セラコート

2019年12月07日

横浜ホットロッドカスタムショー2019

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今年も行って参りました!な横浜ホットロッドカスタムショー。

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インチやフィートがパっとイメージできない自分らにとっては畑違いなホットロッドの世界ですが、ハーレーやアメリカンカスタムの事がさっぱり分からなくても毎回工芸品のような作品や発想豊かな奇抜な車両が多いので、必要に詳細が分からなくても見応え十分で楽しめる素敵なイベントです^^

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そして、今回も非常に多くの車両が展示されていまして、イベント時の発表では日本のみならず世界各国からのエントリーもあり、2輪の総台数は600台との事で、お客さんも日本人7:海外のお客さん3くらいの割合で、今年も国際色豊かに非常に込み合っていました。

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そしてやっと現車を見る事が出来たクスノキカスタムワークスさんのボンネビルマシンですが、

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昨年はこの会場でカウルのモックアップ作業を実演していたのに、今年は世界記録という最高な結果を残しての展示と、本気組の人達の気合の入った行動力には本当に驚かされます^^:

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今年のチャレンジでは197.056マイル(約317/h)と200マイルに僅かに届かなかった分を、また数年後にリベンジしに行くとの事で、次回のチャレンジも今から楽しみにしております^^

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そして今回気になっていたEXHに施工をさせて頂いた耐熱セラコートですが、フルカウルなので全体の確認は出来ませんでしたが、一番負荷の掛かるエキマニ部分の塗膜も剥がれや炭化の形跡も無く、世界一を達成した過酷な状況下という申し分ないステージでも問題なく状態をキープしてくれていた事は施工者にとって非常に良い経験とデータを得る機会となりました。
今回このような特別な機会を与えてくれたクスノキカスタムワークスさんには本当に感謝しております^^

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そしてこちらも今回やっと現車を見る事が出来ました名古屋のBlack Parade さんの車両ですが、

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エンジン丸ごと一機分とミッションケース、キャブにハンドル周りやステップなどの小物類など全てセラコートの艶消しで仕上げさせていただいたのですが、艶消し感が浮かないかな?と気になっていたのですが、そこはアパレルブランドを展開するBlack Parade さんのセンスで全体的に綺麗に纏められていて、たぶん国産車だとシブ過ぎて浮いてしまうような仕様でも、ハーレーなどではフルで艶消しもアリだな。と一つ勉強になりました^^
当日は何度かブースに足を運んだのですが代表の豊田さんには会えず残念でしたが、どうやらアパレルの物販ブースも出されてそちらに居られたようで、物販コーナーは人が凄いので近付かず気が付きませんでした。。。
また来年お会い出来ることを楽しみにしております^^

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そしてショーの一週間前までフレーム塗装すら終わっていない位に時間の限り妥協することなく全力で仕上げてきたSURESHOTさんの今年の作品がこちらの車両ですが、

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なんと!素晴らしい事に今回のカスタムショーの中で審査員達がジャッジペーパーにて採点して総合で選ばれた1位に贈られるBest of Show Motorcycleの栄冠をSURESHOTさんが獲得♪ この世界中から招待されたレジェンドビルダーさん達各々が選ぶアワード選考でも4つのアワードを同時に受賞と、ここまで11年連続でエントリーしてきてやっと辿り着いた頂点ということで、毎回本当にストイックにこのショーに向けてご自身を追い込んで作業を行っている姿勢を見させていただいているので、本当に良かったなぁ・・・と、本当に素晴らしい結果に結び付きおめでとうございました^^

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今回SURESHOTさんが受賞したアワードの盾と副賞の数々。
それにしても受賞後にSURESHOTさんのブースに国内外沢山の関係メディアの方が来て名刺交換などを行っていましたが、それだけ影響力のある大きなショーで優勝したんだなぁ・・・と改めて凄い事だと感じました。

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そして今回、自分の方でのサポートはキャブレターとヘッドカバーなどエンジン回りのカバー類と、リムやハブなどホイール周りをセラコート処理にて仕上げさせて頂きましたが、

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希望納期3日と納期に時間が無い中、この初めて制作するキャブレターの作業が入った事でタイミング悪く、ついに実現した待ちに待った前回のSuper GT vs DTM の交流戦を観に行く事を諦めたわけですが、今回これだけ素晴らしい結果を迎えてくれたことでそれだけの価値はあった♪と、個人的にも妥協しなくて良かったです^^

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そして前回紹介したハブは、このように内側にブレーキディスクが内蔵される面白い仕組で、

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リアも同様にブレーキ内蔵式のハブとなっていて、世の中には面白いモノがまだまだ沢山有るなぁ・・・と感心してしまいました。
それにしてもマフラーの位置を譲りたくないが為にフレームを加工してまで己の考えと共にマフラーを貫く造りがSURESHOTさんらしい拘りのハンドメイドが現れた部分ですね^^
改めてBest of Show Motorcycle Award 獲得おめでとうございました^^


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ちなみに会場で見つけた面白いブレーキを持った車両の紹介ですが、こちらのロシアから出展されていた車両のブレーキが未だに仕組みが謎ですが、

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キャリパーどうなってるの?と、ブレーキの油圧パイプの処理など複雑なギミック満載で、こちらの車両はBest Detail Work Awardを獲得と、世界広しな一台でした。

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そしてこちらの車両も発想が面白かったのですが、

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リアのスプロケットをブレーキディスクと兼用とする発想が面白いですよね。
このような個性的なマシンが多く、普段の凝り固まった考えを解してくれるからホットロッドカスタムショーは楽しいですね^^

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発想が面白いといえば、こちらはいつもお世話になっているMID-KNIGHTさんの出展車両ですが、シングルシートに乾式クラッチにセンターアップマフラーなどMID-KNIGHTさんらしいパワフルなZだなぁ・・・なんて思っていたら代表の金子さんから ” あの奥のMK兇麓造亘槓じゃないんですよ ” と教えて頂いて、反対側からよーく見てみると、

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ベースがZR-7 でした^^
当日一緒にいらしていた娘さん用に制作した一台との事で、ベースがZR-7なので車体もZ1000MK兇鉾罎戮謄灰鵐僖トで軽く、足付き性も良いとの事で、昨年は奥様用のマシンを展示されていましたし、ご家族でツーリングとか羨ましいですね^^

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ベースが化けるといえばイジると化けるYAMAHAのXV750 ビラーゴ^^
若者がバイクから離れているんじゃなく、メーカーが7〜80年代を復刻したような中高年をターゲットにした古臭いバイクしか作らないのが問題な気がするので、ヤマハもカワサキのようなシャレ感覚でこうゆう若者の遊び心を刺激するマシンを出してみれば良いのに・・・と。

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そして遊び心でいうと、このハーレーがかなり本気というか、足回りの仕様も飾りではなく実用重視で、何と言ってもキャブがレクトロンを使っていて気になる一台でした^^

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こちらのドゥカティもコンパクトに纏まって雰囲気があって楽しそうな一台でした^^

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そして今年も4輪も沢山展示されていましたが、

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過去に戻ったら昭和の香りをもろに受けて帰ってきました!みたいな裏街道仕様なデロリアン

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去年JDM仕様のマシンが展示されていたコーナーは今年はドラッグマシンに代わって展示されていました^^

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そして王道スタイルなピックアップに、

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とんでもなく状態の良い90年前に作られた Ford Model-Aに、

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60年近く前に生まれたかわいいワーゲンのドラッグマシン達と・・・

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今年も見どころ満載で、会場でいろいろな人に出逢えたりと楽しい一日を過ごす事が出来ました^^

それにしても去年のこのショー会場でクスノキカスタムワークスの楠さんにSURESHOTの相川さんを紹介させて頂いて3人でお話をして、今年は楠さんがボンネビルで世界記録樹立で相川さんがHRCSでBEST Award 獲得とお二人が爆走するなか、自分はギアすら入れられず・・・。
せめて前進しないまでも、耐え難きを耐え忍び難きを忍び後退しないようコツコツ頑張ります・・・。



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2019年11月29日

あっという間にこの季節。

SPGT
先週末に富士で遂に実現して行われたSuper GTとドイツDTMとの共催レースが凄く楽しみだったのですが、どう考えても観に行っている時間なんて無い的な作業が入ってしまい観に行けず。。。
前回日本からS-GT勢が遠征した際は雨のコンディションに加えてDTMのレギュレーションに合わせるべく普段と違うタイヤメーカーに、データの無いサーキットでの空力のデバイス問題などで日本勢は散々な結果に終わっていましたが、今回同条件で国内の富士SWで迎え撃つDTM勢とのバトルでは如何に!と楽しみにしていたのに・・・無理してでも見に行けば良かったです。。。


ちなみに土曜の決勝のダイジェストと



日曜日の決勝のダイジェストが上のyoutubeでご覧になれます。


という事で、


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今年もあっという間にこの時期がやってまいりました横浜ホットロッドカスタムショー。
ここ数年毎年何台かHRCSにエントリーをする車両へのセラコート処理のサポートをせていただいておりますが、今年も数社のショップ様に採用をして頂きサポート作業をさせていただきました。

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そしてこちらは毎年独創的なマシン制作をされているSURESHOTさんの今年のショーバイクに採用された不思議な形をしたハブへのセラコート処理後の姿ですが、この部品が実はブレーキも兼ねているという事で、完成形が一体どの様な形で仕上がって来るのか?、

SURESHOTさんインスタ
先日、キャブレターやケースなど他のセラコート依頼品を送って頂いて3日仕上げの超特急便で送り返して・・・と、今年もかなりギリギリで作業スケジュールを組まれているようですが、SURESHOTさんのインスタを見てみたら一週間前でまだこの状態・・本当に完成するのだろうか・・・と毎回心配になってしまいますが、その状況から巻き返して仕上げてくる今年の渾身の作品がどのように仕上がって展示されるのか? 恐ろしい程の拘りと高い技術力を持ったSURESHOTさんの作品が今から楽しみです^^

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そして今年の8月にアメリカのユタ州ボンネビルで行われた最高速トライアルでNAとNOSのハーレークラスで世界一の最高速記録を樹立した兵庫のクスノキカスタムワークスさんのこちらのマシンにも、マフラーやエアクリーナー周辺のショートパーツなどにセラコート処理をサポートさせて頂き、組み付けた状態の実車をまだ拝見していないので、今回の会場で過酷な状況で使用されたその後の塗膜の状況などのチェックが出来る事を楽しみにしています^^

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そしてこちらは名古屋のBLACK PARADEさんの車両ですが、エンジン回り、ミッション周り、ハンドル周り、キャブ含む周辺、ステップ周り、ブレーキ前後と外装とフレーム部品などなど多岐にわたってセラコートを採用して頂きサポートをさせていただいた車両ですが、作業時には今年のHRCSにエントリーするとの話だったので、会場で見かける事が出来れば完成形をじっくりと見て楽しませて頂きたいと思います^^
あとはキャブレター制作などサポートとは別作業をさせて頂いたショップ様の車両などand more... という事で今年も勉強がてら楽しみに行ってきます♪



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2019年09月19日

NOS リフィル(再補充)再開しました

〜 各種作業依頼に関しまして 〜

現時点での各作業における ” 納期のお約束 ” が出来る作業受付は、一ヶ月前後となります。
ご依頼を頂けます際にはお時間に余裕を持ってご依頼いただけますよう宜しくお願いいたします。

いつもご依頼を頂いておりますショップ様などにおかれましては納期に余裕を持ってご依頼を頂きたくご不便とご面倒をお掛けしますが、以上、宜しくお願いいたします。


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ドリフト専用車両 ミッション釜 セラコート施工

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米国のユタ州で行われたBonneville Motorcycle Speed Trials に挑戦する海外遠征チームへお貸ししていたリフィルポンプステーション等 機材一式が昨日戻って参りましたので、お待ち頂いていたNOSボトルへのリフィル(再補充)作業の受付を再開いたします。


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そして素晴らしい事に、今回機材一式をお貸しした海外遠征チームのクスノキカスタムワークスさんがなんとハーレーのVツインでNOS使用クラスにて197mph ( 時速約317km ) の記録を叩き出してFIM でワールドレコード、AMA でナショナルレコードを樹立したとのことで、 ハーレーの本場であり最高速の聖地に日本人が挑んで歴史ある各記録を塗り替えて帰ってくる、しかも参戦一年目ってホント素晴らしい結果に脱帽です。。。
楠さんと作業やNOSの機材の打ち合わせなどで連絡をしている頃に、ボンネビルに挑戦した経験を持つRODS DESIGNの佐伯さんがガレージに遊びに来て下さり、その際にアスファルト路面と違う塩湖で走る難しさやレギュレーションの厳しさなど最高速に挑む難しさをいろいろ教えて頂き、ドラッグレースと同じように一見単純でありそうでなかなか奥が深く条件の厳しさを知っていたので、尚更今回の記録樹立は本当に凄い事だと感じました。
そんな過酷なチャレンジに対して今回電源が無くコンプレッサーが使えないという環境でどのようにシンプルに確実に現場でリフィル作業を行えるようにするか?をアレコレ実験して構築した機材を持って行って貰ったのですが、現地のマザーボトルとフィッティングが合わなかったらどうしよう・・・など一抹の不安もありつつ、結果的に現場で問題なく使えて機能したとの事で連絡を頂いた時にはホッと一安心しました^^

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そして今回、楠さんの最高速マシンのレース用EXHと鍛造ピストンにはそれぞれ耐久性テストとしてセラコート処理をさせて頂いたので、塩湖という厳しい環境の中で限界に近い最高速の極限の状態でも問題なく母材を保護してくれたか? 12月に横浜で行われるムーンアイズのショーに今回走らせたマシンを展示されるとの事でしたので、会場で実車とご対面して直接確認出来るのを今から楽しみにしておきます^^




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2019年08月22日

What's Cerakote?Cerakote の性能

〜 各種作業依頼に関しまして 〜

現時点での各作業における ” 納期のお約束 ” が出来る作業受付は、一ヶ月前後となります。
ご依頼を頂けます際にはお時間に余裕を持ってご依頼いただけますよう宜しくお願いいたします。

いつもご依頼を頂いておりますショップ様などにおかれましては納期に余裕を持ってご依頼を頂きたくご不便とご面倒をお掛けしますが、以上、宜しくお願いいたします。

※ 現在日中のガレージ内温度が暑過ぎて作業効率が悪い為、昼夜を逆転して涼しい深夜に作業を行っております関係で日中はガレージには殆ど居りません。
ブログも更新しない日中にはガレージにいつも居ないでご心配の声を頂き感謝しておりますが、そろそろ猛暑日も無くなり涼しくなって参りましたので通常形態に戻りますので宜しくお願いいたします。


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カワサキZ1 & TOYOTA 4AG シリンダーヘッド セラコート処理例

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今回の記事は当ガレージをご利用下さいますプロショップ様向けの説明を含んだ内容となりますので、セラコートのご依頼を頂く際に今一度セラコートについて知って頂ければと思い記事にしました。
もし分からない点や気になる点などが御座いましたら secretbase-racing@nifty.com 宛にお気軽にご連絡を頂ければと思います。


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以前から凄くありがたい事にいつもお世話になっているショップさんから知り合いのショップさんをご紹介して頂いて、更にご紹介からのご紹介などでセラコート関連の7割近くが全国のプロショップ様及び一部のレーシングチーム様からのご依頼となっている近頃ですが、

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ご紹介頂いてお問い合わせを頂いた際に 一番初めにサンプルなどをお渡しして実際にセラコートの性能を体感して頂くものの、セラコートには耐傷耐熱耐爆絶縁対近赤外線 etc・・など多くの種類があり、一種類で全てをカバーするわけではない ので、本来は求める性能に合わせた処理を行うのですが、やはりサンプルだけでは傷に強いとか剥がれ難いという特徴を伝えるのがやっとで、セラコートの性能に求める部分を間違われてオーダーされてしまう場合や、逆にどのような場合にお客さんにお勧めすれば良いのか?等の質問を頂く事もあるので、

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今回はオーダーを頂く際のヒントになればと、一般的な保護を目的とした耐傷性に優れたセラコートの優位性に関してこれらの熱交換器を例にご紹介をしたいと思います。

まず良くお問い合わせを頂く際に 「 放熱性 」を誤った捉え方をされているかも・・・という場合があるのですが、SBR_9033
例えば画像のようなアルミ地の剥き出しの部品に・・・

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画像のように一般的なブラックのセラコート処理をした場合に、更に放熱効果がUPするか?と言えば、答えはNOです。
セラコートには軍用ヘリのターボシャフトエンジンなどに使用される積極的に放熱を促すコーティングも存在しますが、全ての製品がそうではありません。
では何故セラコート処理をすると放熱性が良いという話になるのか?を視覚的に分かり易くご紹介していきます。

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まず今回使用するのはこちらの膜厚計という塗装などの膜厚を調べる計器ですが、これはベースの金属とセンサーの間にある物体の厚みを測るもので、何も無い無地の金属の上に置くと当然膜厚は0.0㎛ ( ㎛ :マイクロメートル )で、
※ 1弌1000㎛

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精度を確認するため、試しにどなたでも簡単に触れられる機会の多いコピー用紙の膜厚を測ってみると89.3㎛ となりましたが、一般的なコピー用紙の厚みを調べてみると90㎛ となっていましたので、使用にあたって誤差も少なく精度は良好です。
※分かり易く日常的に使われているミリに換算しますと 0.1mm=100㎛ となりますので、一般的なコピー用紙の厚みは90㎛ (0.09弌 と覚えて頂いて後に紹介する膜厚の比較イメージとしていただければと思います。

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そして参考値としまして手元にあった純正ラジエターの塗膜厚さを測ってみたところ161㎛ (0.161 )で、

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手元にあった世界的に有名なメージャーブランドのセ〇ラブ製のオイルクーラーの塗膜厚さは169㎛ (0.169 )となり、両製品ともコピー用紙2枚分近い厚さとなりました。

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そして今度は先ほどと同じようにセラコートの塗膜の厚さを測ってみると、先ほど紹介した純正品や既製品の約1/7の薄さとなる24㎛ (0.024 )で、コピー用紙の1/3以下の極薄膜で仕上がっていますが、当然この記事の為に特別に薄く仕上げた訳ではなく、セラコートの施工時に24㎛ (0.024 )で仕上げなさいとメーカーから指定されていますので、これがセラコートの基本的な塗膜厚さという事になります。
※今までの経験を元に、部品や用途によっては膜厚を上げたり下げたりしていますので、品物や使う状況によって仕上げの膜厚を調整しています。

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そして膜厚が厚くなりがちな艶有ブラックの場合は若干厚くなってコピー用紙の1/3の厚さの30㎛ (0.030 )となり、

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性能重視なレーサー向けにシークレットベースレーシングとして独自にテストを行って設定したレーシングスペックに至ってはコピー用紙の1/5以下の厚みとなる15㎛ (0.015 )1/100mm台の超極薄な塗膜厚さで仕上げておりますが、正直薄く仕上げるのは幾らでも出来るわけで、その塗膜の薄さでどれくらいの耐久性が得られるのか?ということで・・・、

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塗膜強度試験:見た目に分かり易いように試験的にステンレスの板にレーシングスペックとして100分台で仕上げたセラコートを鉄のハンマーで必要以上に叩いて、どれくらい耐えられるのか?の試験をしてみます。

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アルミ部品であれば粉々に粉砕されるであろう勢いで50回ほど断続的に叩いた結果がこちらとなりますが、全く傷が付かない訳ではありませんが、密着性が良く塗膜硬度も9H を誇りますので、0.02 以下の膜厚でも塗膜が負けることはなく、しっかりと母材に密着をして保護をしています。
この密着性と高強度な塗膜が熱交換器のフィンの強度をアップし、ゴミのこびり付きなども低減させる相乗効果を併せ持ちます。
※ 画像だけでは信憑性に欠けると思いますので記事の最後にこの実験を含む実際の検証動画を貼っておきますのでお時間があればご覧ください。

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塗膜密着性曝露試験:そしてこちらは曝露試験として金属部品の半分をセラコート処理をして野外に放置をし、風雨に晒した状態でどれ位の耐久性があるかを試験中ですが、この時点で半年以上放置をしてエッジ部分など若干の錆が浮いていますが、マスキングをした塗分け部分の境界面などは密着性の良いセラコートが酸化を抑える事で一切錆に侵されずに綺麗な状態を保っている事が確認できます。

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耐溶剤性: 耐溶剤性に関しましても非常に極薄な塗膜であってもガソリンやパーツクリーナー、シンナーやラッカーなど一般的に入手可能な溶剤に対して侵されずに母材を守る事が出来ますので、画像のようなキャブレターなども安心して施工をする事が可能です。

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このように非常に薄膜でありながらも塗膜強度があり、密着性も高く尚且つ熱伝導率の良いセラミックを含有するセラコートでエンジンや熱交換器などを保護する事によって、純正の厚く放熱効率の悪い仕様から放熱効果の高い仕様へと変える事が出来、尚且つ施工前の下地処理にブラストを用いて不要な塗膜や錆、腐食などを取り除いて母材表面を微細な凸凹状にすることで表面積を稼ぎつつ熱放射率を向上させることで相乗的に「放熱性を上げる」と表現をしていますので、セラコート処理をしたら勝手に温度を吸い取ってグングン冷却をするような効果はありませんので誤解の無いようご注意ください。

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簡単に身近なモノで例えるなら純正が安価に大量生産された脆くて放熱性が悪い厚着で、セラコートはそう簡単に破れない強靭なブランドモノの薄着といったところでしょうか。

またセラコートの機能性や品質に対しては数々のブランドに認められて採用されているという実績が豊富にあります。
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こちらは海外のアパレルブランドがNASA と提携して今年でアポロ計画50周年を記念して作られた限定ウォッチのアポロ11号とSATURN-V ロケットをイメージしたホワイトモデルにCERAKOTE が採用されている例ですが、

NASA 50th Anniversary Automatic Watch
1960年代に運用されたSATURN-V ロケットは数々のアポロ計画でも活躍していますが、運用中に大きな事故も無く、ロケットのサイズもペイロード(打ち上げ登載重量)も史上最大でギネスに認定され、今でも抜かれる事が無い歴史的にアメリカを象徴するロケットの一つかと思いますが、そのSATURN-V ロケットモデルと、アポロ計画で月に着陸をした絶対的存在のアポロ11号のイメージカラーにCERAKOTE が採用されている辺りを見ても耐久性と品質が認められている証拠かと思います。

※セラコート処理のされた商品は別途$30の費用が発生するため、注釈として右下に書かれているCERAKOTEの紹介の訳ですが、
Cerakote is a heat-resistant.
ceramic finish that creates a robust strong shield against any external elements.

セラコートは耐熱性です。
セラミック仕上げにより、あらゆる外部要素に対して丈夫で強力なシールドを実現します。


とあり、正直ベゼルだけで$30の差額は高い気もしますが・・・、それだけの商品価値がセラコートには有るのかもしれません。

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また性能だけでなく仕上がりも良いので、耐久性や機能性を考えると本当に良いモノを求める場合には長く持つ分、コストパフォーマンスは良い製品だと思います。
とは言いえ、Cerakote の性能が認められても施工者の技術レベルによって性能が左右されてしまうので、日々精進して最高のパフォーマンスを出せるよう努めておりますが、塗膜が非常に薄いために起こる問題点や塗膜が硬過ぎる為に起こる問題点なども御座いますので、その辺の注意が必要な部品などの施工時には予めご説明をした上で対策をさせて頂きますのでご安心ください。

画像だけでは信憑性に欠けるかと思いますので、今回の記事内容を裏付けする内容で実際に測っているところや耐衝撃性の実演の様子などを紹介した下記動画を公開しておりますので、宜しければ参考までにご覧ください。
※ 公正に計測値の信頼性を持たせるよう編集点を作らず一度に撮影した為、ピントのズレなど若干見ずらい点が御座いますがご了承ください。



akane380 at 10:40|PermalinkComments(2)

2019年07月13日

似非認定店?

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NOSのリフィルに関しまして

7/15日〜8月下旬までの約1か月の間、Bonneville Speed Week に挑戦する海外遠征チームへのリフィルポンプステーション等 機材一式を貸し出しの為、リフィル作業の受付を一時的に停止させて頂きます。


リフィルのご依頼予定のある際には7/15 までとなり、
そこから1か月半ほど作業が行えませんのでご不便をお掛けしますが、
ご理解のほど宜しくお願いいたします。


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Cerakote_hp
米国の cerakote.com のページに行くと、セラコートで施工された品々が登載された「GALLERY」と最寄りのセラコート認定施工所が探せる「FIND APPLICATOR」というページがあるのですが、

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そのFIND APPLICATOR 内で検索をしたりGALLERYのページで検索をした際には画像の様に黄色い認定者マークの付いた認定者個別のページが有り、住所や他の施工実例画像や他ページへのリンクなどが表示出来て、これを使えば自分のところで施工した作例を広く紹介する事が出来る場になるなぁ・・・と以前から考えていて、

Cerakote_find applicator.
一度試しに画像をアップしたところ認定者登録がされていないということでゲスト扱いでの登載となり、日本のセラコート本部となるセラコートジャパンに何故表示されないのか?等のやり取りをして、日本の認定店も表示されるように米国本社に頼んで欲しいと複数回お願いをした結果、

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今年の5月に米国の cerakote.com のホームページが新規リニューアルをしまして、今回のHPのリニューアルを受けてやっと国内のセラコート認定店もFIND APPLICATOR MAP上に反映されるようになって良かった良かった・・・。

さてと、これでやっと画像のアップロードが出来ry・・・
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って、ウチだけ居ない事になっている・・・w
まさかジャパニーズワビサビでシークレットベースレーシング=秘密基地って事で気を利かせて隠してくれたのでしょうか?w それともド ストレートな嫌がらせでしょうか?w
以前に何回か " 何でシークレットベースレーシングのブログはセラコートジャパンのSNSページに引用されないの? " と聞かれた事があって、「ウチ細かい事ばかり言うから嫌われてるんですよw 」なんて冗談を言っていましたが、冗談では無かったのかもしれません。。。
ちなみに表示されていない事を知った5月にセラコートジャパンの方に連絡を入れて直して欲しいとお願いもしてあるのですが、ウチ以外には新商品が出る度にサンプルを配っている事実も知ってしまい、よいよ嫌われ説が濃厚にw

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常々製品の品質や性能に対して疑問を抱いたり細かく指摘をしたり、講習代を払って講習を受けた認定者以外には塗料の販売は行わないと言っていたのにAmazonで普通に販売し始めたりと、こちらが怪訝な気持ちを抱いたりするのがいけないのか? は分かりませんが、何回言っても対応してくれない辺り・・普通に面倒臭いっス。

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という事で、そんなセラコート認定者改め似非認定者が次回、誤解されがちなセラコートに対する認識とセラコートの持つ特徴と優位性についてお伝えします。



akane380 at 05:55|PermalinkComments(6)

2019年04月20日

Show Bike cerakote

〜 各種作業依頼に関しまして 〜

現在の見通しで5月中は作業予定が詰まってしまい、一般作業に於かれましても非常に納期が長くなってしまう事が予想されます。
また現時点での各作業における納期のお約束が出来る作業受付は、6月初旬以降からの予約受付となっておりますので予めご了承の上、宜しくお願いいたします。

現在作業依頼が重複しておりまして、預かり品の置き場所が無い状態が続いておりますので、
ご依頼を頂けます際には部品を発送していただく前に一度 secretbase-racing@nifty.com 又は右欄下に御座いますお問い合わせフォームよりお問い合わせを頂きまして、入庫予定日などを打ち合わせの上でのご依頼を頂ければ乗れない期間が最小限で済みますので宜しくお願いいたします。
いつもご依頼を頂いておりますショップ様などにおかれましては納期に余裕を持ってご依頼を頂きたくご不便とご面倒をお掛けしますが、以上、宜しくお願いいたします。

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先月からショー、レース、イベント向けのサポート作業が複数重なっていて納期も決まっていたので、前回の腰痛で動けなかった分を取り戻すのに少し焦っておりましたが、最後の作業も納期ギリギリで何とか乗り切る事が出来て、後はGW前納品を目指していた作業の見通しもついてやっと一安心できました。。。とか言いつつ全然作業が減っていませんが・・・。


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そして先月からハーレー関係の作業が続いておりますが、今年はありがたい事に明日の21日にポートメッセ名古屋で開催されるJOINTS CUSTOM BIKE SHOW 2019 にエントリーをされる愛知県のHonored Life さんが展開するBlack paradeさんよりセラコート施工のサポート作業をたんまりと頂きまして、車両一台分+α な作業を行わせていただきました^^

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そしてこちらのエンジンやミッションケースも全てセラコートで仕上げさせていただいたのですが、今回このエンジンに腰を逝かされたのですがw とにかくこのエンジンがデカいんです。

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こちらは先ほどのエンジンの前に作業をさせて頂いたハーレーのエンジン部品ですが、これを当初見た時は ” やっぱハーレーはシリンダーのボアがデカいなぁ・・・ ” とかしみじみ思っていたものの、

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先ほどのエンジン部品が届いて箱から出したら全てが更にデカくて笑ってしまいましたw

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ちなみに同時期に作業をさせて頂いた古い空冷1000侫┘鵐献鵑犯羈咾鬚靴討發なり大きかったです^^:

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そしてこちらはクスノキカスタムワークスさんよりご紹介をして頂きました神奈川県のHRD Performance さんよりご依頼を頂きましたハーレー用のBurn's Stainless というメーカーのレース管を、

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セラコート処理にて1200℃耐熱ブラックで仕上げさせていただいたのですが、

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こちらのマフラーも実は非常に極太で「スゲーなこれ。。。」といった迫力でして、こちらのマフラーはレース管というだけあって作りが良く、国産のレース管などでもよくある拡管を一発で終わらせずに2段階で広げていたりで、サイレンサーの作りなども良くて、非常に排気効率が良さそうなEXHシステムでした^^
お問い合わせは HRD Performance さんへ

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こちらのHRD Performance さんも明日の JOINTS CUSTOMBIKE SHOW 2019 に出展するそうなので、もし会場に行かれる方は Black paradeさんとHRD Performance さんのブースにてセラコート施工品の仕上がり具合を実際にご覧いただけますので是非覗いてみてください^^

JOINTS CUSTOMBIKE SHOW



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2018年10月15日

焼き付け塗装時のリスク管理

今時期から紅葉シーズンに掛けてはバイクシーズンだと思うのですが、何だか9月の下旬辺りから作業依頼の件数が増え始めて既に今年の1月くらいの危機的状況になってしまいました・・・。
しかもこの時期になると持病が顔を覗かせはじめて体調絶不調ですw

ということで前回の更新内容の続きが遅くなってしまいましたが、
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エンジンの焼き付け塗装時には一体モノ部品の塗装時と違って組み付け時の精度に悪影響を出さぬ様に要所要所に注意を払いながらマスキング作業やブラスト処理、そして焼き付け塗装の工程を行いますが、

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中には部品に欠陥が有ったり、問題が有ったりで、このまま作業を行ってもこの状態では使えませんがどうしますか?など、こちらで気付いた事があればショップさんなりオーナーさんに一度状況を把握しているのか?の確認をして、必要な場合には一度お返ししてそれぞれの修理加工や作業中断などの判断を仰ぐのですが、その時に非常に細かい異変に対しての指摘だと眉をひそめるような「その程度大丈夫だろ?」みたいな反応を受ける事もあったりで、

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以前にこちらのV-MAX1200のシリンダーライナーが0.3佝瑤喀个靴討靴泙辰討い燭里任修里泙泙任六箸┐覆い半匆陲靴浸に「0.3mmくらいガスケットが受け止めるから問題無くない?」みたいな話も頂いて、飛び出している=動いていると考えればマズイ状況と考えられるのにこれを可にしてしまうのではリスク管理がおかしいのでは・・・と感じた事もありました。
ですが、人は人、自分は自分なのでそれぞれの価値観がありますので否定も肯定もする気はありませんが、そのような事を感じていた時にたまたまネット上でリンクを辿って行きついた先で書かれていた「納車後すぐにエンジンからオイルが滲み出て白煙が酷いというようなトラブルに見舞われてしまった」という前回紹介した書きこみで、その古いカワサキの空冷エンジンのオーバーホール作業を行ったバイク屋さんを叩くようなよくある内容の書き込みでした。
ただ、その時に作業内容を見て単純に何でこの普通のオーバーホールの作業内容でエンジンからの白煙とオイル滲みが発生したのか?が気になってそのバイク屋さんを興味本位で調べても普通に技術もありそうで、むしろ凄く丁寧な作業をしてくれそうなのに何でだろうか?をパっと考えてみた時に、書き込みの作業メニュー内に「焼き付け塗装 ※実際には正式名記載」と書かれていたのを思い出し、多分これが問題を引き起こした可能性も考えられるなぁ・・・と。

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普段エンジンの焼き付け塗装を行う際に、このような現行のメッキシリンダーであれば余り気にせず作業を行う事が出来ますが、

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この手のライナーが打ち込んであるタイプのシリンダーでは塗装時の洗浄脱脂でライナーが錆びないように防錆処理をしたり、ライナーが焼き付け時に緩んで動かないように気を付けたりとひと手間ふた手間手を加えるのですが、

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特にこの古い空冷エンジンに関しては当時のままのライナーの場合には精度がかなり落ちていますので、

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焼き付け塗装時にライナーが飛び出さないように、このような簡易的な冶具を制作して塗膜が指触乾燥状態になったら冶具で固定し焼き付け工程を行ったりしますが、

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今回実際にエンジンオーバーホールで入庫中のこのライナー打ち換え予定のKZ1000のシリンダーを使って焼き付け実験を行ったところ、通常のこの手のマスキング処理をした上で焼き付け工程を行った結果、

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マスキングテープを剥がしてみるとこれだけライナーが飛び出してしまいました。
※ 視覚的に分かり易いように実際に焼いて何度でライナーが緩むか?を実験した際の動画を記事の最後に搭載しておきます。

で、ライナーが飛び出すと何の悪影響があるんだ?と、以前に指摘されたようにガスケットがその飛び出しを吸収してくれるから問題ないのではないか?という話ですが、
シリンダーライナー1
動画用に作った簡易的なこの図で紹介しますが、自分の動画を外人さんが見ると「このサル吉はいったい何が言いたいんだ?」と余りにもくだらない実験動画ばかりで理解していただけないので今回は英語表記も入れてみますた。
で、画像はライナーが飛び出した状態ですが、この状態で実際にエンジンを組み付けると・・・

シリンダーライナー2
余程ライナーの嵌まり具合が緩くない限りは、画像のようにシリンダーとヘッドを規定トルクで結合した時に飛び出したライナーがガスケットを圧縮して押し潰しますが、

シリンダーライナー3
その状態でいざエンジンを掛けて実働させると、エンジンが温まって一定の温度を超えるとライナーが緩んで飛び出していた分が下に落ちますが、そうなるとライナーとガスケットの間に若干のクリアランスが生まれ、そのクリアランスの中でピストンの上下運動と共にライナーが上下に踊り始め、何度も繰り返し打ち付ける事によって当初はコンマ数ミリだったクリアランスがどんどん大きくなっていきます。

シリンダーライナー4
そうなるとシール面が少なくなり、そこにオイルが入り込むことで燃焼時にオイルが燃えて白煙が出たり、燃焼圧力でシール面が破壊されてオイルが滲み出てしまったり、ガスケットが吹き抜けてしまったりの症状を引き起こします。
また、このトラブルの厄介なところは組み付け時にライナーの異変に気付いていないのであれば分解時にも気付かないであろう事と、仮に他の人が分解しても分解時には既にライナーは下がっている場合が多く、ガスケットを注意深く見ないとライナーの異変に気付けないという厄介な症状となります。

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なので、分解時にはまずライナーが飛び出していないか?の確認を行い、仮に飛び出していた場合には温めて戻したところで既に動いてしまっている事を考えれば無駄な抵抗ですので、

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そのような場合には新規でライナーを打ち込むか、ライナーに銅メッキを施して太らせて再度嵌め込むなどの内燃機加工が必要となります。

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また作業依頼時や作業時に画像のようにライナー間にマジックでマーキングをしておくと動いたか動いていないかが分かり易いのでお勧めです。

今回の記事はあくまでも ” このようなリスクが有ることを知らない人がもしかしたら居るかもしれない ” という体で書いておりますので、「焼き付け塗装=ライナーが緩む」という訳ではありませんのでご注意ください。
また全てのオイル滲みや白煙現象がこのライナーに関係しているという訳ではありませんのでそちらもご注意ください。


今回のような内容は一般的なエンジン整備を行う人であれば知識として認識ができる事でも、塗装をメインに修業を重ねてきた方にとっては余り意識されていない隠れたリスクだと思いますので、今回の記事が類似的リスクの発見や品質向上のお役に立てれば幸いです。
どの程度のリスクが存在しているかについては上記動画にて実際にご確認ください。

akane380 at 05:04|PermalinkComments(6)

2018年09月19日

エンジンペイント

パソコンを新しくしたらWindowsのバージョンが変わって使い勝手も変わってなかなか面倒です。
というか、ブログの文字がめちゃくちゃ小さくてプレビュー表示が・・・。
文字化けとかしてたらすみません。

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で、相変わらず更新の間隔が開きまくりで前回何を書いたっけ?って話なのですが、エンジンペイントネタの続きを紹介しようとしていますが、今回の話はペイントネタといっても塗り方や技法に関することではなく、ちょっと的外れな話になってしまうかもしれないのですが、

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今年の初めくらいにネット上でとあるバイク屋さんでエンジンをオーバーホールして貰ったところ、納車後すぐにエンジンからオイルが滲み出て白煙が酷いというようなトラブルに見舞われてしまったという方を見まして、どんなバイク屋さんなのだろうか?と、何となく興味本位でそのバイク屋さんを検索するとまぁ至って普通のバイク屋さんで、そもそもそのオーナーさんもそこのお店にオーバーホールを頼もうと思ったくらいですから普通に技術もあって信頼もおけそうなショップさんだったのだと思います。

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で、この古い旧車などで「オーバーホールに出して帰ってきたら調子が悪くなって帰ってきた」的な話ってちょいちょい聞くのですが、その症状で個人的に気になっているのがシリンダー付近からのオイル漏れやオイル滲み、またはガスケット抜けなどで、もしかしたらその症状を引き起こした原因がペイント作業にあり、しかもそれを塗る側も塗ってもらう側も誰も気付かずにそのまま組み付けてトラブルに陥っているケースが少なからずあるのではなかろうか?と、ここまで読んだ時点であそこの事かな?と予測を立てられなかった場合にはリスクに気付いていない可能性が非常に高いので、今後エンジンのオーバーホール時にペイント作業を行う又は依頼する場合には後のトラブル回避のために非常に些細な事ですが注意していただきたい点をご紹介したく、実際の実験動画を交えて次回ご紹介します。

akane380 at 23:23|PermalinkComments(2)

2018年08月22日

夏が終わってしまう・・・

お盆前の納期ラッシュもひと段落ついてホッとしてました・・・。
ブログの方も毎週更新しようと思ってはいるのですが、日々時間の経過が早くて気が付けば前回の更新から一ヶ月も経ってて全く追いつけません^^:
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で、注文を頂いてから在庫が切れてしまっていた事に気付いて急いで発注を掛けたFCRキャブレター用の非分解部分のオリジナルOリングも第二ロッドが出来上がってきました^^
お待たせしてしまい大変申し訳御座いませんでした。。。

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それにしても最近更新する内容が無いんですよねぇ・・・。
作業自体はかなり行っているのですが、基本セラコート関係ばかりで「塗りました、仕上がりました」な関係者以外は楽しくない同じようなネタばかりなので、せっかく見に来ていただいてもまたこのネタかよ。。。としつこいと思われそうでw

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V-MAX1700のワンオフタコ足製作とかV-MAX1200の対策を交えたE/g 製作などネタになる他の作業もあるのですが、これらはじっくり時間を掛けさせていただいている分、オーナー様にも現状の詳細を説明しきれていないのでもう少し後でご紹介したく・・・

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やっぱりセラコートネタになってしまうのですが・・・w 、セラコート処理で多いカワサキ空冷Z系のE/g の処理の際に毎回マスキングを行う手間が面倒なので、

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作業時間短縮のためにブラスト用とペイント専用のマスキングキットを予め製作して使っていたり、

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その他にも作業性と仕上がりを良くする為に適当にいろいろやり易いように作っているのですが、

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おかげで今までそれぞれに費やしていた時間が短縮出来て作業がだいぶ楽になりました^^

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いつも完成画像は組み立てた状態の画像が多いのでマンネリを防ぐため、今回は普段コケないと見えない底側の仕上がりにフォーカスしてみましたw
ということで、ちょっと以前に注意喚起も兼ねて書こうとして書き忘れていたネタを思い出したので数回に分けてE/g 塗装処理のネタを書いていきます。

akane380 at 04:23|PermalinkComments(8)

2018年07月22日

セラコート × 色合わせ

ここ最近何だか滅茶苦茶お問い合わせが増えたのですが、本当に申し訳ないのですが、返信するのは日に3件が精一杯ですので、返信まで少し時間をください。。。
※ 返信は深夜〜早朝の時間帯となりますので合わせて宜しくお願いいたしますm(_ _)m
また基本的に作業中は電話に出れませんので右欄のお問い合わせフォームかメール secretbase-racing@nifty.com にて宜しくお願いいたします。

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で、今回はセラコートのお問い合わせで多い色合わせについてですが、ウレタン塗装であればカラーも豊富で、例えば黒なら代表的な色味の表現で「 赤味のある黒、青味のある黒、白味のある黒」など真っ黒だけではなく、正面から見た時の色味と斜め横方向から透かした時の色味の違いなどで細かく何種類もの ” 黒 ” が用意されていて、シルバーの場合にはメタリックの粒子の粗さや透かした際の色味などでかなりの種類の ” シルバー ” が用意されているので、色合わせに関しては使える色が豊富な分、無限に色の製作が可能で、ソリッド(単色)であれば基本的に再現出来ない色は無いくらいのレベルです。

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逆にセラコートはというと、元々軍事用途が主なコーティングですので基本的に敵に見つかり難いカモフラージュ系のダーク系がメインで鮮やかな色は代表的な色が各一色づつラインナップされているだけと、色合わせをするにはかなり厳しいカラーバリエーションとなりますので、色合わせを希望された時には以前は頑張って対応していましたが、

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調色段階の色と焼いた時の仕上がり色で変わってしまったり、焼くタイミングや温度などでも仕上がりの色が微妙に変わってしまうなどで実際の作業で使うネタの量や時間よりも調色で使うネタの量や時間の方が圧倒的に多く、それらを請求するとちょっとした部品などでもかなり高額となってしまい作業請求をするこちらとしても面白くありませんので現在では基本的には無理ですとお断りをするようにしました^^:

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なので ” この色と全く同じで! ” という場合には「無理です」とお断りをしますが、画像のマスターシリンダーのような「こんな感じの色味で5m 離れた所から見て目立たなければOK!」という寛大な場合には色にもよりますが調色は可能と考えて頂ければと思います。

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ちなみに ” コレじゃなきゃダメ! ” という指定以外の雰囲気に合わせた色合わせなどであれば柔軟に対応しています。
昨年末のパシフィコ横浜で開催されたYOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOWに出展したシュアショットさんのショーバイクにも前年のマシンに引き続いてセラコートを採用していただいたのですが、

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実は当時、足回りやキャブレター周りのセラコート処理は問題なく行えたのですが、マフラーに関してはセラコートの耐熱コーティングが自然乾燥で5日を要するので部品を持ち込んで頂いてから会場に車両を搬入するまでの猶予が2日程とかなりタイトなスケジュールだったので、他の部品のみ速攻で作業をしてマフラーのみまた後日ということで保留となっていまして、

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少し前にVIBES誌の表紙を飾る事が決まったとの事で保留になっていたマフラーを塗らさせていただきました^^
今回は安っぽい感じには仕上げたくないとの事で、安い缶スプレーのような単純なシルバーでの仕上がりは却下で、希望としては鉄っぽさをイメージしたノスタルジックな雰囲気に合う仕上がりが希望との事で、こちらのミスでシュアショットさんの顔に泥を塗るわけにはいかないと、シルバー、黒、ゴールドしかないラインナップを組み合わせてショーの時の無垢の鉄管の時のイメージに近づくよう絶妙なスチール感を演出して仕上げてみました^^
といってもこの色味で反応するのは自分とシュアショットの代表の相川さんくらいで、逆にこの色を気にされるということは違和感があってマシンの雰囲気に合ってない色という事になってしまうので、不自然に思われない何にも気にされない色味にする事が目標なのですが。

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ということで組み付けた車両をまだ見ていなかったので今月号のVIBES誌を買って仕上がりを見てみたのですが、

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部分的に浮くこともなく、ショーの時のイメージを崩さず車体の雰囲気に溶け込んでいて問題も無さそうで安心しました^^
ちなみにBIVES誌といえばカバーGALのヘアヌードが中折のグラビアページに載っているイメージですが、こんなアリアナグランデ似のオネーちゃんが脱ぐのか?と思ったら問題なく素っ裸でこちらも安心しました?w

ということで、神経質な色合わせ=X  拘りつつ大凡での色合わせ=〇 とお考え下さいw

akane380 at 06:24|PermalinkComments(4)