TMRキャブレター関係

2024年06月05日

TMRキャブレターの使用に関する注意点

先日にTMR-MJNキャブレターの新品状態からの不調の件(新品のTMR-MJNのオーバーホール作業
)とメーカーにオーバーホールを依頼しても不調が治らなかった件の記事(TMRキャブを扱うメーカーの技術力)を公開させて頂きましたが、かなり反響?がありまして、同じような状況に悩んで有られる方が沢山居られたようで、沢山の作業のご予約をいただいたのですが、TMRキャブレターを使用しているオーナーさんでこのブログを偶然見てくださっている方なんてTMRオーナー全体の0.1%にも満たない数でしょうから、0.1%未満の方からでさえこれだけの反響があるという事は相当な数のオーナー様がトラブルに合われているのではないかと。
今のところ新品時からアイドリングが上下して安定しないが2割ほど、あとはオーバーホールに出して戻って来ても不調が治っていないというのが8といった割合です。

で、” メーカーにオーバーホールに出したのに不調が直っていない ” とか、” 新品なのに既に二次エアを吸ってアイドリングが乱高下してしまう ” というのは論外として、今回はオーナーさんサイドによるTMRキャブレターの不調を招くパターンとして、
其の一:セッティングが必要以上に濃い状態で乗っている
其の二:攻撃性のある燃料添加剤を使用している

の2パターンをご紹介したいと思います。

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まず初めに一番多い不調を招くパターンはセッティング不良によるVシール周りへのダメージで、不調で入庫してくる多くのTMRキャブレターは画像のキャブレターのようにスライドバルブ周りが燃料の成分で湿っている個体が多く見受けられるのですが、このようなセッティングの濃い状態で使用を続けていると・・・、

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やがてこちらの画像のようにスライドバルブの湿った部分に汚れが蓄積していき、

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キャブレター内部のジェットブロックなどには煤が溜まり、

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パイロットスクリュの先端にも煤がこんもりと溜まってアイドリング付近のセッティングを狂わせてしまいます。

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そして一番の問題が、Vシールと共に機能するこちらのアルミリングが汚れによって溝の中で自由に動けなくなり動きが悪くなってしまい、

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濃い状態で使用を続けていた事でガソリンに浸され続けたVシールは本来の形を維持できずに変形をしてしまい、密閉を保てなくなるのでアイドリング不良などの不調を発症するようになってしまいますので、TMRキャブレターに於かれましては、あまり濃い状態での使用は避けた方が良いかもしれません。

また、オーナー様のお話を聞いていると街乗り用のバイクという事で安牌を取って濃い目のセッティングで乗っている方が多いようですが、
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TMR-MJNキャブレターに関しては霧化された燃料が大量に吹き返してポート内に付着しますので、必要以上のジェッティングには注意が必要かと思います。
※画像は噴射イメージです。

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ちなみに作動時にはベンチュリーが働きますので左右には広がらずにこのような感じで吸気の脈動効果によって羽のように前後にパタパタと吹き返しと吸気を繰り返して煽るような動きで作動しますが、低開度域などの流速の遅い領域ほどMJNはVシール周辺が濃い状態になり易いかと思いますので、街乗りでゆっくり乗る方ほどセッティングには気を付けなくてはいけないかもしれません。

そしてTMRキャブレターで不調を起こす原因で次に多いのが燃料添加剤による影響での不調ですが、SBR_8001
燃料添加剤の成分が悪いのか?燃料添加剤の分量をしっかり測って濃度をきっちりと守って使用しているのか?など、使用条件が分からないのではっきりとはしていませんが、ワコ〇ズの添加剤とFCR〇〇という添加剤を入れ始めてから調子が悪くなったという症例が何件も上がっていますので、TMRキャブレターのVシールに限らず、FCRキャブレターのリップシールも同様に燃料添加材で侵されてしまいますので使用に際しては注意が必要ではないかと思います。

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ちなみに余談ですが、京浜のFCRキャブレターなどの場合には部品が欲しくなったらビトーR&Dさんにメールをすれば100個単位でも直ぐに入手可能ですが、TMRキャブレターに関してはメーカーの部品供給力が低くく、日常的に使用するような主要な部分のOリングでも基本的に受注生産で納期が2.5ヶ月〜半年というのが普通なようで、ミクニに紹介された代理店さんも基本的に在庫が乏しく、国内だとWebikeさんが一番多く在庫を抱えているので頼りっぱなしですが、それでも在庫切れが多くてTMRキャブレターを扱い始めてから部品の調達が一番手を焼いている部分だったりします。。。
現行のレーシングキャブレターなのにセッティング変更などで必要な時に必要な部品が入手出来ない、このような部分でもミクニのキャブレターを使用する上では注意が必要な点かもしれないですね。



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2024年05月11日

TMRキャブを扱うメーカーの技術力

自分は中学を出て直ぐに飛び込みで近所のバイク屋にアルバイトとして業界に入ってから今まで30年ほど修業を続けているのですが、SBR_8007
その修業人生の中で20代の前半まではもう辞めようかと考える事がよく有ったのですが、そんな心が折れそうになった時に心の支えとなってくれたのが1995年の17の頃に上野のバイク街に行った際に見つけて購入したPOP吉村の伝説というヨシムラ創業者である吉村秀雄さんの半生を紹介した本で、この本が発売された数か月後に吉村さんがこの世を去ってしまったので、その人となりが知りたくて空いた時間に少しずつ読み進めて ” こんなに苦労をしてきたのか・・・。 ” と、まだまだ自分は甘いと気合いを入れ直し、その後4輪の世界で修業をするようになった頃に出逢った本田宗一郎伝を読んでやっぱり自分はまだまだ甘い!とやって来た訳ですが、

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そんな修業時代に使っていたスクラップブックの表紙にはヨシムラのステッカーを貼って、

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見開きの裏側には明治38年12月21日に連合艦隊司令長官の東郷平八郎さんが連合艦隊の解散式で読み上げた「聯合艦隊解散之辞」の最後の一節を吉村さんが書したものをプリントして貼り付けて、追い込まれて心が折れそうな時にこの一節を心の中で読んで気合いを入れ直して耐えた事が何度もあるくらい、自分の中で吉村秀雄さんは本田宗一郎さんに並んで精進する上で心の支え的な崇拝する存在であり、それは今でも変わらないという事を前提に今回の記事を書いております。


半年ほど前になりますが、一件のコメントを頂きまして、SBR_コメント
コメントの内容は、TMRキャブレターによくある「アイドリングが不調になったTMRキャブレターのオーバーホール作業をメーカーに依頼して戻ってきたら不調が改善されていなかった」ではなく、「アイドリングが不調になったTMR-MJNキャブレターのオーバーホール作業をメーカーに依頼して戻ってきたら不調が更に悪化していた」という内容で、その後メールにてやり取りをさせて頂き、当該のTMR-MJNキャブレターのオーバーホール作業をウチの方に改めてご依頼頂ける事になったのですが、

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TMR-MJNキャブレターがガレージに到着し、今回はどんなミスをメーカー ” Y ” が犯したのかと興味津々にワクワクしながらオーバーホール作業を開始したのですが、今回も期待を裏切らない仕上がりで、こんなレベルの人間がキャブレターを扱う位にあのメーカーは人手に困っているのか・・・と、噂に聞くアルバイトがマニュアル片手にオーバーホール作業を行っている説もあながち冗談ではないのではないか・・と頷ける仕上がりの作業レベルに驚きましたが、

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まずはオーナー様がメーカーにオーバーホールを出して戻ってきたら不調が悪化していたという原因部分がこちらですが、

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普通に考えてこの接着剤の使い方はプロはしませんよね・・・。
このボンドの使い方を見て一瞬、オーナー様自らが分解した可能性も脳裏に過ったのですが、この部分のOリングは一般の人は入手が出来ませんので普通であればリスクを冒して一度剥がす事はしないだろうという事と、何と言っても、このメーカーの組み付けミスの特徴である真ん中の丸いOリング形状がクイっと引っ張られたような形で変形しているのは紛れもなくメーカーの作業者しか出来ない技で、

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自分も同じミスを犯さないように何故あのような変な組み付け方が起こるのかを一度試しに再現をしようとしたのですが、余程変な組み方をしているのか?こちらではあの変形させる組み付けを再現する事は出来ませんでした。
なので、メーカーでは何らかの治具を使ってジェットブロックを組み付けているのでは無いかと考えていますが、そのような状況判断からしても、この組み付けを行ったのはメーカーで間違いは無いだろうと考えておりますが、こんな仕事をするほど落ちぶれているなんて正直悲しいですね。

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ちなみに今までに、数十機ほどメーカーにオーバーホールを依頼したのに不調が改善されていないというTMR-MJNキャブレターのオーバーホール作業を行わせて頂きましたが、毎回不思議なのがちゃんとOリング類を換えているのか?という点でして、O/h直後の個体なのにOリングが劣化していて何故?と思う事が多々あるのですが、交換した部品を返却しない隠蔽体質なメーカーの作業姿勢には不信感しかありません。

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ちなみに新品のVシール自体にも注意点が必要でして、

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これらを単純に新品に交換しても不調が改善されない事が多々ありますので、TMRに関しては個々の調整が必要になってきます。


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そしてOリング類を新品にて組み直しを行わせて頂きまして、組み付け後のチェックを行って納品ですが、始動チェックの結果、問題無く作動し不調も改善されたようで一件落着となりました^^
今回ご依頼を頂いたTMR-MJNキャブレターのメーカーでの仕上がりは完全に素人作業な仕上がりで、今回の物は特に酷かったのですが、基本的には毎回同じような作業で不調が改善されていない場合が多く、作業レベル的に今のメーカーには熟練工のような技術者が不在なのか?と考えていますが、ここ最近ニュースなどでも大手メーカーの不正だの改ざんだののニュースなどもよく流れていますが、技術大国日本も終焉なのでしょうかねぇ。。。
古き良き時代、本田宗一郎伝とPOP吉村の伝説この2冊は今でもAmazonなどで中古で安く入手出来ますのでお勧めです。




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2024年05月02日

新品のTMR-MJNのオーバーホール作業

TMRキャブレターのフルオーバーホール作業を始めてからお陰様で数多くのご相談とご依頼を頂くようになりましたが、そんなTMRキャブレターのご相談でチョイチョイ頂くのが、「新品で購入したのに取り付け時からアイドリングが不調で困っている」という内容のお問い合わせでして、その全てがヨシムラTMR-MJNキャブレターということで、いくつかの事例をご紹介したいと思います。
※今回の記事に関してミクニのTMRキャブレターとヨシムラのTMR-MJNキャブレターは別物として書いていますのでご注意ください。

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昨年同時期に画像の2機の新品のTMR-MJNがガレージに揃いまして、内容としてはご購入いただいたオーナー様はお二人とも新品で購入して車体に取り付けたものの、アイドリングが上がったり下がったりを繰り返すTMR-MJN特有の2次エアのリーク症状を発症してしまい、メーカーYに送り付けたらしいのですが、メーカーYから戻ってきたキャブレターの症状は相変らず不調のままで、一人のオーナー様は返品を要求したらしいのですが、一度使用したという理由で返品は断られ、お二人ともまともに機能するようにして欲しいと要求したそうなのですが、一度分解チェックをして部品を交換したのでこれで直らないなら知らないと突っ返されたというぶっ飛んだお話に笑ってしまいましたが、相変わらずTMR-MJNはメーカー共々ポンコツなようです。

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結果的に両機共にうちで分解調整を行わせて頂いた結果、問題無く使用出来るようになって喜んでいただけたのですが、

今回入庫した新品のTMR-MJNキャブレターが不調な件は決してレアケースではなく、
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先日も同様に不調をきたしているピカピカな新品のTMR-MJNキャブレターのオーバーホール作業が入庫してきましたが、今まではTMR-MJNキャブレターのフルオーバーホール作業はメーカーしか行えなかったのでこの様なネガティブな話は表沙汰にならなかっただけで、実際には結構な数のTMR-MJNオーナー様が初期不良や二次エアによるアイドリング不良などの問題に悩まれているものと思われます。
なのでこれからはユーザーを馬鹿にしたような話ばかりが聞こえてくるTMR-MJNキャブレターのネガティブなネタを定期的に出して問題提起をして行こうと思います。

ちなみにこの問題はエンドユーザーだけの問題ではなく、
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こちらの画像の新品のTMR-MJNも新品でありながら不調を抱えており、オーナー様はショップ様にて購入〜取り付けを行って頂いたようで、その後セットアップ作業を進める中で不調が発覚し、ショップ様が分解チェックを行ってみたものの不調は直らず、ネットで検索をしてうちがヒットし、メーカーは信用出来ないと今回お問い合わせを頂き作業を行わせて頂く流れとなりましたが、製品自体がしっかりしていれば発生しなかった二次作業をショップ様が負担するケースもあり、ショップ様がお客さんに勧めてTMR-MJNを扱う場合には現時点ではそれなりにリスクを伴う物と考えておいた方が良いかもしれませんね。
そしてこちらのTMR-MJNもうちでオーバーホール作業というより分解組み直し作業を行わせていただいた結果、不調が改善されて一件落着となりましたが、これらのTMR-MJNに起こっている問題が何か?は、正直ここに書いてもメーカーしか利を得ない事ですので伏せるとして、メーカーでオーバーホール作業を行って不調に陥るケースではどの様な事が起きているのか? 、その一例を次回ご紹介したいと思います。
ちなみにTMRキャブレターはオーナー様の使い方が悪くて不調を招くケースもありますので、その辺の注意点も順を追ってご紹介していきたいと思います。




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2023年04月15日

創意工夫のその後。

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以前に創意工夫で制作しました・・・、

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このFCRキャブレターなどに使用するメーカーでは販売していないフエルトOリングを製作する為の型抜き治具ですが、

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今までFCRキャブレターの際にはフエルトのOリングは基本的に2つだけしか使用しなかったので、製作頻度もそんなに高くなく、一度に纏めて製作しておけばある程度の機数分は確保出来ていたのですが、

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このTMRキャブレターに関しては、

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なんとマルチを1機オーバーホールした場合に7個もフエルトOリングを使用するので消費サイクルが早く、

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毎回作るのが面倒くさいというか、深夜に必要になった際にカンカンとハンマーを振り下ろして甲高い音を立てるのが近所迷惑な気がしまして、正直作業がやり難い・・・。




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という事で、作業性の向上と品質の向上を目指して、向こう数年は困らない程度に量産をしてしまいましたw

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とりあえず折角なので若干寸法の違うFCRキャブレター用とTMRキャブレター用の2種類を製作しましたので、今後はそれぞれのオーバーホール作業も少し楽が出来そうです^^
オーバーホールのご依頼時以外、単品でこちらのフエルトOリングの販売予定は現状御座いませんが、FCRキャブレター用に関してはマルチ用の非分解部分のOリングセットをご購入いただいたオーナー様にはサービスでプレゼントしますので、どうぞご活用ください♪



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2023年03月20日

TMR-MJNキャブレターの不良率

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TMRキャブレターに関しては以前からメーカーに修理に出しても不調が治らないという話を聞いていて”ナゼ?”と興味が在りつつも、肝心な非分解部分のOリングやVシールが非売品扱いとされ本格的な分解などが出来なかった為に敬遠していましたが、昨年から色々なご縁が重なって当方でも非分解部分やVシールなどを交換できる体制が整ってやっと気になっていたTMRの謎を究明し始めた所で、TMRキャブレターのオーバーホール作業を行うようになって色々な事が解かって参りました。

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まず一番初めに感じた事は、ヨシムラTMR-MJNキャブレターのご依頼が圧倒的に多いという事。
それだけヨシムラTMR-MJNキャブレターが売れているからかな?と思って試しに「tmrキャブレター」で画像検索をすると通常のTMRキャブレターとヨシムラTMR-MJNキャブレターの比率は4:6程度で若干ヨシムラTMR-MJNキャブレターの方がユーザー数が多いかな?というレベルです。

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でも絶不調で入庫してくるTMRキャブレターの比率は9:1で圧倒的にヨシムラTMR-MJNキャブレターが多い。
それは何でなのか・・・?という話ですが、ある程度感覚的にこれが問題なんじゃないかな?という部分は有るものの、それを裏付ける確証を得ていませんので今回は別の部分に注目をして、

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こちらはヨシムラTMR-MJNから取り外した非分解部分のブロックですが、画像左から二番目のブロックだけ他の気筒と比較して煤汚れが酷く、明らかに他の気筒とセッティングがズレている事が解かります。

これは何故かと言いますと・・・
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非分解部分のブロックに組まれているメインエアジェットの通路をシールしているOリングが切れてこの気筒だけリークしてしまっているからでして、

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オーナーさんにお話を伺ったところ、新品で購入してから一度もオーバーホールは行っていないとの事ですので、メーカーでの製造時に雑な片締めなどをして、キャブレターボディとの間に挟まれたOリングを噛み切ってしまった言わば不良品だった可能性があります。
昨年絶不調なTMRキャブレターを募集して50機ほどオーバーホールをさせて頂きましたが、その際に今回と同じようにこの非分解部分のOリングが組み付けミスによって噛み切れている個体が3機ありました。
そして今回また同様な症状が見られる訳ですが、その全ての個体はヨシムラTMR-MJNで、昨年は絶不調なTMRキャブレターを集めたので少し偏りがあるのも事実ですが、それでも55機中4機が不良品と言う事で、うちで判明した個数のみで言えば不良率7%と精密部品とは思えぬ数値に。。。

ちなみに仮にこの組み付け不良を見つけた場合にメーカー(ヨシムラ)ではどう対応をしてくれるのでしょうか。
先ず前提としてこの非分解部分を分解した個体は保証やオーバーホールの対象外らしく、分解をした時点で悪い場所が有ろうが対象外と言われてしまう可能性が。
では分解した事を隠してそっと組み直した状態でメーカーに修理を依頼した際にメーカー側から製品不良でしたと正直に言って貰えるでしょうか?
昨年ヨシムラに誠意のない対応を取られて直接ヨシムラに伺って話をしてきた自分としては正直に非を認めるとは思えません。
合わせて最低な事にメーカーでは交換をした消耗部品の返却はいたしません。と後々こちらから異常が有った事を訴える為の証拠は残さない渡さないスタンスです。
改めてTMRキャブレターのオーバーホールをメーカーでしか行えないようにしている理由をじっくりと考える必要があるよね!って、コンビニのおねーさんが言ってました。

とりあえず調子がイマイチなんだよなぁ・・と不安を抱えているTMRのオーナー様はスロットルをパカッと開けて異常燃焼が無いかをチェックしてみては如何でしょうか。

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ちなみにこのように全気筒が満遍なく酷く煤汚れている場合は単なるセッティング不良ですので安心?してください。




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2023年03月13日

TMRキャブレターのFULLオーバーホール

現状他の作業で手一杯なのでまだ正式なアナウンスはしていないのですが、ありがたい事にそれでも毎月数機だけTMRキャブレターのオーバーホール作業のご依頼を頂いておりまして、今回は簡単な作業内容を紹介していきます。
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今回ご依頼頂いたの”は” ではなく、今回”も”ヨシムラTMR-MJNキャブレターのご依頼ですが、こちらのTMRキャブレターはレースで使用しているらしく、アイドリングや極低開度域の不調を訴えてレースシーズン入りに向けた調整も兼ねての入庫となりました。

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で、早速分解チェックですが、今回の個体はうちにご依頼を頂く前に不調を直そうと一度オーバーホール作業を行っているとの事で、こちらでは連結などを分解しないと交換が行えない部分のOリングなどを交換させて頂き、汚れている部分の洗浄を行わせて頂く事に。
で、このヨシムラTMR-MJNキャブレターのオーバーホール作業時の洗浄に関してですが、

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一般的なミクニTMRのこのホワイトボディの場合には通常通りの薬品を使用した徹底洗浄が行えるのですが、

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ヨシムラTMR-MJNキャブレターに関しては、普段使用している洗浄液を使用するとキャブレターサイドに貼ってあるヨシムラのコーションプレートのインクが剥げてしまったり・・・、

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ワイヤーステーの塗装が剥げてしまうので、基本的にしっかりとした洗浄が行えません。。。
FCRキャブレターの場合には汚れがキツイ場合にはウェットブラストなども併用しますが、アルマイト処理がなされているヨシムラTMR-MJNには当然不可で、汚れを落とす事を優先させていただけない場合には見た目を守る為に酷い汚れなどは落としきれない事も・・・。

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そして洗浄が終わって、全ての部品の組み付け準備が整った状態ですが、

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とりあえず磨ける物は磨いて、ボルト類などはFCRキャブレター同様、セラコート処理を行って錆びにくく見た目も綺麗な状態に仕上げてあります。

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そして組み付けですが、交換が必要なOリング類は全てメーカー純正品を使用して、Vシールなども全て必要な部品は新品に交換をします。

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TMRキャブレターはFCRキャブレターと違って組み付け時に計測や調整を行いながら黙々と組んでいくので、組み付け中のイメージ画像を撮り忘れてしまいましたが、とりあえずTMR-MJNキャブレターのFULLオーバーホール作業の完成です。

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キャブレターの返却後に車体に装着をして始動確認を行なって頂いたところ、問題となっていたアイドリングなどの不具合も姿を消して解消されたとの事で無事に作業終了です^^
次回はTMR-MJNキャブレターのネガティブな話を書こうと思います。




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2022年11月07日

創意工夫は大切

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FCRキャブレターのオーバーホールやペイント時に分解をすると必ずと言って良いほど解れてダメになってしまうスロットルシャフト部分のフェルトリングですが、こんなに脆いのに非売品の部品で、画像のように破損しても入手する事が出来ません。

仮にダメにしてしまっても・・・
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フエルトの生地からポンチで抜きさえすればいいだけの話なのですが、

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これが適当に打ち抜くとセンターがズレてしまって失敗作ばかりが生まれてしまうので、集中して一つ一つ打ち抜いて・・とやるものの、何気に不良率が高くてロスの多い作業だったりします。

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それでもFCRキャブレターの場合にはフエルト製のOリングは4気筒用でも2個しか使いませんので差ほど問題も無いのですが、

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ミクニのTMRも同じようにフエルト製のOリングが使用されていまして、

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その数なんと4気筒用で5つ。。。
そして例に漏れず、FCRキャブレター同様、ミクニのTMRキャブレターでもフェルトのOリングは非売品扱いで一般的には入手出来ず。※出来ても足元商売で意外に高い。。。

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そしてスロットルシャフトに錆が発生している個体などはスロットルシャフトの引き抜き時に引っ張り出されて再利用不可に^^:

それでも1機や2機であればまだ良いのですが、
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絶不調のTMRのモニター様の募集を掛けたところ、思いの外全国に沢山不調を抱えているTMRキャブレターが有るらしく、常に作業が詰まっている状態なので量産でもしないとダメかな・・・と。
※画像は9月下旬のモノでTMRキャブレターのモニター様募集は締め切っております。

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で、外注で量産=コスト増=オーナー様の負担増となるので、一先ず自分で何とか不良率を下げてコスト増に繋がらないように出来ないかな?と、ちょっと考えて工作開始。

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要はセンターさえ出てくれれば良いのでこんな感じで低レベルな工作をして、

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まずはポンチで外径を抜いて・・・、

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凹部分にペコっと嵌めて、

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真ん中に中抜きのポンチを入れて打ち抜いてみれば・・・、

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ばっちりセンターが出てあら良いじゃない♪ と^^

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という事で、量産化はせずハンドメイド続行でお値段据え置き1点100円ですw
※利益率無視のサービス商品ですので単品での販売はしておりません。オーバーホール作業のご依頼時のみ必要な際に交換をさせて頂いております。

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創意工夫で無い物は仕方が無いでは終わらせない。でも今後何百個も打ち抜くのかと思うと気が遠く。。。やっぱり外注で量産化してコスト増になったらすいませんw





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2022年04月30日

TMRキャブレターO/hのモニター様募集

2022.7.27更新

おかげさまをもちましてモニター様募集を締め切らせて頂きました。
多数のお問い合わせとご参加誠にありがとう御座いました。



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現在新しい作業メニューの構築としてTMR&TDMRキャブレターのオーバーホール作業を開始しようとテスト中なのですが、若干名のモニター様を追加で募集いたします。
少し条件が厳しいのですが、
・ご自身でキャブレターの脱着が行える事
・ご自身でセッティングが行える事
・車両に空燃比計が装着されている事
・” 現在ご使用中の ” TMR及びTDMRの調子(特にアイドリング付近)が非常に悪い状態の物
 ※ 既にシムリングなどを入れて改造をしていると最高です。
・必要に応じてシムリングの使用を承諾いただける方
・何度か仕様変更にお付き合いをいただける方(往復送料はこちらで負担します)
・100%不調が直る訳ではありませんので事前にその旨をご了承いただける方
・気筒数に制限無し
・ボアサイズはスモール、ラージどちらでも可

上記条件を満たしていて尚且つモニターになっても良いよという方が居られましたら、secretbase-racing@nifty.com までご連絡をお待ちしております。

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TMR及びTDMRのオーバーホールに際しまして、一般的に入手が不可能とされているVシールを含む消耗品は全てメーカー純正の新品を使用します。
※ 入手経路や入手方法などのお問い合わせには一切お答えできません。

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またTMR及びTDMRそれぞれ非分解箇所のOリングも新品に交換します。

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TMR-MJNにも対応しています。

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先行して数機ほど不調に陥ったTMR及びTDMRキャブレターをオーバーホールさせていただいたのですが、一度不調に陥ったTMRに新品の部品を組めば当然のように直るのか?という疑問の答えは、「直らない機体が存在する」という結果になりまして、ネットでもTMRが不調になったのでメーカーに修理を出したけど不調が直らなかったという書き込みもチラホラ見られ、詳細はまだ書けませんが、Vシールを調べると直らなくて当然な結果も有ったりで、もう少し多くのサンプルデータが欲しいのでこの度若干名の絶不調なTMR及びTDMRをお持ちの追加モニター様を募集させていただこうとなった次第です。
ただ現在ミクニさんの方がTMRキャブレター自体の売れ行きが好調なようで消耗部品の幾つかがバックオーダー状態となっておりますので、募集した作業の開始は6月頃からの予定となっております。
もし条件が一致してモニターになってもいいぞという方が居られましたらsecretbase-racing@nifty.com までご連絡をお待ちしております^^


※ 募集は必要数に達し次第終了とさせて頂きますので予めご了承ください。





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