セラコート

2017年11月11日

セラコート New Black 誕生

SBR_cerakote
セラコートを扱い始めて黒の質が非常に良くなり、性能も耐熱性や放熱性に耐傷性、耐薬品性など求める性能に応じて色々と特殊な黒を施工させていただいておりますが、

SBR_3403
そのような他に無いアドバンテージを持つセラコートのブラックシリーズにも唯一の欠点がありまして、それは「強い光沢のある黒が無い」という問題を以前から抱えていたのですが、今年の春頃についにセラコートでの艶有りブラックがリリースされたとの事で、待ってました!と早速入手してサービスを開始したものの、

SBR_4283
このセラコートの艶有りブラックが非常に難敵と言いますか、シビアな性質をしておりまして、

SBR_4284
このような形状をしている部品が相手だと同じ塗料で同時に施工して全ての工程を全く同じくしても仕上がりの質感が変わってしまい、

SBR_4290
結果、仕上がりが気に入らずやり直すとまた先ほどとは違った仕上がりになってしまったりで・・・

SBR_4300
失敗を重ねながら癖を掴んで応用してまた再度やり直すといった事を繰り返して、

SBR_4307
毎回納得のいく仕上がりになるまでに何ども心が折れそうになりながら施工をしているのですが、

SBR_9771
以前にハーレーのディーラー様よりご依頼頂いた幅広のハンドルも艶ありの黒で施工をしたのですが、この単純な形状でも仕上がりにムラがあって結果的にやり直しでもうセラコートの艶有りブラックの扱いは止めようかな・・・と。

P1150519
で、毎回大失敗をしている訳ではなく、艶や肌質などホンの少しだけ仕上がりが気に入らなかったりなウチのチェックで合格とは言えないいわゆる ” B級品 ” 的な仕上がりが多く、何でこんなに安定しないのかをセラコートの日本総代理店の鈴友さんに聞いたところ、どうやらセラコートを製造している米国のNIC社が量産向けに塗装専用の産業機械を製造してリリースし始めたらしく、今回の艶有りブラックはその産業機械で塗り易いように作った機械向けの塗料とのことで、副産物的に艶が生まれたらしく、しかも結果的に本国で即製造中止になったとのことで繰り返しの精密作業が得意な産業マシーンでも扱えない性質ならそりゃ扱いが難しくても当然だわな・・・と。
その後、その塗料をベースに若干改良された艶ありブラックが日本でだけリリースされたのですが、それも相変わらず不良率が高く、鈴友さんに直接伺って性質や仕上がりの確認などを行ったりと、この艶有りブラックには散々振り回されてもう本当にウンザリしかけた頃に、セラコートの次世代シリーズである ELITE(エリート)シリーズのブラックがようやく解禁されるとの事で、色も今までのダークグリーン寄りなブラックではなくしっかりとしたブラックで艶もちゃんとに有るという話だったので・・・

SBR_8298
この艶有りブラック問題を解決するべく早速ELITEシリーズのE-100 Black out を取り寄せてみました^^





で、早速艶有りブラックで希望されていた部品があったので試しに使ってみたところ・・・



どんな感じに仕上がったかと言いますと・・・










SBR_8225
 絶対にこれじゃない感が満載な仕上がりに・・・w

SBR_8230
しかもこの最強 ELITEシリーズのブラックのリリースを待っていた施工部品とまさかの類似色で採用出来ずw  ただ質感と色は良いので艶消し系のオーダーを頂いた際にはこれはこれで流行りそうな気はするのですが^^:

SBR_8239
ということで結果的に先ほどの部品もやり直しでオーダーを頂いた艶有りの仕上げにてフィニッシュ。

SBR_8277
また、通常の6分艶でもこのような形状の物であれば艶感はかなり出るので、物によっては6分艶で仕上げさせていただきたいかと^^:

SBR_0206
逆にこのような部品であれば艶有りでの施工も楽なので・・・とか言いながらこの部品も一度気に食わずやり直しましたが。。。
とりあえずリスクが高くネガティブな光沢のある艶黒の扱いを無くそうか・・・個人的にまだまだ艶有りブラック問題は続きそうです・・・。


akane380 at 01:11|PermalinkComments(6)

2017年08月10日

十人十色なキャブレター製作

あぁ〜気晴らしに海に行きてぇ・・・とか思いつつ根詰めて作業をして、ずーっと海海考えながら塗装のデザインを考えていたら和な感じの波模様も良いな・・と波模様を取り入れる事にしたのですが、SBR_9336
実際にデザインをしてイケるかも。と採用し、実際にパソコンで出力してプロッターでカッティングシートを切りはじめたらデザインが細か過ぎてカチャカチャとカッティングシートを切り出すだけで1時間。。。 そこから不要部分の抜き取り作業を手作業で偏頭痛と闘いながらセコセコと1時間半格闘で、なんだか海を感じるどころか余計に疲れが・・・で、軽くやさぐれてましたw

それにしても今年も残り4ヶ月を切ってしまいましたが、先月辺りからポツポツと年末に向けたイベント車両関係の作業依頼などもボチボチ増え始めてあっと言う間に年末を迎えるんだろうな・・・といった感じですが、イベント向けのキャブレターの製作などもお陰様で順調に仕上げさせていただいております^^SBR_4115
SBR_4122SBR_4109SBR_4126
こちらのキャブレターはハーレーで年末の横浜で行われるショーに出展をされる予定のマシン製作の一貫でセラコート仕様での製作をご依頼いただきまして、今回はエンジンに施された特殊な処理の色合いに合わせるべく、マットブラックと艶有りブラックの2色をご選択いただいて仕上げさせて頂きましたが、最終的にどのような仕上がりで纏まるのか今から年末が非常に楽しみです^^

SBR_3052
SBR_3059SBR_3067SBR_3076
そしてもう一機、先日嬉しい事に超ド派手仕様のご依頼を頂いて製作させていただいたのですが、こちらのこの上なくド派手なFCRキャブレターですが、装着するマシンはバイクではなく4輪のSR20DE E/g に流用装着されるキャブレターとのことで、4輪ならこの位派手な方がエンジンルーム内での存在感もあってボンネットを開けた際に一発目に目に飛び込むインパクトは十分ありそうです^^
また当初はガンコートを使用しての製作依頼でしたが、待ちに待った初のド派手仕様という事でこちらもノリノリで今回はサービスにてセラコートにバージョンアップをさせていただいて、発色の良いセラコートのコルベットイエローという色を使って製作をさせていただいたのですが、製作前から黄色ということである程度は覚悟をしていたのですが、綺麗な発色にする為に厚塗りをしなくてはならず、何度も仕上がりが気に入らずやり直して正直今回は今までで一番作業が大変でした。
でも納品した際にオーナーさんに予想以上と喜んで頂けたので苦労した甲斐がありました^^

SBR_0483
SBR_0492SBR_0526SBR_0501
そして最後にご紹介するのは先ほどのド派手とは真逆の渋めのフルブラック仕様での製作ですが、今回はパッと見では気付かないレベルでセラコートによる半艶と艶有りの2種類のブラックを細かく使い分けて技を効かせ、トップキャップにはブラックのリンクル塗装を施し徹底的にフルブラックに仕上げつつも単純なベタ塗り感を出さぬように注意を払いながら仕上げました。

SBR_0132
今回の製作にあたって施工対称となった部品の一覧ですが、こちらのキャブレターのオーナー様は70年代に黒に拘ったチームで有名な元COOLS結成時のサブリーダーということで、今回もとことんブラックに拘った仕様を目指しました^^

SBR_0441
ちなみにセラコートなら密着性が非常に高いのでこのようなスプリングも問題なく施工が可能ですが、ドライブラストを当てると場合によってはスプリングがダメになってしまうので、線径の細いスプリングの場合には熱を持たないウェットブラストにて下地処理を行います。

SBR_0135
それにしても自分の生まれ育った地元が五井(ごい)という町で、何かにつけて51という数字を好んで昔から使って親しんでいて、コーイチさんも51で、今回のオーナー様も51と、51という数字には生まれた時から何かと縁がありますね^^

SBR_1504
そして先日のアメフェスの会場にてPAMS様が展開していたブースで今回製作させて頂いたCRキャブレターを装着した特別なZ1000Rが展示されていまして実際に施工したキャブレターを装着したマシンを間近で見てきたのですが、ちょっとやり過ぎたかなぁ・・・と少し気掛かりだったフルブラック化も逆にフルブラックにして良かったと思える位に他所も徹底的にブラックアウトされた車両で、

SBR_1506
エンジンに装着した際のバランス感も違和感なくオーナー様にも気に入っていただけたとの事でこちらも一安心できました^^
こちらのマシンはマフラーのブラック化や細部の煮詰めなどがまだ製作途中とのことで、こちらも今後の完成が楽しみな一台です♪
また今回は当日に会場でPAMS様に了解を得て画像の撮影とブログへの搭載許可もいただけたのでこれでまた一つキャブレターペイントギャラリーに搭載できる実例画像をゲットする事が出来ました^^

SBR_3120
そして最近は新品ベースのキャブレター製作や非分解箇所まで分解してのオーバーホールも兼ねたキャブレター製作など、メーカー機種問わずいろいろなオーダーが入ってきてどれも時間を要するので予約の待ち時間や納期がどんどん遅れてしまっておりますが、

SBR_9355
それでもお待ち頂けて次から次へと新しいことに挑戦させていただける事に感謝しつつ、より良いものを提供出来るように技術を磨いてこれからも頑張ります^^

akane380 at 03:52|PermalinkComments(12)

2017年06月07日

009696 黒色々

SBR_0077
先月からセラコートのブラックの艶が生まれ変わって艶感が良くなったのですが、同時に以前までのブラックと仕様が変わったことでセッティングや調整が変わってしまい、同じ調合や塗り方では以前の艶感が再現出来なくなってしまったので結構厄介な話でもあったりするので、

SBR_4216
とりあえず施工する自分自身の確認の為と、今後うちでラインナップとして使う艶感を決める為に廃棄処分する予定のピストンなどを使って、同一ブラックをベースに艶の違いによる色見本を作ってみました。

SBR_3403
今までは板材やアルミパイプなどに施工したモノを色見本として使っていたのですが、今回艶の幅が広がったことでやはり板材やアルミパイプへ施工したモノを色見本として見ていただいた時に、単純な形状の色見本では画像のように上下で肌質が違ったり凹凸があったりした場合に実際の完成形をイメージをするのって慣れていない方では正直難しい面がありまして、出来れば凹凸があって掘削面や鋳物肌など複合的な施工面を作れる良い立体物があった方が実際の仕上がりもイメージし易くて、打ち合わせの際などでも仕上がりのイメージを伝えやすくて良いんだけどなぁ・・・と、

そんな事を考えつつガレージ内を見渡していたら丁度良いところに捨てる予定のピストン達がありましたので、これらを今回リサイクルで使って黒の艶感の色見本を製作してみました^^
SBR_4271
そして実際に艶を操作しながら施工してみたところ、今回の新しいブラックは非常にシビアというか敏感というか、ちょっとした施工時の工程差や温度管理で肌質が変わってしまい、艶や肌質の再現性が非常にシビアな印象なので、あまり細かくラインナップせず、ウチで基本ベースとしてラインナップするブラックの艶は画像の4パターンとして、右から「艶消し、半艶消し、半艶、艶有り」の4種類を通常のラインナップとして、必要に応じて可能な限りその都度艶を調整するといった具合に今後進めていきたいと思います。

で、ブラックネタついでに・・・SBR_1472
海外のモンスターマシンなどでよく見かけるタービンのブラックアウト処理ですが、

IMG_9635
たまぁに聞かれるのですが、うちでセラコートを使用し施工する場合には温度が差ほど上がらないコンプレッサーハウジング側は通常の塗膜強度の強い耐傷性のある先ほどのピストンで紹介をしたブラックと同じHシリーズを使用しますが、高熱に曝されるEXHハウジングやセンターカートリッジ部分は最大1200℃ まで対応の耐熱コーティングで施工・・・と、全て同色でボテっとしたイメージにならぬよう要所要所選択肢を分けて施工をしていますのでご希望のイメージにより近づけられるかと思います。
よく聞かれる施工のコストも凄く高いと思われているようですが、上の大型の2点でも目安として2万円以下です。

SBR_1902
ちなみに低温で焼付け施工が可能ですのでアクチュエーターのダイアフラムなどへの影響も心配なく施工が可能ですので、どの範囲まで施工可能なの?=好きなだけブラックに出来ますw といった感じです。
※ ただしアクチュエーター及びセンターカートリッジに対しては精度に関わる問題なども考慮し、仕上がりの良さよりも性能第一な施工方法を採用しています。

SBR_4072
また、新品なら問題ないのですが、中古でボルトが齧ってしまっていたりするとこちらでは取れない場合もありますので、出来るだけ分解後にご依頼をお願いいたします。

SBR_4167
ということで艶が生まれ変わってまた新たなBlack Snail ( 和名:黒蝸牛 ) 仕様の完成です♪

それにしてもやっと来週辺りから自分の12Rのエンジン部品とV-MAX達のエンジン部品の加工も終えて帰ってくると思うので、また一気に忙しくなりそうですが、楽しみでもあるのでそちらの方も出来るだけ紹介していきます。

akane380 at 03:41|PermalinkComments(10)TrackBack(0)

2017年05月31日

Passion

最近本屋さんなどでパラパラと雑誌を捲っていると毎月何かしらの雑誌に自分が携わらせていただいた部品を装着したマシンが搭載されていて、あの部品はこうゆう感じで仕上がったんだなぁ・・・なんて確認できる機会も増えてきたのですが、毎回作業依頼時は基本的に部品単体で送っていただくことが殆どなので、その部品単体でしか接していない事もあって完成したマシンの全貌は誌面を通して見るというのがいつもの感じで、基本的に仕上げた個々の部品の最終形ってほとんど見る知る機会がないのですが、#18154435
以前にタンクキャップをセラコート処理させていただき、今回はピッカピカのマフラーを送って頂いて

SBR_9962
その後真っ黒に耐熱セラコート処理を施させていただいた熊本の Iさんより

IMG_5743
なんと、ありがたい事にマフラーを組み付けた状態の完成画像を送っていただけました♪ ^^
作業のご依頼を頂いてマフラーを送っていただき、梱包から取り出した時に「こんな綺麗なマフラーを容赦なく真っ黒にして良いのだろうか・・・。」と正直ちょっと不安になったりもしましたが、この完成画像を見てやっとそれで良かったんだと納得ができました♪ というか、ここまで拘ったブラックアウトはマニアックに渋いの一言です^^

ZEP750-2
それにしてもO・Zのマグホイールは元々黒が存在するのは知っていましたが、今はオーリンズの前後サスやブレンボのキャリパーなどもブラックアウトされた商品があるんですね。
元々それぞれが持つブランドイメージのカラーをあえてブラックで統一するって結構勇気が要ると思いますし、このような個性のある仕様は個人的にも大好きなので、今回作業をご依頼いただけて嬉しく思います^^
I さん、この度は画像を送ってくださりありがとうございました <(_ _)>

そして滅多に無いことが先日凄く重なりまして、SBR_3200
もう一台の完成した状態を見せに来ていただけたSPLマシンがこちらの91' GSX-R750のN本さんですが、

SBR_3166
以前にコーイチさんがご紹介をしてくださったご縁で オザワR&Dさん よりキャブレターペイントのご依頼を頂きまして、今まで使用していたFCRキャブレターのボディの消耗が激しく非分解箇所からのガソリンの滲みなどが発生していたので交換を機に、新品ベースにて分解状態で入庫したFCRキャブレターを仕上げさせていただき、色の打ち合わせ時に仕上がってマシンにセットした状態を殆ど見たことがないんです・・・とオーナーのN本さんにお話したのを覚えていてくださり、

SBR_3038
今回仕上がったキャブレターとマシンをお忙しい中こちらまでご足労いただいて見せにきていただけました♪

SBR_3259
今回はボディのベース色や配色、ファンネルの塗り分けなど何度かの打ち合わせと色や塗り分けの仕様変更を経ての完成ですが、挿し色の赤にワンポイントの白など各部との配色バランスも現車に合わせたのでレーシングマシンによくある専用設計的なレーシーな雰囲気を出せたのではないかと思います^^

SBR_3186
こちらのマシンはオザワR&Dさんで隅々まで製作されたスペシャルマシンなわけで普通じゃないのは分かっていましたが、こちらもブラックのブレンボにダイマグのカーボンホイールを履いていたりと一見シンプル風なのに凄い内容のマシンです^^:
SBR_3166
先ほどのこの画像も ” いろいろな所を走り回って何かあった時にオザワさんに迷惑が掛かるといけないから・・・ ” と、あえて白から黒に替えて目立たないようにステッカーを配置している辺りは本当にマニアックでした^^:

SBR_3299
それにしても最近いろいろなショップさんのマシンを見させていただく機会が増えたのですが、やはり工作機械やそれを扱う技術のあるショップさんの製作するマシンはちょっとした部分でも作り込みがしっかりしていてほんと、ため息が出ますね^^:

SBR_3311
そして今回このGSX-Rを見せにきていただいたN本さんは耐久面に優れ非常に高価で特殊な樹脂を使ったFCRキャブ用のオリジナル部品も製造し販売されております。
SPEベアリングガイド:株式会社 共立工芸さん
またN本さんのブログではこのGSX-Rのマニアックな製作記事などもありますのでお時間のある方は是非覗いてみてください^^
N本さん、当日はわがままを言って撮影まで許可してくださりありがとう御座いました<(_ _)>




そしてつい最近ホンダ関係で悲しいニュースもありましたが、takuma-sato-indy-500-winner-intv
やはり何と言っても佐藤琢磨選手のインディ500での日本人初優勝は本当に最高に嬉しいニュースでした。
自分と同じ歳で大学卒業後からの遅咲きでも努力と根性でとにかく夢に向かって突き進む、そんな印象で2003年以降のBARホンダ時代とSAF1時代は鈴鹿開催時は毎年応援というよりは挑戦することの勇気を貰いに鈴鹿に行って、SAF1が財政難で消滅して以降、日本でファンイベント時以外は直接活躍を見れる機会は無くなってしまいましたが、今回はモナコGPを欠場しての参戦となったアロンソ選手がホンダの話題のメインかな?と思いきやまさかの琢磨選手の優勝♪  鈴鹿のレース前にファンイベントで話していた事を思い出すと本当に泣けてきます。
おめでとうございますって気持ちでまた一つとんでもない情熱を与えて頂きました(T T)

akane380 at 05:36|PermalinkComments(6)TrackBack(0)

2017年05月23日

テイスト・オブ・ビバ熱中症

先日のテイスト・オブ・ツクバの観戦に向けて体調万全で行こう!と計画を練ったのですが、とりあえず当日は夏日だなんてニュースでも言ってるから睡眠だけはしっかり取っていこうと土曜日の夜21時頃に寝て、日曜の早朝 4時に起きて筑波サーキットに6時着!これで行くべ。と予定を立てる。
で、土曜の21時頃に寝るとなると相当睡魔に襲われてないと寝れないからと、ちょうど作業も溜まってるし金曜日は徹夜をして土曜の21時頃に爆睡出来るようにしよう。と考える。
SBR_3163
そして金曜の夜にシュアショットさんに納品に行って戻ってくると以前にCRキャブレターの製作をさせていただいたZ1のオーナーSさんが完成車両を見せがてら寄って来てくださり、そのまま話し込んで気付けば午前3時過ぎでお開きとなって、自分はガレージに残って作業を続け、そのまま土曜のお昼が過ぎて、以前にFCRキャブレターのセラコート仕様を製作させて頂いたオーナーNさんが完成したマシンのお披露目に来ていただけるとの事で、お昼過ぎに合流をして我侭を言って完成画像なども場所を変えて撮影させていただいて、その後 Nさんとお別れをしたのが土曜の16時過ぎ・・・。
SBR_3341
このまま帰ったら絶対に気を失うな。。。 ということで再度ガレージに戻って作業を続け、事のついでにと、ツクバで引き渡す部品と帰りに納品する部品の梱包なども済ませて準備OK!! でなんだかんだで気付いたら日曜日の早朝 4時過ぎで出発時間ぴったり♪ 寝るのを忘れた・・とw

体調万全で行くつもりが体調絶不調で行く羽目に・・・って、仙台に通ってた頃も同じような過ちを何度も繰り返して勉強したつもりだったのですが成長してませんでしたwSBR_3991
そんな状態でのツクバ入りはまさに地獄で日が昇って気温が上がると一発ノックアウトw
行きの車内で流れていたFMで ” めまいや立ちくらみが出たら要注意 ” なんて熱中症の注意喚起をしてましたがバッチリこの事か!とw

SBR_3969
そんなこんなで休み休み観ていたのでコーイチさんの走りを見る時以外は殆ど死んでましたが、

SBR_3506
今回の目的の一つでもある材料の仕入れと広島のMさんのハイパープロ用サスのスプリングのパウダーコートの依頼をパウダーコートを扱っていないウチに代わってセラコート製品の元締め兼協力企業でもある鈴友さんに作業委託をしてきました^^

SBR_3516
鈴友さんが扱っているパウダーコートはカラーバリエーションが6000色以上もあるので扱えば扱ったで面白そうなんですけどウチの場合は作業の幅をこれ以上広げたく無い的な問題が・・・。

SBR_3890
そうこうしているうちにイベントの大トリを飾るコーイチさん達クラスの決勝が始まり、コーイチさん達の熱い走りを見て、ホントにプロのライダー&加給機付きのH2 コンビでも追いつけないんだなぁ・・と、以前にコーイチさんとの会話を思い出しながらやっぱこのクラスの人達は凄いんだな・・・と。

SBR_3460
でもコーイチさん達の走りを見ている最中に遠くで聞こえるH2 の加給音とブローオフ?バックタービン?音は迫力もあって格好良かったです。

SBR_3995
そしてコーイチさんのゴールを見届けたらツクバを後にして、帰りに柏のサンクチュアリー本店さんに納品と残りの作業の打ち合わせを行いに行って効率重視の週末を無事クリアー♪って全然終日無事じゃ無かったですがw まぁとりあえず結果良ければ何とやら・・・

SBR_3658
それにしても熱中症でダレテいたからか・・・今回のツクバでは何度かいろいろな世間の闇を見ますた・・・そして何度も近寄ってくるひばりが心を癒してくれましたw

akane380 at 04:28|PermalinkComments(10)TrackBack(0)

2017年05月09日

FCR / CR キャブ用 オリジナルドレンボルト

年々時間の経つペースが加速して二十代の頃は一週間が月火水木・・・と普通でしたが、最近は興味本位に生き過ぎているからか?w 一週間が月水金に、酷いときには月木土に感じて時間の流れがあっという間で良く言えば充実、悪く言えば貧乏暇無しなあっちゅう間な日々を送らせていただいておりますw

で、前回この記事「 今年の新作準備 」を書いてから恐ろしい事に一年以上時が既に経過していたようで、今年の新作準備のハズが悲しくも去年の旧作準備に変わっていたという・・・。
しかも一度年末に思い立って途中まで記事にしようと下書きがしてありましたのでそのまま当時の下書きを使ってお送りいたしますw

SBR_5205
ずーっとやらねば、やらねば・・・と心の片隅で思いつつ、時間がだいぶ経ってしまったオリジナルのキャブレター部品ですが、一番初めに大阪の加工屋さんに試作を頼んだのが震災前で、その後もいろいろ風呂敷を広げ過ぎてしまって後回し後回しで中々形に出来ず、

SBR_1593
完成度を上げる為にキャブレターペイントの作業をモノにするまで削り出しのこの状態でガレージの片隅で眠る(忘れ去られる)こと約5年w
理想のキャブレターも製作出来るようになり、いつも新しいキャブレターを作る度にあの部品さえあればもっとキマるのになぁ。。。というか、いい加減腐食してたらどうしましょ?などと思っていて、真面目に年内中には絶対に作ろうと思いつつ気付けば既に年末で焦りまして、

SBR_2208
この忙しい年の瀬に細かい仕事をごっそりとアルマイト屋さんに出しましてw やっと完成しましたオリジナルの削り出しドレンボルト♪

SBR_2140
完全な自己満ですが・・・、いままで地味な色ばかりだったキャブレターをまた一歩理想的な個性派 派手派手キャブレターへと進化させる選択肢が増えました^^

SBR_2231
今回の製作にあたり材質は装飾目的なので用途的に剛性よりもアルマイトの染色性の良さを重視したA5056材を使用しまして、

P1010413
大阪の加工メーカーさんにお願いをしてマシニングによる削り出しにて一つ一つを削り出して頂きまして、

SBR_2186
関東のいつもお世話になっている業者さんでアルマイト処理を行って頂きましたALL Japan made な 100%国内生産品となります。

SBR_6090
本来なら中国など海外の業者に委託して一貫製作を行えば製造コストも半分近く抑えられたのですが、使う場所的に信頼性が求められる事と自分の半分趣味的な拘りキャブの一部分となる部品なので、今回は国産に拘って関西と関東の業者さんの力を借りて製作させて頂きました^^

SBR_2226
なので本当は昔のRC用のマグキャブに採用されていたような緩み止めのワイヤリングが出来るレーシーなバージョンとの2バージョンを予定していたのですが、製造コストが嵩むので、当時、夜働いていたスタンドでバイクと一切関係のないバイトの女子高生にどっちのデザインが良いかのアンケートを取ってきてもらった結果、女子高生達からシンプルな方が絶対に良いとのお墨付き?を貰いシンプル一本になったという本当に拘っているのか疑問な面もw

SBR_6118
そして今回CRキャブ用も同時に製作をしているのですが、CRキャブのドレンボルトには元々燃料排出用の孔が設けられておりますが、

SBR_6165
今回、FCRキャブ用のオリジナルドレンボルトにも同じように燃料の排出用の孔を設けて、

SBR_8969
ドレンボルトを緩めた段階でチョロチョロと排出が出来るように作ってありますのでいつものあのネジが取れた途端にドバーっと出る厄介さから開放され、燃料が出きってからボルトをキャブから取り外してフロート内の不純物の確認が楽に出来る仕様となっています。

SBR_6315
SBR_2245
SBR_9300
SBR_2323
実際の使用例がこちらですが、ネジ径が合えばFCRキャブやCRキャブ以外にもTMキャブレターやPWKなどにも使用が出来ることが一部確認されています。また最後の一枚はシュアショットさんのビンテージなハーレーに組まれていたVMキャブにもちゃっかり取り付けた図ですが、本当は台座部分がVM 純正と形状が若干違い本来推奨は出来ませんが、元々付いていたボルトのネジ山が古くてガタガタになって燃料が滲んでいたので栓代わりに代用していただきました^^:

SBR_6348
で、今回大量に製作したのでこのドレンボルト単品での販売も行おうと考えた結果、このドレンボルトを購入していただいた時に別途Oリングを取り寄せて準備してもらうとなると無駄に時間も費用も面倒も掛かるなぁ・・・ということで、ガソリンに浸しても変形しない耐油性の純正と同等のOリングをセットにして販売させて頂く事にしました。

そして価格ですが・・・


FCRキャブレター用   オリジナルドレンボルト
CRキャブレターオリジナルドレンボルト


そして販売方法ですが、やり取りの簡単なヤフオクに出品する予定ですが、そちらの準備ができるまで下記専用サイトでも購入可能となっておりますのでもし購入をご希望の場合にはこちらから宜しくお願いいたしますm(_ _)m

web shop


ということで構想から6〜7年。。。 やっと正式にリリースする事ができました♪


akane380 at 03:43|PermalinkComments(6)TrackBack(0)

2017年03月19日

日々感謝

ここ最近いつも深夜にブログを更新する時間もメールの返信などに当てて費やしていたらあっという間に3週間も時が過ぎていました^^:

SBR_9177
とりあえずこの3週間の間にVMAX1200の作業も以前から抱えていたFCRキャブの取り付け不具合箇所なんかを細々と調整して補修しつつ、

SBR_9168
シリンダーの内燃機加工も無事に終えて全体的に通しが済んだので必要な部品の選定を済ませて発注をしたら、ヤマハに在庫無しで入荷まで予定で1ヶ月待ちとの事で1アウト。。。

SBR_9276
自分の12Rのエンジン製作も始めないとなぁ・・・と、虎の子で大切に予備エンジンとして取っておいた最終型の極上エンジンから取り出したクランクシャフトを計測したところ、今まで使用していたクランクと大差なく目くそ鼻くそで2アウト。。。

SBR_9282
そしてシリンダーヘッドのバルブ周りの仕様も少し変えたいんだよなぁ・・・とここ最近の新型エンジンのバルブサイズを調べて流用出来そうなモノを見つけ、後は調べても情報が出てこなかったステム長が短くなければ加工して使える♪ とドキドキワクワクしながら取り寄せてみたら・・・

SBR_9286
分かり易いほど短くて一瞬で5千円が吹っ飛んで3アウトw
画像左の1本だけ長いバルブが普段自分の12Rで使用しているFerrea製のバルブなのですが、こちらは輸入コストも入れると1本あたり5千円ほどするので、今回の純正バルブが流用出来れば入手も楽で新規でも安価にビックバルブ仕様が作れたのでちょっと期待が外れたのは残念でした^^:

逆に残念じゃなかった事もあったのですが、SBR_1042
去年の後半で12Rのピストンにセラコートのピストンコートを施したアレですが・・・

SBR_9237
今回エンジンを分解して確認してみたところ、

SBR_9240
一応前回の富士での走行程度(と言ってもNOSを全開で吹いてミッション砕く勢いで回していますが)でも剥がれなどもなく耐火性と密着性はまだまだ負荷を掛けてもイケそうな感じです。
なので今回新規で作るエンジンにも再度このピストンコートを施してテストを重ねてみて、耐久性に問題が無いようであればEXHポートの壁面に仕上げとして使えるなぁ・・・と。
ついでに燃焼室側にも施せば圧縮比もホンの微かに稼げてさらにお得かなとw
毎回次回の分解時にカーボンの付着を嫌って燃焼室の鏡面仕上げやEXHポートの鏡面仕上げをするのですが、この作業が意外に手間で、このピストンコートが使えればカーボンの付着も抑えられて分解時の洗浄がだいぶ楽になりますので引き続きテストをして判断してみます。



そんなセラコートもここ最近では応用でいろいろな事をさせていただきました。
ということでここ最近の作業をダイジェストで・・・SBR_6774
都内のショップさんからの作業で元の塗装を剥離して地の金属をヘアライン仕上げにしたタンクを錆や腐食から守る為にセラコートのスーパークリアーで保護をするというものですが、セラコートのクリアーは他に無い密着性と防汚性を兼ね備えているのでこの手の仕上げには調度良い選択ではないかと^^  こちらは以前にも同様の仕様を作業させていただいてのリピート作業でした。

SBR_6757SBR_6808
そして最近はバイクや車関係意外でも自転車の部品や自分にはよく分からないものなども作業をしているのですが、こちらは先輩ご愛用の釣具のリールのハンドルを耐久性のあるブラックにしたいとの事で穴の部分だけマスキングをしてアルマイトを残したセラコート仕様ですが、マスキングで心が折れそうになった分、仕上がりも喜んでいただけてやり甲斐のあった作業でした。

SBR_6665そしてこちらもメッキ仕様からブラックに変更の依頼で昨年の暮れにショーバイクの製作でセラコート処理を担当させていただいた八街のハーレー専門店さんからの依頼品ですが、今回の希望は艶ありブラックとのことで、正直個人的にガンコートやセラコートは元々の仕様が6分艶ですのでウレタンやパウダーコートのような艶ありブラックは苦手というか無理・・・な面がありまして、セラコートだと先ほどの釣具のハンドルに施した艶感がクリアー無しでは最大で、

SBR_0725そんな事から以前に同じように艶ありブラックでご依頼をいただいたこちらのエンジンカバー一式はガンコートを選んでいただいて、

SBR_0695
納得するまで何度もやり直してトラウマになりかけた記憶があるので艶っつやのブラックを希望される場合にはパウダーコートを施工してくれる業者さんを素直に紹介してしまうのですが 、
※ 仕上がりの映り込みの確認用にマスキングテープを乗せています。

SBR_6795
今回は以前にもパウダーを試したけど剥がれ易くて却下とのことでこちらで作業を引き受けさせていただいて、

SBR_6782
トラウマ再来で早々に白旗を揚げてガンコートブラックのトップコートとしてセラコートクリアーを使わせていただき、若干割高になって恐縮しつつも何とか耐久性も兼ね備えた艶ありブラックで仕上げる事が出来てホッと一安心しました^^

SBR_9073
そしてこちらはコーイチさんのお店からのご依頼で古い車のワイパー部分のインナーパネルのリメイクとしてセラコートのつや消しブラックを施工ですが、セラコートは他の塗装と違って塗りました感が無いので仕上がりも違和感が無く、こうゆう使い方もアリだな・・・と一つ勉強にも^^


SBR_6724それからキャブレターの製作もありがたい事に順調に受けさせていただいております♪

SBR_6831こちらの純正キャブレターは遠方から直接持ち込みをしていただきまして、セラコート仕様にて製作させていただきましたが、

SBR_6840
今回の配色はオーナーさん自らが事前に調べてご指定いただいた色で自分も使った事が無い色だったので米国のセラコートより色を取り寄せた時にはどんな仕上がりになるのか楽しみでしたが、実際にバラバラの部品をくみ上げてみると春らしく爽やかな色合いで非常に綺麗なキャブレターの完成となりました^^

SBR_9296
それにしても以前まではFCRとCRキャブの製作が圧倒的に多かったのですが、ここ最近は純正キャブのオーバーホールついでにオールペン的な作業も増えてレストア的な意味合いの作業も増えてきたのでついにウェットブラストの機材も導入したのですが、そちらの方は置き場所が無いとか色々問題がありまして、また改めてご紹介します^^:


ちなみに現状でセラコートの性能には必要十分な性能を感じているので十分満足しているのですが、ここにきてセラコートよりテフロンを遥かに超える各性能を有した高強度なハイパフォーマンスコーティングがリリースされたそうです。
摩擦係数が少なく高耐磨耗性とのことで自分の250TRの救世主になるか?w 試したいことが^^
こちらのELITEシリーズも近々取り寄せて試してみようと思いますのでこれからもますます新しい経験と応用が広がりそうです♪

CORROSION PROTECTION = 腐食保護
ABRASION RESISTANCE = 耐磨耗性







akane380 at 01:38|PermalinkComments(6)TrackBack(0)

2017年02月19日

1200℃対応 耐熱セラコート グレーシャーシリーズ

今月は何だかお問い合わせと作業依頼が非常に多くて身体が追いついていきません^^:
先日関東でも待ちに待った春一番が吹いたのでこれから徐々に暖かくなって深夜の作業もだいぶ楽になるのでそれまで何とか頑張ります。。。

ということで・・・
☆ 2月中の納期の作業受付は一旦中止しております ☆
またお問い合わせへの返答が現在遅れ気味となっておりますので寛大な心でお待ちください。。。
また時間に余裕を持っていただけると非常に助かりますので何卒宜しくお願いいたします・・・。
※ 今月から至る所でシーズン入りのようでちょくちょくお問い合わせを頂いておりますNOSのリフィル作業は通常通り受け付けております。


ということで前回に引き続き今回もお問い合わせの際に説明が楽なようにセラコートの作業に関するネタですが、



SBR_8832
今回はマフラーへのセラコートに関してですが・・・、


SBR_3104
通常作業を受ける際にこのように新品の状態であれば・・・
SBR_3259
これと言った問題もなくスムーズに作業が行え、仕上がりも問題ないのですが、


SBR_6680
このように使用済みのマフラーの場合に焼け痕が酷かったり、ビニールやワイヤー関係のゴムが焼き付いてしまっていたり、ショート管など鉄製の場合に錆が酷かったりした状態において作業が可能か? また仕上がりはどんな感じになるのか?というお問い合わせを頂くのですが、

この場合は、
SBR_8721
まずそのままサンドブラストを当てても完全に焼け痕を消す事が出来ず仕上がりの際にせっかく施工した耐熱コーティングがムラっぽく見えてしまう恐れがあるので、まずはこの状態で一旦磨きを入れて焼け痕や焼き付きを除去していきます。

SBR_8715
で、この磨き作業は当然一本一本手作業で行いますので・・・

SBR_8741
焼けが酷いと一日作業となりますが、ここでしっかり下地を作っておけば仕上がりも良くなると自分に言い聞かせてひたすら磨きます。
ですので基本的に状態が悪くても出来る限りベストな仕上がりになるよう調整しながら作業を進めますので中古の状態でも基本的に問題はありません。

SBR_8752
あとは磨き終わったらブラストを当てて肌の調整を整えて・・・

SBR_8760
このようにフランジが取り外せない場合には先にフランジだけ作業を行ってしまい、

SBR_8847
フランジが仕上がったら最後に全体を極薄かつ塗りムラの無いよう注意しながら施工して完成です。

SBR_8842
セラコートのグレーシャーシリーズは1200℃ という高い耐熱性能に加えて高密着性も売りの一つですのでコーティングをした下から錆や酸化が発生する可能性は余程酷い環境下じゃない限り問題ないレベルです。


耐熱テストの様子はこちらの動画でご確認いただけます。  
   


SBR_0001SBR_0000
Glacier
グレーシャーシリーズのカラーバリエーションですが、ブラック以外にゴールドとシルバー、そして新たにラインナップに加わったグリーンから選ぶことが可能で、それぞれの色をミックスすることによって好みのガンメタやメタリックグリーンなど可能な範囲で調色が可能です。

akane380 at 04:58|PermalinkComments(4)TrackBack(0)

2017年02月10日

P-202 アークティックブラック

間違えて先日の記事を消去してしまいました。。。
砂粒さん、one offさん、せっかくコメント頂いたのにすみません。。。
で、差し替えのネタじゃないですが、ちょくちょくお問い合わせを頂いた際に説明に使える参照記事が欲しいな。ということで、セラコートの製品の中で放熱性に特化したP-202 アークティックブラックというコーティングの施工手順と色味をこの機会に参考程度にアップしておきます。

まず放熱性に特化したと言われてもどの程度効果があるのか?という話ですが、それを説明する前にwikipedia より、

〜 熱放射 〜
熱を運ぶ過程には大きく分けて次の三通りがある。
熱伝導
移流(対流)
熱放射

熱伝導は物体が移動せず直接触れ合うことにより、移流は流体の流れを媒介させることにより間接的に熱を伝える。どちらも熱は熱振動のまま伝わってゆく。それに対し熱放射では、輸送元の物体が電磁波を出し、輸送先の物体がそれを吸収することによって熱が運ばれる。この過程だと、二つの物体のあいだに媒介する物質がなく、真空であったとしても熱が伝わる。



そして今回のP-202 アークティックブラックの場合は熱放射を利用した放熱性ということで、



放射率(ほうしゃりつ、英: emissivity)は、物体が熱放射で放出する光のエネルギー(放射輝度)を、同温の黒体が放出する光(黒体放射)のエネルギーを 1 としたときの比である。0 以上 1 以下の値(無次元量)であり、物質により、また、光の波長により異なる。
キルヒホッフの法則によると, 放射率εと吸収率αは等しい:ε = α
また、エネルギー保存則から、ある波長の光が物体に当たった時、反射率ρ、透過率τ、吸収率αの和は 1 になる:ρ + τ + α = 1
もしも、物体が十分に厚ければ、透過率τは 0 になる。するとρ + α = 1となる。
この式に上記のキルヒホッフの法則を使うと
ρ = 1 - ε
となる。
すなわち、放射率εが大きければ反射率は小さく、逆に小さければ反射率は大きい。このことから、光をなるべく反射するには、放射率の小さな素材で物体表面を覆えばよいということがわかる。
例えば、消防士の着る耐熱服の表面が金属でコーティングされているのは、金属の放射率が広範囲の波長において低い(反射率が高い)ためである。高温な物体から照射される熱放射を反射することにより、消防士の体を高温から守るのである。


よく分かって頂けましたでしょうか?
今ひとつ理解できなかった方はご安心ください。自分もですので。。。
とりあえずこの記事中では ” 1 ” に近いほど熱放射率が悪く、 ” 0 ” に近いほど熱放射率が良いという程度の認識で問題ないと思いますが、

一般的な例として
アルミニウム  0.02−0.1
鉄(酸化面)  0.5-0.9
ゴム      0.95
クロム酸化物   0.81
一般塗料     0.80〜0.95
油性ペンキ、  0.92〜0.96
水        0.92〜0.96
人体      0.98


といった感じなのですが、P-202 アークティックブラックの熱放射率は

P-202 アークティックブラック  0.73

と施工を施してもなお鉄の酸化面と同レベルの放射率を誇ります。
※ セラコートの中には色によっては 0.44とさらに放射率の高いモノも存在していますので、うちで放熱加工を施工する場合には今回のように色の希望が無い限りは放射率優先の配色となります。
※ P-202 アークティックブラックの耐熱温度は260℃ となりますので、エキゾーストなど高温になる部分への施工は推奨しておりません。

という事で実際の作業の流れですが、SBR_1718
こちらのシリンダーは昨年ご依頼を頂いて納めたモノになるのですが、ハーレーのシリンダーで夏場の熱対策にと、別途用意した社外のシリンダーヘッドの結晶塗装のブラックとのバランスを考えてP-202 のアークティックブラックをご指定頂いての作業となったのですが、

SBR_1725
一見、アルミ地のようなシリンダーも角をカリカリと爪で引っかくとパリパリと樹脂のような分厚い塗膜がポロポロと。

SBR_1735
で、この如何にも熱を外に伝えず篭らせてしまいそうな分厚い塗膜の上から施工をしても全く意味が無いので、まずはこの分厚い塗膜を剥離剤を使って綺麗に剥がします。

SBR_1741
そして綺麗に剥がし終えたら一度綺麗に洗浄をして高温の炉にて焼き飛ばしを行い・・・

SBR_1743
今度はマスキングをしてサンドブラストにて肌の表面に凸凹を付けて表面積を稼ぎ放熱効果を上げる肌質に整えます。
で、本当は一番放熱性が良いのはこのままの状態なのですが、現実的にはアルミや鉄は素地のままでは酸化し腐食や錆びが発生してしまいますので、そのままでは途端に放熱性が悪くなってしまう事からそれを防ぐ為に仕方なく塗装をして表面を保護します。

SBR_1750
ですので本来なら塗装したくないけど保護しなきゃならない=出きるだけ放熱の抵抗にならぬよう極薄の塗膜で保護をするようにと うちでは極小口径のエアブラシを用いてフィンの一枚一枚を時間を掛けて仕上げています。(実は企業秘密だったり・・・)
なのでうちでラジエターやオイルクーラーを施工するとメチャクチャ時間が掛かる分、若干割高となります・・・。

SBR_1755
そして塗りあがったシリンダーを175℃に熱した炉で一時間焼付け作業を行ったら・・・

SBR_1760
P-202 アークティックブラックの施工が完了です♪
色味的にはブラックと言うよりかは白味の強いダークグレー系の色味となります。

SBR_1788
ただ、今回はこちらの社外のシリンダーヘッドに施された結晶塗装とのバランスをオーナーさんが一番気にされていたのですが、仕上がり的に色味も近く問題ないレベルとのことで納品をさせていただきました^^
また、こちらのP-202 アークティックブラックは塗膜を極薄にしても密着性や引っかき硬度、5%塩水腐食耐久性などは他のセラコート同様高い次元の性能を持ち合わせておりますので極薄の塗膜だからといって簡単に剥がれたり錆びや腐食に侵される心配はありません。
ということでP-202 アークティックブラックの紹介でした^^
次回は同じくお問い合わせの多い耐熱温度1200℃のグレーシャーシリーズを紹介します。

SBR_1780
それにしてもこのハーレーの燃焼室はまた一段と綺麗でした。。。

akane380 at 17:15|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2016年12月12日

Hot Rod Custom Show

SBR_2665
ここ最近ハーレー関係のセラコートの施工依頼なども増えてきたので一度勉強も兼ねてアメリカンの世界を見てみよう!と、前回、車両制作のお手伝いをさせて頂いたSURE SHOT さん の完成車両を見がてら横浜で開催されたHot Rod Custom Show に行って来たのですが、

SBR_2673
SBR_2677
流石、ホットロッドカスタムショーというだけあって奇抜なスタイルのカスタム車両が其処彼処に^^

SBR_2850
そして会場内には海外からのお客さんも沢山居て、中には人だかりが出来るほどの有名そうな人達が居たりで、こっち系に疎い自分等は誰がだれか分からず。。。
そんな中、SURE SHOT さんのマシンは一体どこにあるのだろうか・・・と人込みで溢れる会場内を探しますが、マシンの搬入前夜にマフラーを納品に行った時にはまだマシンはバラバラで、オリジナルで型から起こしたというカーボン外装の加工などを行っていて原型を留めておらず、これ間に合うのかな?と一瞬脳裏を過ったくらいにバタバタされていたのでもしかしたら間に合わなかったのか・・・と

SBR_2692
会場内は至る所に600台近い数のマシンが展示されているので正直完成形を見ていない事もあってどれがどれだか分からないという問題に直面。。。w

SBR_2686
普段のSURE SHOT さんでは古いハーレーのレストアや制作がメインらしいのですが、今回は初の試みで現行に近いモデルをベースにレーサーテイストなマシンを制作していると仰られていたので、この手の古いタイプやチョッパータイプじゃないのだけは分かっているのですが・・やはり間に合わなかったのか・・・。

と会場を回っているとカフェレーサースタイルのマシンを発見!で、アレじゃ無いよなぁ・・・
SBR_2783
と思って目の前に行って見てみると自分が塗った見覚えのある部品達が♪
一日前のあの状態からよくここまでの完成度で仕上げたな・・と正直びっくりしました^^:
ただ、予定されていた搬入時間には間に合わなかったようで、搬入時に同時に行われるコンテストの審査を受けられず対象外となってしまったのが残念でしたが、今後リリース予定というSURE SHOT さんオリジナルのカーボン外装を見に常に人混みが出来ていて雑誌の取材の話なども既に数社受けているとのことで、このマシンの今後に期待ですね^^

SBR_2884
それにしても今回はフロントフォークのアウターとキャブレター、それにハンドル周りの小物や前後のホイールハブとマフラーなどをビルダーであるSURE SHOT 代表の相川さんのイメージに近づくようそれぞれ色を調合してセラコート処理にて施工させていただいたのですが、最後に追加でグレーで塗らせていただいたオーリンズのスプリングは色的にどうなっちゃうのだろうか?と心配でしたが、完成形を見るとなるほど。とハーレーならではの纏まりの良さがあって安心しました^^

そして、SURE SHOTさんのマシンも見れて一安心したところで改めて会場内を見て回ったのですが、SBR_2918
懐かしのポーターにナローデフを組み込んでいる製作中の車両が展示されていたのですが、20年くらい前の修行時代にAWドラッグなどで仙台ハイランドに行くと、青白でオメガのロゴが入ったポーターに確か2ローターのぺりを積んだナロー仕様のマシンが居たのですが、あのマシンはチョロQみたいな走りで個人的に好きだったなぁ・・・と思い出して懐かしくなりました^^

それともう一台・・・SBR_2944
パッと見てなんじゃこりゃ!? カッケー!! けどアメ車はよく分からんな。。。何がベースなんだろ?と思ったらベースは古いトヨタのクラウンでしたw ホント、ホットロッドの人達はセンス良過ぎですね^^

SBR_2985
そして帰りのコンビニで買った今月号のカスタムカーを開いたら・・・

SBR_3110
以前にFCRキャブのペイントの施工を承ったイナズマワークスさんのAE86 が10月にお台場で開催されたイベントでまたアワードを受賞されたとの事でまたまたおめでとう御座います^^ 
今年は裏方でも去年にも増していろいろな事に関わらせて頂けて本当にやり甲斐のある楽しい一年でした。ってまだ残り少しありますがw ここから来年に続くよう残りの日々も全力で頑張ります!

akane380 at 02:10|PermalinkComments(6)TrackBack(0)