックに穴を開けていきますが、
安いホームセンターのボール盤だとこうゆう斜めに穴を開けたりするのが非常に大変で、アイデアは沢山あってもそれを具現化するスキルとちゃんとした設備が欲しい今日この頃です。。。
で、穴が開いたらそこにタップを切って・・・
不要な部分を切り落としたらアダプターを組んで、
先ほど作ったエアフィルターのメクラにも同じようにアダプターを組んで、
現車合わせでパイピングなども製作して、
2014 SBRオリジナルNOSシステム完成です♪ って凄いチープですけど性能は立証済みということでw
で、組付け・・・。
燃料やガスの供給はエアフィルターのメクラ栓を利用して密閉度を確保しつつなるべくシンプルに。
※ 一本だけ枝分かれしているのはパージ用のソレノイドです。
そして吸気の流れを邪魔をしないようにファンネルから離す吊り下げ式で、前回の仕様と異なり、高圧ガスの噴射時の圧力を利用して燃焼室側により多くの混合気を送り込むことを狙いとし、NOSの仕様変更におけるジェットの組み換えも所要時間20分程度、プラグ交換も15分程度と、以前までの半日か丸一日作業に比べてそれぞれの整備性でも大幅に改善することが出来ましたので、レース中の仕様変更も容易になりました^^
ということで、今年からこのオリジナル第二弾のNOSシステムに変更して挑戦しております^^
こんな感じでDIYでもお安くNOSシステムは作れますのでお一つ自作で如何でしょうか?w
2014年09月11日
お知らせ
最後は皆さんも激アツですよねwってことでNOSが良く出まして在庫が空になりましたので、今週末に間に合う分のリフィルは受付を終了致しましたm(_ _)m
今週オーダーを頂いた分と、ここに写っている分のボトルは無事にリフィル作業が終了しておりますのでご安心を♪ で気付けば自分のボトルにまだリフィルしてなかったんですけど在庫ナス・・・。ってお先真っ暗になりかけましたが、エスコートさんでNOSのリフィルを行って頂けるとの事で無事問題解決^^:
ただ、事前の練習走行が出来ないのでセッティングが・・・。
しかもレースガスを抜ききらなかった為か?FUEL側のソレノイドバルブがこのタイミングで死亡しているのを確認。。。またしてもお先真っ暗でしたが、パージ用のソレノイドを流用して何とか対策が完了して再度一安心中です^^:
2014年07月08日
NOSガスリフィル 再補充のご案内
2019.7/15 更新
NOSのリフィルに関しまして
2019年7月15日〜8月下旬までの約1か月の間、Bonneville Speed Week に挑戦する海外遠征チームへのリフィルポンプステーション等 機材一式を貸し出しの為、リフィル作業の受付を一時的に停止させて頂きます。
リフィルのご依頼予定のある際には7/15 までとなり、
そこから1か月半ほど作業が行えませんのでご不便をお掛けしますが、
ご理解のほど宜しくお願いいたします。
そこから1か月半ほど作業が行えませんのでご不便をお掛けしますが、
ご理解のほど宜しくお願いいたします。
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akane380 at 00:46|Permalink│Comments(0)│
2014年05月29日
NOSボトルの保管について 〜✚ご安全に〜
今年は皆さん気合いが入り過ぎ?ってくらいシーズン入りしてからNOSのリフィル依頼量が非常に多く、皆さんおかわりのペースが尋常じゃないって事はじゃんじゃんテスト走行やセッティング走行をして煮詰めてるんだろうなぁ・・・あぁ羨ましい。。。なんて、個人的にはちょっと出遅れ感が強すぎて、残された時間の中で自分もセッティングを詰めてタイムを狙えるようになるのか?と焦ってたりもするのですが・・・
そんな中、ここ最近リフィル後にストックとして保管していたNOSボトルが外気温の上昇と共にボトル内圧が上がり、気付いた時には限界を超えてリリーフバルブが破裂し中身が全部消えてた・・・との悲しい報告が複数上がっています。
うちでNOSをリフィルをする際には以前に限界までリフィルしてリリーフバルブが破裂した恐怖なトラウマがあるので最近ちょっとリフィル職人が引腰でビビリ気味とはいえw、平均的に充填率85〜90%台(2.5lbボトルなら3.5lb前後) とほぼタンク内は高圧の液化ガスで満たされています。なので液化で満たされている分、外気に対して初期反応は鈍いので日中の気温のピークが低かった今までは何とかギリギリセーフだったとしても、これからますます気温が上昇しそれに伴ってボトル内圧の反応リスクも増えて参りますので、NOSボトルの保管場所は出来るだけ涼しい人気のない安全な場所でお願い致します。
ついでなので一応、何度かリフィルの際にボトル商品名の名称的な容量(1lbボトル、2lbボトル、2.5lbボトル、5lbボトルなどなど〜 )と言いますか、画像で言えばこちらのボトルは2.5lbボトルなのですが、例えとして、2.5lbボトルへのリフィルを依頼されまして、いつも通り3.5lb入れて返したところ ” 何で2.5lbボトルなのに3.5lbで請求がきてんの? ” 的な事案が何度かありまして、決して水増し請求してボッタクっている訳ではないんですよ。。。と^^:
実際自分も知らなければ「2.5lbボトルに3.5lb入れましたー!」って言われたら ” なぬ? ” って思ってしまうと思うので気持ちは分かりますw
ただ実際のところでは例として画像の2.5lbボトルの場合の液化亜酸化窒素(N2O)の最大容量は刻印にもありますとおり4lb になります。
当然、他のサイズのボトルも商品名称のサイズと実際の容量は一定の割合で異なりますので、リフィルの出来高は実際の容量の85〜90% になるとお考え頂き、決してボッていないと信じてくださいw
一番良いのは発送前にボトル重量を量って頂いて、返送後に再度量りなおして頂いて重量差からリフィル量を算出して頂ければ確実かと思います。
ちなみにNitrous Express社製のボトルはN2O 表記ではなく、CO2 表記なんてのもありますので実容量の誤差にご注意ください。
ということで、まずはしっかり安全に保管していただくとして、備えあれば何とやらでリリーフバルブとセーフティーディスクを追加で補填しましたので万が一のバックアップ体勢もとりあえずはOKですので、リリーフバルブが破裂した方はご連絡ください^^
それにしてもKさんの内緒仕様な1lbミニボトルが非常に可愛くて萌えましたw
そんな中、ここ最近リフィル後にストックとして保管していたNOSボトルが外気温の上昇と共にボトル内圧が上がり、気付いた時には限界を超えてリリーフバルブが破裂し中身が全部消えてた・・・との悲しい報告が複数上がっています。
うちでNOSをリフィルをする際には以前に限界までリフィルしてリリーフバルブが破裂した恐怖なトラウマがあるので最近ちょっとリフィル職人が引腰でビビリ気味とはいえw、平均的に充填率85〜90%台(2.5lbボトルなら3.5lb前後) とほぼタンク内は高圧の液化ガスで満たされています。なので液化で満たされている分、外気に対して初期反応は鈍いので日中の気温のピークが低かった今までは何とかギリギリセーフだったとしても、これからますます気温が上昇しそれに伴ってボトル内圧の反応リスクも増えて参りますので、NOSボトルの保管場所は出来るだけ涼しい人気のない安全な場所でお願い致します。
ついでなので一応、何度かリフィルの際にボトル商品名の名称的な容量(1lbボトル、2lbボトル、2.5lbボトル、5lbボトルなどなど〜 )と言いますか、画像で言えばこちらのボトルは2.5lbボトルなのですが、例えとして、2.5lbボトルへのリフィルを依頼されまして、いつも通り3.5lb入れて返したところ ” 何で2.5lbボトルなのに3.5lbで請求がきてんの? ” 的な事案が何度かありまして、決して水増し請求してボッタクっている訳ではないんですよ。。。と^^:
実際自分も知らなければ「2.5lbボトルに3.5lb入れましたー!」って言われたら ” なぬ? ” って思ってしまうと思うので気持ちは分かりますw
ただ実際のところでは例として画像の2.5lbボトルの場合の液化亜酸化窒素(N2O)の最大容量は刻印にもありますとおり4lb になります。
当然、他のサイズのボトルも商品名称のサイズと実際の容量は一定の割合で異なりますので、リフィルの出来高は実際の容量の85〜90% になるとお考え頂き、決してボッていないと信じてくださいw
一番良いのは発送前にボトル重量を量って頂いて、返送後に再度量りなおして頂いて重量差からリフィル量を算出して頂ければ確実かと思います。
ちなみにNitrous Express社製のボトルはN2O 表記ではなく、CO2 表記なんてのもありますので実容量の誤差にご注意ください。
ということで、まずはしっかり安全に保管していただくとして、備えあれば何とやらでリリーフバルブとセーフティーディスクを追加で補填しましたので万が一のバックアップ体勢もとりあえずはOKですので、リリーフバルブが破裂した方はご連絡ください^^
それにしてもKさんの内緒仕様な1lbミニボトルが非常に可愛くて萌えましたw
2014年02月28日
シーズン目前⇒スタンバイOKっす!!
シーズンを目前に控えてNOSガスの発注をした途端にこの前の大雪の影響で交通が麻痺してしまい、入荷が少し遅れてしまった亜酸化窒素もシーズン目前で無事入荷しました♪
そしてオーダーを頂いたもののマザーボトルの到着待ちでリフィルを少しお待ち頂いていた皆様にも無事発送完了で、今年も一本一本のボトルにいろいろなドラマがあるんだろうな〜って思うと自分はどうなるのかなぁ・・・などと新しい試みへの期待と不安がありつつ、今年も思いっきりNOSの加速を楽しめればなぁ・・なんて^^
そしてナント!今回加工させて頂いたこちらのボトルですが、出処が以前に仙台で何度も熱い走りを見せてくれた懐かしの北海道のYさんから今回偶然にも九州のKさんの手元に渡ったらしく、数千キロ離れていようが繋がる人は距離に関係なく繋がるんだなぁ・・と話を聞いた時は驚きました^^
北海道の猛者な方々といえば、仙台も路面が良くなって去年で言えば平均して0.2秒から0.3秒はタイムが上がっているので、じゃあ当時の北海道の猛者な方々のタイムには・・・なんて考えているのですが今年こそ報われるのか・・・w
そこで今年からはエンジンの新調に伴って整備性や効率的な問題にずっと不満のあったNOSの仕様変更も予定していまして、無駄を減らしてシンプルに効率よく整備性も良くして・・・なんて以前からの不満を解消する目標を達成するべく考えに考えてやっと具体的な対策仕様が決まったので、その辺はまたそのうちにでも紹介します^^
そしてオーダーを頂いたもののマザーボトルの到着待ちでリフィルを少しお待ち頂いていた皆様にも無事発送完了で、今年も一本一本のボトルにいろいろなドラマがあるんだろうな〜って思うと自分はどうなるのかなぁ・・・などと新しい試みへの期待と不安がありつつ、今年も思いっきりNOSの加速を楽しめればなぁ・・なんて^^
そしてナント!今回加工させて頂いたこちらのボトルですが、出処が以前に仙台で何度も熱い走りを見せてくれた懐かしの北海道のYさんから今回偶然にも九州のKさんの手元に渡ったらしく、数千キロ離れていようが繋がる人は距離に関係なく繋がるんだなぁ・・と話を聞いた時は驚きました^^
北海道の猛者な方々といえば、仙台も路面が良くなって去年で言えば平均して0.2秒から0.3秒はタイムが上がっているので、じゃあ当時の北海道の猛者な方々のタイムには・・・なんて考えているのですが今年こそ報われるのか・・・w
そこで今年からはエンジンの新調に伴って整備性や効率的な問題にずっと不満のあったNOSの仕様変更も予定していまして、無駄を減らしてシンプルに効率よく整備性も良くして・・・なんて以前からの不満を解消する目標を達成するべく考えに考えてやっと具体的な対策仕様が決まったので、その辺はまたそのうちにでも紹介します^^
2013年11月09日
とあるリフィル職人のお話・・・
〜これはとあるリフィル職人の嘘か本当か妄想か?なお話です。〜
NOSに限らず高圧ガスのボトルには外気温であったり気圧の関係であったり、何らかの影響で内部の圧が急激に上昇した際に、ボンべ内のガスを外に逃してボンベの破裂事故を未然に防ぐためのセーフティーバルブというものが備え付けられています。
NOSのボトルでいえば ◯ のボルトのような部分がそれに当たるのですが、以前自分はこのセーフティーバルブがどう働くのか実際に見た事がなかったので、実際にガス圧が限界に達したらこのボルトがパンッ!と吹き飛んで中のガスを外に逃がすものだと思い、その飛んだボルトが弾丸のように発射されないように「ワイヤリングしとけよ」って意味でボルトに穴が開いているのかな?なんて思っておりましたが、
ここ最近、NOSのリフィル作業も増えてきまして数をこなせばこなす程に経験値も上がる訳で、情報の少ないこの分野を進むべく、トライ&エラーで新たなノウハウをちらほら見つけながら職人は日々作業に精励しておりますが、先日、数本のボトルのリフィル作業をしている時にボトルの容量の認識をミスったようで、実際には2lbボトルへのリフィル作業だったのに別の2.5lbボトルの作業と間違えて作業を始めてしてしまい、いつもの様に作業後にボトルの重さを量ったら規定値の重さに達しておらず「あれれ・・・しっかり入りきってないじゃん!?」と勘違いをしてしまったようで、本人はボトルサイズの認識間違いをしているなんて夢にも思ってもいなかったので ” 圧力計が壊れたのかな? ” と・・・、実際には2lbボトルなので十分規定量に達していたのですがまだ足らないと思い込んだ職人は既に容量パンパンなボトルに再度リフィルを・・・
その結果、打ち込み始めて数秒後に突然の破裂音と共にボトルの破裂を未然に防ぐ為のセーフティーバルブが破裂し、そこから高圧のガスが大量に噴射して目の前辺り一面が真っ白になって手の付けられない惨状に^^:
そしてボトル内のガスが抜けきって落ち着く頃には気化冷却によって-53゜Cで急激に冷やされたボトル表面はカチカチに凍って氷に覆われご覧の有り様に^^: (画像はあくまでもイメージです)
でもお陰でセーフティーバルブの動作を初めて知れました・・・、あ、飛ばないんだ。とw
で、セーフティーバルブの仕組みってどうなってるんだ?ということで、セーフティバルブのボルトを抜くとこのような銅の薄い板が挟んでセットされていまして、( 画像は破裂したものではなく新品です )
この銅板に3000psi (約210kg)以上もの圧力が掛かると破裂してボルトの穴からボトル内部のガスが抜ける仕組みになっていたようで、破裂してもこのディスクを交換することで再利用が可能です。(国内の高圧ガス保安法でどうかは分かりませんのであくまでもそうゆうやり方が有りますという意味です)
でも通常3000psi なんて圧力は滅多に掛かりませんのでこんな症例を見たからといって爆弾を扱うようなドキドキ感は必要ないかと。
むしろ今回の失敗は逆に成功の証でもあるので職人的には喜ばしい事らしいのですが、
通常、単純にリフィルを行った際にはボトル内である現象が起きる為、ボトル自体の温度が上部は熱くて触れない程の温度に加熱され、加熱されて熱せられた影響で内部圧力が上昇してしまいボトルにガスを送りたくても送り側の圧が高すぎて跳ね返されて送れなくなってしまうので通常だと液化状態ではそこまで詰められず、結果的によく聞く「リフィルをお願いしたけど全然入ってない」現象が発生したりするのですが、
職人も何とか温度上昇を下げられないものか?と日夜研究を重ねて、今ではこのとおりリフィル前後での温度変化を小さくする技術を得たので一気に液化状態で100%以上リフィルすることに成功♪ =破裂w という嬉しいような悲しいような結果に辿り着くことが出来ました。 といっても通常は危険なのでそこまで詰めませんが^^:
そういえばNOSのボトルの事で、「このボトルは中にパイプが入っているタイプですかね?」とよく聞かれますが、内部にシフォンチューブが入っているかはボトルを手に持ってパンパンと平手でボトルを叩いて耳に当てると内部で「バィ〜ン」と振動する音が聞こえれば「チューブ有り」、聞こえなければ「チューブ無し」と簡単に判断が出来ますので気になる場合は試してみてください。
気になるといえば、先日KさんのNOS社製の古いボトルの内部を内視鏡で調べていてふと思ったのですが、この中のコーティングって何でしょうかね?綺麗にパウダー処理がされていたのですが、ちょっと想像した一定の効果を持った特殊塗料なら違う用途でも使えるんだよなぁ・・・と少し気になりました。
ちなみに先ほどのボトルと同じ年代か?それ以上か?・・・、こちらはマシンと共に幾多のドラッグレースの歴史を刻み、自分も2輪でドラッグレースを始める時にHPを見ていろいろマシンメイクなどを参考にさせて頂いた九州ドラッガーKさんのMy ボトルですが、この古いタイプのボトルバルブはカチッと形状が使いやすくてお洒落で、逆さまにセットした時に飛び出しが少ないので今のタイプよりも全然イケてます^^
イケてるといえばyayaさんのボトルもオールドタイプですが、今回NX社製のボトルバルブ改を選択して頂きまして、NOS社とNX社のコラボである意味ニュースクール的な仕上がりに変身っす^^
これで来週のレースでいい結果が出てくれると嬉しいのですが^^
そんなこんなでNOSの作業関連のネタもいろいろあるのですが、この分野は具体的に書くと法律の壁がありますので変に書くと最近流行りの自爆バカッターになり兼ねませんので書きにくいんですよねぇ・・・って何のことでしょうw
当然、今回書いている事は全てリフィル職人から聞いた噂話を元にイメージして書いた話ですので事実とは異なります! あ、リフィル職人が誰かって聞かれてもそりゃ当然キギョウヒミツですが、リフィルの際にはsecretbase-racing@nifty.com宛にメールを頂ければ対応致しますw