ガンコート&結晶塗装

2021年09月24日

ブラックCR&FCRキャブレター完成

SBR_9309
非常にありがたい事にご依頼を多数いただいておりますキャブレター制作ですが、

SBR_9341
カスタムされた個々の車両に合わせるべく、オーダーメード感覚でオーナー様のご希望する仕様になるよう、

SBR_9344
ネジ一本、ワッシャー一枚まで細かく塗り分けを行っております関係で一機あたりの製作に時間が掛かってしまうのですが、

SBR_9482
SBR_9462
SBR_9494
SBR_9599
時間を掛けた分、今回もまた良い感じのキャブレター達が完成しました^^

SBR_1882
そんなこんなで、今まではファンネルを交換するくらいしか個性を出せなかった定番キャブレターですが、

SBR_1982
今ではここまで個性的な仕様に変身させられます^^

SBR_2074
SBR_2078
こちらのキャブレターのオーナー様は隅々まで手の入った真っ黒な空冷Zに乗られていて、真っ黒な車体にキャブレターだけシルバーに輝いている良くあるパターンを脱却するべく、今回は車体に合わせる形で配色のバランスなどはこちらにお任せいただく仕様にてロゴを外装のゴールドに合わせて他をフルブラックで渋めに纏めさせていただきました。


SBR_2098
SBR_2103
そしてこちらのスズキの油冷に組み付けられるFCRキャブレターは沖縄からご依頼を頂いたのですが、やはり沖縄という環境からか錆や腐食が多く、今回は防錆効果も求めてフルでセラコート処理を行わせて頂きました^^

カラーバランス
カラーバランス2
そして、今回のオーナー様も何パターンかの仕様で悩まれていましたので、後々後悔して頂かぬよう実際に気になる数パターンを製作して、どの組み合わせが良いかをチョイスしていただき少しずつ製作を進めましたので時間は掛かってしまいましたが、先日お手元に届いて仕上がりにも満足していただけたとの事で、こちらもひと安心できました^^




akane380 at 00:27|PermalinkComments(2)

2021年08月11日

順次発送中です。

Tokyo2020 オリンピックが終わってしまいましたね。。。
ギリギリまで本当に開催するのか?ってくらい盛り上がりの無い雰囲気でしたが、結果的に己の肉体の限界に挑む選手達の活躍に感動して、己の利益追求の為に中間搾取の限界に挑んだ組織側に落胆する自国開催のオリンピックでしたが、中でも悲しかったのがオリンピックを迫力ある映像で観たくて65インチのテレビを買ったのに、1番楽しみだったサーフィンがネットのLIVE配信のみでテレビで観れなかったというw
SBR_1587
そんなこんなでオリンピック開催期間中は時間が有ればオリンピック中継を見ていたので作業の進みが若干悪かったのですが、

SBR_1788
何とかお盆休み前に納品予定だった分のキャブレターO/h作業最終組も順次チェック後に発送を行って参りますので、今しばらくお待ちください。

そして先日3機目のショーバイク用のBlack FCRキャブレターを製作させて頂いたBlack Paradeさんですが、8日のJOINTS CUSTOM BIKE SHOW で見事新作バイクが受賞をされたとの事でおめでとうございます♪
オリンピックにしてもショーにしても、皆さん挑戦する事があって本当に羨ましいです。
自分も早く次の目標目指してチャレンジャーに復帰したいですね^^





akane380 at 15:30|PermalinkComments(2)

2021年06月05日

FCRキャブレターのご先祖様救済

SBR_5056
こちらの画像は少し前にもアップさせて頂きました製作前のビフォーと、

SBR_6691
アフターの画像ですが、

SBR_6705
一機だけ見た目が変わっていないこちらのFCRキャブレターはオーバーホールのご依頼で入庫した個体で、


SBR_4899
加速ポンプのリンクレバーがデュアルで装備され、

SBR_4902
加速ポンプの噴出量をジェットの変更で調整出来るという非常に個性的な仕様をしているこちらのFCRキャブレターは、Kawasakiから25年前に発売されたZX-7RRに純正採用されたFCRキャブレター(FVKD41)となります。

SBR_7091
このZX-7RRで採用されたFCRキャブレターが改良されて現在の汎用FCRキャブレターへと進化していったはず(自信なし)ですが、当時はTPS的な開度センサーに単純なマイクロスイッチ(ON / OFF機能のみ)を採用していたり、現行のFCRキャブレターと寸法の違う箇所なども多々あり、普段作業をしているFCRキャブレターとの違いなどを探しながら興味津々に作業を行わせていただきましたが、微妙に寸法の違う部品の調達などで若干手こずってしまいました。

SBR_4896
そしてこちらのFCRキャブレターは今回ご依頼いただく前に、8耐などにも参戦している有名なショップさんで一度オーバーホールをして頂いたそうで、その作業から戻ってきたらアイドリングが不安定で元の状態より更に調子が悪くなってしまったとの事で、今回はセカンドオピニオン的な形で気になる症状などの話を聞いた上で、そのショップさんでの作業時に非分解部分のOリングを痛めつけた事が原因と踏んで、下記の方法にて非分解部分の状態を確認する作業からスタートとなりました。



非分解部分のOリングの確認方法は下記の動画で紹介をしています。
    ⇓             ⇓
     


SBR_5071
そしてチェックの結果、やはり非分解部分のOリングがダメになってしまっている事が確認出来たので、現状を動画にてオーナーさんに伝えた上で、改めて非分解部分の分解を行わせて頂きましたが、やはり前回のオーバーホール時に市販のキャブクリーナーなどを使用してしまった事で、逝きかけていた非分解部分のOリングにとどめを刺してシール性を失ってしまった事が不調の原因でした。

オリジナルOリングセット
という事で、貴重なZX-7RRの純正FCRキャブレターを救うべく、オリジナル製作してラインナップしている高耐久なOリングキットを投入して復活をさせますが、


SBR_6070
細かな作業内容は下記URLにて細かく紹介をさせていただいておりますので今回は端折ります。





SBR_6088
25年前に生産されたキャブレターを綺麗に復活させるべくウェットブラストなどを使用して綺麗に整えて、

SBR_7105
消耗部品などを交換して組み付けたらFCRキャブレターのご先祖様の復活です♪
組み付け後に新品のキャブレターと並べてみましたが、25年前の当時と遜色ないレベルで仕上げる事が出来たのではないかと思います^^

SBR_7069
そして納品からしばらくしてオーナー様よりご連絡を頂き、元々気になっていた部分や調子が悪くなった部分なども含めて全て快調に気持ちのいい乗り味になったとの事で、貴重なZX-7RRを蘇らせる事が出来て一安心すると共に、貴重な体験をさせて頂き誠に有難うございました^^





akane380 at 03:08|PermalinkComments(2)

2021年05月06日

V-MAX1200 9秒チャレンジ 何度目の正直?

SBR_7839
先日、茨城県の日本自動車研究所 城里テストセンターで開催されたJD-STERにて、以前から行っているV-MAX1200 9秒チャレンジの続きを行ってきました。

_F2A1920
この時期にこんな事を書くのもアレですが、関東での開催という事もあって、前日の練習走行からかなりの数の参加台数があり、

SBR_7751
立地も環境も素晴らしく、あとはコロナさえ無くなってくれればもっと沢山の方が気兼ねなく遊びに来れるであろう凄く良い場所でした。

SBR_8456
というか、先日のお客さんの入もかなり多かったので、今後の盛り上がりと展開が益々楽しみです^^


それにしても今回のJD-STERさんは仕事が早いようで、先日のリザルトがSNSの方に既にアップされたようで、結果を確認した方数名から ” またダメだったの? ” というメールが・・・w_F2A2024
んなわきゃないだろ!? by オーナー、という事で、初めての環境での続・V-MAX1200 9秒チャレンジをお伝えします。

SBR_7821
内心、ここまでカムシャフトが折れていた回を除けば走る毎にベストを更新していたので、今回くらいで9秒入り達成かな?と、逆に今回のチャンスで9秒入り出来なければ当面無理だろうな・・・とも考えていた中でのチャレンジでしたが、

_F2A1943
前回急激に立ち上がるトルクカーブを解消するべく行ったセッティング変更の様子見の走行1本目はスタートをミスってアタック中止で、2本目に安定の10"2秒台で、とりあえずエンジンの状態をA/F計を録画したGoproの映像を元に確認して、キャブのセッティングを変更した3本目の走行で・・・

SBR_7836
自己ベスト更新の10"044秒と9秒入り目前。

_F2A2013
これなら9秒入りは間違いないだろうと簡単なアドバイスだけ伝えて4本目の走行へ。

SBR_7891
キャブのセッティングが功を奏したようで、フロントのリフト量も上がり過ぎず接地せずで最大限ロスの無い走りで、

SBR_7898
2速に入れてもフロントを綺麗に上げたままグングンと加速して・・・

SBR_7900
そして遂に目標の9秒入り達成^^
やっと達成してくれた感で感動よりもどっと疲れがw

SBR_7913
とりあえず9秒入りはオーナーさんの目標ですが、個人的には9.7〜9.6は狙えると考えているので、ここで満足せずに更に上を狙う事に。

そして挑んだ5本目の走行で・・・


SBR_7936更にベスト更新の9"823秒までタイムを更新^^


という事で・・・



ヤングマシンさん参照データ+V-MAX2
以前にこのV-MAX1200改のパワーチェックを行った際に損失補正後の馬力が225馬力と紹介しましたが、今回タイムも残せた事でしっかりとした裏付けを立証する事が出来ました。


SBR_8367
そしてレース当日は朝一の走行でセッティングの様子を見て以降は全てオーナーさんの自己判断で色々試しながら走ってもらう事にしたのですが、

SBR_8155
前日の多くの練習走行で路面にラバーが乗ってグリップ感が上がった事でフロントのリフト量が増えてしまい、またしてもアクセルを開けきれない現象で60ftの区間タイムが上がらず10.1秒台連発。

SBR_7822
そういえば以前にフロントフォークに付いているオレンジ色のは何? と聞かれた事があるのですが、矢印のオレンジ色の帯は、フロントフォークが伸縮してしまうとスタート時に余計にフロントがリフトしてしまうので、荷締め用のラッシングでガチガチにフォークをボトムさせて伸縮しないようにする為に付いています。
なので、200勸幣紊梁度でフロントブレーキを掛けるとタイヤが逃げて死に目をみますので、真似をされる場合には注意してください。

SBR_8188
その後も何本かアタックするも、最高速が本調子の時から平均5%ほど落ちてしまい、

_F2A2417
不調の兆候が出ていないかエンジンの圧縮圧力などのチェックを行うも全く問題無しで、当日の気温が高過ぎる事によるパワーダウンが原因と判断。

SBR_8251
チェーン駆動であればスプロケットを交換してファイナルを変更する事で乗り方を変えて何とか更に上を目指す事も可能なのですが、シャフトドライブ車ではそのような変更は出来ませんので非常に難しい所です^^:

SBR_8752
そして結果的にレース当日には一度も9秒台に入れる事は出来ませんでしたが、オーナーさんは楽しかったようなのでまぁ良いか・・と^^


_F2A2184
とりあえずオーナーさんには9秒入りしたら後は自由にレースやイベントなどに出て楽しんでくださいと言っており、自分の役目はロケットのブースターと同じで目的の領域まで連れて行く事が仕事ですので、ここから先の運用はオーナーさん自身のチャレンジとして新たな一歩を踏み出して頂ければと思います^^
間違ってもどこぞの国のように制御不能になって墜落しないようにしてくださいw


そんなこんなで・・・
計画期間1年半、挑戦2年半の結果・・・



SBR_8766

V-MAX1200ベースに於いて、
・クイックシフター
・エアシフター
・NOS
・ターボチャージャー&スーパーチャージャー
・フレーム補強(サブフレーム)
・トラクションコントロール等の電子制御
・チェーンドライブ化

上記装備一切無しの条件にて、
1/4mile (402m) 国内初の9秒入りを無事に達成。

Record time : 9"823sec
2021.5/3 日本自動車研究所 城里テストセンターにて



そして目標達成でこのブログも自主規制を解除して自由に・・・
その辺りの事は次回にでも。




ドラッグレースに興味のある方へ

SBR_8618
ドラッグレースと言うと、最新のハイパワーで高額なマシンが必要と考えてしまうかもしれませんが、JD-STERさんであればそんな事は全くなく、手持ちのバイクでも十分に楽しむ事が出来ます。

SBR_8160
まさか口が裂けてもこちらの車両にうちのV-MAX1200がトーナメントで全開で競って負けたなんて言えませんがw、車両の性能差が有ってもゴール地点で同時にゴールするようスタートのタイミングを調整して競うようになっていますので、極端な話、モンキーでフルチューンの大排気量に勝つ事も可能です。


1/4mileを14秒で走るマシン vs 1/4mileを10秒で走るマシンの場合には、
14秒で走るマシンがスタートした4秒後に10秒で走るマシンがスタートをするので、ミスなく走ればゴール地点で同時にゴールをする事になりますが、そうは上手く行かないので如何にミス無く走るか?相手との戦いというよりは、自分の腕との戦いとなります。
自分の周りにも興味があるけど敷居が高いと勝手に思い込んで尻込みをしている人が居ますが、先ずは走ってみて、ご自身の全開のタイムを確認して、そこから自己目標などを設定して楽しむのも一つの楽しみ方かと思います。
レースに参加するのは緊張するという場合には、前日の練習走行の場であればお客さんも少ないと思いますので、人目を気にせず無理をせず自分のペースで何本でも走れるので気になっているのであれば考えるよりも行動した方が人生楽しめると思います。

今回のレースでも複数のクラスに色々なタイプのマシンが参戦していましたので、参考までに参加していたバイクの紹介までに下記に貼っておきます。
JD-STERさんは次回6月13日に今回と同じ茨城県の日本自動車研究所 城里テストセンターで開催との事ですので、興味のある方は是非^^
とりあえず自分も復帰目指してマシン制作頑張ります!
SBR_8726
_F2A1990
SBR_8008
SBR_8227
_F2A1964
SBR_8331
SBR_8529
SBR_8560
SBR_8183
SBR_8590
SBR_8001
SBR_8684
SBR_8600
SBR_7860
_F2A2380
SBR_8677



akane380 at 01:02|PermalinkComments(8)

2021年02月06日

FCRキャブレターのオーバーホール作業のご紹介

こちらの記事ではFCRキャブレターのオーバーホールに関する記事をお伝えしますが、DIYで作業をされる方の参考になれば良いかな?と、いざ記事にしようとしたところ、作業時に文章に合う画像を撮り忘れている部分が多々ありましたので、その部分にはイメージとして他の作業時の画像を使用しておりますのでややこしかったらすみません。

作業内容としましては、

工程1.分解
工程2.洗浄
工程3.交換部品の選定
工程4.交換、修正
工程5.調整、組み付け
工程6.作動チェック


という流れになります。

SBR_0018
今回はこちらの15年ほど使用されたFCRキャブレターに、ペイント作業(セラコート処理)とオーバーホール作業を同時にご依頼頂いた作業内容を中心にお伝えします。

SBR_0019
まずは分解ですが、セラコート処理の場合にも通常のオーバーホール作業のみの場合でも一度全ての連結をバラシて、割れ、欠け、曲がり、錆や腐食などが無いか、それぞれの状態を確認します。
この時に各スクリュー類のセッティングデータを記録しておき、組み付け時に元の状態のセッティングでお返し出来るようにします。
※ ただし、エア通路などの詰まりが解消した事でセッティングが変わる場合もあります。

SBR_3003
そして分解が終わったら消耗部品などの交換が必要かをチェックしますが、スロットルバルブ周りやボディの摩耗など大きな場所は肉眼でも確認が出来るのですが、細かなジェット類の片摩耗など肉眼では見落としがちな部分をしっかりとチェックできる様、簡易的な電子顕微鏡を使用して一点ずつ細かにチェックを行います。

SBR_6024
そして洗浄を行いますが、キャブレターをオーバーホールする際には一般的にはキャブレタークリーナーを使用しますが、うちでは余程な事が無い限りキャブレタークリーナーなどのケミカル類は使用せず、基本的に油落し用のハンドソープを使用して水洗い後に超音波洗浄機でクリーニングを行って、

SBR_8858
リンス後に焼き付け乾燥炉で水分を飛ばして洗浄を完了させます。

SBR_1307
仮にエア通路や燃料通路に強固な詰まりや固着が有った場合には、非分解箇所を分解して、その時々に合った対処方法で問題を解決します。

非分解箇所のオーバーホールの作業手順は下記URLの記事にて紹介しております。
http://secretbase-racing.com/archives/2020-04-21.html

SBR_Original
また、非分解箇所の分解時には非売品のOリングや加速ポンプのワンウェイバルブなどが必要となりますが、シークレットベースレーシングとして純正よりも良い素材でオリジナル制作したOリングキットを対策部品として用意し、それらを使用して純正よりも耐久性を上げた仕様で復活をさせます。

SBR_0103
そしてペイント作業を含む場合にはそれぞれご希望の仕様に合わせて1点ずつ細かな塗り分けなどを行い、

SBR_0360
洗浄やペイントが仕上がって組み付け作業に移りますが、スロットルシャフトのベアリングも状態が悪い場合には数百円と安い物なのでこの機会に交換をお勧めして、

SBR_0385
オーナー様の了承が得られれば新品に打ち換えをし、

SBR_0388
打ち換え後にメーカーが推奨しているフッ素グリスのバリエルタをベアリングに塗付けしておきます。

SBR_0366
そしてベアリングの交換が終わったら、スロットルシャフトを引き抜くと大抵このような残念な状態になってしまって役目を終えてしまうか、

SBR_0380
はたまた既に役目を終えてしまっている事の多いフェルトの防塵リングですが、

SBR_3025
こちらのフェルト製のOリングも非売品となる為、夜な夜なコツコツ打ち抜いて対策品を自作し、

SBR_0368
常に良い状態に戻せるよう対策をしています。

SBR_2449
このフェルトのOリングの交換方法ですが、マイナスドライバーなどで画像の金属リングを外して入れ替えをします。

SBR_0370
SBR_0383
こちらは交換後になりますが、スロットルシャフトを差し込む際に強く当たりをつけてしまうと直ぐに潰れてしまうので注意が必要です。

SBR_3043
そして基本的な消耗部品は再生に必要な定番処をメインに常に数セット分用意しており、

SBR_0375
これらの専用品はメーカー純正を使用しますが、

SBR_0377
規格物のOリングなどは、より耐久性を求めてフッ素系の材質のOリングを使用して組み付けを行います。

SBR_3093
また、最近ではFCRキャブレターのボディ自体も台湾製のコピー品が安価に出回っておりますが、そのグループ経由かは分かりませんが、ネット通販などで純正の1/5ほどの値段で売られているフロートパッキンなども一度試しに使用してみた所、材質が悪く一度の使用でガソリンに侵されてゴムが溶けてフロートからガソリンが滲んできてしまうなど、信頼性に乏しい仕様だったので割高でも純正のOリングを使用しております。

SBR_3111
また、悲しい事に社外の安価なOリングを純正として売っている場合もありますので、見分け方としましてはOリングの線径が若干太く、ゴムらしい弾力が少なく、画像のように一部をつまんで持った際にふにゃっと形が崩れない(硬い材質)のモノは偽物の可能性がありますので、注意が必要です。
※ 自分の購入した格安品は、ガソリンに侵される ⇒ デロデロに溶ける ⇒ フロートを分解してガソリンが気化するとパキパキに硬化してプラスチックのようになって再利用不可という代物でした。
薄利多売が基本だから仕方ないのかもしれませんが、折角高価な金型を作ってまで複製するなら良い材料で良い物を何故作らないのか? いつも中華系部品は謎です。

SBR_2946
こちらのラージボディ用のトップキャップのガスケットですが、パっと見はどちらも同じサイズ形となりますが、

SBR_2954
ボアサイズで2種類の厚みが用意されていますので、41亰造砲論賤僂離汽ぅ困諒を使用して組み付けます。
※ この41mm径のみ厚みの違う設定が用意されている理由ですが、元々FCRキャブレターの基本設計が確かカワサキのZXR750向けに開発されて、その後汎用レーシングキャブレターとしてバリエーションが増える中で、元の基本設計よりも大きな口径となる41亰造砲靴浸で、スロットルのリンクアームがセットする仕様によってはトップキャップと干渉してしまう恐れから、若干ガスケットの厚みを増して対策とした為だそうです。

SBR_3045
余談と言いますか、クイズですが、このトップキャップのシートガスケットには裏表(方向性)が有るでしょうか?

A. 画像左の色の濃い方が上を向く
B. 画像右の色の薄い方が上を向く
C. そんなの関係ねぇ〜!     


答えは・・・





Cの「そんなの関係ねぇ〜!」が正解ですが、今まで2回ほど組み付けの向きが逆とクレームを言われて困った事が有りますが、どうも色の濃い方に接着剤が塗られていると思われている印象でした。
※ 表裏関係無しはメーカーに確認を取っての見解ですが、一応組み付け時には濃い方を上向きに揃えて組んでいます。

SBR_0423
そして真鍮部品などの汚れは・・・

SBR_0425
ウェットブラストを使用して・・・

SBR_0428
綺麗にクリーニングを行います。

SBR_3057
話が長くて申し訳ないのですが、ジェット同様、バルブシートにも細かく種類があります

FCR-バルブシート
ヤマハのXJR1200用のFCRキャブレターの口径が41mm径の場合にはバルブシートは#3.8の物が使われているハズですが、同じヤマハのV-MAX1200の41mm径では画像のように#2.0と流量の小さい物が使用されています。
カタログ値98馬力のXJR1200よりもカタログ値で約1.5倍の145馬力を発生するV-MAX1200の方がバルブシートの穴径が小さい(流量が少ない)のは何故か?
これはV-MAXは燃料ポンプで燃料を圧送し、常に燃料に圧力が掛かっている為、ガソリンタンクから自然落下で供給されるキャブレターよりも流量を絞る設計になっているために#2.0と小さなバルブシートが採用されていますので、ここを闇雲に大きくしてしまうとフロートの浮力が負けてちょっとした振動やGなどでオーバーフローを引き起こし易くなってしまいますので、DIYなどで交換の際にはご注意ください。

SBR_3052
また、バルブシートに刺さるフロートバルブですが、こちらは大と小という画像の2種類がラインナップされていますが、この大と小とはキャブレターのボディサイズの事では無く、バルブシートの穴のサイズ(小:#1.4〜#2.6 大:#3.2〜#4.0 )を指しておりますので、量販店などで1種類しか置いていない時などにはそれが自分の欲しいサイズか注意が必要です。
ご自身のバルブシートが大なのか小なのかを調べるには、バルブシートをチェックして、画像の右側のように外形が六角形であれば「大」、円形であれば「小」となりますので、そこを見れば判別が可能です。

SBR_9497
そして交換部品の選定などが済んだらやっと組み付けの時間ですが、組み付け時の同調は機械同調(単純に各気筒を揃える)で揃えますが、エンジン側のコンディションによって同調のセットが変わってしまいますので、最終的な本調整は車体に取り付け後に行ってください。

SBR_3051
また、分解時にしか交換の出来ないリターントーションコイルスプリングは各荷重を用意しておりますので、ご希望の場合には部品代のみの追加で交換が行えます。

SBR_0392
SBR_6525
そして今回のキャブレターボディは15年選手という事で、オーナー様が用意をしてくださった共立工芸様のSEPベアリングガイドを組み付けて仕上げを行います。

SBR_2238
そして組み立てが完了しましたらオーバーフローなどの確認を行って、

SBR_2240
加速ポンプなどの動作確認も済んで問題が無ければ・・・

SBR_0679
作業終了で、完成写真を撮ってオーナー様の元にお返しです。
お問い合わせの多い費用についてですが、通常のオーバーホールで1気筒辺りのコストは7,000円となりますので、7,000円×気筒数+交換した部品代となります。
セラコート処理(ペイント)をご希望の場合には1気筒辺りのコストが仕様によって変動しますが、4気筒の場合に13,750円〜20,500円となります。
※ とんでもない仕様の場合にはこの限りでは御座いません。
部品などの持ち込みにも対応いたしますので、webikeなどでポイントを貯めておられる場合などには、こちらで選定した部品をオーナー様に購入していただいて、送り先住所をこちらにして頂くことで、ポイント分安く済ませる事が出来ますので、各ポイントなどをご利用いただきたい場合などにはその旨をお伝えください。

SBR_0654
ということで、次回は純正キャブレターのレストアの流れをご紹介したいと思います。





akane380 at 04:35|PermalinkComments(2)

2020年12月07日

JD-STERダメでした!

SBR_1276
数年振りのJD-STER参戦でしたが、結果から先に申しますと全くダメでした。

SBR_1497
現地に着いて準備をしている頃には雪がチラつく位の冷え込みで、外気温0℃からのスタートとなったのですが、

SBR_1518
一、二本目の走行はタイヤが全く食わず、赤線の60ft区間の目標タイム<1.6秒台>からは程遠いタイムで問題外で、サスの設定などを変えて劇的に60ft区間のタイムが良くなったと思ったら後半の車速の伸びが全く無く、タイムも11秒台連発で明らかにエンジンに力が無いな・・・と、キャブのセッティングは地元で練習走行をしていた時には#185のジェットを使っていましたが、それでは燃料が足りずに#202で空燃比も安定して「今日はタイムも出るぞ!」なんて期待もしていたのに走る姿は完全にパワー不足。。。

SBR_1500
そして最後の一本を走る前にプラグをチェックしてみると3番のプラグがカブっていて、今まで3発だったのか・・・。と、普段の直4と違って180度クランクのV-MAXは常に片排サウンドなので、まさか一発死んでいるとは思わず、直ぐにプラグを洗浄して期待も込めて挑んだ最後の一本も同様にパワー感が無く終了しました。

そして、先ほど遠征から戻ってガレージにマシンを入れて何が原因だったのか探る為に圧縮を図ると圧縮が全く無い。
iphone_IMG_4908
バルブが曲がったのか?またコッターが飛び出したのか?と内視鏡でピストンを見てみると薄っすらバルブとヒットしたような痕が確認出来るものの、激しい事は起きていない。
そこでヘッドカバーを剥がして、まずはバルブクリアランスを確認してみようとクランクを回すと、隣で見ていたV-MAXのオーナーさんが ” カムが回ってないです ” とポツリ。

SBR_1545
またかよ。。。という事で、どうやらカムシャフトがまた折れていたようです。。。

SBR_1533
ちなみにこのカムシャフトがいつ折れたのか?を考えてみた結果、9月くらいに練習走行をした時に、エンジンから変な音が一瞬聞こえたような気がして、一緒に居た仲間に ” いまヘッドから変な音がしなかった? ” なんて話しつつ気に掛けたものの、直ぐに音がしなくなったので気のせいか・・と思っていましたが、実際にはあの時に折れたのだと理解しました。

そして不運な事に、何故カムシャフトが折れているのに気が付かなかったのか?ですが、
SBR_1553
一つは空燃比計のセンサーを以前に作業を行っていたショップさんがマフラーの集合後に設置をしていたのですが、集合部からの二次エア混入で正確な空燃比が測れなかったので、こちらで新規に1番のエキパイにセンサーを移動してしまったので1番シリンダーに異常がない限り空燃比計に症状が現れない事と、普段の練習ではスタートの練習しかしないので、3発と4発のパワー差の違いが分かるほどのパワーを掛けれないという条件もあり、間近で見ていても全く気が付きませんでした。

SBR_1552
それでも幸運な事にバルブとピストンが派手にヒットしなかった事と、吸気側が折れてくれたお陰で無負荷+無症状でいてくれたので致命傷には至りませんでしたが、これが排気側だったら破壊的なエンジンブローになり兼ねなかったので、いろいろ不幸中の幸いに助けられたようです。

と言う事で、今回は大失敗に終わりましたが、丁度シーズンも終了しましたのでエンジンを降ろして戦闘力を取り戻すべく、来シーズンに向けて引き続き頑張ります!




akane380 at 01:26|PermalinkComments(4)

2020年04月21日

FCRキャブ 非分解箇所+加速ポンプ オーバーホール手順

今回はFCRキャブレターの加速ポンプワンウェイバルブの交換手順の説明と、数をこなして個人的に確立したFCRキャブレター非分解部分の分解方法+失敗しやすい注意点をご紹介します。

SBR_SHOP
SBR_12842SBR_12821
数年前から消耗品扱いとなっていた高価なFCRキャブレターを再生させようとFCRキャブレターの非分解箇所のオーバーホールを目的にオリジナルで制作した高耐久なOリングのセットと加速ポンプ部分の補修用のワンウェイバルブの販売を行っているのですが、購入して頂いた方には発送の際のメールにて説明を添付しているのですが、ある程度の作業数をこなすうちに作業手順の精度も上がって作業難易度を下げる事が出来ましたので、

SBR_0379
これならD.I.Yで作業を楽しむ方でも難なく作業が行えるのではないか?という事と、以前からショップ様からもご依頼のお問い合わせを頂く事もあり、これらの作業をショップ様ご自身で行っていただくことでショップ様毎の利益性と作業の幅が広がるのではないか?ということで、こちらで試行錯誤して確立した作業手順と気を付けるべきポイントをシェアするべく作業手順をご紹介をしておきます。
※ あくまでも一個人の経験に基づいた内容ですので参考程度にお読み下さい。

SBR_0277
まず今回の話の元となる加速ポンプの不調ですが、症例として画像のように加速ポンプが不調で一か所だけ噴出しなかったり、噴出量に明らかなバラツキがあったり、
SBR_12812
青線で印した部分にステッカーが貼られる枠の無いタイプの初期型のFCRキャブレターではワンウェイバルブの栓に樹脂製の物が採用されているのですが(現在は真鍮製)、その樹脂の栓が中で動いて圧力損失を起こしていたり作動不良を起こしていたりと、気筒間でバラツキが生まれて燃焼具合に不具合をもたらしている個体が多く存在しています。

SBR_0379
そのような時に本来分解整備が行えないFCRキャブレターの非分解部分の分解とワンウェイバルブの交換を行う事で、高価なキャブレターを再利用する方向で分解修理をする内容をこちらに記載しておきます。

SBR_2166
まずOリングのセットを購入して頂いた際にお問い合わせをいただくこのネジ穴を塞いでいる黄色い物体ですが、

SBR_2167
マイナスドライバーなどでカリっとコジれば簡単に取れます。

SBR_10388
そしてこの非分解箇所の分解で作業の成否を分けるのは六角レンチの使い方で、単純にネジを舐めずに緩められるか・・・に作業の全てが掛かっています。
そのネジを緩める際に失敗する原因の殆どは六角レンチのボールポイント側を使ってしまう事による部分が多いので、

SBR_3092
使用する六角のサイズは2mmと2.5mmの2種類なので、単品で購入しても差ほど高くはありませんので必要であればホームセンターでストレートタイプを用意して作業に挑んでください。

SBR_12803
ちなみにこの手の安くてお得工具は精度が出ていないものが多いのでお勧めしません。※ 経験談

SBR_12792
特にここのネジを舐めると本当に面倒くさいので注意してください。
舐めた場合には六角レンチを買っといた方が全然安上がりだった。。。と後悔するくらい費用と時間が掛かるかと思います。

SBR_2793
理想としてはショートタイプの六角レンチがあればベストですが、

SBR_12795
仮に通常の六角レンチを使用する場合に横着をして画像のようにネジ穴に対して斜めに六角レンチをセットして回そうとしないでください。

SBR_12796
必ずネジ穴に対して垂直に六角レンチを立てて緩めてください。

SBR_3040
念のため、非分解部分を分解するのに取り外す必要のあるボルトは2か所の計4本となります。
順番としまして2.5mmのボルトを先に緩め、非分解部分の分離後に2mmのボルトを外します。

SBR_12816
そして2.5mmの2か所のボルトを無事に外したら非分解部分を接着している金属パテの剥離ですが、以前まではフロート側を少しずつ叩いて剥離をしていましたが、稀に硬過ぎてフロートが割れてしまう大失敗を経験して頭を抱えたりで、もっと確実に安全な方法は無い物か?と考えてその都度試した結果、現在では剥離をする際に青マルで示しましたポイントを叩いて剥がすと比較的安全で簡単に剥がせる事が判明しました。

SBR_2825
イメージ的にはこのような状態で叩く感じで、

SBR_2822
インパクトを与えやすいように鉄の小さなハンマーでコンコン(力小)〜カンカン(力中)と左右を交互に叩いて、間違ってもガンガン(力大)で引っ叩かないでください。
また剥がれた際にフロート側が飛ばないように画像のように片手で支えておいてあげてください。

SBR_12826
ちなみに格子部分では絶対に叩かないでください。
格子が割れて一瞬でキャブがジャンクになって再起不能となりますので。。。

SBR_2810
そして接着部分が剥がれたらフロート側から格子を留めているボルトを2mmの六角レンチを使用して取り外しますが、こちらのボルトが本当に舐め易いのでボールポイントを使用せず、垂直に慎重に緩めるよう注意してください。

SBR_3098
もし指の力だけでは硬くて回らない場合には画像のようにプライヤーなどで六角レンチを掴んで、ネジ穴側に力を押し付けながら舐めないように時計の反対方向に回して緩めて下さい。

SBR_12895
こちらのボルトは仮に舐めてしまっても比較的簡単に取れますので、舐めてしまった場合にはドリルで頭を飛ばして、

SBR_12896
ネジを除去してください。

SBR_10295
そして加速ポンプワンウェイバルブの交換ですが、新しい栓に交換する前に旧式のFCRキャブレターに採用されている樹脂製の栓を抜く必要があるのですが、

SBR_0327
適当に先の尖った画鋲とライターなどを用意していただいて、画鋲などの先端をライターで炙って熱を持ったタイミングで・・・

SBR_0324
グサっと樹脂栓に突き刺してから冷めた頃にスポっと抜けば画像のように取れます。
※ 現行タイプの真鍮製の場合にはドリルで揉んで削り取る必要があります。

SBR_2836
※ ワンウェイバルブの構成部品は非常に細かい部品ですので一度見失うと探すのが困難とまります。 作業をされる場合には落としても見つけやすい室内などでの作業をお勧めいたします。
※ 当方がリリースしている真鍮栓の凸状の突起は差し込み方向を分かり易く示す為の物で、スプリング内径よりも細径仕上げとなっております。
凸部分にスプリングを刺して反対にすると脱落しますので、穴にセットする際には個別にセットをしてください。


SBR_0336
そして スチールボール ⇒ スプリング ⇒ 真鍮栓 の順でセットをしたら・・・

SBR_0339
ピンポンチなどを使用して打ち込みを行います。

SBR_0340
打ち込む深さは画像の線の位置まで入っていれば問題ありません。

SBR_3106
ちなみに非分解部分を剥離する時や栓を打ち込む際にピンポンチなど専用の工具が無い場合には適当なボルトなどで代用も出来るかと思います。

SBR_3107
あまりお勧めはしませんが、もし自分が何も無い状況なら使えるモノを代用して作業を行うと思います。

SBR_0355
そして非分解部分を分解した時にしか掃除の行えない加速ポンプジェットの清掃も忘れずに行って、

SBR_0353
穴の詰まりなどをチェックしますが、

SBR_0362
もし専用の道具が無い場合には画像のような配線の切れ端を使ってそれぞれの太さに合わせたモノを代用として作れますので、無ければ有るものを使って作業を行ってください。

SBR_2920
そして以前に非分解部分の分解記事を書いた際には接着されていた金属パテは触らずにそのまま液体ガスケットを少量塗って組み付けてくださいと書きましたが、この金属パテは画像のようにカッターの刃で削ぎ落すと綺麗に剥がれる事が分かりましたので、出来るだけ切れ味の良いカッターの刃を使用してキャブと金属パテの間にカッターの刃を切れ込むようにして金属パテを剥がしていってください。
※金属パテが綺麗に剥がされていても剥がされていなくても性能に変わりはありません。

SBR_2918
またボディ表面はウェットブラストなどが無くても、金属ブラシでゴシゴシ擦れば綺麗になります。

SBR_2925
ちなみに金属パテの除去ですが、ボディ側は凹状に詰まっている分は無理に除去しなくても良いと思います。

SBR_0373
ということで綺麗になったら・・・

SBR_0378
Oリングをセットして分解時の逆手順で組み付けを行いますが、

SBR_12785
ダウンドラフトとホリゾンタルではOリングの形状が若干異なりますので、

SBR_12843
ダウンドラフトで当方のオリジナルOリングを使用の場合には画像の点線部分でカットして使用してください。

SBR_2921
参考までに組み付け時に接合面に使用している液体ガスケットはパーマテックスのモトシール1という耐ガソリン性の強いモノを使用していますが、個人の方でそんなに大量に必要ないという場合にはバイク量販店で売っているDAYTONAから出ている「耐ガソリン液状ガスケットグレー10」という商品が中身はパーマテックスのモトシール1と同じだと思うので安くて少量で使い勝手が良いかと思います。

SBR_2929
そして綿棒などを使って薄く塗付けて組み付けを行い、

SBR_9608
全てのネジを締め付ければ完成です。
※余談ですが、ボディ内部のガイドローラー部分に摩耗が見られた場合には協立工芸様が販売しているSEPベアリングガイドを使う事で問題を回避する事が出来ます。


2020.4/26 補足1.

下記動画にて非分解箇所のOリングが劣化して傷んでいるかのチェックを簡易的に行う方法をご紹介しておりますので、非分解箇所の修理をご検討の際には一度ご確認をしてみてください。



補足2.

稀に非分解部分のOリングを交換後にアクセルをガバっと開けるとエンジンがストンと止まってしまうようになった事でトラブルや組み付けミスか?と心配になってご連絡を頂くことが御座います。
その現象はガソリンが漏れていたり滲みなどを起こしていたスロー系が正常に戻った事で低回転時のガソリンの供給量に変化が表れたためにセッティングにズレが生じた事によるセッティングの変化が原因です(多くの場合は燃料を薄くする方向で修正します)ので、スロー系のリセッティングをお願いします。


akane380 at 06:05|PermalinkComments(13)

2020年03月17日

FCRキャブレター 他 オーバーホールとペイントについて

SBR_0151
普段よりセラコート処理に関するお問い合わせを頂く中でキャブレター制作に関するお問い合わせも多く頂くので、よくある質問に答えつつ作業の流れなどを紹介する説明をアップしておきます。

SBR_8827
まず多いのが中古のキャブレターでも制作出来ますか?という内容と、個人でも作業の受付はしていますか?という内容ですが、キャブレター制作のオーダーはショップ様、個人オーナー様問わず、また中古ベースでも新品ベースでも画像のような分解ベースでも施工は可能です。

SBR_8848
キャブレター制作時には新品中古品関係なく、分解出来る部分は全て分解をした上で、一つ一つの細かな部品も全て施工対象として希望される仕様にてハンドメイドで個々に合わせて制作を行います。

SBR_8873SBR_8984
割れやクラック、致命的な欠けなどボディ自体の程度が悪くなければ新品ベースでも中古ベースでも仕上がり自体は基本的に変わりませんのでご安心ください。

SBR_1235
また中古のキャブレターをベースとした場合にこちらで施工前に各部のチェックをしまして、制作しても本来の性能を発揮出来ないような著しく状態の悪いキャブレターに置きましては施工費用が無駄となってしまいますので作業をお断りするか、当該箇所の修理が可能な場合にはオーナー様とご相談の上、修理等を行って再生などの作業を追加して行っております。

SBR_1245
実際の作業の流れとしまして、

SBR_1256
分解時には各部の変形や消耗具合を目検に頼らず電子顕微鏡を使用して状況診断を行い、

SBR_1434
分解後に洗浄と空焼きをして・・・

SBR_0395
消耗部品や変形などが見られた場合には・・・

SBR_0525
予算などを打ち合わせの上、許される場合には新品部品への交換を行います。
※消耗部品などパーツの持ち込みも歓迎ですので、交換パーツを既にお持ちの場合にはキャブレターと一緒にお送り頂ければ組み付け時に新品に交換をして組み付けを行います。

SBR_1268
また通常のO/hでは分解しないメーカー非分解部分も結構な割合で内部のOリングにダメージを受けている個体が存在するので、必要な場合には分解をして、

SBR_1307
不良個所の修正や長年の汚れをウェットブラストを使用して艶出しも兼ねた洗浄を行った上で、

SBR_0378
シーズンオフや定期的なメンテナンスの際に強力な洗浄剤を使用してガンガン洗浄しても純正のようにOリングがヘタレないよう高耐久な対策素材でオリジナル制作した専用のOリングKitを使用して組み付けを行い、純正よりも高耐久な仕様で復活させます。

SBR_1414
そして非分解部分の組み付けが完了しましたら・・・

SBR_1447
各キャブレターに合わせた専用のマスキングKit を使用してブラスト処理を行って、

SBR_1466
ブラスト後に超音波洗浄機にて入念に洗浄を行い、再度焼き付け乾燥後にコーティング作業へと移ります。

SBR_1497
そしてご希望の各仕様に合わせてセラコートやガンコートを駆使して細かな部品の一点一点にコーティング作業を済ませたら・・・

SBR_2238
各部を調節しながら元の状態のジェッティングにて組み付けを行い、組み付け後にオーバーフローのチェックと、

SBR_2240
加速ポンプの状態などをチェックして問題が無ければ完成です。

SBR_2198
そして先行しているキャブレターの作業が完了する頃合いに次の予定のキャブが入荷して作業を開始して、

SBR_2722
完成した頃に・・・

SBR_2712
また次の作業の入庫が・・・という感じで作業の受付は予約順となっております。

SBR_5716
また、キャブレター制作はFCRキャブレターやCRキャブレター以外にもハーレーで多く使われているHSRキャブレターなども全て分解のうえで、

SBR_6186
専用のマスキングKit を使用して一点ずつ塗分けを行って制作をします。

SBR_8411
FCRキャブレターなどに限らず他のキャブレターでも新品中古品関係なく施工対象となりますので、画像のようにヤレていても、

SBR_8718
施工後は新品ベースと同様外見の見た目は基本的には変わりませんので、機関が良好なら現在ご使用中のキャブレターベースで全く問題無いかと思います。

SBR_6194
またキャブレターの制作作業は全てハンドメイドで一品モノに近い作業となりますので、画像のような取り扱い実績の無い古いハーレーのショーバイク用のキャブレターでも、

SBR_6224
出来る限りご希望の仕様で仕上げられるよう作業を行っております。

SBR_2699
そして上で紹介しました古いハーレー用のキャブレターを装着したシュアショットさん力作のHRCSベストアワード賞獲得マシンが先日発売されたVIBES誌のカバー車両になっており、
SBR_0153
キャブレターと共に施工させて頂いたハブとブレーキが一体の非常に高価な足回りなども含め、詳細はVIBES 4月号にてご覧いただけますので宜しければ仕上がりの参考程度にご覧ください^^
という事でこの辺で終わりにして、次回はFCRキャブレターの加速ポンプの交換手順の説明記事を紹介しようかと思います。

SBR_2686
最後に各作業は完全予約制で常に予約順に作業を開始しておりますので、その都度作業に取り掛かれるタイミングや納期が異なります。
イベントなどが控えている場合にはお時間に余裕を持って事前に secretbase-racing@nifty.com までお問い合わせ頂ければと思いますのでよろしくお願いいたします。

akane380 at 04:00|PermalinkComments(4)

2019年01月29日

Today's Work

SBR_9360
個性的なキャブレターを制作するべくキャブレターのペイント作業も相変わらずやってます^^

SBR_2487
新品ベースからの

SBR_3771
人と違ったイメチェンも

SBR_2495
白サビや腐食などで少しヤレてしまった中古ボディの

SBR_3691
リフレッシュを兼ねたコーティング作業も

SBR_4174
派手系から

SBR_6999
シブ系まで・・・

SBR_9722
あなただけのオリジナル仕様を制作いたします〜。などと細々とやっているのですが、ここ最近オーダーを頂く時に「キャブレターギャラリーのこのキャブレターと同じ仕様で!」とご依頼を頂くことが多くなってきてしまいまして、これじゃオンリーワンじゃ無くなってしまう・・・ということと、

SBR_9608
ショップ様からのご依頼が増えて分解した状態でしたら更に割引しますよ〜ってやっていたら分解状態での入庫が増えてしまって、組み上げ後の完成画像が撮れない^^: という悲しい結果も重なってここ最近キャブレターギャラリーへの新規搭載を見合わせているのですが、

SBR_0340
ライン生産品と違って一点一点小さなボルト一本までご希望があればカスタムメイドで細かく対応しておりますし、

SBR_1372
SBR_3753
同じ色使いでもチョットした仕様の違いでこのように違った個性が出せますので、せっかく費用を掛けてまでご依頼をくださるのであれば量産品では実現出来ない車両に合わせた色使いのカスタムオーダーを存分に楽しんで発注していただくべく、遠慮なく出来る限り理想の仕上がりに近づくよう希望の仕様をお教え頂ければなぁ・・・と、人と同じ、皆と一緒が嫌いな作業者からのご提案でしたw





akane380 at 09:34|PermalinkComments(4)

2018年01月24日

キャブレターギャラリー追加分

IMG_9472
昨年にカメラのボディをEOS7D ⇒ EOS7D Mark兇某靴靴して、1枚あたりの容量や連写性能が上がったのでメディアも32GBのモノに変えたのですが、エラーで途中で画像が消えてしまうわ、昨年末に無くしてしまうわで、作業記録ネタと完成画像を大量に失ってしまいました。。。
やはり大容量はちょこちょこ保存しておかないと大量に画像を失ってかなり痛いことが分かりました・・・。

SBR_9503
ということで、メディアを2枚も失ってしまったので反省も踏まえて今回は16GBを2枚用意して、痛い思いをする前に画像保存用のHDDも現在使用中の物は4年使ってそろそろ寿命が怖いので新しいモノを用意しました^^
それにしても1TBで十分なのに3TBの方が安いってのは需要と供給の結果なのでしょうか・・・。

ということで、一番確実なのはこちらにアップしてしまえば一番安心ということで、
SBR_6858
SBR_6840SBR_6835SBR_6842
こちらのZRX1200R純正キャブレターは昨年セラコート処理にて製作させて頂いたモノですが、

SBR_9212
昨年の暮にオーナー様が新たな作業の打ち合わせも兼ねて遠方よりキャブレターを組み付けたマシンに乗って仕上がりを見せに来てくださいましたので、チャンス!とばかりに組み付けた完成画像を撮影させていただきました^^

SBR_9180
昨年は何だかんだでショーバイク用の製作が多かったので完成車両の画像も複数撮影出来たのですが、今年も ” 撮影してもいいぞ! ” というオーナー様が居りましたら是非とも撮影させてくださいw


ということで、近々下記 新作キャブレター画像たちもペイントギャラリーに追加しておきます。
SBR_9683
SBR_9689SBR_9715SBR_9727
SBR_9327
SBR_9329


SBR_9392
SBR_9210SBR_8521SBR_8536
SBR_8530










SBR_0052
SBR_0050SBR_0054SBR_0053


SBR_9166
502A9154502A9153502A9178


SBR_0078
SBR_0081SBR_0082SBR_0091


SBR_9071
SBR_9070SBR_9075


SBR_8940
SBR_8943SBR_8946SBR_8947


SBR_0045
SBR_0021SBR_0030SBR_0037


#9421891
#9166787#9767363#9336643


akane380 at 03:42|PermalinkComments(4)