セラコート

2021年04月10日

継続は力なり

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先日本屋さんに立ち寄って、何か面白い本無いかなぁ・・・とペラペラ捲っていたら、

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塩原さん率いるTEAM ESCORT Evo9 の記事を発見^^
これは買ってじっくり読まねば・・・と購入して、ガレージに戻って作業の合間に記事を読んで ” 相変わらず凄いなぁ・・・ ” と勉強しつつ、他に何か面白い記事は無いかなぁ・・・とペラペラ読み進めて行くと、

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リアホイールのキャンバーが特徴的な日本国内はもとよりJDMを通して世界的に評価されているイナズマワークスさんのAE86を発見。

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以前にも他の雑誌でこのAE86の詳細は見ていましたが、いつ見ても芸術的なエキゾーストがセットされた5V-4AGがスワップされたエンジンルームは見事なまでのシェイブドベイとワイヤータックがなされ、そんな素晴らしいエンジンルームに以前にご依頼を頂いて制作させて頂いたFCRキャブレターがセットされているのを見ると本当に光栄で採用していただけて本当にありがたいなと。
そしてヨシムラのデュアルスタックファンネルもそのまま使わずに、ファンネルを延長して更なる個性を追求する遊び心と拘りが4輪のビルダーさんらしいなと思いつつ更にペラペラと読み進めると・・・

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バリっと決まったB210サニーが^^

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先ほどのAE86同様、見事なまでにシェイブドベイとワイヤータックがなされたこちらのエンジンルームにセットされているFCRキャブレターも以前に制作をさせて頂いたものですが、そのキャブレターが付くエンジンの仕様が凄く、タペットカバー(ヘッドカバー)は海外で制作したDatsunlifestyleオリジナルで、アメ車用の極太プーリーを流用したエンジン自体も元のA12からA14へと載せ替えを行って性能面でも負けないように仕上がっていたりと、こちらのB210サニーのオーナーさんもまた、人と違った個性を使って見事なまでにマシンを仕上げるセンスの持ち主で、そのようなオーナーさんにカスタムFCRキャブレターの採用をしていただけて改めてありがたいなと。
そして面白い事に、こちらのB210サニーもFCRキャブレターのファンネルにはヨシムラのデュアルスタックを採用していますが、ファンネル部分にはBORE-ACE製のファンネルをセットして他人と違った個性を引き出していて、やはり4輪のビルダーさんらしいなぁ・・と改めて感じました^^
普段、制作したキャブレターが車体に取り付けられた完成画像を見れる機会が少ないので、こうして完成形が見れるのは本当に嬉しいですね^^

こちらのB210サニーの制作工程と詳細はDatsunlifestyleさんのインスタグラム(datsunlifestyle.b210)にて見れます。



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そういえば、オプションと言えば最高速、最高速と言えば谷田部改め同じ茨城県の日本自動車研究所 通称「JARI」ですが、



2021JD-STER
なんと、今年はJD-STERさんが全戦、茨城県のJARIにて1/4mile(0-400)で開催するそうです。
正直、この話を聞いた時はめちゃくちゃ驚きました、よく借りれたなと。
たぶん、交渉や約束事など相当な努力をされたのではと思いますが、今年だけではなく来年もその先も都心から程近いJARIで開催出来るようなら2輪ドラッグが再燃しそうな気もするので、マシンが無くて参加できない身としては大切に環境を育てて先に繋げて頂きたいなと思います。

JD-STERさんからのお願いとの事です。
 ⇓  ⇓
 

Causion!
参加、観戦をなさる皆さまへ
JARIへの直接のお問い合わせはご遠慮ください。


各種詳細などお問い合わせはJD-STERさんまで


超MAXSPEED走行会
というか、同じJARIでこんなイベントも開催されるようで、マシンが無い機会損失をまじまじと実感中。。。
それにしてもJD-STERさんが5月4日に開催でその前日練習が5月3日で、この最高速イベントも5月3日に行われるようなのですが、まさか最高速イベントとドラッグを車線を隔てて開催するのか? JD-STERさんは高速周回路じゃない他のテストコースで開催するのか・・・?
都心からでも程近い距離にある気がするので、感染防止策を徹底した上で興味のある人は参戦 or 観戦イベントとして予定に入れてみては如何でしょうか^^




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2021年03月22日

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有難い事に作業のご依頼件数に対して納品ペースが全く追いつかない関係で予約待ちの件数だけが増えてしまって、お待ち頂いているオーナー様には本当に申し訳ございません。SBR_5266
特に多くのお問い合わせを頂いておりますキャブレター制作に於きまして、
CRキャブレター及びFCRキャブレターを新品ベースで制作する場合には
KEHINからの納期が受注生産の為、
CRキャブレター、FCRキャブレター共に、
メーカー発注後の納期が約2〜3ヶ月待ちとなりますのでご注意ください。


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それにしても作業が溜まっている関係でガレージ内にスペースが無く、普段完成画像を撮影しているこの作業台も埋まってしまっている関係で完成画像が撮れず・・・。

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特にハーレーのEXHはどれも迫力があってサイズが特大なモノが多いので尚更スペースが必要なのですが、

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先日、いつもお世話になっているHRD Performanceさんに納品させて頂くEXHを撮影するのになんか良い方法無いかなぁ・・・と探したら、表に置いてあったパレットの上がサイズも気にせず丁度いいフォトセッション場所になりました。

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この完成品の画像を撮影している時が一仕事終えた感があって一番楽しいひと時だったりします。

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とりあえず撮影場所も確保出来たからまぁ良いかと言わず、ジャンジャンバリバリ喜んで頂ける物を早く納品できる様頑張ります。




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2021年02月17日

GS400 キャブレターオーバーホール

前回のFCRキャブレターのオーバーホール作業に引き続き、今回は純正キャブレターのオーバーホール作業の内容をご紹介します。
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今回はこちらの古い初期のGS400用押しキャブをレストアも兼ねてオーバーホールした際の内容ですが、前回のFCRキャブレターのようなレーシングキャブレターと違い、純正キャブレターはそこまで細かな作業も無いので本来は楽な部類ですが、このような40年以上経過した古い車両のキャブレターの場合には別の問題が多かったりで苦労する場合もあります。


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まずは前回と同様分解出来る部分は出来るだけ分解をし、割れや欠け、錆や腐食の有無などをチェックします。
またこの手の古い純正キャブレターに関して、ジェット類は既に摩耗や変形をしている場合が殆どで純正も入手出来ない場合も多いので、社外の物に交換をする事を前提に作業を進めます。

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そして今回はセラコート処理も同時に行わせていただくので、キャブレターの洗浄後にブラストでボディ表面の面出しを行い、完了後に超音波洗浄機で洗浄をして、焼き付け乾燥炉で水分を飛ばして下処理を済ませておきます。

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今回の作業に限らず純正キャブレターで良くあるネジ山の破損ですが、今回のキャブレターは元々4个離椒襯箸使われていた部分のネジを舐めてしまった事で5个鵬造をしてあったのですが、その5个離優厳蠅砒咾瓩討靴泙辰討い燭里如∈禿戰螢灰ぅ襪鯊任辰峠だ気鬚靴泙后

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ちなみにキャブレターなどの薄い肉厚部分に一般的な長さのリコイルのインサートを打ち込むと長過ぎて飛び出してしまうので、画像のようなショートタイプのインサートを使用して修正を行います。

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そして今回のGS400のキャブレター制作にて組み付けのボルト類などはオーナー様が用意をしてくれた物を使用する予定でしたが、先ほど修正した5个離椒襯鳩蠅帽腓錣擦5个離椒襯箸鮖藩僂垢襪函▲侫蹇璽箸縫椒襯箸瞭が当たってしまい、ネジが傾いて垂直に挿せない事が判明。
このまま無理に締め付けるとせっかく打ち込んだリコイルが一発でダメになってしまうので、対策として、

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六角穴付きボルトの頭を旋盤で外径を小さく削って、

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このような感じでフロートとの接触を回避し対策としました。

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そして今回はオーナー様のご希望で画像の部品をメッキにしたいとの事で、

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仕上がりを考慮して当初の予定より何点かを省いた分をメッキ加工に出して、約1.5カ月の工期を経てピカピカになって戻ってきました。

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メッキの仕上がりを待つ間にキャブレターのボディもセラコート処理を行って綺麗に仕上げておきましたので、これから組み付けとなりますが、

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今回、交換するガスケットやジェット類は全てセットになった車種毎の専用品を購入しての組み付けとなりますが、

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セット品を購入してもスロットルシャフト部分のオイルシールは付属してきませんので、

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同じ規格寸法のモノを流用して、古いキャブレターに良く起こるトラブルの二次エアの混入を防ぎます。

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そしてスロットルシャフトとバタフライもチェックをして、歪みや曲がりなどが無い事を確認してから組み付けとなりますが、

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今回ご依頼頂いたキャブレターはとにかく片方のキャブレターの状態が異常なほどに悪く、殆どのネジが舐めてしまっていて、スロットルシャフトのバタフライを止めるネジ穴も潰れてしまっていました。

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という事で、ここもリコイル修正を行いますが、

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極小、真鍮で柔らかい、穴が二重に重なっているなど、出来る事なら避けたかった作業ですが、失敗したらキャブレター自体も終わってしまうので何度か別の材料を使って練習してから本番を行い、無事にスロットルシャフトのネジ穴も修復出来たので、万が一ネジが緩んでエンジンに吸われでもしたらマズイので、ネジロックでがっちり固定しておきました。

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そしてキャブレターを連結させて機械同調でスロットルの開きを合わせた後に油面の調整ですが、極端に程度の悪かった方の向かって左のキャブレターはフロートも変形をしてしまって完全に油面が狂っています。

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そこでフロート高さの油面調整ではなく、実油面にて調整を行い、

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何度か調整と測定を繰り返して・・・

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左右が求める油面高さになったら調整完了です。

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その後、全てを組み付けてからオーバーフローのチェックを行って、

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オーバーフローなどの問題が無ければ完成です。

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今回メッキ加工に出した事で非常に時間が掛かってしまいましたが、その分、40年以上前のキャブレターとは思えないくらい綺麗に仕上がってくれたので、オーナー様も凄く喜んで頂けて嬉しかったです^^

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今回はキャブレター以外にもレストアにおける複数の部品の作業のご依頼を頂いたので、

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キャブレターの完成と共に全ての部品も綺麗にセラコート処理を行ってご返送させて頂きました。
前回のFCRキャブレターと違って純正キャブレターは部品がどこまで入手出来るかが問題となりますので、全てのキャブレターのオーバーホール作業が行える訳ではありませんが、純正キャブレターもこのような流れで作業を行わせて頂いておりますという一例としてご紹介をさせて頂きました。




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2021年01月13日

GSF1200 プチレストア

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毎年お正月に頂いたり送ったりする新年の挨拶の年賀状ですが、ここ数年、こちらから送る年賀状に使用する画像が無く、市販の物を送らせて頂いているのですが、

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皆さんから頂く年賀状にはレース活動のカッコいい画像なんかが使われていて羨ましいなぁ・・・なんて、自分の12Rを復活させられるまでの辛抱かと毎年この時期には思っているものの、

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今年はせめてGSFで年賀状に使えそうな写真でも撮影してみようかな・・・と考えるも、錆さびでこんな汚れなマシンじゃマズイかと考えて、パっと見だけ綺麗に誤魔化そうと七転び八起きしたお話です。

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元々このGSFは先輩の家の植え込みに5年ほど雨曝しで放置されていた物を譲って頂いたもので、当初は足回りもキャブレターも固着して押し引きさえ出来ないような状態でした。

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そのような状態の物を譲って頂いて、扱い始めたばかりのガンコートの耐久性を知る為に錆びてたり腐食している部品は交換せずに、ブラストを当てて錆を落としたうえでガンコート処理を行って耐久性の試験も兼ねて乗っていたのですが、結果としてガンコートでは錆の再発を止める事は出来なかったようです。

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そして今回は錆びたインナーチューブを交換するついでに、以前からお問い合わせのあるセラコートで施工したら耐久性はどうか?の実験も兼ねて、

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インナー、アウター共にセラコート処理で実際に耐久性などを試してみる事にしてみました。

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今まで他所様で実験的にインナーチューブにセラコート処理を行っている事例は見て来たのですが、削れて剥がれてしまわないのか?など、その後の結果が分からず終いだったので、少し時間は掛かるかと思いますが自分で実際に試してみて今までと同じような扱いをした場合の耐久性など、結果が見えた時点で報告したいと思います。
ちなみにインナーチューブにセラコート処理をして何かメリットが得られるのか?ですが、防錆効果か見た目に重点を置くドレスアップ効果しかないかと思われます・・・。

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という事で、とりあえずフロント回りは誤魔化したので次にリア周りに移りますが、

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リア周りもかなりのヤレ具合で、セラコートの耐久性をテストするには十分なボロさです^^:

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そして今回はレストア的な要素も考慮して、純正のリアショックも綺麗にリビルトしようとオーバーホールを予定していたのですが、この作業を行っていたのが12月の中旬で時期的に年明けの納期となってしまうとの事で、年末にツーリングの予定が入っていた事もあり、今回はそのまま錆止めも兼ねてのセラコート処理だけで済ませる事に。

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そして一通りセラコート処理が完成し、各ベアリングなどの組み付けですが・・・、

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Rサスを組み付けている時に「ん?何かこの棒引っぱったら抜けそうだぞ・・・」と好奇心で引っぱったら注入されているガスと共にオイルが噴出してRサス死亡w

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おいおい、これじゃ1週間後のツーリング間に合わないじゃん!と、どうせなら中古のRサスを用意して、それを付けている間に今回ダメにしてしまった純正サスをオーバーホールに出そうと、ヤフオクで多分一緒だろうと即決で出品されていたバンディット1250のRサスを落札し、

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何となく悔しかったので再度分解してセラコート処理をして、今回こそは余計な事はしないぞ・・・と心に決めつつ、隣にいた仲間が一言「これ長さ違くない?」と。

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他の作業の合間に行っていた事も有って心に余裕が無く、考えるよりも先に手を動かしていたので全く気が付かなかったのですが、言われてマジマジと見たら全く長さが違う。。。

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という事で、時間的にも気力的にも適当な社外サスを買ってしまった方が手っ取り早いという事で、シンプルな形状のYSS製のRサスを用意。

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そしてマフラーも綺麗にセラコート処理を・・・と考えてブラストを当てたのですが、差し込み部分が既に朽ち果てていて、

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中間パイプは錆びて肉厚が無くなり穴が開いてしまい・・・

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サイレンサーを止めるネジは3本中2本が齧ってしまい、それを取ろうとドリルで揉んでいたらドリルの歯が折れて心も折れて・・・

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もう面倒臭いからと、これまた適当にヤフオクで購入したサイレンサーに中間パイプを古い感じのレイアウトで作成して、

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1200℃耐熱ブラックのセラコート処理にて完成。
ちなみにエキパイは純正の朽ち果てた部分にSUSのパイプを溶接して差し込みを作って簡易的に仕上げました。

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そして汚い音質の爆音は好きではないので、インナーバッフルを制作して、

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外見から見えないように集合部分にセットをしてみたのですが、音質が気に入らないのでマフラーはもう少し仕様を変えたいと思います。





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という事で、全ての作業が完了し、年賀状を送る相手の方に縁起がいいよう富士山をバックに新年の挨拶用の画像を撮りたいな・・・と、深夜に極寒の中、バイクを走らせて写真を撮りに行き、

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こんな感じかな・・・と早々に撮影を済ませて帰り支度をしていた矢先に、

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20年振りくらいにバイクを倒してしまいせっかく綺麗にしたマフラーに傷がw
そしてRサスとマフラーに手間取っていた関係で時間的な余裕が無くなり年賀状にも間に合わなかったという・・・w
ただ、自分のバイクをガレージに入れて2週間近くあーだこーだと作業を行うなんて5〜6年振りだったので、久しぶりに自分のバイクを集中的にイジれて非常に楽しかったです^^





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2020年11月06日

セラコートの艶

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持病の影響か、春と秋のこの気温の変化が大きい時期に毎回体調が絶不調に陥るので10月はゆっくりやろうとか思っていたのですが、9月の下旬から思いのほか沢山の作業のご依頼を頂いてしまい、完全にキャパオーバーからのキャリーオーバー発生中で、お待ち頂いておりますオーナー様には大変ご迷惑をお掛けしております。。。

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今回は作業時の説明用に、うちでラインナップしているセラコートの艶のバリエーションを紹介します。
※ セラコートはどの艶加減でも元々は同じ塗料を使用し、硬化剤の添加量と焼き付けるタイミングなどで艶の調整を行います。
ですので、こちらで紹介している艶に関しましてはシークレットベースレーシング独自の呼び名となりますのでご注意願います。


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ハーレーのエンジンってVツインでコンパクトなイメージでしたが、画像手前に写っているZ1000Rのエンジンと比較しても分かるくらいめちゃくちゃデカかったりします^^:
なので作業面積が大きくコスト的に通常の空冷4発よりも単価が高くなってしまいます。。。

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逆にここ最近の水冷4発などはコンパクトで作業面積も少ないのでコスト的に同じ4発でも若干コストを下げる事が可能です。

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以前にご新規のショップ様から全部塗っといてよ!と怒られてしまった事があるのですが、基本的にウチで施工するエンジンのクランク軸ボルト座面とシリンダーを留めるネジ穴の座面はセラコート処理を施すと摩擦係数が若干下がりますので、組み付け精度を優先として締め付けトルクに影響を与えない様、重要部分のネジ穴座面にはマスキングをして地を残すようにしています。
通常のウレタンやパウダーコートですと、このようにマスキングで塗り分けて地を残してしまうとエンジンのON / OFFにより繰り返し受ける温度変化や経年劣化で、そこから水分や酸素が入り込んで酸化してしまって塗膜がブクブクになる事がありますが、セラコートは塗膜の密着性が非常に高いのでこのような塗分けを行ってもマスキングの縁から塗膜が剥がれる心配は殆どありませんのでご安心ください。





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2020年08月27日

KZ1000 E/g 修理

普段ガレージで溶接作業をする際に、自分の溶接技術が未熟な事から溶接を本業としている仲間内に作業を頼むのですが、仲間内には二人の溶接職人が居て、二人とも家庭や本業がある中で毎晩仕事が終わってから遅くまで手伝いに来てくれるので作業量の軽減も兼ねて、一人には鉄やステンレスの溶接を、もう一人にはアルミやチタンなどの溶接をお願いするのですが、
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仲間内とは言え只で手伝って貰うのも悪いので、自分に出来る事でお返しを・・・という事で、前回のグース350はワンオフでテールカウルを作りたいという話に始まって、FRPでのカウル制作をサポートしつつ、外装や足回り、キャブにオイルクーラーなど細かな塗装〜車検までを自分が担当したのですが、

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いつもアルミの溶接をやってくれる仲間が数年前に、” のんびり走れてこれからも長く付き合えるマシンが欲しい ” と当時乗っていたZX-10Rからカワサキの古いKZ1000を先輩から譲って頂いて乗り換え、そのKZのエンジンの調子が悪いという事から、じゃあそのエンジンを俺が直すよ。という事で、マシンの修理でお返しをする事に。

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で、エンジンは既に仲間が分解していたモノをこちらが点検して不良個所の特定と修復で作業を進めますが、

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せっかく最新のスーパースポーツから40年以上前の古いバイクに乗り換えたのに性能を追求して当時の雰囲気を味合わないのは勿体ないので、今回は旧車の持つ味を優先に素を楽しむ方向でポートなどは何も弄らず、圧縮なども出来るだけ純正値にてバルブやガイドなど消耗品を交換して必要最小限で仕上げる事に。

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そして先輩自体もそんなに乗っていなかったのか?意外に程度が良く、動きの確認されたスリーブの打ち換えと、コスパ重視でヘッドのリフレッシュ作業を行いましたが、

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ビ◯ーさんのスリーブのつばの寸法が微妙に足りないのは何故なのでしょうか・・・。
とりあえず仲間が今回の純正仕様に飽きてエンジンもイジりたいとなった時にはクオリティの高いPAMSさんの製品を使って組みたいと思います。

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そして元々付いていたCRキャブレターも分解をしてウェットブラストで汚れを落とした後に組み直しますが、

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ベアリングを交換しようと外してみると、いつものボールベアリングじゃない・・・。

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とりあえず現行のボールベアリングに仕様変更をしようと思ったらシャフト径やベアリング穴の径などの寸法が違い、ボールベアリング化に出来ず、これはこれで新たな経験か・・・と。

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そこで仕方なく純正で付いていた物と同じ寸法の軸受けを用意して、おまじない程度にバリエルタを塗って組んでみましたが、組み上げてみたらボールベアリングと遜色無いくらいに動きがスムーズでこれなら問題無さそうです。

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これもCRキャブレターでは定番ですが、CRキャブレターの連結ステーの剛性が低いので、何度もセッティングなどでキャブレターを着けたり外したりを繰り返すうちにステーが弓なりに曲がってしまっていて、このままではスロットルシャフトの軸穴の芯が出ないので、スロットルの動きに影響を及ぼす事から、社外で出ている強化品への交換を仲間に打診したところ、

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流石は現場の職人だけあって、現場でレーザーカットとプレスを使って剛性の高いステンレス板から純正と同形状のモノを作ってきてくれました^^

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そしてキャブレターも経年劣化で大分ヤレてしまっていたので、

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錆や腐食の防止と万が一の盗難時にパーツ単体で個性を持たせるために若干の仕様変更でセラコート処理で仕上げ、

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マフラーも耐熱セラコートで綺麗に生まれ変わらせて、

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あとは全て元通りに組み直したら・・・

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車検を取って復活です^^
エンジンはノーマルですが、CRキャブレターの口径が小さいのでレスポンスも良く、街中を流しているとKERKERのラージ管からの排気音も相まって空冷Zならではの雰囲気のある乗り味ですが、既に足回りなども見直したいとの事で、もっとゆっくり気長に作っていけば良いのに・・・と、これからも気長に進化を続けて末長く乗ってもらいたいですね。



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2020年06月28日

雨ぇ・・・

が凄いのでって前回の更新からあっという間に1か月半も経ってしまいました。。。
緊急事態宣言の発令でわーっと個人のオーナー様からの作業依頼が増えて、緊急事態宣言解除くらいからいろいろとイベントの目途がついて雑誌の撮影用やイベント用車両などの作業依頼がわーっと来てで、納期に追われ作業の方を溜めないようにと塗って塗って塗りまくってたのですが、いざどんな作業してきたっけ?と思い出そうとすると全く思い出せず、今現在も作業が捌ききらず溜まる一方でいよいよ末期です。

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とりあえず緊急事態宣言の休みを利用してペンキ屋の仲間に手伝ってもらいつつ、本腰を入れて補修し始めた某幼稚園の遊具のペンキ塗りもかなり良い仕上がりにする事が出来まして、同じく15年近く重ね塗りで誤魔化されていたプールの塗装も思い切って下地からやり直そうと、いつも溶接を担当してくれてる仲間に手伝ってもらい、お高いダイヤモンドディスクを4枚も消費して2日間掛けて15年分の蓄層された旧塗膜を削り取って、モルタルの劣化した段差を埋めて削ってで、思いのほか時間が掛かってしまってサイドの壁面は諦めましたが、

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一度使ってみたかったお高いプール専用塗料を使用して3コート仕上げで以前とは見違える程、綺麗に補修をする事が出来ました♪
ただ、やりながら気付いた失敗点も何点かあったので、それらを生かして次回はもっとスキルアップを目指そうと思いますが、とりあえずずーっと何とかしたかったこのプールを綺麗にやり直せたので、今年は綺麗なプールで思いっきり子供たちが楽しんでくれると良いなと思います^^

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ペンキに変わってセラコートなどコーティング作業の方ですが、国産、外車、大小問わず沢山作業をさせて頂いておりますが、日々時間に追われながら作業をしていたので何をやったかさっぱり思い出せず・・・。

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キャブレター制作の方で印象的だったのがこちらのW1用のFCRキャブレターのご依頼で、

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ネジやスプリングやワッシャーなど、オーナー様が加工を施し、徹底的にピカピカに磨きあげられていて、

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磨き仕上げも良いなぁ・・・と、バフ研磨は人手的に手が回らないので、使える小型のバレル研磨機が欲しい・・・と物欲が再燃してしまいました。

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そしてよくお問い合わせを頂くサンダンスさん製のFCRキャブレターベースでの制作ですが、サンダンスさん製でもSS-Worksさん製でもビトーR&Dさん製でも問題なく制作可能です。

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余談ですが、サンダンスさんのFCRで以前から気になってたP/S部分の封印ですが、かなり濃い目の状態でセットされていてこれで良いのか?と気になっていたのですが、今回新品も含め新旧の2機の個体が入ってきて改めて確認する事が出来ましたが、大排気量のVツインでシングルキャブを使うってそういう事なんだろうな。と、ハーレーにはハーレーなりのノウハウがあるようです。

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そしてこの2つのサンダンスさん製のFCRキャブレターは偶然別々のご依頼が重なった物で、どちらもハーレー用なのですが、昨年のショーバイク用のFCR制作に引き続き、今年もショーバイク制作をしているHonored Life さんからリピート制作のご依頼を頂いたキャブレターのボルトがテーパー加工されていて、先のFCRの磨き仕上げもそうですが良いモノはジャンジャン取り入れていきたいな・・・と。

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一応、普段うちでもあまりにもボルトが汚い場合には交換したりするのですが、あのようなテーパー加工が出来れば仕様のバリエーションも広がるな・・・と。

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そこで早速旋盤を使って試しにテーパー加工をしてみたのですが、

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相変わらず旋盤を扱い慣れていないので若干仕上がりが悪い気もしますが、一応モノには出来そうなので、これは暇をみて練習してみようと思います。

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そして今回頂いた2つのサンダンスさん製のFCRキャブレターは偶然にもご希望のベースカラーが一緒で兄弟仕様の完成ですが、

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ロゴのカラーがシルバーとブラックと対照的な組み合わせで、先ほど制作したテーパーボルトはブラック側のオーナー様にサンプルとして使って頂く事にしました^^
常に同じような作業をしていても、こうして新たな発見や気付きが得られる事は本当にありがたい事です。

ちなみにHonored Lifeさんが普段採用しているテーパーボルトのセットが気になるという方はこちらSUPER-BIKE様のショップで購入が可能との事です^^





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話は変わりまして、今年も気温の上昇と共にNOSボトルのリリーフバルブ破裂案件の修理依頼や部品のお問い合わせが何件か寄せられましたそんな季節の到来です・・・。
ガス屋さんからも事故らないでね、事故らせないでね。って確認書が来たので、改めて夏場のNOSボトルの管理に関する注意喚起ですが、

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これからの季節はガレージ内や車内の温度が高温になりますので、NOSボトル内の内圧が上昇してリリーフバルブ(安全弁)が破裂してボトル内のガスが全て抜けてしまう恐れがあります。
よくあるパターンとしまして、ガレージなどでの保管中に知らぬ間にリリーフバルブが破裂していて、いざレースで使おうと思ったら全て抜けていて使えなかったというパターンと、日差しの強い夏日のレース時にアスファルトの路面に直置きしていたところ、高温のアスファルトに熱せられて急にリリーフバルブが破裂したという2パターンが多いのですが、使用済みでボトル内圧が低い場合には問題ありませんが、リフィル(充填)後のボトル内がパンパンな状態ですと、ちょっとした温度変化の刺激で簡単に内圧が急上昇し破裂しますので、リフィル後の保管はしっかりと温度管理を行ってください。

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また以前にもご紹介しましたが、リリーフバルブの形状が以前までのGen2 から現行はGen3となりまして、リリーフバルブが破裂した際の補修用の交換ディスクがGen2に至っては入手不可となっております。
ですので、Gen2タイプでリリーフバルブが破裂してしまった場合にはボトルバルブ自体を現行品に交換となりますが、このリリーフバルブを自作したり適当な物で栓をして使う事だけは絶対にやめてください。

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一般的にNOSガスのリフィル後のボトル内圧は10MPa(メガパスカル)約100kgf/cm2 の圧力が掛かっていて、何気なく雑に扱っている人を見かけますが、その圧力を理解すれば自分はちょっとした爆弾を持っているのと差ほど変わらないと理解して頂けるかと思います。

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こちらの画像は海外で出回っているNOSのボトルが車内で破裂 ( なんらかの事情によりリリーフバルブが作動せずボトル容器が破裂)した被害例ですが、仮にサーキットなどイベント時にリリーフバルブを改造したものを地面に直置きして破裂したら周囲の人達に致命的な被害が及びかねませんので、リリーフバルブの改造だけは絶対にやめてください。
※ リリーフバルブが正常であればボトル自体が破裂する事はなく、安全に内部の圧力を開放し危険な状態から解放されます。
仮にトランポなどで移動時に車内でリリーフバルブが破裂した場合には噴出音でビックリするかもしれませんが、慌てずに窓を全開にして中毒症状にならぬよう新鮮な空気を取り入れて落ち着いて行動をしてください。
また、NOSに使用される亜酸化窒素は不燃ガスですので、爆発炎上などは起きませんのでご安心ください。
仮にリリーフバルブが破裂してガスが噴出した場合には、噴出しているガスは沸点−88℃ と非常に低温で熱湯と同じように一瞬で火傷をしますので、冗談半分で噴出しているガスを他人に掛けたり触れたりしないで下さい。



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2020年03月17日

FCRキャブレター 他 オーバーホールとペイントについて

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普段よりセラコート処理に関するお問い合わせを頂く中でキャブレター制作に関するお問い合わせも多く頂くので、よくある質問に答えつつ作業の流れなどを紹介する説明をアップしておきます。

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まず多いのが中古のキャブレターでも制作出来ますか?という内容と、個人でも作業の受付はしていますか?という内容ですが、キャブレター制作のオーダーはショップ様、個人オーナー様問わず、また中古ベースでも新品ベースでも画像のような分解ベースでも施工は可能です。

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キャブレター制作時には新品中古品関係なく、分解出来る部分は全て分解をした上で、一つ一つの細かな部品も全て施工対象として希望される仕様にてハンドメイドで個々に合わせて制作を行います。

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割れやクラック、致命的な欠けなどボディ自体の程度が悪くなければ新品ベースでも中古ベースでも仕上がり自体は基本的に変わりませんのでご安心ください。

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また中古のキャブレターをベースとした場合にこちらで施工前に各部のチェックをしまして、制作しても本来の性能を発揮出来ないような著しく状態の悪いキャブレターに置きましては施工費用が無駄となってしまいますので作業をお断りするか、当該箇所の修理が可能な場合にはオーナー様とご相談の上、修理等を行って再生などの作業を追加して行っております。

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実際の作業の流れとしまして、

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分解時には各部の変形や消耗具合を目検に頼らず電子顕微鏡を使用して状況診断を行い、

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分解後に洗浄と空焼きをして・・・

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消耗部品や変形などが見られた場合には・・・

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予算などを打ち合わせの上、許される場合には新品部品への交換を行います。
※消耗部品などパーツの持ち込みも歓迎ですので、交換パーツを既にお持ちの場合にはキャブレターと一緒にお送り頂ければ組み付け時に新品に交換をして組み付けを行います。

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また通常のO/hでは分解しないメーカー非分解部分も結構な割合で内部のOリングにダメージを受けている個体が存在するので、必要な場合には分解をして、

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不良個所の修正や長年の汚れをウェットブラストを使用して艶出しも兼ねた洗浄を行った上で、

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シーズンオフや定期的なメンテナンスの際に強力な洗浄剤を使用してガンガン洗浄しても純正のようにOリングがヘタレないよう高耐久な対策素材でオリジナル制作した専用のOリングKitを使用して組み付けを行い、純正よりも高耐久な仕様で復活させます。

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そして非分解部分の組み付けが完了しましたら・・・

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各キャブレターに合わせた専用のマスキングKit を使用してブラスト処理を行って、

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ブラスト後に超音波洗浄機にて入念に洗浄を行い、再度焼き付け乾燥後にコーティング作業へと移ります。

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そしてご希望の各仕様に合わせてセラコートやガンコートを駆使して細かな部品の一点一点にコーティング作業を済ませたら・・・

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各部を調節しながら元の状態のジェッティングにて組み付けを行い、組み付け後にオーバーフローのチェックと、

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加速ポンプの状態などをチェックして問題が無ければ完成です。

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そして先行しているキャブレターの作業が完了する頃合いに次の予定のキャブが入荷して作業を開始して、

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完成した頃に・・・

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また次の作業の入庫が・・・という感じで作業の受付は予約順となっております。

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また、キャブレター制作はFCRキャブレターやCRキャブレター以外にもハーレーで多く使われているHSRキャブレターなども全て分解のうえで、

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専用のマスキングKit を使用して一点ずつ塗分けを行って制作をします。

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FCRキャブレターなどに限らず他のキャブレターでも新品中古品関係なく施工対象となりますので、画像のようにヤレていても、

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施工後は新品ベースと同様外見の見た目は基本的には変わりませんので、機関が良好なら現在ご使用中のキャブレターベースで全く問題無いかと思います。

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またキャブレターの制作作業は全てハンドメイドで一品モノに近い作業となりますので、画像のような取り扱い実績の無い古いハーレーのショーバイク用のキャブレターでも、

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出来る限りご希望の仕様で仕上げられるよう作業を行っております。

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そして上で紹介しました古いハーレー用のキャブレターを装着したシュアショットさん力作のHRCSベストアワード賞獲得マシンが先日発売されたVIBES誌のカバー車両になっており、
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キャブレターと共に施工させて頂いたハブとブレーキが一体の非常に高価な足回りなども含め、詳細はVIBES 4月号にてご覧いただけますので宜しければ仕上がりの参考程度にご覧ください^^
という事でこの辺で終わりにして、次回はFCRキャブレターの加速ポンプの交換手順の説明記事を紹介しようかと思います。

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最後に各作業は完全予約制で常に予約順に作業を開始しておりますので、その都度作業に取り掛かれるタイミングや納期が異なります。
イベントなどが控えている場合にはお時間に余裕を持って事前に secretbase-racing@nifty.com までお問い合わせ頂ければと思いますのでよろしくお願いいたします。

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2019年12月07日

横浜ホットロッドカスタムショー2019

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今年も行って参りました!な横浜ホットロッドカスタムショー。

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インチやフィートがパっとイメージできない自分らにとっては畑違いなホットロッドの世界ですが、ハーレーやアメリカンカスタムの事がさっぱり分からなくても毎回工芸品のような作品や発想豊かな奇抜な車両が多いので、必要に詳細が分からなくても見応え十分で楽しめる素敵なイベントです^^

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そして、今回も非常に多くの車両が展示されていまして、イベント時の発表では日本のみならず世界各国からのエントリーもあり、2輪の総台数は600台との事で、お客さんも日本人7:海外のお客さん3くらいの割合で、今年も国際色豊かに非常に込み合っていました。

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そしてやっと現車を見る事が出来たクスノキカスタムワークスさんのボンネビルマシンですが、

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昨年はこの会場でカウルのモックアップ作業を実演していたのに、今年は世界記録という最高な結果を残しての展示と、本気組の人達の気合の入った行動力には本当に驚かされます^^:

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今年のチャレンジでは197.056マイル(約317/h)と200マイルに僅かに届かなかった分を、また数年後にリベンジしに行くとの事で、次回のチャレンジも今から楽しみにしております^^

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そして今回気になっていたEXHに施工をさせて頂いた耐熱セラコートですが、フルカウルなので全体の確認は出来ませんでしたが、一番負荷の掛かるエキマニ部分の塗膜も剥がれや炭化の形跡も無く、世界一を達成した過酷な状況下という申し分ないステージでも問題なく状態をキープしてくれていた事は施工者にとって非常に良い経験とデータを得る機会となりました。
今回このような特別な機会を与えてくれたクスノキカスタムワークスさんには本当に感謝しております^^

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そしてこちらも今回やっと現車を見る事が出来ました名古屋のBlack Parade さんの車両ですが、

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エンジン丸ごと一機分とミッションケース、キャブにハンドル周りやステップなどの小物類など全てセラコートの艶消しで仕上げさせていただいたのですが、艶消し感が浮かないかな?と気になっていたのですが、そこはアパレルブランドを展開するBlack Parade さんのセンスで全体的に綺麗に纏められていて、たぶん国産車だとシブ過ぎて浮いてしまうような仕様でも、ハーレーなどではフルで艶消しもアリだな。と一つ勉強になりました^^
当日は何度かブースに足を運んだのですが代表の豊田さんには会えず残念でしたが、どうやらアパレルの物販ブースも出されてそちらに居られたようで、物販コーナーは人が凄いので近付かず気が付きませんでした。。。
また来年お会い出来ることを楽しみにしております^^

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そしてショーの一週間前までフレーム塗装すら終わっていない位に時間の限り妥協することなく全力で仕上げてきたSURESHOTさんの今年の作品がこちらの車両ですが、

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なんと!素晴らしい事に今回のカスタムショーの中で審査員達がジャッジペーパーにて採点して総合で選ばれた1位に贈られるBest of Show Motorcycleの栄冠をSURESHOTさんが獲得♪ この世界中から招待されたレジェンドビルダーさん達各々が選ぶアワード選考でも4つのアワードを同時に受賞と、ここまで11年連続でエントリーしてきてやっと辿り着いた頂点ということで、毎回本当にストイックにこのショーに向けてご自身を追い込んで作業を行っている姿勢を見させていただいているので、本当に良かったなぁ・・・と、本当に素晴らしい結果に結び付きおめでとうございました^^

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今回SURESHOTさんが受賞したアワードの盾と副賞の数々。
それにしても受賞後にSURESHOTさんのブースに国内外沢山の関係メディアの方が来て名刺交換などを行っていましたが、それだけ影響力のある大きなショーで優勝したんだなぁ・・・と改めて凄い事だと感じました。

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そして今回、自分の方でのサポートはキャブレターとヘッドカバーなどエンジン回りのカバー類と、リムやハブなどホイール周りをセラコート処理にて仕上げさせて頂きましたが、

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希望納期3日と納期に時間が無い中、この初めて制作するキャブレターの作業が入った事でタイミング悪く、ついに実現した待ちに待った前回のSuper GT vs DTM の交流戦を観に行く事を諦めたわけですが、今回これだけ素晴らしい結果を迎えてくれたことでそれだけの価値はあった♪と、個人的にも妥協しなくて良かったです^^

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そして前回紹介したハブは、このように内側にブレーキディスクが内蔵される面白い仕組で、

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リアも同様にブレーキ内蔵式のハブとなっていて、世の中には面白いモノがまだまだ沢山有るなぁ・・・と感心してしまいました。
それにしてもマフラーの位置を譲りたくないが為にフレームを加工してまで己の考えと共にマフラーを貫く造りがSURESHOTさんらしい拘りのハンドメイドが現れた部分ですね^^
改めてBest of Show Motorcycle Award 獲得おめでとうございました^^


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ちなみに会場で見つけた面白いブレーキを持った車両の紹介ですが、こちらのロシアから出展されていた車両のブレーキが未だに仕組みが謎ですが、

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キャリパーどうなってるの?と、ブレーキの油圧パイプの処理など複雑なギミック満載で、こちらの車両はBest Detail Work Awardを獲得と、世界広しな一台でした。

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そしてこちらの車両も発想が面白かったのですが、

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リアのスプロケットをブレーキディスクと兼用とする発想が面白いですよね。
このような個性的なマシンが多く、普段の凝り固まった考えを解してくれるからホットロッドカスタムショーは楽しいですね^^

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発想が面白いといえば、こちらはいつもお世話になっているMID-KNIGHTさんの出展車両ですが、シングルシートに乾式クラッチにセンターアップマフラーなどMID-KNIGHTさんらしいパワフルなZだなぁ・・・なんて思っていたら代表の金子さんから ” あの奥のMK兇麓造亘槓じゃないんですよ ” と教えて頂いて、反対側からよーく見てみると、

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ベースがZR-7 でした^^
当日一緒にいらしていた娘さん用に制作した一台との事で、ベースがZR-7なので車体もZ1000MK兇鉾罎戮謄灰鵐僖トで軽く、足付き性も良いとの事で、昨年は奥様用のマシンを展示されていましたし、ご家族でツーリングとか羨ましいですね^^

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ベースが化けるといえばイジると化けるYAMAHAのXV750 ビラーゴ^^
若者がバイクから離れているんじゃなく、メーカーが7〜80年代を復刻したような中高年をターゲットにした古臭いバイクしか作らないのが問題な気がするので、ヤマハもカワサキのようなシャレ感覚でこうゆう若者の遊び心を刺激するマシンを出してみれば良いのに・・・と。

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そして遊び心でいうと、このハーレーがかなり本気というか、足回りの仕様も飾りではなく実用重視で、何と言ってもキャブがレクトロンを使っていて気になる一台でした^^

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こちらのドゥカティもコンパクトに纏まって雰囲気があって楽しそうな一台でした^^

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そして今年も4輪も沢山展示されていましたが、

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過去に戻ったら昭和の香りをもろに受けて帰ってきました!みたいな裏街道仕様なデロリアン

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去年JDM仕様のマシンが展示されていたコーナーは今年はドラッグマシンに代わって展示されていました^^

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そして王道スタイルなピックアップに、

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とんでもなく状態の良い90年前に作られた Ford Model-Aに、

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60年近く前に生まれたかわいいワーゲンのドラッグマシン達と・・・

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今年も見どころ満載で、会場でいろいろな人に出逢えたりと楽しい一日を過ごす事が出来ました^^

それにしても去年のこのショー会場でクスノキカスタムワークスの楠さんにSURESHOTの相川さんを紹介させて頂いて3人でお話をして、今年は楠さんがボンネビルで世界記録樹立で相川さんがHRCSでBEST Award 獲得とお二人が爆走するなか、自分はギアすら入れられず・・・。
せめて前進しないまでも、耐え難きを耐え忍び難きを忍び後退しないようコツコツ頑張ります・・・。



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2019年11月29日

あっという間にこの季節。

SPGT
先週末に富士で遂に実現して行われたSuper GTとドイツDTMとの共催レースが凄く楽しみだったのですが、どう考えても観に行っている時間なんて無い的な作業が入ってしまい観に行けず。。。
前回日本からS-GT勢が遠征した際は雨のコンディションに加えてDTMのレギュレーションに合わせるべく普段と違うタイヤメーカーに、データの無いサーキットでの空力のデバイス問題などで日本勢は散々な結果に終わっていましたが、今回同条件で国内の富士SWで迎え撃つDTM勢とのバトルでは如何に!と楽しみにしていたのに・・・無理してでも見に行けば良かったです。。。


ちなみに土曜の決勝のダイジェストと



日曜日の決勝のダイジェストが上のyoutubeでご覧になれます。


という事で、


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今年もあっという間にこの時期がやってまいりました横浜ホットロッドカスタムショー。
ここ数年毎年何台かHRCSにエントリーをする車両へのセラコート処理のサポートをせていただいておりますが、今年も数社のショップ様に採用をして頂きサポート作業をさせていただきました。

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そしてこちらは毎年独創的なマシン制作をされているSURESHOTさんの今年のショーバイクに採用された不思議な形をしたハブへのセラコート処理後の姿ですが、この部品が実はブレーキも兼ねているという事で、完成形が一体どの様な形で仕上がって来るのか?、

SURESHOTさんインスタ
先日、キャブレターやケースなど他のセラコート依頼品を送って頂いて3日仕上げの超特急便で送り返して・・・と、今年もかなりギリギリで作業スケジュールを組まれているようですが、SURESHOTさんのインスタを見てみたら一週間前でまだこの状態・・本当に完成するのだろうか・・・と毎回心配になってしまいますが、その状況から巻き返して仕上げてくる今年の渾身の作品がどのように仕上がって展示されるのか? 恐ろしい程の拘りと高い技術力を持ったSURESHOTさんの作品が今から楽しみです^^

BONNEVILE.
そして今年の8月にアメリカのユタ州ボンネビルで行われた最高速トライアルでNAとNOSのハーレークラスで世界一の最高速記録を樹立した兵庫のクスノキカスタムワークスさんのこちらのマシンにも、マフラーやエアクリーナー周辺のショートパーツなどにセラコート処理をサポートさせて頂き、組み付けた状態の実車をまだ拝見していないので、今回の会場で過酷な状況で使用されたその後の塗膜の状況などのチェックが出来る事を楽しみにしています^^

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そしてこちらは名古屋のBLACK PARADEさんの車両ですが、エンジン回り、ミッション周り、ハンドル周り、キャブ含む周辺、ステップ周り、ブレーキ前後と外装とフレーム部品などなど多岐にわたってセラコートを採用して頂きサポートをさせていただいた車両ですが、作業時には今年のHRCSにエントリーするとの話だったので、会場で見かける事が出来れば完成形をじっくりと見て楽しませて頂きたいと思います^^
あとはキャブレター制作などサポートとは別作業をさせて頂いたショップ様の車両などand more... という事で今年も勉強がてら楽しみに行ってきます♪



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